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2019/09/06

ツール・ド・北海道 2019 第1ステージ

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[上:メイン集団のスプリントでチーム最高位の20位でフィニッシュする岡選手]
[下:逃げ集団から単独で抜け出して独走したザッカンティがステージ優勝を飾った]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
 
 
 
 
 
9月6日(金)〜8日(日)の3日間にわたり、UCI-2.2のステージレース「ツール・ド・北海道」が開催されています。
 
9月6日(金)に、第1ステージが行われました。
 
 
 
 
 
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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の5名がエントリー。
 
増田成幸
鈴木譲
堀孝明
小野寺玲
岡篤志
 
 
 
 
 
UCI-2.2のステージレース「ツール・ド・北海道」の第1ステージが旭川市の総合防災センターをスタートし、新得町の保健福祉センター前にフィニッシュする185.0kmで開催され、レース序盤に形成された逃げ集団で生き残った選手たちが逃げ切り。最後は狩勝峠を前にした攻防から単独で抜け出したNIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネのフィリッポ・ザッカンティが残り距離を独走してステージ優勝。今大会最初のリーダージャージ着用選手となりました。
 
宇都宮ブリッツェンは、レース序盤にできた逃げ集団に小野寺選手が入ったものの、他チームがエース級の選手を送り込んだのに対して増田、岡の両選手を送り込むことができず。小野寺選手が逃げ集団からドロップしてからはメイン集団のコントロールを開始して他チームの協力を待ちましたが、メイン集団には協力できるほどの選手と余力を残しているチームはおらず逃げ切りを許してしまう展開に。最後は増田、鈴木譲、岡の3選手がトップから1分38秒遅れのメイン集団でフィニッシュして初日を終えました。
 
 
 
 
 
33回目の開催となったツール・ド・北海道。
 
昨年の第32回大会は、大会開催前日の未明に発生した北海道胆振東部地震の影響を考慮して中止の判断が下されることに。その困難を乗り越えて再び歩みを始めた今年は、昨年同様に道北・道東地域での開催、コースも昨年をほぼ踏襲する形での開催となります。
 
宇都宮ブリッツェンは当初、今大会に増田、鈴木譲、阿部、堀、岡の5選手をセレクトしていましたが、直前のシマノ鈴鹿ロードレースクラシックで阿部選手が負傷。急遽、小野寺選手とメンバーを入れ替えての出場となりました。
 
それでも、来年の東京五輪日本代表選出に向けて増田選手がUCIポイントを獲得することがチーム最大のミッションであることに変わりはありません。選手、スタッフが大きな目標達成に向け、一丸となって戦っていくことになります。
 
 
3日間のレースのオープニングとなる第1ステージは、初日にして個人総合時間争いに大きな動きを生む可能性を秘める山岳コース。3つのKOM(キング・オブ・マウンテン)を有し、距離も185kmと今大会最長。旭川市、東神楽町、美瑛町、上富良野町、中富良野町、富良野市、南富良野町を抜けて新得町にフィニッシュするコースになります。
 
チームは序盤に設定されたふたつのKOMで集団の人数を削っていき、中盤のKOMには設定されていないものの厳しい勾配の区間で攻撃を仕掛けて集団をさらにふるいにかけ、エース増田選手を含む小集団に勝負を絞ることを目標にレースに臨みました。
 
 
旭川市総合防災センターをスタートし、3.0kmのパレードランののちに正式スタートが切られたレースは、直後から激しいアタックの応酬となります。その後しばらくはアタック&チェックの状況が続きますが、10kmを過ぎる頃になると小野寺選手(うつのみはブリッツェン)を含む15名ほどの選手が集団から抜け出して15秒ほどアドバンテージを奪う状態になります。
 
小野寺(宇都宮ブリッツェン)
ボウ カンパニー(NIPPO)
安原(マトリックス)
マズキ(トレンガヌ)
カヴァナー、リアドン(セントジョージ)
山本(キナン)
中井(シマノ)
クローム(UKYO)
徳田(BSサイクリング)
柴田(那須ブラーゼン)
小出(京産大)
奥村(中大)
栗原(日大)
小橋(北海道選抜)
メイン集団
 
15名の逃げ集団はその数を少しずつ減らし、10名になりながらもメイン集団とのタイム差を着々と広げていきます。一方のメイン集団からは逃げ集団に向けて個人総合優勝候補の有力選手勢が数名ずつ飛び出してブリッジをかけようとする動きが出始めます。
 
すると、有力選手勢が動き出したこのタイミングで増田選手(宇都宮ブリッツェン)がまさかのパンク。中里メカが迅速な対応をしたことですぐにレースに復帰した増田選手(宇都宮ブリッツェン)でしたが、有力選手勢の動きを外してしまった格好になってしまいます。
 
その後、レースは序盤に設定されたふたつのKOMを含む上り区間に入ると、急遽の出場ながらしっかり逃げに入った小野寺選手(宇都宮ブリッツェン)が逃げ集団からドロップ。それと入れ替わるようにメイン集団から追走に出ていたザッカンティ選手(NIPPO)とトリビオ選手(マトリックス)が逃げ集団に合流し、ふたつのKOMへと向かうことになります。
 
ザッカンティ、ボウ カンパニー(NIPPO)
トリビオ、安原(マトリックス)
マズキ(トレンガヌ)
カヴァナー(セントジョージ)
山本(キナン)
クローム(UKYO)
徳田(BSサイクリング)
柴田(那須ブラーゼン)
小出(京産大)
メイン集団
 
ふたつのKOMを過ぎても、逃げ集団とメイン集団とのタイム差は5分弱ほどついたままの状態。逆にふたつのKOMを過ぎる間にメイン集団の人数がかなり絞られ、その数は20名ほどにまで減ってしまいます。
 
そのメイン集団の中で逃げに選手を送り込んでおらず、かつ、選手5名全員がそろっているのは宇都宮ブリッツェンのみという状況もあり、逃げ集団からメイン集団に戻った小野寺選手(宇都宮ブリッツェン)と堀選手(宇都宮ブリッツェン)が中心となってメイン集団のコントロールを開始。同じ境遇の他チームからの協力を待ちながら、逃げ集団とのタイム差を縮めていくことになります。
 
しかし、同じ境遇のチームでコントロールに協調してくれたのはシマノレーシングのみ。ペースアップを図る人数と逃げ集団の人数のパワーゲームで圧倒的にメイン集団の分が悪く、そのタイム差はなかなか縮まりません。
 
着々と残り距離が少なくなっていく中、残り40km地点を通過した段階でも逃げ集団とメイン集団とのタイム差は4分50秒ほど。こうなってくると俄然、逃げ集団優位の状況になり、逃げ切りの可能性も出てきます。
 
この状況を手をこまねいて見ているわけにはいかないメイン集団の宇都宮ブリッツェンは、個人総合時間争いに絡みたい岡選手(宇都宮ブリッツェン)もコントロールに加わりペースアップを開始。岡選手(宇都宮ブリッツェン)の快走もあって一気に3分差にまで詰め寄ることに成功します。
 
しかし、それでもメイン集団がさらにペースアップすることはなく、逃げ集団の逃げ切りが濃厚な状況に。メイン集団の有力選手勢としては、どれだけタイム差をつけられずにフィニッシュできるかということが現実的な問題となります。
 
一方の逃げ切りが濃厚となった逃げ集団では、この日最後のKOMである狩勝峠を前にして勝利に向けた動きが出始めて若干の牽制状態に。するとその中からザッカンティ選手(NIPPO)がアタック。この動きに山本選手(キナン)が反応し、2名の選手が先行する状態となって狩勝峠へと入ります。
 
狩勝峠に入ると、今年のツアー・オブ・ジャパンで山岳賞を獲得しているザッカンティ選手(NIPPO)がその脚を見せつけ、単独で先頭をひた走る展開に。その後方に7名となった逃げ集団の残り選手が続く状態となります。
 
結局、ザッカンティ選手(NIPPO)はその後の区間も独走を続け、ともに逃げ続けた逃げ集団の選手から25秒のタイムを奪ってフィニッシュ。見事にステージ優勝を飾り、今大会最初のリーダージャージ着用選手になりました。
 
宇都宮ブリッツェンは、メイン集団をコントロールして逃げ集団吸収を目指しましたが、タイム差を縮めはしたものの吸収することはできず。最後は増田、鈴木譲、岡の3選手がトップから1分38秒遅れのメイン集団でフィニッシュしてレースを終えました。
 
 
清水監督コメント
「今日のレースは、中盤にある重要な上りの前に形成された逃げ集団に小野寺選手が入ったものの、個人総合時間を狙う我々のキー選手を送り込めなかったのがレースを決める最大の要因になってしまったかなという印象です。後半にかけてチームとしてなんとか挽回しようと試みたのですが、1チームだけの力では届きませんでした。タイム差は2分以内に収まっていますし、なんとか可能性のあるところでは踏みとどまっているのかなと思います。優勝候補の有力選手の中には我々と同じ状況の選手も多く居て、明日、明後日で順位が動く可能性はまだあると思っていますので、我々としてもしっかり攻撃していきたいと思います」
 
Text:Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
 
 
 
 
 
リザルト
[Tour de Hokkaido 2019 - UCI-2.2 - 1st stage - 185.0km - ]
1位 フィリッポ・ザッカンティ (NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ) 4h29m59s 40.3km/h
2位 サム・クローム (Team UKYO) +25s
3位 ヌル アミル ファクルディン・マズキ (トレンガヌINC.TSGサイクリングチーム) +25s
4位 ジョアン・ボウ カンパニー (NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ) +25s
5位 小出樹 (京都産業大学) +25s
6位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) +25s
7位 徳田優 (チームブリヂストンサイクリング) +25s
8位 山本元喜 (キナンサイクリングチーム) +25s
9位 フアンホセ・ロバト (NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ) +1m38s
10位 ベンジャミ・プラデス (Team UKYO) +1m38s
20位 岡篤志 (宇都宮ブリッツェン) +1m38s
24位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) +1m38s
37位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +1m38s
44位 堀孝明 (宇都宮ブリッツェン) +15m32s
DNF 小野寺玲 (宇都宮ブリッツェン)
出走=99名/完走=82名
 
個人総合時間 第1ステージ終了時
1位 フィリッポ・ザッカンティ (NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ) 4h29m49s
2位 サム・クローム (Team UKYO) +29s
3位 ヌル アミル ファクルディン・マズキ (トレンガヌINC.TSGサイクリングチーム) +31s
4位 ジョアン・ボウ カンパニー (NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ) +35s
5位 小出樹 (京都産業大学) +35s
6位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) +35s
7位 徳田優 (チームブリヂストンサイクリング) +35s
8位 山本元喜 (キナンサイクリングチーム) +35s
9位 フアンホセ・ロバト (NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ) +1m48s
10位 ベンジャミ・プラデス (Team UKYO) +1m48s
20位 岡篤志 (宇都宮ブリッツェン) +1m48s
24位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) +1m48s
37位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +1m48s
44位 堀孝明 (宇都宮ブリッツェン) +15m42s
 
個人総合ポイント賞 第1ステージ終了時
1位 フィリッポ・ザッカンティ (NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ) 25P
2位 サム・クローム (Team UKYO) 20P
3位 ヌル アミル ファクルディン・マズキ (トレンガヌINC.TSGサイクリングチーム) 16P
4位 ジョアン・ボウ カンパニー (NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ) 14P
5位 小出樹 (京都産業大学) 12P
6位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) 10P
 
個人総合山岳賞 第1ステージ終了時
1位 ジョアン・ボウ カンパニー (NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ) 23P
2位 山本元喜 (キナンサイクリングチーム) 19P
3位 フィリッポ・ザッカンティ (NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ) 10P
4位 安原大貴 (マトリックスパワータグ) 8P
5位 ヌル アミル ファクルディン・マズキ (トレンガヌINC.TSGサイクリングチーム) 6P
6位 柴田雅之 (那須ブラーゼン) 5P
 
チーム総合時間 第1ステージ終了時
1位 NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ 13h32m00
2位 Team UKYO +1m38s
3位 キナンサイクリングチーム +1m38s
4位 マトリックスパワータグ +1m38s
5位 トレンガヌINC.TSGサイクリングチーム +1m38s
6位 ワイルドライフジェネレーションプロサイクリング +2m51s
7位 宇都宮ブリッツェン +2m51s
 
 
 
 
 
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[レース2日前に現地入りした選手たちが、早速コース試走も兼ねてトレーニングに出かける]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[勝負どころとなりそうなポイントを試走する選手たち]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[レース当日、スタート地点となる旭川市総合防災センターに到着する]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[晴天に恵まれた中で、全チームが出席しての開会式が行われる]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[出走サインを行う鈴木譲選手]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[ミヤタ時代のジャージにサインを求められ、増田選手が応じる]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[序盤の動きに関して清水監督と堀選手が意見を交わす]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[序盤にできた逃げ集団に入った小野寺選手が逃げ続ける]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[逃げ集団を容認したメイン集団は、まだコントロールするチームが現れない]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
19tdh1_12
[堀選手が集団前方を陣取り、ライバルチームの動きに目を光らせる]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[バッドタイミングでパンクしてしまった増田選手が手を挙げてチームカーを要求する]
©︎Midori SHIMIZU
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[中里メカが迅速にタイヤを交換し、増田選手は無事に集団に復帰した]
©︎Midori SHIMIZU
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[KOMを前に小野寺選手が逃げ集団から遅れてしまう]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[有力選手が多く残るメイン集団でKOMへと向かう増田選手]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[増田選手をサポートする鈴木譲選手もメイン集団でKOMへ]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[この後の展開次第では勝利を託される可能性もある岡選手もメイン集団をキープ]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[小野寺選手がメイン集団のコントロールを開始してペースを上げる]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
19tdh1_18
[パンクから無事に集団復帰した増田選手は逃げを吸収した後の動きに備えて後方待機]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
19tdh1_19
[シマノレーシングとメイン集団のコントロールをする展開が続く]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[小野寺選手に代わって堀選手が先頭に立ってペースアップを図る]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[役割を果たした小野寺選手はかねてからの不調もあり、レースを降りることになった]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
19tdh1_22
[岡選手に続き、増田選手もメイン集団内でフィニッシュする]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
19tdh1_23
[鈴木譲選手もメイン集団でフィニッシュ]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[メイン集団内でフィニッシュした3名と清水監督がレースを振り返る]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
19tdh1_25
[チームのために働き遅れてフィニッシュした堀選手を増田選手が労う]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY

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