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2020年3月

2020/03/05

2020 Tour de Taiwan 第5ステージ

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[上:レース中盤に差し掛かるタイミングでできた逃げに鈴木譲選手が入る]
[下:大集団ゴールスプリントを制したヤンが今大会3勝目となるステージ優勝を飾った]
©︎Satoru Kato
 
 
 
 
 
3月1日(日)〜5日(木)の5日間にわたり、UCI-2.1のステージレース「ツール・ド・台湾」が開催されました。
 
 
 
 
 
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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の5名がエントリー。
 
増田成幸
鈴木譲
鈴木龍
西村大輝
中村魁斗
 
3月5日(木)に、最終ステージとなる第5ステージが行われました。
 
 
 
 
 
UCI-2.1のステージレース「ツール・ド・台湾」の最終ステージとなる第5ステージが高雄愛河二二八和平紀念公園をスタート・フィニッシュ地点とする132.87km(パレード区間含む)で開催され、大集団でのゴールスプリント勝負を制したエレベート-ウェビプレックス・プロサイクリングのエリック・ヤンが今大会3勝目となるステージ優勝を飾りました。
 
この結果、最終成績は最も名誉ある個人総合時間をニコラス・ホワイト(チーム・ブリッジレーン)、個人総合ポイント賞をエリック・ヤン(エレベート-ウェビプレックス・プロサイクリング)、個人総合山岳賞をマーカス・カリー(チーム・サプラ・サイクリング)、ベストアジアンライダーをフェン・チュン・カイ(チャイニーズタイペイ・サイクリングチーム)がそれぞれ獲得。チーム総合時間はメミル・プロサイクリングが制して、5日間にわたって繰り広げられた戦いの幕を閉じました。
 
宇都宮ブリッツェンは、増田選手のボーナスタイム獲得による個人総合ジャンプアップを目指して序盤から積極的にレースを展開しましたが、増田選手がボーナスタイムを獲得することはできず。逃げ集団に入った鈴木譲が中間スプリントポイントでボーナスタイムを獲得して順位を上げる結果に。最後のゴールスプリントに挑んだ鈴木龍選手は17位という結果でした。
 
宇都宮ブリッツェンの最終成績は、個人総合時間で鈴木譲選手が11位にジャンプアップしUCIポイントを15ポイント獲得。また、鈴木龍選手が16位、増田選手が24位でUCIポイントをそれぞれ3ポイント獲得しています。チーム総合時間は8位でした。
 
 
 
ついに最終ステージを迎えた今年のツール・ド・台湾。
 
第4ステージ終了時点の各種リザルトを見てみると、個人総合では1位のCAVANAGH選手(セントジョージ)と2位のWHITE選手(ブリッジレーン)とのタイム差はわずか2秒。3位が11秒差、4位から6位が13秒差と僅差の争い。17位から39位までが22秒差で同タイムと、少しの動きで順位が大きく変動する可能性がある状況。
 
また、個人総合ポイント賞も1位と2位の選手がわずか2ポイント差と、最終ステージとなる今ステージも中間スプリントポイントとボーナスタイムをめぐる激しい争いが繰り広げられることは必至と言えます。
 
そんな最終ステージのコースは、台湾第2の経済文化の拠点として知られる高雄市の二二八和平紀念公園をスタート・フィニッシュ地点とする132.87km(パレード区間含む)。中盤に細かいアップダウン区間はあるものの基本的に平坦なレイアウトで、中間スプリントポイントが44.89km、71.93km、93.2kmの3カ所、78.96km地点に3級山岳がひとつ設定されています。
 
第4ステージ終了時点で、鈴木龍選手がトップと21秒差の個人総合15位、22秒差で増田選手が25位、鈴木譲選手が26位、西村選手が29位につける宇都宮ブリッツェン。最終ステージも、増田選手がボーナスタイムを獲得してひとつでも個人総合の順位を上げてレースを終えることが最大の目標。個人総合上位にスプリント力に優れる選手がそろう中で、どれだけチームとしてまとまって目標達成に向けて動けるかがカギになります。
 
 
高雄愛河二二八和平紀念公園をパレードスタートしたレースは、正式スタートが切られると早速、予想通りの激しいアタック合戦に。宇都宮ブリッツェンも全選手が積極的に争いに絡んでいく中、鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)が2名の逃げ集団を形成する展開になります。
 
するとすかさず、メイン集団からは追撃のアタックがあり、10名の選手が2名の逃げに合流し逃げ集団は12名に。さらにここから鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)を含む3名の選手が抜け出し、3名の逃げ集団、9名の追走集団、そしてメイン集団という展開になります。
 
鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)
SCHLTZ(メミル)
CULEY(サプラ)
追走9名
メイン集団
 
その後、追走集団は思惑が噛み合わずに追走を続ける選手と集団に戻る選手とに分裂。最終的に6名の選手が追走を続ける状況になります。
 
鈴木譲(宇都宮ブリッツェン) 総合26位 +22s
SCHLTZ(メミル) 総合68位 +14m07s
CULEY(サプラ) 総合10位 +19s
FERNANDEZ CRUZ(NIPPO) 総合8位 +18s
武山(UKYO) 総合44位 +1m33s
AZMAN、MOHD ZARIFF(サプラ) 総合30位 +22s、総合78位 +30m26s
NOHALES NIETO(SSOIS) 総合58位 +9m05s
MAIKIN(カンボジア) 総合20位+22s
メイン集団
 
そして迎えた、2回目の中間スプリントポイントを鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)は2番手で通過。ボーナスタイムを2秒獲得し、暫定でトップと20秒差とします。
 
この頃になると、メイン集団も逃げ集団吸収のためにペースアップを開始。3級山岳を越える頃には追走集団を吸収して逃げ集団とのタイム差を縮めていきます。
 
残り30kmを切ろうかという段階になると、逃げ集団からは鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)がすべてを出し切る前にメイン集団に戻ることを選択。最終局面で増田選手のためにもう一仕事するために備える状況になります。
 
その後、2名になった逃げ集団とメイン集団とのタイム差は着実に縮まっていき、残り2kmを切ったところでメイン集団がしっかりと逃げ集団を吸収。集団はひとつになって大集団ゴールスプリント勝負を迎えることになります。
 
各チームのエーススプリンターによる最後の見せ場となったゴールスプリント勝負を制したのはYOUNG選手(エレベート-ウェビプレックス)。今大会3勝目となるステージ優勝で大会を締めくくりました。
 
宇都宮ブリッツェンは、五輪代表選考のために1ポイントでも多くUCIポイントが欲しい増田選手が逃げに乗ることができず、ボーナスタイム獲得による個人総合ジャンプアップを果たすことはできず。逃げ集団に入った鈴木譲選手が中間スプリントポイントでボーナスタイムを獲得して順位を上げる結果になりました。また、最後のゴールスプリントに挑んだ鈴木龍選手は17位でレースを終えました。
 
この結果、増田選手は個人総合24位にひとつ順位を上げたものの、獲得UCIポイントは3ポイントで変わらず。最大の目標である増田選手のUCIポイント大量獲得という視点で見れば、今回のツール・ド・台湾は目標を達成できたとは言えない結果に終わりました。
 
しかし、運営会社が掲げた「グローカル・ビジョン」という視点で見ると、最終ステージで逃げに乗りボーナスタイムを獲得した鈴木譲選手が個人総合11位でUCIポイントを15ポイント、同16位の鈴木龍選手がUCIポイントを3ポイント獲得。増田選手の3ポイントと合わせて21ポイント獲得できたことは、UCIアジアツアーの舞台でも十分に戦えることをしっかりと示したと言えます。
 
また、UCIポイント獲得とはならなかったものの、アシストに専念した西村選手も増田選手と同タイムの個人総合29位でフィニッシュしてその能力の高さを披露。メイン集団のけん引や補給運びなどのサポートが光った中村選手も、海外2レース目とは思えない適応能力の高さを見せました。彼ら新加入選手がさらにチームに溶け込み、ストロングポイントを発揮できるようになれば、チーム力はさらに向上すると感じることができたレースになりました。
 
チームは、この後に控える地元でのUCIレース「ツール・ド・とちぎ」に向けて体制を立て直し、引き続き増田選手の五輪出場に向けて戦っていきます。
 
 
清水監督コメント
「今日は増田選手を中心に逃げに乗って行きたかったのですが、タイミングが合わずに鈴木譲選手が行くことになりました。本来と違った形になりましたが、出来ることをトライしてくれました。最後はゴールスプリントにも挑みましたが、難しいレースになりました。最終結果は本来の目標としていたところには届きませんでしたが、毎回すべて上手くいく訳ではない部分と、力不足の部分もあり、難しいツール・ド・台湾でした。結局、第2ステージで総合上位にいた選手たちが、その後どんどん順位を落としていったので、それが今大会のコースプロフィールを物語っていると思います。増田選手に向いていないコースと展開になることは予想していましたが、エースの増田選手の成績のためにみんな頑張ってくれたことは評価できると思っています。ツール・ド・ランカウイ 、そしてツール・ド・台湾と走ることができたことは、これから始まる国内レースに向けては良い経験になり、価値のあるレースだったと思います。ツール・ド・とちぎはまだ開催の可否が心配な部分はありますが、開催されるのであればしっかり成績を出せるようにして臨みたいと考えています」
 
Text:Satoru Kato、Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
Special Thanks:Porte au Village
 
 
 
 
 
◆リザルト
[2020 Tour de Taiwan - UCI-2.1 - 5th Stage - 128.47km - ]
1位 YOUNG Eric (エレベート-ウェビプレックス・プロサイクリング) 2h45m33s
2位 WHITE Nicholas (チーム・ブリッジレーン) st
3位 PENG Yuan Tang (チャイニーズタイペイ・サイクリングチーム) st
4位 REGUIGUI Youcef (トレンガヌINC.TSGサイクリングチーム) st
5位 VOLKERS Samuel (メミル・プロサイクリング) st
6位 HILL Benjamin (チーム・ブリッジレーン) st
7位 DU PLOOY Rohan (プロタッチ) st
8位 PENALVER ANIORTE Manuel (ブルゴスBH) st
9位 SUREDA MOREY Jaume (ブルゴスBH) st
10位 PRADES Benjami (Team UKYO) st
17位 鈴木龍 (宇都宮ブリッツェン) st
22位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) st
47位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) st
48位 西村大輝 (宇都宮ブリッツェン) st
74位 中村魁斗 (宇都宮ブリッツェン) +34s
出走=83名/完走=83名
 
◆個人総合時間 第5ステージ終了時
1位 WHITE Nicholas (チーム・ブリッジレーン) 14h39m42s
2位 CAVANAGH Ryan (セントジョージ・コンチネンタル・サイクリングチーム) +04s
3位 CULEY Marcus (チーム・サプラ・サイクリング) +14s
4位 FENG Chun Kai (チャイニーズタイペイ・サイクリングチーム) +15s
5位 SYREDA MOREY Jaume (ブルゴスBH) +17s
6位 REGUIGUI Youcef (トレンガヌINC.TSGサイクリリングチーム) +17s
7位 中根英登 (NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンス) +17s
8位 HILL Benjamin (チーム・ブリッジレーン) +21s
9位 FERNANDEZ CRUZ Delio (NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンス) +22s
10位 SIMPSON George (エレベート-ウェビプレックス・プロサイクリング) +22s
11位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +23s
16位 鈴木龍 (宇都宮ブリッツェン) +25s
24位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) +26s
29位 西村大輝 (宇都宮ブリッツェン) +26s
61位 中村魁斗 (宇都宮ブリッツェン) +11m30s
 
◆個人総合ポイント賞 第5ステージ終了時
1位 YOUNG Eric (エレベート-ウェビプレックス・プロサイクリング) 66P
2位 WHITE Nicolas (チーム・ブリッジレーン) 61P
3位 SUREDA MOREY Jaume (ブルゴスBH) 50P
4位 REGUIGUI Youcef (トレンガヌINC.TSGサイクリングチーム) 41P
5位 PENALVER ANIORTE Manuel (ブルゴスBH) 37P
6位 VOLKERS Samuel (メミル・プロサイクリング) 24P
 
◆個人総合山岳賞 第5ステージ終了時
1位 CULEY Marcus (チーム・サプラ・サイクリング) 22P
2位 MAIKIN Roman (カンボジア・サイクリング・アカデミー) 22P
3位 ORAM James (ブラックスポーク・プロサイクリング・アカデミー) 18P
4位 CAVANAGH Ryan (セントジョージ・コンチネンタル・サイクリングチーム) 15P
5位 POLIVODA Oleksandr (SSOISミオギー・サイクリングチーム) 15P
6位 DUMOURIER Florian (カンボジア・サイクリング・アカデミー) 15P
 
◆チーム総合時間 第5ステージ終了時
1位 メミル・プロサイクリング 44h00m24s
2位 ブルゴスBH st
3位 リンコウ・アドヴァリクス・サイクリングチーム st
4位 Team UKYO st
5位 チーム・ブリッジレーン st
6位 トレンガヌINC.TSGサイクリングチーム st
8位 宇都宮ブリッツェン st
※出場チーム=17チーム
 
 
 
 
 
Tdt5_01
[最終ステージのスタート地点に到着した選手たちがスタートの準備を進める]
©︎Satoru Kato
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[スタートラインに整列した選手たちがパレードスタートの瞬間を待つ]
©︎Satoru Kato
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[個人総合ジャンプアップのラストチャンスに増田選手が挑む]
©︎Satoru Kato
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[序盤から逃げに乗ろうと積極的に動く増田選手だが、なかなか許してもらえず]
©︎Satoru Kato
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[2名で逃げる鈴木譲選手の後方に追走集団が迫る]
©︎Satoru Kato
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[メイン集団に残った増田選手を西村選手と中村選手が守る]
©︎Satoru Kato
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[3名になった逃げ集団で鈴木譲選手が逃げ続ける]
©︎Satoru Kato
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[穏やかに流れる日常の中をメイン集団の選手たちが通過していく]
©︎Satoru Kato
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[期間中、サポート役に徹してチームに貢献した中村選手]
©︎Satoru Kato
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[アシストの仕事をしっかりと果たしながら増田選手と同タイムでしっかりレースを終えた西村選手]
©︎Satoru Kato
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[自身の勝利のための編成であれば、それは近いと感じさせる走りを見せた鈴木龍選手]
©︎Satoru Kato
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[ケガ、自身向きではないコースと難しい状況の中、エースとしての走りは見せた増田選手]
©︎Satoru Kato
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[逃げ集団から戻った鈴木譲選手が増田選手のためにもう一仕事する]
©︎Satoru Kato
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[大集団スプリントに向けてチームでまとまって走る宇都宮ブリッツェンの選手たち]
©︎Satoru Kato
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[ゴール後の選手からは、このチームとメンバーならばもっとやれる!という悔しさが見えた]
©︎Satoru Kato
Tdt5_16
[ランカウイから続いた海外レース連戦を終え、次はホームレースのツール・ド・とちぎを迎える]
©︎Satoru Kato
 

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2020/03/04

2020 Tour de Taiwan 第4ステージ

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[上:集団スプリントに挑んだ鈴木龍選手が9位でフィニッシュする]
[下:大集団スプリントを制したエリック・ヤンが今大会2勝目となるステージ優勝を飾った]
©︎Satoru Kato
 
 
 
 
 
3月1日(日)〜5日(木)の5日間にわたり、UCI-.2.1のステージレース「ツール・ド・台湾」が開催されています。
 
 
 
 
 
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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の5名がエントリー。
 
増田成幸
鈴木譲
鈴木龍
西村大輝
中村魁斗
 
3月4日(水)に、第4ステージが行われました。
 
 
 
 
 
UCI-2.1のステージレース「ツール・ド・台湾」の第4ステージが屏東縣政府から大鵬灣國家風景區管理處までの181.6km(パレード区間含む)で開催され、最後は大集団ゴールスプリントになった勝負をエレベート-ウェビプレックス・プロサイクリングのエリック・ヤンが制して今大会2勝目となるステージ優勝を飾りました。
 
宇都宮ブリッツェンは、増田選手がボーナスポイントを獲得して個人総合順位を上げることを狙い中間スプリントポイントに挑みましたが不発。最後の大集団ゴールスプリントに挑んだ鈴木龍選手が9位とシングルリザルトでフィニッシュしてレースを終えました。
 
この結果、個人総合は増田選手が25位、鈴木龍選手が15位。最後のジャンプアップのチャンスに挑むべく、明日の最終ステージに臨むことになります。
 
 
 
 
 
今年のツール・ド・台湾も、残すところ2ステージとなりました。
 
第4ステージは、屏東縣政府をスタートし大鵬灣國家風景區管理處にフィニッシュする、今大会最長の181.6km(パレード区間含む)。
 
コースは屏東縣政府をスタートしておよそ80km南進。國立海洋生物博物館で折り返し復路に入り、最後に西に進路をとって大鵬灣國家風景區管理處にフィニッシュするレイアウト。細かいアップダウンはあるものの、基本的に平坦基調で集団ゴールスプリントになることが濃厚なコースと言えます。
 
今ステージは中間スプリントポイントが82.9kmと132.0km、150.3kmの3回、4級山岳が140.1kmと164.5kmの2回設定されており、ともに僅差となっている個人総合を意識したボーナスタイム争いや個人総合山岳賞争いが激化することが予想されます。
 
 
前日の第3ステージで増田選手の個人総合ジャンプアップを狙った宇都宮ブリッツェンは、1級山岳での集団絞り込みや終盤の増田選手の抜け出しを狙って積極的にレースを進めたものの、集団を崩すことができずに最も望んでいなかった集団ゴールスプリント勝負に挑むことに。
 
その結果、個人総合時間で増田選手が22位と前日からふたつ順位を上げるにとどまり、鈴木龍選手も14位とトップ10から後退することになりました。
 
ただ、第3ステージ終了時点で15位から40位までは同タイムのトップと22秒差、トップ10圏内の選手とも数秒しか離れていないこともあり、中間スプリントポイントやフィニッシュでボーナスタイムを獲得できれば、まだまだ逆転は可能な状況と言えます。
 
そんな中で迎える今ステージで、チームはわずかに残る個人総合逆転の可能性に全力でチャレンジすることを選択。増田選手が中間スプリントポイントでのボーナスタイム獲得を目指し、自身が積極的に逃げに乗っていく。集団のままで通過となった際も、チームメートがしっかりとアシストしてスプリントに挑むということを確認してレースに臨みました。
 
 
屏東縣政府をパレードスタートしたレースは、正式スタートが切られると早速、宇都宮ブリッツェンと同様の思惑を持つチームが多いこともあって激しいアタック合戦の展開に。その熾烈さから落車も発生する混沌とした展開が続きます。
 
このアタック合戦は結局、この日ひとつ目の中間スプリントポイントである82.9kmまで続くことに。そのままボーナスタイムを懸けたスプリント勝負になります。
 
宇都宮ブリッツェンも増田選手のために果敢にこの勝負に挑んでいきましたが及ばず。ボーナスタイム獲得とはいかず、残る2回の中間スプリントポイントに懸けることになります。
 
ひとつ目の中間スプリントポイントを終えたレースは、そこで緩んだ瞬間で飛び出した9名の選手が先行。この動きは集団に吸収されますが、今度は数名の選手が飛び出して最終的に5名の逃げ集団が形成されることに。ようやくレースは落ち着きを見せることになります。
 
FERNANDEZ CRUZ(NIPPO) 総合29位 +22s
RAPP(リンコウ) 総合19位 +22s
NOBLE(メミル) 総合55位 +7m53s
WHITE(ブリッジレーン) 総合3位 +12s
SIMPSON(エレベート) 総合8位 +19s
メイン集団
 
一方のメイン集団は、リーダーチームのセントジョージ・コンチネンタル、個人総合2位のFENG選手を擁するチャイニーズタイペイが中心となってコントロールを開始。吸収のタイミングを計りながらペースメイクする状況になります。
 
その後、レースは5名の逃げ集団がふたつの中間スプリントポイントを先頭で通過。この時点で、宇都宮ブリッツェンとしてはこの日でのボーナスタイム獲得の可能性はフィニッシュが残るのみとなります。
 
レースも残り10kmを切った頃になると、着実にタイム差を縮めていたメイン集団が最後まで単独で逃げ続けていたSIMPSON選手(エレベート)を吸収。そのカウンターで抜け出したROBERGE選手(エレベート)も吸収し、勝負はそのまま大集団でのゴールスプリントに持ち込まれることになりました。
 
この大集団ゴールスプリント勝負を制したのは、チームメートが終盤まで見せ場を作ったYOUNG選手(エレベート)。第1ステージに続く今大会2勝目となるステージ優勝を飾りました。
 
宇都宮ブリッツェンは、ボーナスタイム獲得を巡って中間スプリントポイントでの争いに臨んだ後は、メイン集団内でレースを展開。最後の大集団スプリントに単騎で挑んだ鈴木龍選手が9位でフィニッシュ。
 
個人総合では増田選手がトップから22秒差で変わらず25位。ゴールスプリントでシングルリザルトを残した鈴木龍選手が15位で明日の最終ステージを迎えることに。
 
明日の最終ステージは中間スプリントポイントが3回設定されており、再びボーナスタイム獲得を目指してレースを進めることになります。
 
 
清水監督コメント
「みんなよく目標に向けて動いてくれました。他のチームも我々とやりたいことは同じということもあって、長いアタック合戦が続く珍しい展開となりました。ゴールスプリントに向けて鈴木龍選手が良い番手を取ってくれましたが、最後は囲まれてしまいました。ランカウィでは増田選手の総合狙いがあったのでなかなかスプリントに向けての動きが取れませんでしたが、初めて形になったと思います。まだ理想の形には遠いですが、今日はみんなよく動いてくれたと思います。結果が伴わないのが悔しいところですが、次につながる1日でした。最終日も今日と同じような展開になるでしょう。秒差の争いでスプリンターの争いになっているのですが、少しでも上位に食い込めるようにしたいです」
 
Text:Satroru Kato、Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
Special Thanks:Porte au Village
 
 
 
 
 
◆[リザルト
[2020 Tour de Taiwan - UCI-2.1 - 4th Stage - 174.3km - ]
1位 YOUNG Eric (エレベート-ウェビプレックス・プロサイクリング) 3h44m59s
2位 REGUIGUI Youcef (トレンガヌINC.TSGサイクリングチーム) st
3位 WHITE Nicholas (チーム・ブリッジレーン) st
4位 GROSU Eduard-Michael (NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンス) st
5位 CHEN Chien Liang (ミメル・プロサイクリング) st
6位 NOVARDIANTO Jamalidan (PGNロード・サイクリングチーム) st
7位 SUREDA MOREY Jaume (ブルゴスBH) st
8位 PENALVER ANIORTE Manuel (ブルゴスBH) st
9位 鈴木龍 (宇都宮ブリッツェン) st
10位 OTHMAN Muhamad Afiq Huznie (トレンガヌINC.TSGサイクリングチーム) st
25位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) st
40位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) st
46位 西村大輝 (宇都宮ブリッツェン) st
72位 中村魁斗 (宇都宮ブリッツェン) +13s
出走=83名/完走=83名
 
◆個人総合時間 第4ステージ終了時
1位 CAVANAGH Ryan (セントジョージ・コンチネンタル・サイクリングチーム) 11h54m13s
2位 WHITE Nicholas (チーム・ブリッジレーン) +02s
3位 FENG Chun Kai (チャイニーズタイペイ・サイクリングチーム) +11s
4位 SUREDA MOREY Jaume (ブルゴスBH) +13s
5位 REGUIGUI Youcef (トレンガヌINC.TSGサイクリングチーム) +13s
6位 中根英登 (NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンス) +13s
7位 HILL Benjamin (チーム・ブリッジレーン) +17s
8位 FERNANDEZ Delio (NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンス) +18s
9位 SIMPSON George (エレベート-ウェビプレックス・プロサイクリング) +18s
10位 CULEY Marcus (チーム・サプラ・サイクリング) +19s
15位 鈴木龍 (宇都宮ブリッツェン) +21s
25位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) +22s
26位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +22s
29位 西村大輝 (宇都宮ブリッツェン) +22s
61位 中村魁斗 (宇都宮ブリッツェン) +10m52s
 
◆個人総合ポイント賞 第4ステージ終了時
1位 YOUNG Eric (エレベート-ウェビプレックス・プロサイクリング) 49P
2位 WHITE Nicholas (チーム・ブリッジレーン) 47P
3位 SUREDA MOREY Jaume (ブルゴスBH) 42P
4位 REGUIGUI Youcef (トレンガヌINC.TSGサイクリングチーム) 29P
5位 PENALVER ANIORTE Manuel (ブルゴスBH) 29P
6位 GROSU Eduard-Michael (NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンス) 22P
 
◆個人総合山岳賞 第4ステージ終了時
1位 MAIKIN Roman (カンボジア・サイクリング・アカデミー) 22P
2位 ORAM James (ブラックスポーク・プロサイクリング・アカデミー) 18P
3位 CULEY Marcus (チーム・サプラ・サイクリング) 16P
4位 CAVANAGH Ryan (セントジョージ・コンチネンタル・サイクリングチーム) 15P
5位 POLIVODA Oleksandr (SSOISミオギー・サイクリングチーム) 15P
6位 DUMOURIER Florian (コロンビア・サイクリング・アカデミー) 15P
 
◆チーム総合時間 第4ステージ終了時
1位 メミル・プロサイクリング 35h43m45s
2位 ブルゴスBH st
3位 リンコウ・アドヴァリクス・サイクリングチーム st
4位 トレンガヌINC.TSGサイクリングチーム st
5位 Team UKYO st
6位 ブラックスポーク・プロサイクリング・アカデミー st
8位 宇都宮ブリッツェン st
※出場チーム=17チーム
 
 
 
 
 
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[スタート前のチームプレゼンテーションでインタビューに応える鈴木龍選手]
©︎Satoru Kato
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[会場MCの掛け声でガッツポーズを見せる宇都宮ブリッツェンの選手たち]
©︎Satoru Kato
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[増田選手と西村選手がスタートラインへと向かう]
©︎Satoru Kato
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[記念撮影の要望に気軽に応じる鈴木譲選手]
©︎Satoru Kato
Tdt4_05
[集団でのゴールスプリント勝負を意識してポジション取りを開始する選手たち]
©︎Satoru Kato
Tdt4_06
[中村選手と鈴木譲選手がリザルトを狙う増田選手と鈴木龍選手を引き上げる]
©︎Satoru Kato
Tdt4_07
[フィニッシュが近づくに連れて少しずつポジションを前方に上げていく]
©︎Satoru Kato
Tdt4_08
[スプリントで周りを囲まれ抜け出せなかったが鈴木龍選手は9位でフィニッシュ]
©︎Satoru Kato
Tdt4_09
[序盤からアタック合戦に加わるなど働き続けた西村選手も集団内でフィニッシュ]
©︎Satoru Kato
Tdt4_10
[思惑通りに進まなかったレースを振り返りながら増田選手と鈴木譲選手がチームカーに向かう]
©︎Satoru Kato
Tdt4_11
[なかなか思うようにはいかない、それでも、チャレンジを続けるしかない]
©︎Satoru Kato
 

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2020/03/03

2020 Tour de Taiwan 第3ステージ

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[上:増田の個人総合逆転に向け、メイン集団内で攻撃の緒を探す選手たち]
[下:集団ゴールスプリントを制したニコラス・ホワイトがステージ優勝を飾った]
©︎Satoru Kato
 
 
 
 
 
3月1日(日)〜5日(木)の5日間にわたり、UCI-2.1のステージレース「ツール・ド・台湾」が開催されています。
 
 
 
 
 
◆大会WEBサイトは[こちら
◆Live!!!ブログレポートは[こちら
 
 
 
 
 
このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の5名がエントリー。
 
増田成幸
鈴木譲
鈴木龍
西村大輝
中村魁斗
 
3月3日(火)に、第3ステージが行われました。
 
 
 
 
 
UCI-2.1のステージレース「ツール・ド・台湾」の第3ステージが新竹高鐵站ら石岡旅客服務中心までの158.5km(パレード区間含む)で開催され、最後は大集団のゴールスプリント勝負を制したチーム・ブリッジレーンのニコラス・ホワイトがステージ優勝を飾りました。
 
宇都宮ブリッツェンは、増田選手の個人総合時間での逆転に向けて序盤から積極的なレースを進めたものの、増田選手が抜け出す展開を作り出すことはできず。最も望んでいなかった大集団ゴールスプリント勝負で鈴木龍選手の18位が最高位でレースを終えることに。個人総合でも、増田選手は前日から順位をふたつ上げたものの、個人総合22位と苦しい状況が続いています。
 
 
 
 
 
今年のツール・ド・台湾も、折り返しとなる第3ステージを迎えました。
 
その第3ステージは前日の第2ステージに続き、1級山岳が控える山岳ステージ。残る第4、第5ステージが平坦貴重であることを考えると、今日の結果が個人総合時間争いに大きな影響を与えることは間違いありません。
 
コースは新竹高鐵站(新竹駅)をスタートし、39.4kmと74.13kmの設定されたふたつの中間スプリントポイントを経て、1級山岳へ。一度下った後は2級山岳を含むアップダウン区間を進んでフィニッシュ地点である石岡旅客服務中心へゴールする158.5km(パレード区間含む)。中盤から後半に控える山岳区間でどのように攻撃を仕掛けるかが重要なステージと言えます。
 
前日の第2ステージでエースの増田選手が5位に入ったものの、タイム差を奪うことができず個人総合24位に浮上するにとどまった宇都宮ブリッツェン。同タイムでフィニッシュした鈴木龍選手が個人総合7位に順位を上げていますが、増田選手の五輪出場に必要なUCIポイントの大量獲得という目標を達成するためには、このステージがラストチャンスと言っても過言ではありません。
 
そのためチームは、前日の落車の影響が不透明な中村選手を集団内のサポート役に残し、前半の逃げから状況を見て増田選手自身が乗っていくことはもちろん、鈴木譲・鈴木龍・西村の3選手が積極的に逃げに乗っていき先待ちの状態を作る。1級山岳で人数を絞ったうえで、最後のアップダウン区間で増田選手が抜け出して個人総合逆転を狙うというプランを確認してレースに臨みました。
 
 
新竹高鐵站をパレードスタートしたレースは、正式スタートが切られると早速、激しいアタック合戦に。数名の選手が抜け出しては吸収される状態が繰り返されますが、個人総合時間を争う重要ステージということもあって各チームとも警戒心が高く、なかなか決定的な逃げが形成されない状態が続きます。
 
それでも、10kmを過ぎると2名のにげが形成される展開に。
 
SUEDA MOREY(ブルゴスBH) 総合8位 +22s
AZMAN(サプラ) 総合35位 +22s
メイン集団
 
この逃げに対し、後方のメイン集団からは鈴木龍選手(宇都宮ブリッツェン)を含む3名の選手が飛び出して合流。先頭は5名になりますが、これはメイン集団が容認せずに吸収されます。
 
その後、レースは再びアタック合戦となります。その中で、宇都宮ブリッツェン勢もプラン通りに積極的にアタック合戦に加わっていき、増田選手(宇都宮ブリッツェン)自身が単独で飛び出す場面なども見られましたが、決定的な逃げを作るまでには至りません。
 
その後もしばらくアタック合戦の状態が続きますが、50kmを迎えようかという頃になると3名の選手が飛び出し、そこに1名が合流して4名の逃げ集団が形成される展開になります。
 
VOLKERS(メミル) 総合29位 +22s
TOOVEY(ブリッジレーン) 総合17位 +22s
ORAM(ブラックスポーク) 総合30位 +22s
CULEY(サプラ) 総合26位 +22s
メイン集団
 
一方のメイン集団は、リーダーチームのセントジョージ・コンチネンタルがコントロールを開始。レースは4名の逃げ集団とメイン集団という形で落ち着き、距離を重ねていく展開になります。
 
その後、レースは4名の逃げ集団とリーダーチームがコントロールするメイン集団という展開のまま、1級山岳へ。上りに入るとメイン集団のペースも上がり始め、逃げ集団とのタイム差が少しずつ縮まっていく中で下りもクリア。2級山岳を含むアップダウン区間へと入っていきます。
 
この頃になると、メイン集団から飛び出した数名の選手が逃げ集団にジョイン。逃げ集団は逃げ切りを狙い、メイン集団は逃げ集団を吸収するタイミングを計りながらレースを進めていく状態になります。
 
VOLKERS(メミル) 総合29位 +22s
TOOVEY、JENNER(ブリッジレーン) 総合17位 +22s、総合40位 +22s
ORAM、MCCORMICK(ブラックスポーク) 総合30位 +22s、総合22位 +22s
PRADES(UKYO) 総合14位 +22s
CULEY(サプラ) 総合26位 +22s
MOREY(トレンガヌ) 総合28位 +22s
JULIUS(プロタッチ) 総合13位 +22s
MAIKIN(カンボジア) 総合11位 +22s
メイン集団
 
一方のメイン集団は、逃げに選手を送り込んでいないUCIプロチームのNIPPO・デルコ・ワンプロヴァンスがペースアップを開始。さらにチャイニーズタイペイやリーダーチームもペースアップに加わり逃げ集団とのタイム差を少しずつ縮めていきます。
 
レースはそのまま最終盤まで進んでいき、最終的に6名に人数を減らした逃げ集団は最後まで粘りを見せたものの、残り2kmというところで集団が吸収。勝負はそのまま大集団でのゴールスプリントに持ち込まれることになりました。
 
そのゴールスプリント勝負を制したのは、WHITE選手(ブリッジレーン)。見事にステージ優勝を飾りました。
 
宇都宮ブリッツェンは、中盤過ぎにできた逃げ集団に選手を送り込めず、また、1級山岳後の追撃にも選手を送り込むことができなかったことで、チームとしては望んでいなかった大集団ゴールスプリントに挑むことに。仕事をして遅れた中村選手を除く4選手が集団内でフィニッシュしましたが、鈴木龍選手の18位が最高位でレースを終えました。
 
この結果、個人総合で増田選手は前日から順位をふたつ上げたものの22位と、目標達成に向けて厳しい状況は変わらず。また、鈴木龍選手も14位に順位を下げています。
 
 
清水監督コメント
「やりたいことができない1日でした。序盤のアタック合戦で逃げに乗ろうとトライしましたができず、上りで攻撃して逃げ続けることもできず、最後まで大きな動きを起こすことができず残念です。結果的には逃げに乗ったとしても最後は捕まってしまったかもしれませんが、何もできなかった感があって悔いがあります。終盤に落車に巻き込まれるアクシデントがありましたが、大事には至らず、膝を打った選手もいましたけれど問題ありません。明日以降もできることに挑戦して、総合成績とステージ優勝を目指して一つひとつ積み重ねていきたいと思います」
 
Text:Satoru Kato、Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
Special Thanks:Porte au Village
 
 
 
 
 
◆[リザルト]
[2020 Tour de Taiwan - UCI-2.1 - 3rd Stage - 156.5km - ]
1位 WHITE Nicholas (チーム・ブリッジレーン) 3h40m59s
2位 YOUNG Eric (エレベート-ウェビプレックス・プロサイクリング) st
3位 SUREDA MOREY Jaume (ブルゴスBH) st
4位 ANDERSSON Emil (メミル・プロサイクリング) st
5位 BOUGLAS Georgios (SSOISミオギー・サイクリングチーム) st
6位 REGUIGUI Youcef (トレンガヌINC.TSGサイクリングチーム) st
7位 HATZ Christopher (リンコウ・アドヴァリクス・サイクリング) st
8位 PENALVER ANIORTE Manuel (ブルゴスBH) st
9位 LODERER Timon (リンコウ・アドヴァリクス・サイクリング) st
10位 FENG Chun Kai (チャイニーズタイペイ・サイクリングチーム) st
18位 鈴木龍 (宇都宮ブリッツェン) st
22位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) st
23位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) st
30位 西村大輝 (宇都宮ブリッツェン) st
59位 中村魁斗 (宇都宮ブリッツェン) +4m48s
出走=84名/完走=83名
 
◆個人総合時間 第3ステージ終了時
1位 CAVANAGH Ryan (セントジョージ・コンチネンタル・サイクリングチーム) 8h09m14s
2位 FENG Chun Kai (チャイニーズタイペイ・サイクリングチーム) +11s
3位 WHITE Nicholas (チーム・ブリッジレーン) +12s
4位 中根英登 (NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンス) +13s
5位 SUREDA MOREY Jaume (ブルゴスBH) +15s
6位 HILL Benjamin (チーム・ブリッジレーン) +17s
7位 CULEY Marcus (チーム・サプラ。サイクリング) +19s
8位 SIMPSON George (エレベート-ウェビプレックス・プロサイクリング) +19s
9位 REGUIGUI Youcef (トレンガヌINC.TSGサイクリングチーム) +20s
10位 HUCKER Robbie (Team UKYO) +20s
14位 鈴木龍 (宇都宮ブリッツェン) +21s
22位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) +22s
27位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +22s
28位 西村大輝 (宇都宮ブリッツェン) +22s
62位 中村魁斗 (宇都宮ブリッツェン) +10m39s
 
◆個人総合ポイント賞 第3ステージ終了時
1位 SUREDA MOREY Jaume (ブルゴスBH) 30P
2位 YOUNG Eric (エレベート-ウェビプレックス・プロサイクリング) 29P
3位 WHITE Nicholas (チーム・ブリッジレーン) 24P
4位 BASSETTI Samuel (エレベート-ウェビプレックス・プロサイクリング) 21P
5位 PENALVER ANIORTE Manuel (ブルゴスBH) 21P
6位 HATZ Christopher (リンコウ・アドヴァリクス・サイクリング) 19P
 
◆個人総合山岳賞 第3ステージ終了時
1位 MAIKIN Roman (カンボジア・サイクリング・アカデミー) 20P
2位 ORAM James (ブラックスポーク・プロサイクリング・アカデミー) 17P
3位 CULEY Marcus (チーム・サプラ・サイクリング) 16P
4位 CAVANAGH Ryan (セントジョージ・コンチネンタル・サイクリングチーム) 15P
5位 POLIVODA Oleksandr (SSOISミオギー・サイクリングチーム) 15P
6位 DUMOURIER Florian (カンボジア・サイクリング・アカデミー) 15P
 
◆チーム総合時間 第3ステージ終了時
1位 メミル・プロサイクリング 24h28m48s
2位 リンコウ・アドヴァリクス・サイクリングチーム st
3位 ブルゴスBH st
4位 Team UKYO st
5位 ブラックスポーク・プロサイクリング・アカデミー st
6位 チーム・ブリッジレーン st
7位 宇都宮ブリッツェン st
※出場チーム=17チーム
 
 
 
 
 
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[スタート地点に到着した鈴木譲選手が清水監督と話をしながら準備を進める]
©︎Satoru Kato
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[個人総合逆転を狙う増田選手が引き締まった表情でスタート地点に向かう]
©︎Satoru Kato
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[アジアツアー連戦で逞しさを増す中村選手はこの日もチームのために働くことを誓う]
©︎Satoru Kato
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[個人総合上位につける鈴木龍選手はこの日も自身のリザルトとアシストの両立を狙う]
©︎Satoru Kato
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[見えない部分でチームのために働きながらも上位戦線に残る西村選手がスタートを待つ]
©︎Satoru Kato
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[個人総合上位という目標達成のために重要なステージのスタートが目前に迫る]
©︎Satoru Kato
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[序盤から激しいアタック合戦になり、集団がタテに伸び縮みする]
©︎Satoru Kato
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[自らアタックを仕掛けるなど増田選手も序盤から積極的に動く]
©︎Satoru Kato
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[鈴木龍選手が逃げに乗る場面もあったが、集団に吸収されてしまう]
©︎Satoru Kato
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[西村選手もアタック合戦に積極的に加わって有利な状況を作ろうとするも叶わず]
©︎Satoru Kato
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[前日の落車の影響が心配された中村選手も元気な姿を見せる]
©︎Satoru Kato
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[多くの観客が沿道で声援を送る中をプロトンが通り過ぎていく]
©︎Satoru Kato
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[何とか抜け出してタイムを奪いたい増田選手だが、そのチャンスは訪れず]
©︎Satoru Kato
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[鈴木譲選手も攻撃の糸口を探し続けるが、集団の状況を崩せない]
©︎Satoru Kato
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[上り区間で前方の選手が落車し大半の選手が巻き込まれてしまうトラブルも襲う]
©︎Satoru Kato
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[望んだ形とは異なる集団スプリントに向けて集団内でまとまって走る選手たち]
©︎Satoru Kato
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[状況は変わらず厳しいが、Challenge Your Limitsのスローガン通りに戦うしかない]
©︎Satoru Kato
 

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2020/03/02

2020 Tour de Taiwan 第2ステージ

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[上:スタート前、昨年までのチームメートである岡選手と談笑する選手たち]
[下:残り2kmを切ったところで勇気を持って飛び出したカヴァナーがステージ優勝でリーダーに]
©︎Satoru Kato
 
 
 
 
 
3月1日(日)〜5日(木)の5日間にわたり、UCI-2.1のステージレース「ツール・ド・台湾」が開催されています。
 
 
 
 
 
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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の5名がエントリー。
 
増田成幸
鈴木譲
鈴木龍
西村大輝
中村魁斗
 
3月2日(月)に、第2ステージが行われました。
 
 
 
 
 
UCI-2.1のステージレース「ツール・ド・台湾」の第2ステージが桃園市站から角板山公園までの118.88kmで開催され、残り約2kmから単独で抜け出したセントジョージ・コンチネンタル・サイクリングチームのライアン・カヴァナーがステージ優勝を飾りました。
 
宇都宮ブリッツェンは、勝負どころとなる最後の上りに途中落車に見舞われた中村選手を除く4選手がしっかりと残ってレースを展開。最後はチームメートのアシストを受けた増田選手が有力選手勢と競り合いながらゴールになだれ込み5位でフィニッシュ。増田選手は個人総合時間を24位に、前日を個人総合8位で終えていた鈴木龍選手は順位をひとつ上げて個人総合7位でレースを終えています。
 
 
 
 
 
前日の第1ステージで、ついに開幕したツール・ド・台湾。宇都宮ブリッツェンにとってはツール・ド・ランカウイに続いての海外レース、そして今シーズン2戦目になります。
 
その第1ステージでは、序盤にできた逃げ集団に鈴木龍選手が入り、途中の中間スプリントポイントでボーナスタイムを1秒獲得。この結果、個人総合でアジア人トップとなってアジアンリーダージャージを獲得しました。
 
また、残る4選手もしっかりとメイン集団内でフィニッシュし、悪くない滑り出しを見せたと言えます。
 
そんな中で迎える今日の第2ステージは、個人総合を争う上では絶対に外すことができない重要なステージ。国際空港のある桃園市站(桃園市役所)をスタートし、海岸線を走った後に内陸に進路を取り、2級山岳をふたつ越え最後は1級山岳の角板山公園にフィニッシュする山頂フィニッシュのステージになります。
 
例年、大きなタイム差がつくことはないものの、個人総合争いのシャッフルは確実に起こっていることもあり、宇都宮ブリッツェンとしてもエースの増田選手を確実に上位戦線に送り込み、フィニッシュさせることが至上命題となります。
 
そのため、有力チームや有力選手を含む逃げをチームでしっかりケアし、増田選手を筆頭に危険な逃げには必ず乗っていく。また、残り1km強から控える下りの前に先頭までポジションを上げてフィニッシュ勝負に挑む、ということを確認してレースに臨みました。
 
 
桃園市站をパレードスタートしたレースは、正式スタートが切られた直後から激しいアタック合戦の展開に。その中から、HATZ選手(リンコウ)が単独で抜け出します。
 
その後、メイン集団からはMOHD ZARIFF選手(サプラ)がこれも単独で抜け出してHATZ選手(リンコウ)にジョイン。レースは2名の逃げとメイン集団という展開で落ち着きを見せます。
 
HATZ(リンコウ)
MOHD ZARIFF(サプラ)
メイン集団
 
2名の逃げとメイン集団という展開のレースはそのまま、海岸近くを走る61号線へ。すると、4名の選手が追走のアタックを仕掛けてメイン集団から抜け出し、程なくして逃げていた2名に合流。逃げ集団は6名になります。
 
HATZ(リンコウ)
MOHD ZARIFF(サプラ)
HIBATULLAH(PGN)
BUTLER(プロタッチ)
POLIVODA(SSOIS)
DUMOURIER(カンボジア)
メイン集団
 
一方のメイン集団は、リーダーチームのエレベート-ウェビプレックスがコントロールを開始。6名の逃げ集団とリーダーチームがコントロールするメイン集団という展開が、この日設定される1回目の山岳ポイントまで続くことになります。
 
1回目の山岳ポイントを迎える頃になると、逃げ集団内では山岳賞争いに向けた動きが活性化。その動きの中から4名の選手が抜け出す展開になります。
 
HATZ(リンコウ)
MOHD ZARIFF(サプラ)
POLIVODA(SSOIS)
DUMOURIER(コロンビア)
メイン集団
 
4名になった逃げ集団はふたつの2級山岳をMOHD ZARIFF選手(サプラ)、POLIVODA選手(SSOIS)がそれぞれ先頭でクリアしますが、ふたつ目のKOM(キング・オブ・マウンテン)を過ぎたところで後ろから迫ってきていたメイン集団が吸収。レースは振り出しに戻ってフィニッシュまで残り20kmほどを迎えることになります。
 
その後、レースはMOREY選手(トレンガヌ)やRAPP選手(リンコウ)、HILL選手(ブリッジレーン)らが単独で抜け出す場面はあったものの、メイン集団もしっかりとペースを作って飛び出した選手を吸収。勝負はこのまま集団でのゴール勝負となるかと思われました。
 
すると、残り2kmを切ってからある短い下り区間で、CAVANAGH選手(セントジョージ)が単独アタック。集団からリードを奪い、そのまま残り距離を逃げ切ってステージ優勝を飾りました。
 
宇都宮ブリッツェンは最終盤の争いに、途中の横風区間で落車に巻き込まれてしまった中村選手を除く4名が残ってレースを展開。チームメートのアシストを受けて前方に送り出された増田選手が、有力選手勢と競り合いながら5位でフィニッシュし、個人総合時間を前日の53位から24位にジャンプアップ。また、同じ集団内の25位でフィニッシュした鈴木龍選手が個人総合7位に順位をひとつ上げてレースを終えました。
 
 
清水監督コメント
「最初の山岳ステージで、うまく逃げの選別ができて終盤まで選手を残せましたが、最後の最後で増田がまだ本調子じゃない部分もあって自信を持って飛び出せなかったのは悔やまれるところです。でも、今のコンディションの中でしっかりやれたと思います。まだ成績を上げられる位置にいるので、明日、明後日に向けてトライしていきます。中村選手が横風区間でカラーコーンをひっかけて落車した選手に巻き込まれてしまいましたが、擦過傷程度ですぐに復帰できました。明日の出走は大丈夫だと思います。明日も山岳ステージですが、他チームの成績とのバランスを見ながら決めて、できることを挑戦していきたいと思います」
 
Text:Satoru Kato、Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
Special Thanks:Porte au Village
 
 
 
 
 
◆[リザルト
[2020 Tour de Taiwan - UCI-2.1 - 2nd Stage - 118.88km - ]
1位 CAVANAGH Ryan (セントジョージ・コンチネンタル・サイクリングチーム) 2h50m26s
2位 FENG Chun Kai (チャイニーズタイペイ・サイクリングチーム) +07s
3位 中根英登 (NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンス) +07s
4位 SIMPSON George (エレベート-ウェビプレックス・プロサイクリング) +12s
5位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) +12s
6位 MAIKIN Roman (カンボジア・サイクリング・アカデミー) +12s
7位 REGUIGUI Youcef (トレンガヌINC.TSGサイクリングチーム) +12s
8位 VOLKERS Samuel (メミル・プロサイクリング) +12s
9位 SUREDA MOREY Jaume (ブルゴスBH) +12s
10位 WHITE Nicholas (チーム・ブリッジレーン) +12s
25位 鈴木龍 (宇都宮ブリッツェン) +12s
29位 西村大輝 (宇都宮ブリッツェン) +12s
40位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +12s
68位 中村魁斗 (宇都宮ブリッツェン) +5m27s
出走=85名/完走=84名
 
◆個人総合時間 第2ステージ終了時
1位 CAVANAGH Ryan (セントジョージ・コンチネンタル・サイクリングチーム) 4h28m15s
2位 FENG Chun Kai (チャイニーズタイペイ・サイクリングチーム) +11s
3位 中根英登 (NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンス) +13s
4位 HILL Benjamin (チーム・ブリッジレーン) +17s
5位 SIMPSON George (エレベート-ウェビプレックス・プロサイクリング) +19s
6位 HUCKER Robbie (Team UKYO) +20s
7位 鈴木龍 (宇都宮ブリッツェン) +21s
8位 SUREDA MOREY Jaume (ブルゴスBH) +22s
9位 WHITE Nicholas (チーム・ブリッジレーン) +22s
10位 VOLKERS Samuel (メミル・プロサイクリング) +22s
24位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) +22s
31位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +22s
33位 西村大輝 (宇都宮ブリッツェン) +22s
68位 中村魁斗 (宇都宮ブリッツェン) +5m51s
 
◆個人総合ポイント賞 第2ステージ終了時
1位 BASSETTI Samuel (エレベート-ウェビプレックス・プロサイクリング) 21P
2位 YOUNG Eric (エレベート-ウェビプレックス・プロサイクリング) 15P
3位 GROSU Eduard-Michael (NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンス) 14P
4位 PENALVER ANIORTE Manuel (ブルゴスBH) 13P
5位 SUREDA MOREY Jaume (ブルゴスBH) 12P
6位 DU PLOOY Rohan (プロタッチ) 11P
 
◆個人総合山岳賞 第2ステージ終了時
1位 CAVANAGH Ryan (セントジョージ・コンチネンタル・サイクリングチーム) 15P
2位 POLIVODA Oleksandr (SSOISミオギー・サイクリングチーム) 15P
3位 DUMOURIER Florian (カンボジア・サイクリング・アカデミー) 15P
4位 MOHD ZARIFF Muhamad Nur Aiman (トレンガヌINC.TSGサイクリングチーム) 14P
5位 FENG Chun Kai (チャイニーズタイペイ・サイクリングチーム) 12P
6位 中根英登 (NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンス) 10P
 
◆チーム総合時間 第2ステージ終了時
1位 セントジョージ・コンチネンタル・サイクリングチーム 13h25m39s
2位 Team UKYO +12s
3位 ブルゴスBH +12s
4位 リンコウ・アドヴァリクス・サイクリングチーム +12s
5位 ブラックスポーク・プロサイクリングアカデミー +12s
6位 プロタッチ +12s
7位 宇都宮ブリッツェン +12s
※出場チーム=17チーム
 
 
 
 
 
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[スタート地点に到着して早々、スタッフ陣がスタートに向けた準備に追われる]
©︎Satoru Kato
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[針谷メカと曽我部メカによって整備されたメリダのバイクが選手たちを待ち構える]
©︎Satoru Kato
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[スタートラインに整列した選手たちがその瞬間を待つ]
©︎Satoru Kato
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[前日にアジアンリーダーを獲得した鈴木龍選手は壇上で記念品を手渡される]
©︎Satoru Kato
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[鈴木龍選手含む各賞ジャージ着用選手を先頭に桃園市站をパレードスタートする選手たち]
©︎Satoru Kato
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[個人総合で上位につける鈴木龍選手は増田選手のアシストと自身の成績の両立を目指す]
©︎Satoru Kato
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[宇都宮ブリッツェンの選手たちも近くでまとまってパレードスタートしていく]
©︎Satoru Kato
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[有力選手勢と競り合いながら5位でフィニッシュする増田選手]
©︎Satoru Kato
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[西村選手も集団内でしっかりとフィニッシュ]
©︎Satoru Kato
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[チームのバランスを取りながら、しっかりと集団内でフィニッシュする鈴木譲選手]
©︎Satoru Kato
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[フィニッシュしてすぐレースを振り返る増田選手と鈴木龍選手]
©︎Satoru Kato

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2020/03/01

2020 Tour de Taiwan 第1ステージ

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[上:逃げてボーナスタイムを獲得した鈴木龍がアジアンリーダージャージを獲得]
[下:残り200mで抜け出したヤンがステージ優勝を飾った]
©︎Satoru Kato
 
 
 
 
 
3月1日(日)〜5日(木)の5日間にわたり、UCI-2.1のステージレース「ツール・ド・台湾」が開催されています。
 
 
 
 
 
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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の5名がエントリー。
 
増田成幸
鈴木譲
鈴木龍
西村大輝
中村魁斗
 
3月1日(日)に、第1ステージが行われました。
 
 
 
 
 
UCI2.1クラスのステージレース「ツール・ド・台湾」が、台湾北部の台北市で開幕し、第1ステージは台北市を舞台に83.2kmのレースが行われ、残り500mから抜け出したエレベート-ウェビプレックス・プロサイクリングのエリック・ヤン選手が優勝しました。
 
宇都宮ブリッツェンは、レース終盤まで続いた逃げに乗った鈴木龍選手が中間スプリントポイントでボーナスタイムを獲得して個人総合8位となり、ベストアジアンライダーに。幸先の良いスタートを切っています。
 
 
 
 
 
 
3月1日(日)~5日(木)の5日間にわたって開催される「ツール・ド・台湾」。宇都宮ブリッツェンは2016年の出場以来、4年ぶりの出場となります。5ステージ計686.72kmで行われるレースは、台湾島を北から南に南下しながら進行し、1級山岳が設定される山岳コースや、海岸に沿って進む平坦ステージと変化に富むステージレースです。
 
コロナウィルスの世界的感染拡大の影響で中止や途中キャンセルとなるレースが増える中、ツール・ド・台湾は予定通り開催されることになりました。台湾はコロナウィルス感染者は出ているものの、台湾政府主導の対策が功を奏したこともあり、感染拡大が抑えられています。とは言え、台湾以外からも選手や関係者が多く集まる大会であるため、毎日の検温やマスクの配布など予防対策が行われる中でのレースとなりました。
 
第1ステージのコースは、台北中心部にある臺北市政府(台北市役所)前をスタート・フィニッシュ地点とし、東門(景福門)との間を往復する1周10.4kmの周回コースを8周。フラットなコースは例年集団でのスプリント勝負となります。
 
VIPを先頭にパレードランを行ったのちリアルスタートが切られると、1周目から数名が飛び出して逃げ集団を形成。この中に宇都宮ブリッツェンから鈴木龍選手が加わります。その後もメイン集団からの合流が続き、台湾のエース、フェン・チュンカイ選手を含む12名の逃げ集団が形成されました。
 
メイン集団はNIPPO・デルコ・ワンプロヴァンスと、ブルゴスBHら、逃げ集団にメンバーを入れなかったUCIプロチームが中心となってコントロールし、逃げ集団との差を30秒前後に維持します。
 
逃げ集団は3回設定された中間スプリント賞ごとにペースが上がりますが、12人を維持したまま周回。3回目のスプリント賞では、鈴木龍選手(宇都宮ブリッツェン)が3位通過して1秒のボーナスタイムを獲得しました。
 
残り2周に入ると、逃げ集団から3人が飛び出したことで逃げ集団は崩壊し、鈴木龍選手(宇都宮ブリッツェン)はメイン集団に戻ります。3人はメイン集団に47秒差をつけて最終周回に入っていきますが、スプリント勝負に持ち込みたいチームがメイン集団を牽引してペースアップさせ、残り1kmで吸収します。
 
フィニッシュまでコーナーが連続する区間を利用して飛び出したのは、エリック・ヤン選手(エレベート-ウェビプレックス・プロサイクリング)。残り200mの最終コーナーをクリアし、後続との差があることを確認するとガッツポーズを決めてフィニッシュラインを越えました。
 
宇都宮ブリッツェンは全員がメイン集団でフィニッシュ。ボーナスタイムを獲得した鈴木龍選手が総合8位につけ、ベストアジアンライダー賞を獲得しました。
 
 
鈴木龍選手コメント
「今日は逃げのチャンスがあるから、チャンスがあれば乗って行こうとみんなに話していましたが、ちょうど良い逃げが出来たので自分が飛びつきました。例年に比べて人数は少ないし、プロチームの数も少ないので逃げ切れるかもと考え、チャンスにかけてみました。12人の集団になってハイスピードで進んでいましたが、後ろの集団もハイペースを維持していたので思っていたよりも差が開かなかったので難しかったです。明日は相当厳しいレースになると思うので、ベストを尽くしていきたいと思います」
 
清水監督コメント
「10人前後の逃げは危ないと考えていたところ12人の逃げが出来て、本当は増田が逃げに乗るべきだったのですが龍が乗ってくれたので、他の選手は集団内でしっかりと休みつつ、龍はステージ優勝を目指してレースを進めました。逃げは捕まってしまいましたが、結果としてアジアンリーダーを取ることが出来て、少しでも宇都宮ブリッツェンの名前を出すことが出来たのは良かったと思います。我々が目指す個人総合上位進出に向けて、明日の第2ステージは重要になります。各チームとも力が拮抗しているので前半からの動きを警戒していかねばならないですが、最後の登りでのゴール勝負はおそらく単独になることはないと思うので、出来るだけ多く残して増田を上位に送り込んでいきたいと思います」
 
Text:Satoru Kato
Edit:Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
Special Thanks:Porte au Village
 
 
 
 
 
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◆[リザルト
[2020 Tour de Taiwan - UCI-2.1 - 1st Stage - 83.2km - ]
1位 YOUNG Eric (エレベート-ウェビプレックス・プロサイクリング) 1h37m58s
2位 GROSU Edward-MIchael (NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンス) +01s
3位 PENALVER ANIORTE Manuel (ブルゴスBH) +01s
4位 SUREDA MOREY Jaume (ブルゴスBH) +01s
5位 DU PLOOY Rohan (プロタッチ) +01s
6位 BASSETTI Samuel (エレベート-ウェビプレックス・プロサイクリング) +01s
7位 WHITE Nicholas (チーム・ブリッジレーン) +01s
8位 NOVARDIANTO Jamardin (PGNロードサイクリングチーム) +01s
9位 PENG Yuan Tang (チャイニーズタイペイ・サイクリングチーム) +01s
10位 VOLKERS Samuel (メミル・プロサイクリング) +01s
30位 鈴木龍 (宇都宮ブリッツェン) +01s
43位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +01s
51位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) +01s
56位 西村大輝 (宇都宮ブリッツェン) +01s
82位 中村魁斗 (宇都宮ブリッツェン) +15s
出走=85名/完走=85名
 
◆個人総合時間 第1ステージ終了時
1位 YOUNG Eric (エレベート-ウェビプレックス・プロサイクリング) 1h37m48s
2位 BASSETTI Samuel (エレベート-ウェビプレックス・プロサイクリング) +04s
3位 GROSU Edward-MIchael (NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンス) +05s
4位 HILL Benjamin (チーム・ブリッジレーン) +06s
5位 PENALVER ANIORTE Manuel (ブルゴスBH) +07s
6位 SIMPSON George (エレベート-ウェビプレックス・プロサイクリング) +08s
7位 HUCKER Robbie (Team UKYO) +09s
8位 鈴木龍 (宇都宮ブリッツェン) +10s
9位 SUREDA MOREY Jaume (ブルゴスBH) +11s
10位 DU PLOOY Rohan (プロタッチ) +11s
45位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +11s
53位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) +11s
58位 西村大輝 (宇都宮ブリッツェン) +11s
82位 中村魁斗 (宇都宮ブリッツェン) +25s
 
◆個人総合ポイント賞 第1ステージ終了時
1位 BASSETTI Samuel (エレベート-ウェビプレックス・プロサイクリング) 21P
2位 YOUNG Eric (エレベート-ウェビプレックス・プロサイクリング) 15P
3位 GROSU Eduard-Michael (NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンス) 14P
4位 PENALVER ANIORTE Manuel (ブルゴスBH) 13P
5位 SUREDA MOREY Jaume (ブルゴスBH) 12P
6位 DU PLOOY Rohan (プロタッチ) 11P
 
◆チーム総合時間 第1ステージ終了時
1位 エレベート-ウェビプレックス・プロサイクリング 4h53m56s
2位 ブルゴスBH +01s
3位 リンコウ・アドバリクス・サイクリングチーム +01s
4位 プロタッチ +01s
5位 メミル・プロサイクリング +01s
6位 チームブリッジレーン +01s
15位 宇都宮ブリッツェン +12s
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[ホテルから自走してきた選手たちがスタート地点に到着する]
©︎Satoru Kato
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[スタート前の時間を過ごす選手たち。清水監督は台北101を見上げている!?]
©︎Satoru Kato
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[スタート前にはパフォーマンスも行われ、会場はボルテージが少しずつ上がっていく]
©︎Satoru Kato
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[パレードスタートしていく選手たち]
©︎Satoru Kato
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[ランカウイの落車で負った負傷の回復具合が気になる増田選手がメイン集団内で走る]
©︎Satoru Kato
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[12名の逃げ集団に鈴木龍選手がしっかりと入ってレースを展開]
©︎Satoru Kato
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[ランカウイでも安定した走りでチームに貢献した鈴木譲選手と中村選手もメイン集団内に]
©︎Satoru Kato
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[ランカウイでの発熱からしっかり回復してきた西村選手が元気な姿を見せる]
©︎Satoru Kato
Tdt1_09_20200301221501
[台北101を望む中心街をプロトンが駆け抜けていく]
©︎Satoru Kato
Tdt1_10_20200301221501
[逃げ集団の鈴木龍選手が中間スプリントポイントでボーナスタイムを1秒獲得]
©︎Satoru Kato
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[全員が集団内で無事にゴールし、重要ステージである翌日の第2ステージに臨む]
©︎Satoru Kato

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