2020 JPT第5戦 第4回JBCF宇都宮ロードレース


[上:ただ一人先頭集団に入った西村選手が冷静に立ち回ってレースを進める]
[下:トマ・ルバが狙い通りのアタックから独走勝利を飾った]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
8月9日(日)に、2020年のJプロツアー第5戦となる「JBCF宇都宮ロードレース」が開催されました。
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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の8名がエントリー。
増田成幸
鈴木譲
大久保陣
小坂光
鈴木龍
堀孝明
西村大輝
小野寺玲
2020年のJプロツアー第5戦となる「JBCF宇都宮ロードレース」が栃木県宇都宮市の宇都宮市森林公園・鶴カントリー倶楽部周辺に設定された公道特設周回コースで開催され、序盤からハイスピードなアタック合戦となったサバイバルレースの終盤に3名で抜け出した先頭集団から最終局面で単独で抜け出したキナンサイクリングチームのトマ・ルバが独走勝利を飾りました。
宇都宮ブリッツェンは、これまで3勝を挙げてきた好調ぶりから緊張の糸が切れてしまったかのように自慢のチームワークが崩壊。その中でコンディションをなんとか保っていた鈴木譲・西村大輝・小野寺玲の3選手が先頭集団でレースを展開しましたが、終盤の先頭集団に残れたのは西村のみ。3名の抜け出しに飛び付けなかった西村はクレバーにレースを進め、最後は追走集団から飛び出して4位でフィニッシュしてレースを終えました。
宇都宮ブリッツェンにとって、貴重なホームレースと言えるJプロツアー宇都宮ラウンド。
その初戦となった宇都宮クリテリウムでは、終盤にチームプランが崩れた中で選手たちがしっかりと修正して立て直し、小野寺選手が得意のロングスプリントを炸裂させて見事に3連覇を達成する活躍を見せました。
続くこの日の宇都宮ロードレースでも、各選手のコンディションにバラつきが出始めているものの、鈴木譲選手と西村選手を勝負要員に積極的にレースを進めて勝利を狙うプランで臨みました。
レースは正式スタート直後から、激しいアタック合戦に。ハイスピードの争いに一歩も引かずにアタック&チェックを繰り返した宇都宮ブリッツェン勢でしたが、その代償として体調不良を抱える増田選手と大久保選手が遅れてしまう事態に。
さらに、その後にできた15名ほどの先行集団に宇都宮ブリッツェンは誰も選手を送り込むことができずに後手を踏む展開になってしまい、その先行集団を吸収するために鈴木龍選手を中心に脚を使わざるを得なかったために、小坂選手と堀選手を合わせた3選手が遅れてしまうことになります。
なんとか態勢を立て直したかった宇都宮ブリッツェンでしたが、この時点で鈴木譲・西村・小野寺の3選手が残るのみで、ライバルチーム勢が繰り広げるアタック合戦に対応するのが精一杯という状況になってしまいます。
そんな中、15名の先頭集団に入った西村選手がたった1人でなんとか奮闘したものの、終盤の3名の飛び出しには反応することができず。
その後、西村選手はしっかりと切り替えて追走集団の頭の4位をしっかりととることに意識を集中し、クレバーに立ち回ってレースを進めていきます。
そして、最終周回の萩の道の上りからその後の上り返しの部分で追走集団からしっかりと抜け出して、4位でフィニッシュ。
チームとしては課題の残るレースになってしまいましたが、その中で西村選手がしっかりとシングルリザルトを残す走りを見せてレースを終えました。
清水監督コメント
「今日は、不安に感じていた部分がすべて出てしまったなというレースでした。ただその中で、今走れている西村、鈴木譲、小野寺という3選手が残ってくれ、最後は西村が1人でよく立ち回って4位という結果を残してくれました。これまでの3勝というのは、選手たちがキツいことがあった中で、もう意地と根性で走ってきた結果なのですが、ここにきてトレーニングの中身や量、精神的な部分も含めたコンディションにバラつきが出てきていて、まさにそれが出てきてしまったなという感じです。クリテリムは勝つことができましたが、ロードレースがこういう結果になってしまって応援してくださっていた皆さんには申し訳なく思っています。この後もシーズンは続きますので、ここで1回きちんと仕切り直して残りのレースをしっかりと走れるよう立て直したいと思います。今日もライブ中継での応援ありがとうございました!引き続き応援いただけますよう、よろしくお願いします!」
Text:Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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◆[リザルト ]
[第4回JBCF宇都宮ロードレース - JPT第5戦 - 73.7km - ]
1位 トマ・ルバ (キナンサイクリングチーム) 1h49m09s 40.5km/h
2位 石原悠希 (Hincapie LEOMO Bellmare Racing Team) +25s
3位 小石祐馬 (Team UKYO) +26s
4位 西村大輝 (宇都宮ブリッツェン) +1m26s
5位 横塚浩平 (Team UKYO) +1m29s
6位 伊藤雅和 (愛三工業レーシングチーム) +1m29s
7位 山本大喜 (キナンサイクリングチーム) +1m29s
8位 山本元喜 (キナンサイクリングチーム) +1m29s
9位 阿曽圭佑 (eNShare Racing Team) +1m31s
10位 谷順成 (那須ブラーゼン) +1m42s
16位 小野寺玲 (宇都宮ブリッツェン) +3m13s
21位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +3m13s
DNF 小坂光 (宇都宮ブリッツェン)
DNF 堀孝明 (宇都宮ブリッツェン)
DNF 鈴木龍 (宇都宮ブリッツェン)
DNF 大久保陣 (宇都宮ブリッツェン)
DNF 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン)
出走=122名/完走=41名
◆2020Jプロツアー 個人ランキング
1位 小野寺玲 (宇都宮ブリッツェン) 1,230P
2位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) 1,183P
3位 大前翔 (愛三工業レーシングチーム) 1,180P
4位 山本元喜 (キナンサイクリングチーム) 955P
5位 石原悠希 (Hincapie LEOMO Bellmare Racing Team) 941P
6位 トマ・ルバ (キナンサイクリングチーム) 930P
◆2020Jプロツアー チームランキング
1位 宇都宮ブリッツェン 4,150P
2位 愛三工業レーシングチーム 2,865P
3位 キナンサイクリングチーム 2,785P
4位 Team UKYO 2,271P
5位 マトリックスパワータグ 2,145P
6位 弱虫ペダルサイクリングチーム 1,950P
プロリーダージャージ 小野寺玲 (宇都宮ブリッツェン)
ネクストリーダージャージ 織田聖 (弱虫ペダルサイクリングチーム)

[この日もスタート時間に合わせて会場入りした選手たち]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY

[この日メンバー入りした堀選手が引き締まった表情を見せる]
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[ミーティングでエースやプランなどを話し合いながら決めていく]
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[エースを任される鈴木譲選手も積極的に意見を出してプランを練り上げる]
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[前日のクリテリウムを制した小野寺選手は、終盤までエースのサポートに回る]
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[献身的な走りでチームに貢献し続けた西村選手が、エースの一角を務める]
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[ソーシャルディスタンスを保った検車を小坂選手が受ける]
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[プロリーダージャージを着る増田選手だが、ここしばらく体調不良に悩まされる日々が続く]
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[群馬で勝利した鈴木龍選手はチームメートのサポート]
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[前日に勝利を託された大久保選手は、今日はアシストとしてチームを支える]
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[雨がパラつく中でレースのスタートが切られる]
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[雨もあがり、レースは激しいアタック合戦の連続で集団がタテに伸びる]
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[序盤からのアタック合戦に堀選手と鈴木譲選手が加わっていく]
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[集団後方で走る増田選手はやはり体調が思わしくないのか苦しげな表情]
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[危険な逃げを吸収すべく鈴木龍選手がメイン集団のペースを上げる]
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[序盤からのハイペースなアタック合戦に対応していた小坂選手が堪えきれずに遅れる]
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[増田選手と大久保選手も遅れ、そのままレースを降りた]
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[萩の道の下り〜右コーナー〜上り返しで集団がタテに伸びる]
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[逃げ吸収で脚を使った堀選手が遅れる]
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[エースのために捨身の覚悟で危険な逃げを潰した鈴木龍選手も遅れ、その後レースを降りた]
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[先頭集団にチームからただ一人入った西村選手が鶴カントリー倶楽部の上りを進む]
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[追走集団に取り残される形となった小野寺選手がなんとか集団のペースを上げようとする]
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[同じく追走集団に取り残されてしまった鈴木譲選手も先頭集団への合流を目指す]
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[単騎での戦いということを考慮してクレバーな走りを心がける西村選手]
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[鈴木譲選手と小野寺選手のいる追走集団はなかなかペースが上がらない状態が続く]
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[なんとか後方集団で踏ん張っていた小坂選手と堀選手にタイムアウトの宣告が下る]
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[身体に水をかけて少しでもクールダウンさせながら最終周回に入る西村選手]
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[追走集団の鈴木譲選手と小野寺選手も最終周回に入る]
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[最後の萩の道の上りで集団から飛び出した西村選手が4位を死守]
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[集団内でフィニッシュした小野寺選手は西村選手を単独にしてしまったことを悔やむ]
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[エースの鈴木譲選手も先行集団に乗れなかったことを悔やみながらフィニッシュ]
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[レース後、地元メディアからの囲み取材に真摯に対応する西村選手]
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[この日DNFとなった増田選手からプロリーダージャージが小野寺選手に移った]
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