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2019/09/11

ツール・ド・北海道 2019 第3ステージ

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[上:ステージ優勝を狙って岡選手がゴールスプリントに挑んだが惜しくも4位]
[下:最後に抜群の伸びを見せたレイモンド・クレダーがステージ優勝を飾った]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
 
 
 
 
 
9月6日(金)〜8日(日)の3日間にわたり、UCI-2.2のステージレース「ツール・ド・北海道」が開催されました。
 
 
 
 
 
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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の5名がエントリー。
 
増田成幸
鈴木譲
堀孝明
小野寺玲
岡篤志
 
 
 
 
 
UCI-2.2のステージレース「ツール・ド・北海道」の第3ステージが、北見市の北見市温水プール前から当麻町のとうまスポーツランドにフィニッシュする182.0kmで開催され、800mのホームストレートで繰り広げられた大集団ゴールスプリント勝負を制したTeam UKYOのレイモンド・クレダーがステージ優勝を飾りました。
 
この結果、個人総合時間はフィリッポ・ザッカンティ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ)、個人総合ポイント賞はフアンホセ・ロバト(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ)、個人総合山岳賞はジョアン・ボウ カンパニー(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ)、チーム総合時間もNIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネがトップに立ち、該当しないU26賞以外の各賞を独占。今大会唯一のUCIプロコンチネンタルチームであるNIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネがしっかりとその格の違いを見せつけるレースとなりました。
 
宇都宮ブリッツェンは、この日も増田選手が積極的に逃げ集団に入ってレースを展開し、最後は2名になりながらも逃げ切り勝利の可能性に賭ける走りを見せましたが、残り20kmというところで吸収されてしまいます。最後は大集団でのゴールスプリントに送り出された岡選手がステージ4位でフィニッシュしてレースを終えました。
 
宇都宮ブリッツェンの最終成績は、最終ステージの中間スプリントポイントで3秒のボーナスタイムを獲得してステージ4位に入った岡選手が個人総合時間12位にジャンプアップしチーム最高位となりましたが、目標とするCUIポイント獲得圏内の10位には届かず。
第2、第3ステージと連日個人総合時間逆転に向けて逃げ切りを狙う積極的な走りを見せた増田選手は個人総合19位、増田・岡の両エースを献身的に支えた鈴木譲選手と堀選手はそれぞれ個人総合25位と58位。チーム総合時間は20チーム中6位という成績で全日程を終了しました。
 
 
 
 
 
全3ステージのツール・ド・北海道も、ついに最終日。今日の第3ステージで、各賞ジャージの着用者が決定します。
 
ここまでは、第1ステージに逃げ切りでステージ優勝を飾ったザッカンティ選手(NIPPO)がその際のリードを守って個人総合首位をキープしている状況。チーム力的に見ても、このままジャージをキープすることが濃厚と言えます。
 
第1ステージで勝ち逃げとなった逃げ集団を外してしまい、エースを担うことになる増田選手と岡選手がトップから1分48秒遅れと完全に後手を踏む形になってしまった宇都宮ブリッツェンは、続く第2ステージで個人総合逆転を狙って増田選手が勝ち逃げに乗って逃げ切ったものの、残念なことにタイムを奪うことができず。
 
最終ステージとなる第3ステージでも諦めることなく、ほんのわずかだけでも残る逆転の可能性に賭けて攻撃を繰り返していくことを確認してレースに臨みました。
 
北見市温水プールをスタートしたレースは、パレード区間を終えて正式スタートが切られると激しいアタック合戦に。置かれる立場が異なる各チームがざまざまな思惑を巡らせていることもあり、なかなか決定的な逃げが形成されない状況が続きます。
 
それでも、20kmを過ぎようかという頃になると、ようやく6名の逃げ集団が形成され、岡選手(宇都宮ブリッツェン)がその中に入ります。
 
岡(宇都宮ブリッツェン)
マンセボ(マトリックス)
グアルディオラ(キナン)
ロバト(NIPPO)
モレ(トレンガヌ)
ボードマン(ワイルドライフ)
メイン集団
 
リーダーチームのNIPPOの選手を含む逃げ集団ということもあり、メイン集団はこの逃げを容認。一時は1分30秒程度にまでタイム差が開きますが、この日2回設定されている中間スプリントポイントが近付くにつれてタイム差が縮まっていく中、1回目のホットスポットをクリア。岡選手(宇都宮ブリッツェン)が先頭で通過し、ボーナスタイム3秒をゲットすることに成功します。
 
1回目の中間スプリントポイントを過ぎると、ここまで順調に逃げていた逃げ集団は崩壊し、メイン集団に吸収されます。
 
ひとつになった集団からは、それまでも逃げ集団で逃げていたマンセボ選手(マトリックス)が単独アタックで再度集団から抜け出す展開に。集団からは木村選手(シマノ)とダットン選手(セントジョージ)が追走に飛び出し、さらに最終便で増田選手(宇都宮ブリッツェン)も飛び出し、ほどなくして追走の3名がマンセボ選手(マトリックス)に合流。4名の逃げ集団が形成される展開になります。
 
一方のメイン集団は、この日もリーダーチームのNIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネがコントロールを開始。逃げ集団とのタイム差を保ちながらレースを進めていく展開となります。
 
快調に逃げる4名の逃げ集団は、この日2回目の中間スプリントポイントへ。3番手でホットスポットを通過した増田選手(宇都宮ブリッツェン)が1秒のボーナスタイムを獲得します。
 
その後、レースは4名の逃げ集団とNIPPOがコントロールするメイン集団という展開のまま進んでいき、この日ひとつだけ設定された山岳ポイントの北見峠へ入ります。
 
北見峠に入ると、逃げ集団からダットン選手(セントジョージ)がドロップし、逃げ集団は3名に。さらに、北見峠を終えるとメイン集団とのタイム差が1分を切るまでに縮まり、吸収も時間の問題かという状況になります。
 
それでも、少ないチャンスに賭けて逃げ続ける逃げ集団からは木村選手(シマノ)がドロップ。逃げ集団は増田選手(宇都宮ブリッツェン)とマンセボ選手(マトリックス)の2名となります。
 
増田(宇都宮ブリッツェン)
マンセボ(マトリックス)
メイン集団
 
状況的には圧倒的に逃げ集団不利ではあるものの、この2名ならもしかして…と期待感を持たせてくれる2名の逃げ集団はその後もしばらく逃げ続けましたが、残り20kmを過ぎたところで残念ながら吸収。NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネのコントロールが効いていることもあり、勝負はゴールスプリントに持ち込まれることになります。
 
800mと長いホームストレートに姿を現した集団は、各チームともにアシスト陣からエースにバトンタッチしながらゴールスプリント勝負に。最後は圧倒的な伸びを見せたクレダー選手(UKYO)がステージ優勝を飾りました。
 
宇都宮ブリッツェンは、逃げ切りを狙った増田選手(宇都宮ブリッツェン)がメイン集団に吸収されゴールスプリント勝負が濃厚になったことで、岡選手のスプリントでステージ優勝を狙うことに。スプリントに臨んだ岡選手は一旦は沈んでしまったもののその後にしっかりと立て直してスプリント勝負に絡みましたが、わずかに及ばず4位でフィニッシュ。この瞬間、今年の宇都宮ブリッツェンのツール・ド・北海道が終了しました。
 
清水監督コメント
「今日のレースも個人総合時間の逆転に向けて、選手それぞれが力を合わせていいトライをしてくれたと思います。ただ、我々1チームだけでどうこうできる訳ではないですし、色々なチームと上手く利害が噛み合うことへの可能性にも期待していたのですが…。優勝には届きませんでしたが、とにかくいいレースはしてくれたと思います。
今大会を通して振り返ると、我々は勝てる力を有しているチームのひとつではあったと思います。ただ、初日の出遅れが大きな仇となってしまったなと。ただ、要所要所、レースの集団内にいないと分からない強さを各選手が発揮して、各チーム、各選手からリスペクトを受けることがありました。それが結果に繋がらないのがステージレースの難しさかなぁと思います。リザルトを見ただけでは伝わらないことだとは思うのですが、今のこのチームの強さというもは凄く感じることができましたし、驚異的と言えるような走りもありました。そういった要所要所で発揮した強さをまた糧にして、残りのレースもしっかりと走っていきたいと思います。応援、ありがとうございました!」
 
Text:Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
 
 
 
 
 
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◆リザルト
[Tour de Hokkaido 2019 - UCI-2.2 - 3rd stage - 182.0km - ]
1位 レイモンド・クレダー (Team UKYO) 4h09m59s 43.1km/h
2位 フアンホセ・ロバト (NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ) st
3位 草場啓吾 (愛三工業レーシングチーム) st
4位 岡篤志 (宇都宮ブリッツェン) st
5位 孫崎大樹 (宇都宮ブリッツェン) st
6位 黒枝咲哉 (シマノレーシングチーム) st
7位 サム・クローム (Team UKYO) st
8位 小橋勇利 (北海道地域選抜) st
9位 ヌル アミル ファクルディン・マズキ (トレンガヌINC.TSGサイクリングチーム) st
10位 クレイグ・ウィギンス (セントジョージコンチネンタルサイクリングチーム ) st
30位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +05s
33位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) +05s
63位 堀孝明 (宇都宮ブリッツェン) +1m12s
出走=76名/完走=73名
 
個人総合時間 第3ステージ終了時
1位 フィリッポ・ザッカンティ (NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ) 4h10m04s
2位 サム・クローム (Team UKYO) +24s
3位 ヌル アミル ファクルディン・マズキ (トレンガヌINC.TSGサイクリングチーム) +26s
4位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) +30s
5位 山本元喜 (キナンサイクリングチーム) +30s
6位 徳田優 (チームブリヂストンサイクリング) +35s
7位 小出樹 (京都産業大学) +35s
8位 ジョアン・ボウ カンパニー (NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ) +53s
9位 スティーブン・バセット (ワイルドライフジェネレーションプロサイクリング) +1m30s
10位 フアンホセ・ロバト (NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ) +1m35s
12位 岡篤志 (宇都宮ブリッツェン) +1m40s
19位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) +1m47s
25位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +1m48s
58位 堀孝明 (宇都宮ブリッツェン) +29m52s
 
個人総合ポイント賞 第3ステージ終了時
1位 フアンホセ・ロバト (NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ) 37P
2位 レイモンド・クレダー (Team UKYO) 33P
3位 サム・クローム (Team UKYO) 29P
4位 ヌル アミル ファクルディン・マズキ (トレンガヌINC.TSGサイクリングチーム) 27P
5位 スティーブン・バセット (ワイルドライフジェネレーションプロサイクリング) 26P
6位 フィリッポ・ザッカンティ (NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ) 25P
 
個人総合山岳賞 第3ステージ終了時
1位 ジョアン・ボウ カンパニー (NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ) 23P
2位 山本元喜 (キナンサイクリングチーム) 19P
3位 石橋学 (チームブリヂストンサイクリング) 17P
4位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) 13P
5位 フィリッポ・ザッカンティ (NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ) 10P
6位 セバスティアン・バーウィック (セントジョージコンチネンタルサイクリングチーム) 10P
 
チーム総合時間 第3ステージ終了時
1位 NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ 37h55m28s
2位 Team UKYO +1m10s
3位 トレンガヌINC.TSGサイクリングチーム +1m34s
4位 キナンサイクリングチーム +1m45s
5位 セントジョージコンチネンタルサイクリングチーム +2m32s
6位 宇都宮ブリッツェン +2m33s
 
 
 
 
 
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[スタート地点となる北見温水プールに選手、スタッフが到着する]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[この日も逆転に賭けて攻撃的な走りを誓う増田選手が落ち着いた表情で準備を進める]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[常に冷静沈着な鈴木譲選手の存在が、個人総合逆転には必要不可欠だ]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[連日身を粉にして働き疲労困憊の堀選手の腰に、細谷マッサーがテーピングを施す]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[チャンスがあれば総合ジャンプアップ、そしてステージ優勝を狙う岡選手]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[序盤の激しいアタック合戦で鈴木譲選手がイニシアチブをとろうと攻撃を続ける]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[有力選手を含む逃げに乗った岡選手だったがNIPPOのロバト選手もチェックに入りその後崩壊]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[新たにできた逃げ集団に増田選手が入る]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[個人総合逆転への強い意志をその走りで見せる増田選手がこの日も逃げる展開に]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[メイン集団に残った選手たちは次の展開に備えて脚を温存する]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[気温がみるみる上昇したこの日、逃げ集団の増田選手も手を挙げてボトルを要求する]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[メイン集団はリーダーのNIPPOがコントロールして進行]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[連日の攻撃的な走りでプロトン内からのチームの評価も高く好位置をキープ]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[増田選手を含む4名の逃げ集団がこの日唯一のカテゴリー山岳である北見峠に向かう]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[メイン集団内の3選手も落ち着いた表情で北見峠に向かう]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[最後まで逃げ続けた増田選手含む逃げが吸収され、勝負は集団ゴールスプリントに]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[最後に鈴木譲選手のアシストを受けた岡選手がゴールスプリントに挑む]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[あまり良くない位置から伸びのあるスプリントを見せた岡選手だったが表彰台には届かず]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[総合逆転のために死力を尽くした増田選手がフィニッシュ]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[期間中、チームのために働き続けた堀選手が集団から遅れてフィニッシュする]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[チームのバランスを見ながら献身的な走りに徹した鈴木譲選手がチームピットに戻ってくる]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[失敗には終わってしまったが、できることをやり尽くしたチャレンジを振り返る]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[進化の加速度が上がった感のある岡選手が笑顔で清水監督とレースを振り返る]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[この日も果敢に逃げ山岳ポイントを獲得した増田選手が当麻町からの賞を受ける]
©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY

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