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2020/02/07

PETRONAS Le Tour de Langkawi 2020 第1ステージ

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[上:不運な落車に巻き込まれ、初日からタイムを失ってしまった増田選手が遅れてフィニッシュする]
[下:逃げ切りで第1ステージを制したフェドロフが今大会最初のリーダージャージ着用者になった]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
 
 
 
 
 
2月7日(金)〜14日(金)の8日間にわたり、UCI-2.Proのステージレース「ツール・ド・ランカウイ」が開催されています。
 
 
 
 
 
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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の6名がエントリー。
 
増田成幸
鈴木譲
鈴木龍
西村大輝
小野寺玲
中村魁斗
 
 
 
 
 
UCI-2.Proのステージレース「ツール・ド・ランカウイ」の第1ステージがマレーシアサラワク州の州都であるクチンで開催され、30km手前から逃げ続けたVINO-アスタナモータースのユージーン・フェドロフが、途中で合流してきたタイコンチネンタル・サイクリングチームのスラキット・ブーンラタナタナコーンを振り切って逃げ切り勝利を飾りました。
 
宇都宮ブリッツェンは、鈴木龍選手でのゴールスプリント勝負を意識しながらも、増田選手の個人総合上位獲得のために初日をトラブルやアクシデントなく終えることを重視。しかし、残り20km強という地点でその増田選手が落車に巻き込まれてしまい後退。その後は決死の追走でメイン集団への復帰を試みましたが届かず。初日からいきなりタイムを失ってしまうという事態でレースを終えました。
 
 
 
 
 
ついに開幕を迎えた、今年のツール・ド・ランカウイ。
 
前日にサバ州のコタキナバルでプレレースとなるクリテリウムを走った選手たちは、その後すぐに飛行機移動でクチン入りしてこの日を迎えることになりました。
 
25周年記念大会のオープニングとなる第1ステージは、メルデカ公園をスタートしクチンを巡る大周回を走り抜け、1周5.3kmの小周回を4周回して再びメルデカ公園にフィニッシュする80.3km。当初は小周回を7周回する96.2kmで予定されていましたが、レース後に半島マレーシアのクアラトレンガヌへと飛行機移動する時間が考慮され、距離を短くしての開催という運びになりました。
 
コースは大周回の序盤から中盤にこそ細かなアップダウンはあるものの、その後はほぼフラット。中間スプリントポイントが3回設定されていることと合わせ、総合ポイント賞やステージ優勝を狙うスプリンターを抱えるチームが活躍の場を求めるステージと言えます。
 
宇都宮ブリッツェンは、増田選手の個人総合時間での上位獲得が最大の目標ということもあり、クイーンステージとなる第4ステージまではアクシデントやトラブルに巻き込まれてチーム全体が消耗しないようリスクマネージメントが必要な状況。
 
そのため、このステージも積極的に動いて攻撃的にいくことはせず、格上のUCIワールドチームやUCIプロチームの動きを見極めながら、最終局面が集団ゴールスプリントになった際は鈴木龍選手でステージ優勝にトライするというプランでレースに臨みました。
 
 
メルデカ公園をスタートしたレースはニュートラル区間を終えて正式スタートが切られると早速、激しいアタック合戦となります。しかし、最初のステージということもあって各チームの警戒感も高く、決定的な逃げが決まらないまま序盤戦は進んでいきます。
 
それでも、間もなく30kmという段階でメイン集団から飛び出したフェドロフ選手(VINO-アスタナ)が単独で逃げる展開に。単独での逃げということもあり、メイン集団もこれを容認してレースは一旦落ち着きを見せます。
 
その後、落ち着いたメイン集団からは追撃の動きが幾度も見られたものの、成功させてブリッジをかけたのはブーンラタナタナコーン選手(タイランド)のみ。2名の逃げが先行する展開になります。
 
快調に逃げる逃げ集団は、メイン集団とのタイム差を着実に広げていき、気付けばその差は最大で5分50秒にまで開いている状況に。レース距離が短くなり、残り距離も少ないことを考えると危険なタイム差と言えます。
 
その状況を受け、メイン集団もUCIワールドチームのNTTプロサイクリングやスプリント勝負に持ち込みたいUCIプロチーム勢がメイン集団のペースアップを開始。逃げる2名とのタイム差を少しづつ縮めていきますが、逃げ続ける2名のペースも落ちず、2名の逃げ切りの可能性が高まった状態で最後の小周回へと向かっていきます。
 
するとここで、増田選手(宇都宮ブリッツェン)をアウトから抜こうとした選手のさらにアウトからポリスモトが追い抜きをかけようとしますが、抜き切れずにペースダウン。これによって行き場を失ってしまった選手が落車し、それに巻き込まれる形で増田選手(宇都宮ブリッツェン)を含む多くの選手が巻き込まれて落車してしまう事態となります。
 
初日からのタイムロスだけは避けたい増田選手(宇都宮ブリッツェン)はすぐさまスペアバイクに乗り換えて先行するメイン集団への復帰を試みますが、残り距離が足らずに追いつくことができず。
 
第2ステージからは、レースの安全を守るためのポリスモトに安全を奪われる形で失ったタイム差を取り戻していく戦いが始まることになります。
 
 
清水監督コメント
「初日からバッドデイになってしまい、非常に残念な1日になってしまいました。ただ、長期間のステージレースではどこかで必ずバッドデイは訪れるものですし、我々にできることはチーム全体を少しでも良い方向に変えていき、目標とする個人総合成績の巻き返しを図るだけです。増田選手以外の選手たちに関してはステージ優勝に向けたトライを含めしっかりと動いてくれたと思いますので、上手くいかなかった部分を修正しながら、長丁場のレースを戦っていきたいと思います。とにかく、今日のことは今日のことと切り替えて、いい形でこの後のステージを進めていきたいと思います」
 
Text:Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
 
 
 
 
 
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[PETRONAS Le Tour de Langkawi 2020 - 1st Stage - 80.3km - ]
1位 FEDOROV Yevgeniy (VINO-アスタナモータース) 1h51m01s
2位 BOONRATANATHANAKORN Thurakit (タイランド・コンチネンタル・サイクリングチーム) +03s
3位 ORKEN Ahmet (トレンガヌINC.TSGサイクリングチーム) +1m17s
4位 WALSCHEID Maximilian Richard (NTTプロサイクリング) +1m17s
5位 PELUCCHI Matteo (バルディアーニ・CSF・ファイザネ) +1m17s
6位 BOUGLAS Georgios (SSOIS・MIOGEEサイクリングチーム) +1m17s
7位 JONES Taj (ARAプロサイクリング・サンシャインコースト) +1m17s
8位 LONARDI Giovanni (バルディアーニ・CSF・ファイザネ) +1m17s
9位 PACIONI Luca (アンドローニジョカトーリ・シデルメク) +1m17s
10位 SALEH Mohd Harrif (トレンガヌINC.TSG サイクリングチーム) +1m17s
22位 小野寺玲 (宇都宮ブリッツェン) +1m17s
33位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +1m17s
40位 西村大輝 (宇都宮ブリッツェン) +1m17s
62位 鈴木龍 (宇都宮ブリッツェン) +1m17s
91位 中村魁斗 (宇都宮ブリッツェン) +1m17s
99位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) +2m11s
出走=123名/完走=123名
 
◆個人総合時間 第1ステージ終了時
1位 FEDOROV Yevgeniy (VINO-アスタナモータース) 1h50m45s
2位 BOONRATANATHANAKORN Thurakit (タイランド・コンチネンタル・サイクリングチーム) +09s
3位 ORKEN Ahmet (トレンガヌINC.TSGサイクリングチーム) +1m29s
4位 VAN DAM Ben (チーム・ブリッジレーン) +1m31s
5位 CAHYADI Aiman (PGNロードサイクリングチーム) +1m32s
6位 VINK Michael (セントジョージコンチネンタル・サイクリングチーム ) +1m32s
7位 VAN AERT Bernard Benyamin (PNGロードサイクリングチーム) +1m32s
8位 WALSCHEID Maximilian Richard (NTTプロサイクリング) +1m33s
9位 PELUCCHI Matteo (バルディアーニ・CSF・ファイザネ) +1m33s
10位 BOUGLAS Georgios (SSOIS・MIOGEEサイクリングチーム) +1m33s
26位 小野寺玲 (宇都宮ブリッツェン) +1m33s
36位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +1m33s
43位 西村大輝 (宇都宮ブリッツェン) +1m33s
62位 鈴木龍 (宇都宮ブリッツェン) +1m33s
91位 中村魁斗 (宇都宮ブリッツェン) +1m33s
102位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) +2m47s
 
◆個人総合ポイント賞 第1ステージ終了時
1位 FEDOROV Yevgeniy (VINO-アスタナモータース) 21P
2位 BOONRATANATHANAKORN Thurakit (タイランド・コンチネンタル・サイクリングチーム) 16P
3位 ORKEN Ahmet (トレンガヌINC.TSGサイクリングチーム) 9P
4位 WALSCHEID Maximilian Richard (NTTプロサイクリング) 7P
5位 PELUCCHI Matteo (バルディアーニ・CSF・ファイザネ) 6P
6位 BOUGLAS Georgios (SSOIS・MIOGEEサイクリングチーム) 5P
 
◆チーム総合時間 第1ステージ終了時
1位 VINO-アスタナモータース 5h35m37s
2位 タイランド・コンチネンタル・サイクリングチーム +03s
3位 バルディアーニ・CSF・ファイザネ +1m17s
4位 SSOIS・MIOGEEサイクリングチーム +1m17s
5位 NTTプロサイクリングチーム +1m17s
6位 B&Bホテルズ-ヴィタルコンセプト +1m17s
11位 宇都宮ブリッツェン +1m17s
※出場=21チーム
 
 
 
 
 
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[前夜のミーティングであらためて今大会の目標の確認とステージのプランが話し合われた]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[朝、スタッフ陣がバイクや補給関係を用意して選手たちを待つ]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[ホテルから出てきた西村選手が針谷メカに自分の要望を伝えて対応してもらう]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[準備を終えた鈴木譲選手がリラックスした表情で出発を待つ]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[スタート地点に到着した増田選手と西村選手が要チェック選手について話し合う]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[初海外レースでも臆することがない中村選手がスタッフとの談笑で満面の笑顔を見せる]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[夜に降った雨で路面がウェットなこともあり、針谷メカがタイヤの状態を逐一チェックする]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[朝から強い日差しが注ぐため、日陰で少しでも消耗を抑えてスタートを待つ選手たち]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[ステージ優勝を狙う鈴木龍選手が引き締まった表情でスタートラインに向かう]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[選手たちがスタートラインに整列を始める]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[多くの観客が見守る中、第1ステージのスタートが切られる]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[落車で分断された前方集団で西村選手が小周回へと入る]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[同じく前方集団に入った小野寺選手も小周回へと入る]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[鈴木譲選手の指示を受けた中村選手が集団後方で増田選手の復帰に備える]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[前方集団に残った鈴木龍選手が最終局面に向けてポジションを上げていく]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[ハイスピードな展開ながらメイン集団は逃げ集団とのタイム差をなかなか詰められない]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[落車に巻き込まれて遅れてしまった増田選手が決死の集団復帰を試みる]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[ステージでの結果と増田選手の集団復帰の両方を得るため鈴木譲選手がタクトを振るう]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[路面の穴にハマってしまいハンドルが大きく落ちてしまった西村選手は我慢の走りを続ける]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[チームカーの隊列までは復帰したものの、集団の後方がまだ遠い増田選手]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[混沌としたゴールスプリント勝負で力を出しきれなかった小野寺選手が22位でフィニッシュ]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[モト審判車をかわしながら増田選手が遅れてフィニッシュする]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[フィニッシュした増田選手の背中には落車で負った痛々しい傷が残る]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[指示通りに自身を犠牲にして走った中村選手を鈴木譲選手が労う]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
Ltdl1_25
[初日から試練を与えられた形の増田選手だが、そんな時こそ不死鳥は羽ばたく]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
 

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