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2020/02/12

PETRONAS Le Tour de Langkawi 2020 第6ステージ

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[上:先頭から少し遅れて増田選手と鈴木譲選手がフィニッシュする]
[下:中根英登がランカウイで9年ぶりとなる日本人ステージ優勝を飾った]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
 
 
 
 
 
2月7日(金)〜14日(金)の8日間にわたり、UCI-2.Proのステージレース「ツール・ド・ランカウイ」が開催されています。
 
 
 
 
 
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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の6名がエントリー。
 
増田成幸
鈴木譲
鈴木龍
西村大輝
小野寺玲
中村魁斗
 
2月12日(水)に、第6ステージが行われました。
 
 
 
 
 
UCI-2.Proのステージレース「ツール・ド・ランカウイ」の第6ステージがタンピンからペナン島のプラウピナンまでの150.9kmで開催され、残り10kmの段階で勇気を持って飛び出した2名の選手がギリギリで逃げ切る展開に。最後は、マッチスプリントを制したNIPPO・デルコ・ワンプロヴァンスの中根英登選手が、日本人選手としては2011年の綾部勇成選手以来9年ぶりとなるステージ優勝を飾りました。
 
宇都宮ブリッツェンは、人数を絞ったうえで鈴木龍選手をゴールスプリントに送り込んでステージ優勝を狙うプランでしたが、残り30kmを過ぎた地点にある1級山岳でその鈴木龍選手が遅れてしまう事態に。前方集団に残った増田選手と鈴木譲選手がなんとか勝利に迫りたいところでしたが、プラン通り鈴木龍選手を引き連れて1級山岳に入ろうとしたことが災いしてポジションが悪く勝負に絡めずにレースを終えました。
 
 
 
 
 
残すところ3ステージとなった、今年のツール・ド・ランカウイ。
 
前日の第5ステージでは鈴木譲選手があわや逃げ切り勝利かという大逃げを見せ、吸収後の大集団ゴールスプリントでは鈴木龍選手がトップ10に迫る11位でフィニッシュと、UCIプロシリーズの舞台でも少しずつ「らしさ」が出てきた宇都宮ブリッツェン。今日の第6ステージでも、ステージ優勝を含め「何か」を手にするために戦い続けます。
 
そんな第6ステージは、タイピンをスタートし、ふたつの中間スプリントポイントを経てペナン島に渡り、2級山岳、中間スプリントポイント、そして1級山岳をクリアしてプラウピナンにフィニッシュする150.9km。
 
この後に残された2ステージは、カテゴリー山岳がない第7ステージと8日間のレースを締めくくる小周回ありの第8ステージということもあり、個人総合争いに変動を生もうとするにはこの第6ステージがラストチャンスと言えます。
 
特に、レース中盤に設けられたペナン島に渡る橋の距離は15kmにも及び、横風が吹けば集団が分断されて大きな波乱を巻き起こす可能性も。また、ふたつ設けられているカテゴリー山岳もデータ上ではさほど難易度は高そうに見えませんが、実際のレースとなると何が起こるか分からない部分もあります。
 
宇都宮ブリッツェンは、15kmにおよぶ長い橋の区間にフォーカス。橋の手前の補給所付近から集団の前方に全員で上がり、横風などあらゆる事態に対応できるようにしながら攻撃を仕掛けるチャンスを探る。もし橋の区間で大きな動きがなければプランを切り替えて鈴木龍選手のゴールスプリントでステージ優勝を狙うというプランでレースに臨むことになりました。
 
 
タイピンをスタートしたレースは、正式スタート直後から激しいアタック合戦が繰り広げられるものの決定的な逃げが決まらず、平均時速50km前後のハイスピードな展開がしばらく続きます。
 
その後もハイスピードな展開が続く中、50kmを目前にして4名の逃げ集団が形成されてメイン集団から20秒程度のリードを奪う展開になりますが、これもメイン集団が吸収。再び、激しいアタック合戦の状況になります。
 
そうこうするうちに、レースはペナン島へと渡る橋が目前に迫ることに。すると、このタイミングで8名の選手が飛び出して逃げ集団を形成する展開になります。
 
SUNDERLAND(NTTプロサイクリング)
GAUTIER(B&Bホテルズ)
DE ROSSI(NIPPO・デルコ)
PERES(SSOIS MIOGEE)
DUTTON(セントジョージ)
EYOB(トレンガヌ)</div
BOARDMAN(ワイルドライフ)
メイン集団
 
しかし、決まるかと思われたこの逃げも集団が吸収しますが、今度は4名の選手が飛び出して逃げ集団を形成する展開になります。
 
ROLLAND(B&Bホテルズ)
VAN DAM(ブリッジレーン)
MEIJERS(SSOIS MIOGEE)
BOONRATANATHANAKORN(タイランド)
メイン集団
 
これに対し、メイン集団はリーダーチームのサプラサイクリングがコントロールを開始。しかし、その差は縮まらず、逆にタイム差が開いていく状況に。2級山岳の麓の段階で3分5秒にまでその差が開きます。
 
すると、この状況を受けて個人総合の逆転の可能性があるトレンガヌINC.TSGサイクリングが2級山岳からペースアップを開始。中間スプリントポイントを過ぎ1級山岳に入る頃には集団の人数もかなり絞られる状況になります。
 
宇都宮ブリッツェンとしてはこのままの状態でフィニッシュまで向かい、鈴木龍選手(宇都宮ブリッツェン)のゴールスプリントでステージ優勝を狙いたいところ。しかし、その鈴木龍選手(宇都宮ブリッツェン)がここまで体調不良を押して走り続けてきたツケが回ってきたのか遅れてしまう事態に。1級山岳を終えた段階で50名ほどになった先頭集団には増田選手(宇都宮ブリッツェン)と鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)が残るのみになります。
 
1級山岳を終えた先頭集団内では、勝利に向けた駆け引きが繰り広げられる展開に。5名の選手が先行して吸収されたかと思えば今度は2名の選手が先行、さらに追走が出るも集団が吸収と出入りが激しいレース展開になります。
 
すると、残り10kmを切ろうかというところで、BURUSSENSKIY選手(ヴィノ・アスタナ)と中根選手(NIPPO・デルコ)が集団から飛び出してリードを構築。そのまま2名が逃げ切る展開になります。
 
2名によるマッチスプリントになった勝負を制したのは、上手く相手に先に仕掛けさせてからスプリントを開始した中根選手(NIPPO・デルコ)でした。写真判定にもつれた勝負を制した中根選手(NIPPO・デルコ)は、2011年に綾部勇成選手が達成して以来9年ぶりとなる日本人ステージ優勝者となりました。
 
宇都宮ブリッツェンは、先頭集団に増田選手と鈴木譲選手が残ったものの、当初のプラン通りに鈴木龍選手を連れて1級山岳を越えようとしたことが災いして上りの番手が悪く、勝負に絡むことができず。鈴木譲選手が45位、増田選手が46位という結果でレースを終えました。
 
 
清水監督コメント
「今日は各チームとも攻撃を仕掛けてくることが予想できたステージで、その中で我々も鈴木龍選手のスプリントでステージ優勝を狙うプランでした。しかし、1級山岳で鈴木龍選手が遅れてしまい、先頭には増田選手と鈴木譲選手が残るのみという厳しい状況になってしまいました。その部分で後手を踏んでしまったことが響いて総合逆転を狙う動きに乗れず、チームとしては正直、残念な結果になってしまいました。コンディションが厳しい状況にある中で各選手とも頑張ってくれていますので、残り2ステージとその後のワンデーレースでしっかりと結果を残して帰れるように、修正すべき点はしっかりと修正して走っていきたいと思います。また、今日の中根選手の優勝は、日本人選手が優勝してくれたということでとてもうれしいですし、日本人として久しぶりのランカウイステージ優勝でもありますので、おめでとうと伝えたいです。同じレベルにあるであろうと思っている選手の活躍を見れば、我々にも決してチャンスがない訳ではないと感じています」
 
Text:Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
 
 
 
 
 
◆[リザルト
[PETRONAS Le Tour de Langkawi 2020 - UCI-2.Pro - 6th Stage - 150.9km - ]
1位 中根英登 (NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンス) 3h29m15s
2位 BRUSSENSKIY Gleb (ヴィノ・アスタナ・モータース) st
3位 BATTISTELLA Samuele (NTTプロサイクリング) +04s
4位 PACHER Quentin (B&Bホテルズ-ヴィタルコンセプト) +04s
5位 QUINTERO NORENA Carlos Julian (トレンガヌINC.TSGサイクリングチーム) +04s
6位 VINK Michael (セントジョージコンチネンタル・サイクリングチーム) +04s
7位 FICARA Pierpaolo (チーム・サプラサイクリング) +04s
8位 EYOB Metkel (トレンガヌINC.TSGサイクリングチーム) +04s
9位 FIRDAUS Ahmad Yoga Ilham (PGNロードサイクリングチーム) +04s
10位 BONGIORNO Francesco Manuel (ヴィーニ・ザブ・KTM) +04s
45位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +08s
46位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) +08s
86位 鈴木龍 (宇都宮ブリッツェン) +7m56s
87位 中村魁斗 (宇都宮ブリッツェン) +7m56s
109位 西村大輝 (宇都宮ブリッツェン) +17m36s
出走=117名/完走=117名
 
◆個人総合時間 第6ステージ終了時
1位 CELANO Danilo (チーム・サプラサイクリング) 21h17m33s
2位 FEDOROV Yevgeniy (ヴィノ・アスタナ・モータース) +26s
3位 OVECHIKIN Artem (トレンガヌINC.TSGサイクリングチーム) +35s
4位 FICARA Pierpaolo (チーム・サプラサイクリング) +1m07s
5位 PACHER Quentin (B&Bホテルズ-ヴィタルコンセプト) +1m09s
6位 中根英登 (NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンス) +1m34s
7位 RAILEANU Cristian (チーム・サプラサイクリング) +1m36s
8位 FORTUNATO Lorenzo (ヴィーニ・ザブ・KTM) +1m56s
9位 QUINTERO NORENA Carlos Julian (トレンガヌINC.TSGサイクリングチーム) +1m59s
10位 BONGIORNO Francesco Manuel (ヴィーニ・ザブ・KTM) +2m12s
24位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) +8m17s
33位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +11m28s
76位 中村魁斗 (宇都宮ブリッツェン) +38m27s
91位 西村大輝 (宇都宮ブリッツェン) +42m45s
93位 鈴木龍 (宇都宮ブリッツェン) +44m50s
 
◆個人総合ポイント賞 第6ステージ終了時
1位 WALSCHEID Maximilian Richard (NTTプロサイクリング) 47P
2位 JONES Taj (ARAプロサイクリング・サンシャインコースト) 36P
3位 SALEH Mohd Harrif (トレンガヌINC.TSGサイクリングチーム) 27P
4位 ORKEN Ahmet (チーム・サプラサイクリング) 25P
5位 FEDOROV Yevgeniy (ヴィノ・アスタナ・モータース) 23P
6位 BOUGLAS Georgios (SSOIS MIOGEEサイクリングチーム) 20P
 
◆個人総合山岳賞 第6ステージ終了時
1位 MOHD ZARIFF Muhamad Nur Aiman (トレンガヌINC.TSGサイクリングチーム) 29P
2位 PACHER Quentin (B&Bホテルズ-ヴィタルコンセプト) 20P
3位 RIVERA SERRANO Kevin (アンドローニ・ジョカトーリ-シデルメク) 15P
4位 FIELD Rylee (チーム・ブリッジレーン) 14P
5位 FICARA Pierpaolo (チーム・サプラサイクリング) 14P
6位 CELANO Danilo (チーム・サプラサイクリング) 12P
 
◆チーム総合時間 第6ステージ終了時
1位 チーム・サプラサイクリング 63h55m30s
2位 トレンガヌINC.TSGサイクリングチーム +4m48s
3位 タイランドコンチネンタルサイクリングチーム +9m24s
4位 ヴィノ・アスタナ・モータース +10m16s
5位 チーム・ホンコンチャイナ +15m51s
6位 NTTプロサイクリングチーム +17m24s
13位 宇都宮ブリッツェン +40m00s
※出場チーム=21チーム
 
 
 
 
 
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[スタート地点のタイピンに到着する]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[強い日差しが照りつけるため、消耗しないよう日焼け止め対策は必須]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[中村選手は細谷マッサーの手を借り背中にも日焼け止めを塗る]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[針谷メカと曽我部メカが用意したメリダのバイクが選手たちを待つ]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[そのステムには今日のレースプロフィールが清水監督によって貼り付けられる]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[本人が望んだ順位ではないが、それでも増田選手は個人総合のキープが大前提になる]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[第4ステージ終了後の夜から発熱が続く西村選手はなんとか翌日につなぐことを優先]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[初海外レースとは思えない頼もしさを見せる中村選手は着実に経験を積みたいところ]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[前日にあわや逃げ切りの大逃げを見せた鈴木譲選手は普段通りのクールな表情]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[スプリントを任される鈴木龍選手は勝利でここ数日続く体調不良を吹き飛ばしたい]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
Ltdl6_12
[日本からやって来たチームに観客からは温かい声援が飛ぶ]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[アタック合戦が続くメイン集団が補給所へとやって来る]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[集団前方の良い位置で鈴木龍選手が補給所を通過]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[鈴木譲選手と増田選手も集団前方でこの後に控える橋の区間に備える]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[中村選手も集団中程から前方へとポジションを上げ始める]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[西村選手は補給を受け取ってからポジションを上げていく]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
Ltdl6_18
[選手の集団と長いチームカーの列が橋を渡ってペナン島へと入っていく]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[遅れた集団で中村選手と鈴木龍選手がフィニッシュする]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
Ltdl6_20
[発熱で苦しむ西村選手もグルペットでゴールし翌日につないだ]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
 

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