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2019/09/07

ツール・ド・北海道 2019 第2ステージ

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[上:逃げ切りでの個人総合逆転を目指す増田選手が山岳地帯へと向かう]
[下:序盤から逃げ切ったバセットが最後は単独で抜け出してステージ優勝を飾った]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
 
 
 
 
 
9月6日(金)〜8日(日)の3日間にわたり、UCI-2.2のステージレース「ツール・ド・北海道」が開催されています。
 
9月7日(土)に、第2ステージが行われました。
 
 
 
 
 
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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の5名がエントリー。
 
増田成幸
鈴木譲
堀孝明
小野寺玲
岡篤志
 
 
 
 
 
UCI-2.2のステージレース「ツール・ド・北海道」の第2ステージが帯広市の帯広競馬場をスタートして北見市の旭運動公園にフィニッシュする174.0kmで開催され、序盤にできた9名の逃げ集団のうち6名が逃げ切る展開に。フィニッシュに向かうホームストレートで飛び出したセントジョージコンチネンタルサイクリングチームのスティーブン・バセットがステージ優勝を飾りました。
 
宇都宮ブリッツェンは個人総合時間でのジャンプアップを狙うエース増田選手が序盤にできた逃げ集団に入ってレースを展開。そのまま6名になった逃げ集団に残って逃げ切り5位でフィニッシュ。しかし、ゴール直後に集団もフィニッシュしたことで同タイムフィニッシュ扱いになってしまい、残念ながらタイムを奪うことはできませんでした。それでも、この日の着順が反映された個人総合時間では前日の24位から17位に順位を上げることに成功しています。
 
また、岡選手と鈴木譲選手も集団内できっちりゴールし、個人総合時間では増田選手と同様にトップから1分48秒遅れの18位と30位につけて、明日の最終ステージを迎えることになります。
 
 
 
 
 
初日から個人総合時間争いに大きな動きが出た今年のツール・ド・北海道。
 
現時点でトップのザッカンティ選手(NIPPO)が2位に29秒、3位に31秒の差をつけて一歩抜きん出ており、その後方は35秒遅れで5選手が続き、メイン集団でフィニッシュした選手たちが1分48秒遅れという状況になっています。
 
第1ステージで有力選手を多数含む逃げ集団内で勝負することができず、久しぶりに勝負の舞台にすら立つことができなかった宇都宮ブリッツェン。個人総合時間優勝という目標を達成するには難しい状況に立たされたのは間違いありませんが、大逆転を狙って諦めることなく戦うことが重要になります。
 
そんな状況の中で迎える第2ステージは、帯広市の帯広競馬場をスタートし、音更町、士幌町、上士幌町、上川町を経て北見市の旭運動公園にフィニッシュする174.0km。中盤に今大会最高標高の三国峠とその後の石北峠という二つのカテゴリー山岳が控えてはいるものの、石北峠をクリアした後はフィニッシュまで下り基調が続くこともあって集団がまとまりやすい可能性のあるコースと言えます。
 
それでも、メンバーと展開次第では逃げ切りもあり得ることから、宇都宮ブリッツェンはその可能性に懸けることを選択。個人総合時間に絡まないものの逃げ切る実力を持った選手を選別したうえで逃げに乗り、逃げ切りを狙って個人総合逆転を狙うプランでレースに臨みました。
 
 
帯広競馬場をスタートしたレースは、パレード走行を終えて正式スタートが切られると武山選手(UKYO)がファーストアタック。この動きは集団に吸収されますが、そのカウンターで3名の選手がアタックを決め、さらに1名の選手が追いついて4名の逃げ集団が形成されます。
 
岡本(愛三)
バセット(ワイルドライフ)
バーウィック、ウィギンス(セントジョージ)
メイン集団
 
メイン集団からはさらにこの逃げ集団に向けて追走を仕掛ける選手が5名飛び出し、ほどなくして逃げ集団に合流。逃げ集団は9名となり、宇都宮ブリッツェンはプラン通りに増田選手(宇都宮ブリッツェン)が入ります。
 
増田(宇都宮ブリッツェン)
石橋(BSサイクリング)
木村(シマノ)
岡本(愛三)
ハッカー(UKYO)
バセット(ワイルドライフ)
バーウィック、ウィギンス、カヴァナー(セントジョージ)
メイン集団
 
逃げ集団の全選手がトップと1分48秒差以上ある選手ということもあり、メイン集団もこの逃げを容認。リーダーチームのNIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネがコントロールを始めたことでレースは落ち着き、逃げ集団とメイン集団とのタイム差は4分30秒程度にまで広がります。
 
その後、レースは9名の逃げ集団とNIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネがコントロールするメイン集団という展開のまま進み、最初のカテゴリー山岳である三国峠を迎えます。
 
三国峠を越えると、逃げ集団とメイン集団とのタイム差は3分を切る程度に縮まりますが、変わらずに逃げ集団が逃げ続ける状況のまま二つ目のカテゴリー山岳である石北峠に入ります。
 
石北峠に入ると、ここまで協調体制のとれていた逃げ集団内も疲労や脚の残り具合に差が出始めたことで崩壊。増田選手(宇都宮ブリッツェン)を含む4名の選手が先行する形で石北峠の上りを終えて下りへと入っていきます。
 
増田(宇都宮ブリッツェン)
石橋(BSサイクリング)
ハッカー(UKYO)
バセット(ワイルドライフ)
逃げ集団残り
↓ 先頭から1分30秒
メイン集団
 
その後、下りでセントジョージのカヴァナー選手とバーウィック選手が追いつき、先頭は6名に。ここからは下り基調の残り距離を、逃げ切りを狙って踏み続けることになります。
 
一方のメイン集団は、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネがUCIプロコンチネンタルチームの実力を見せるコントロールで、着実に逃げ集団とのタイム差を縮めながら三国峠をクリア。このまま石北峠もいくかと思われましたが、ここで脚を温存していた各チームのエース選手たちが攻撃を開始。一気にペースが上がり、メイン集団の人数が絞られることになります。
 
逃げ集団、メイン集団ともに山岳をクリアしてフィニッシュへと続く下り基調に入ったレースは、逃げ集団が逃げ切るかメイン集団が吸収するかのせめぎ合いの状態に。メイン集団の先頭を各チームのエース選手たちがけん引し始めたことでタイム差は縮まっていきますが、実力者がそろう逃げ集団もなんとか追いつかせまいと逃げ続ける展開が続きます。
 
レースは残り3kmを通過した時点でタイム差は40秒。逃げ切り、吸収、どちらの可能性も残して最終局面を迎えることになります。
 
そして、フィニッシュへと続くホームストレートに最初に姿を見せたのは、残り1kmを切って逃げ集団から飛び出したバセット選手(ワイルドライフ)。その後方に石橋選手(BSサイクリング)、さらに増田選手(宇都宮ブリッツェン)を含む残りの逃げ集団が続き、さらに後方からはスピードを上げるメイン集団が迫る状態になります。
 
結局、メイン集団は序盤から逃げ続けていた6名の逃げ集団を吸収し切ることはできず、バセット選手(ワイルドライフ)が先着してステージ優勝。2位に石橋選手(BSサイクリング)、3位にカヴァナー選手(セントジョージ)が続く形でフィニッシュしました。
 
しかし、5位でフィニッシュした増田選手(宇都宮ブリッツェン)はメイン集団からギリギリ逃げ切って先着したものの、フィニッシュタイムに関してはメイン集団とタイム差なしという結果に。個人総合時間での逆転に懸けて逃げ続けたものの、惜しくも叶わずにレースを終えることになりました。
 
この結果、個人総合時間で増田選手は17位へと順位を上げたものの、トップとのタイム差1分48秒は変わらず。個人総合時間逆転のチャレンジは、明日の最終ステージに持ち越されることになりました。
 
 
清水監督コメント
「今日のレースは個人総合時間での逆転を狙って、増田選手がいいメンバーの逃げ集団に入ってレースを作ってくれました。しかし、最後まで逃げ切ってトライしてくれたのですが、タイムを奪うことはできませんでした。最後はいろいろなチームのエース選手たちが追いかけてきましたが、逃げ集団9名に対して4名で集団コントロールを続けた、出場チームで唯一のUCIプロコンチネンタルチームであるNIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネが強かったなという印象です。ただ、結果には届きませんでしたが、すごくいいレースをしてくれたことは間違いありません。明日の最終ステージも激しいレースになるとは思いますが、もう一日トライしたいと思います」
 
Text:Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
 
 
 
 
 
◆リザルト
[Tour de Hokkaido 2019 - UCI-2.2 - 2nd stage - 174.0km - ]
1位 スティーブン・バセット (ワイルドライフジェネレーションプロサイクリング) 3h57m33s  43.3km/h
2位 石橋学 (チームブリヂストンサイクリング) +06s
3位 ライアン・カヴァナー (セントジョージコンチネンタルサイクリングチーム) +07s
4位 ロビー・ハッカー (Team UKYO) +08s
5位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) +08s
6位 セバスティアン・バーウィック (セントジョージコンチネンタルサイクリングチーム) +08s
7位 クレイグ・ウィギンス (セントジョージコンチネンタルサイクリングチーム) +08s
8位 レイモンド・クレダー (Team UKYO) +08s
9位 フアンホセ・ロバト (NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ)
10位 孫崎大樹 (チームブリヂストンサイクリング) +08s
11位 岡篤志 (宇都宮ブリッツェン) +08s
30位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +08s
63位 堀孝明 (宇都宮ブリッツェン) +13m11s
出走=81名/完走=76名
 
個人総合時間 第2ステージ終了時
1位 フィリッポ・ザッカンティ (NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ) 8h27m30s
2位 サム・クローム (Team UKYO) +29s
3位 ヌル アミル ファクルディン・マズキ (トレンガヌINC.TSGサイクリングチーム) +31s
4位 山本元喜 (キナンサイクリングチーム) +35s
5位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) +35s
6位 徳田優 (チームブリヂストンサイクリング) +35s
7位 小出樹 (京都産業大学) +35s
8位 ジョアン・ボウ カンパニー (NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ) +42s
9位 スティーブン・バセット (ワイルドライフジェネレーションプロサイクリング) +1m30s
10位 石橋学 (チームブリヂストンサイクリング) +1m40s
17位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) +1m48s
18位 岡篤志 (宇都宮ブリッツェン) +1m48s
30位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +1m48s
58位 堀孝明 (宇都宮ブリッツェン) +28m45s
 
個人総合ポイント賞 第2ステージ終了時
1位 スティーブン・バセット (ワイルドライフジェネレーションプロサイクリング) 26P
2位 フィリッポ・ザッカンティ (NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ) 25P
3位 サム・クローム (Team UKYO) 20P
4位 ヌル アミル ファクルディン・マズキ (トレンガヌINC.TSGサイクリングチーム) 20P
5位 石橋学 (チームブリヂストンサイクリング) 20P
6位 ロビー・ハッカー (Team UKYO) 19P
 
個人総合山岳賞 第2ステージ終了時
1位 ジョアン・ボウ カンパニー (NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ) 23P
2位 山本元喜 (キナンサイクリングチーム) 19P
3位 石橋学 (チームブリヂストンサイクリング) 17P
4位 フィリッポ・ザッカンティ (NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ) 10P
5位 セバスティアン・バーウィック (セントジョージコンチネンタルサイクリングチーム) 10P
6位 ロビー・ハッカー (Team UKYO) 9P
 
チーム総合時間 第2ステージ終了時
1位 NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ 25h25m10s
2位 Team UKYO +1m31s
3位 キナンサイクリングチーム +1m31s
4位 トレンガヌINC.TSGサイクリングチーム +1m31s
5位 ワイルドライフジェネレーションプロサイクリング +2m36s
6位 セントジョージコンチネンタルサイクリングチーム +2m43s
7位 宇都宮ブリッツェン +2m44s
 
 
 
 
 
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[昨日から一転、雨模様の天気。チームがスタート地点の帯広競馬場に到着する]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[細谷マッサーが選手たちに気温や天候を考慮してスタートオイルを施す]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[中里メカがスペアホイルなどを手際よくチームカーに詰め込む]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
19tdh2_04
[スポットでサポートする曽我部マネージャーが用意した補給をチームカーに載せる]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[活躍しない状況が一番だが、牛島ドクターがいることがチームに安心感を与える]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[信頼できるスタッフ陣に作業を任せる清水監督が、総合逆転へのプランを反芻する]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[スタッフ間の好連携も、ステージレースでの勝利には必要不可欠だ]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
19tdh2_08
[個人総合逆転に向けた重要ステージのスタートに向けて着々と準備が進められる]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[スタート直後にできた4名の逃げ集団を追走する集団に増田選手が入る]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
19tdh2_10
[この後、逃げ集団に合流した増田選手。逆転へ向けた準備は整った]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
19tdh2_11
[メイン集団はリーダーチームのNIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネがコントロール]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
19tdh2_12
[メイン集団に残った3選手は集団前方で脚を温存しながら次の展開に備える]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[実力のある選手がそろった逃げ集団でも存在感を発揮する増田選手]
©︎Satoru Kato
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[逃げ集団に入った増田選手がカテゴリー山岳へと向かう上りを進む]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネのコントロール下のメイン集団も山岳へ]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[逃げ集団のゴールスプリントに挑む増田選手]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[逃げ切りはしたものの、すぐ後方に集団が迫りタイム差なしとなってしまった]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[メイン集団内でフィニッシュした鈴木譲選手と岡選手とともにチームピットに戻る増田選手]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[この日もチームのために働いた堀選手が遅れてフィニッシュする]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
19tdh2_20
[チャレンジに手応えを感じつつ、明日も再びチャレンジすることを誓う]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY

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