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2020/02/11

PETRONAS Le Tour de Langkawi 2020 第5ステージ

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[上:6名の逃げ集団に入った鈴木譲選手が逃げ切り勝利にトライする]
[下:大集団ゴールスプリントを制したSALEHがホームチームにステージ優勝をもたらした]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
 
 
 
 
 
2月7日(金)〜14日(金)の8日間にわたり、UCI-2.Proのステージレース「ツール・ド・ランカウイ」が開催されています。
 
 
 
 
 
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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の6名がエントリー。
 
増田成幸
鈴木譲
鈴木龍
西村大輝
小野寺玲
中村魁斗
 
2月11日(火)に、第5ステージが行われました。
 
 
 
 
 
UCI-2.Proのステージレース「ツール・ド・ランカウイ」の第5ステージがクアラクブバルをスタートし、マレーシア第3の都市として知られるイポーへとフィニッシュする165.8kmで開催され、大集団ゴールスプリントを制した地元マレーシアのトレンガヌINC.TSGサイクリングチームのSALEH Mohd Harrifがステージ優勝を飾りました。
 
宇都宮ブリッツェンは、およそ50km地点でできた6名の逃げ集団に鈴木譲選手が入ってレースを展開。最後は3名になりながらもあわや逃げ切りか!?と思わせる大逃げを見せますが、残り約8kmで惜しくも集団に吸収されてしまいます。その後、勝負は大集団のゴールスプリントになり、鈴木龍選手がトップ10にあと一歩に迫る11位でレースを終えました。
 
 
 
 
 
宇都宮ブリッツェンにとって今季初戦となるツール・ド・ランカウイも今日で折り返し。
 
昨日までの4ステージは、クイーンステージとなる第4ステージに控える超級山岳ゲンティンハイランドで増田選手が好成績を残すことにフォーカスしてレースを戦ってきました。
 
しかし、増田選手は第1ステージで喫した巻き込まれ落車で負った怪我の影響もあって本来の力を発揮することができず、ステージ29位と目標からは遠い結果に終わってしまいました。
 
目標としていた増田選手の個人総合時間表彰台は現実的に厳しいものになってしまいましたが、それでもレースは続きます。チームは切り替えて、この後も続く長いシーズンにつながる「何か」を持ち帰るべくレースを走ることになります。
 
その最初のレースとなる第5ステージは、クアラクブバルをスタートしてイポーにフィニッシュする165.8km。アップダウンが連続するもののカテゴリー山岳はなく、設定されているのは3つの中間スプリントポイントのみ。定石で言えばゴールスプリントになるスプリンター向けのステージと言えます。
 
ただ、前日の第4ステージで個人総合争いの大勢が決まったこと、各チームともここまで4ステージを戦ってきて一旦小休止を挟みたい選手も多いことを考えると、個人総合争いに絡まない選手の逃げ切り勝利なども考えられるステージでもあります。
 
宇都宮ブリッツェンはこの時点で、増田選手が個人総合26位と16位から30位に与えられるUCIポイント5ポイントの獲得圏内。ただ、個人総合15位の選手とはおよそ4分のタイム差があり、逆転するのは非常に難しい状況。現状獲得できる5ポイントを逃さないことが重要になります。
 
そのため、この第5ステージは前日に全員が働き尽くしたことを考慮し「脚休め」の1日にして、この後のステージで再び全力を注ぐことを選択。ただ、逃げ切りが狙えそうな有力選手の逃げが形成されそうな場合は増田、鈴木譲、西村の3選手を中心に逃げに乗っていくことを確認してレースに臨みました。
 
 
クアラクブバルをスタートしたレースは、正式スタート直後から激しいアタック合戦が繰り広げられる展開に。しかし、20.6km地点と42.3km地点の比較的早い段階に中間スプリントポイントが設定されていること、各チームの思惑が一致するようなメンバー構成にはならなかったことなどが重なり、決定的な逃げが決まらないままレースはハイスピードで進んでいきます。
 
しかし、中間スプリントポイントをふたつ過ぎると、各チームともにハイペースなレース展開に消耗したのか、集団が一瞬フッと緩んだ雰囲気に。するとこのタイミングで6名の選手が集団から抜け出し、逃げ集団を作ることに成功します。
 
鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)
BEVILACQUA(ヴィーニ・ザブ)
LE BON(B&Bホテルズ)
MAZUKI(トレンガヌ)
ROSS(ワイルドライフ)
ZULKIFLIE(マレーシアナショナル)
メイン集団
 
一方、6名の逃げ集団を容認したメイン集団は、今大会唯一のUCIワールドチームであるNTTプロサイクリングがコントロールを開始。入部選手(NTTプロサイクリング)が先頭をけん引して仕事を続ける展開になります。
 
鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)を含む6名の逃げ集団と、NTTプロサイクリングがコントロールするメイン集団という展開で落ち着いたレースは、最大で3分10秒というタイム差に。NTTプロサイクリングも懸命にその差を縮めようとしますが、なかなか思うようにタイム差が縮まらない状態が続きます。
 
そうするうちに、逃げ集団の中でも逃げ切りたい選手とエーススプリンターのために逃げた選手とで思惑が一致しない状況が生まれ始め、まずはBAVILACQUA選手(ヴィーニ・ザブ)とLE BON選手(B&Bホテルズ)が逃げ集団からドロップし、逃げ集団は4名になります。
 
この状況を受け、メイン集団ではエーススプリンターでのゴールスプリントに持ち込みたいバルディアーニ・CSF・ファイザネも選手を出して集団コントロールに協力するように。すると、タイム差は着実に縮まり始め、残り30kmの段階でその差は1分25秒にまで縮まります。
 
それでも逃げ続ける鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)を含む逃げ集団からは、ZULKIFLIE選手(マレーシアナショナル)がドロップ。3名となった逃げ集団が逃げ切りに賭けて逃げ続ける展開になります
 
鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)
MAZUKI(トレンガヌ)
ROSS(ワイルドライフ)
メイン集団
 
逃げ切り勝利を狙って懸命に逃げ続ける3名の逃げ集団は残り15kmという段階でメイン集団とタイム差1分。逃げ切れるかどうか、かなり微妙なタイム差となります。
 
しかし、こうなるとエーススプリンターでのゴールスプリントでの勝利を狙うチーム勢が勢いづき、メイン集団の先頭に立ってペースアップを開始。すると、タイム差はすぐに縮まり始め、残り7kmというところでメイン集団が逃げ集団を吸収。レースはひとつの集団にな利、そのまま大集団でのゴールスプリント勝負になります。
 
大集団ゴールスプリントを制したのは、地元マレーシアのSALEH選手(トレンガヌ)。地元開催レースでなんとしても結果を残したいチーム、うれしいステージ優勝をもたらしました。
 
宇都宮ブリッツェンは、大逃げでの逃げ切り勝利を狙った鈴木譲選手がメイン集団に吸収されたことで、全員がメイン集団内で安全にフィニッシュすることが最低条件に。そんな中、単騎でゴールスプリント勝負に挑んだ鈴木龍選手が、トップ10にあと一歩に迫る11位でフィニッシュ。体調不良を抱えながらも素晴らしいスプリントを見せたことで、この後のステージでの戦い方にも幅ができる結果となりました。
 
 
清水監督コメント
「今日は、全選手が昨日働き尽くした疲労を残した状態でどう走るかということの判断をしなければいけないステージでした。その中で鈴木譲選手が良い逃げに乗って、最後までトライしてくれました。さまざまな要素が噛み合えば逃げ切ったと思われるような部分もあり、すごく頑張ってくれたと思います。この後のステージもこういったトライを続けていきたいと思います。明日のステージは予定調和というものが当てはまらない可能性があって攻撃のポイントもいくつかあるコースなので、攻撃をどうかい潜るか、または自分たちから仕掛けるか見極めながらステージ優勝を目指していきたいと思います」
 
Text:Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
 
 
 
 
 
◆[リザルト
[PETRONAS Le Tour de Langkawi 2020 - UCI-2.Pro - 5th Stage - 165.8km - ]
1位 SALEH Mohd Harrif (トレンガヌINC.TSGサイクリングチーム) 3h39m42s
2位 WALSCHEID Maximilian Richard (NTTプロサイクリングチーム) st
3位 PELUCCHI Matteo (バルディアーニ・CSF・ファイザネ) st
4位 LOOIJ Andre (SSOIS MIOGEEサイクリングチーム) st
5位 JONES Taj (ARAプロサイクリング・三シャインコースト) st
6位 PACIONI Luca (アンドローニ・ジョカトーリ-シデルメク) st
7位 ORKEN Ahmet (チーム・サプラサイクリング) st
8位 WARD Tristan (チーム・ブリッジレーン) st
9位 MANAN Anuar (マレーシアナショナルチーム) st
10位 BRUSSENSKIY Gleb (ヴィノ・アスタナ・モータース) st
11位 鈴木龍 (宇都宮ブリッツェン) st
69位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) st
97位 中村魁斗 (宇都宮ブリッツェン) st
101位 西村大輝 (宇都宮ブリッツェン) st
115位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) st
出走=117名/完走=117名
 
◆個人総合時間 第5ステージ終了時
1位 CELANO Danilo (チーム・サプラサイクリング) 17h48m10s
2位 FEDOROV Yevgeniy (ヴィノ・アスタナ・モータース) +30s
3位 OVECHIKIN Artem (トレンガヌINC.TSGサイクリングチーム) +35s
4位 PACHER Quentin (B&Bホテルズ-ヴィタルコンセプト) +1m13s
5位 FICARA Pierpaolo (チーム・サプラサイクリング) +1m13s
6位 RAILEANU Cristian (チーム・サプラサイクリング) +1m36s
7位 中根英登 (NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンス) +1m52s
8位 FORTUNATO Lorenzo (ヴィーニ・ザブ・KTM) +1m56s
9位 QUINTERO NORENA Carlos Julian (トレンガヌINC.TSGサイクリングチーム) +2m03s
10位 BONGIORNO Francesco Manuel (ヴィーニ・ザブ・KTM) +2m16s
26位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) +8m17s
37位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +11m28s
69位 西村大輝 (宇都宮ブリッツェン) +25m17s
81位 中村魁斗 (宇都宮ブリッツェン) +30m39s
101位 鈴木龍 (宇都宮ブリッツェン) +37m02s
 
◆個人総合ポイント賞 第5ステージ終了時
1位 WALSCHEID Maximilian Richard (NTTプロサイクリング) 46P
2位 JONES Taj (ARAプロサイクリング・サンシャインコースト) 36P
3位 SALEH Mohd Harrif (トレンガヌINC.TSGサイクリングチーム) 27P
4位 ORKEN Ahmet (チーム・サプラサイクリング) 25P
5位 FEDOROV Yevgeniy (ヴィノ・アスタナ・モータース) 23P
6位 BOUGLAS Georgios (SSOIS MIOGEEサイクリングチーム) 20P
 
◆個人総合山岳賞 第5ステージ終了時
1位 MOHD ZARIFF Muhamad Nur Aiman (トレンガヌINC.TSGサイクリングチーム) 29P
2位 RIVERA SERRANO Kevin (アンドローニ・ジョカトーリ-シデルメク) 15P
3位 FIELD Rylee (チーム・ブリッジレーン) 14P
4位 CELANO Danilo (チーム・サプラサイクリング) 12P
5位 OVECHIKIN Artem (トレンガヌINC.TSGサイクリングチーム) 10P
6位 PACHER Quentin (B&Bホテルズ-ヴィタルコンセプト) 10P
 
◆チーム総合時間 第5ステージ終了時
1位 チーム・サプラサイクリング 53h27m25s
2位 トレンガヌINC.TSGサイクリングチーム +4m52s
3位 タイランドコンチネンタルサイクリングチーム +9m20s
4位 ヴィノ・アスタナ・モータース +10m24s
5位 ヴィーニ・ザブ・KTM +13m05s
6位 チーム・ホンコンチャイナ +15m47s
13位 宇都宮ブリッツェン +32m08s
※出場チーム=21チーム
 
 
 
 
 
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[スタート地点となるクアラクブバルにチームが到着する]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[選手たちが無線の取り付けや日焼け対策などの準備を行う]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[スタートサインで登壇した選手たちが集まった観客にチームをアピールする]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[レース序盤は各チームの思惑が複雑に絡みハイスピードな展開が続く]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[鈴木譲選手が有力選手のアタックを積極的にチェックしていき、逃げ集団に入る]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[個人総合成績をキープする必要がある増田選手は集団内でセーフティに走る]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[鈴木龍選手と西村選手も回復を意識して集団後方を走る]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[鈴木譲選手を含む6名の逃げ集団がメイン集団とのタイム差を広げていく]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[プロシリーズのレースにしっかりと適応する中村選手が集団内でポジションを作る]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[鈴木龍、増田、西村の3選手が集団内でまとまって走る]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[逃げ集団ないで落ち着いた走りを続ける鈴木譲選手]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[メイン集団内の選手たちもリスクを避けてまとまって走る]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[経験のある選手も入った逃げ集団がメイン集団にタイム差をなかなか詰めさせない]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[第4ステージのフィニッシュ以外は連日の暑さが続く]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[5名になった逃げ集団が趣のある街並みの中を走り抜けていく]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[メイン集団の選手たちは言葉を交わしながらこの後の展開に備える]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[3名にまで人数を減らした逃げ集団で鈴木譲選手が逃げ切り勝利に賭ける]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
Ltdl5_18
[最終局面に向け、メイン集団の選手たちも少しずつポジションを上げ始める]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
Ltdl5_19
[逃げ切りの可能性に賭けて逃げ続けた鈴木譲選手だったが、残り7kmで吸収された]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
Ltdl5_20
[単騎でゴールスプリント勝負に挑んだ鈴木龍選手が11位でフィニッシュ]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
Ltdl5_21
[吸収された後にパンクで遅れてしまった鈴木譲選手は、残り3km以内ということでタイム差なし扱いに]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[チームに笑顔を取り戻す大仕事をした鈴木譲選手が安堵の笑顔を見せる]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
Ltdl5_23
[残すは3ステージ。チームとして「何か」を持ち帰る戦いは続く…]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
 

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