2018-2019 JCX第4戦 東北シクロクロスシリーズさがえラウンド
[上:終始冷静にレースを展開した小坂選手が独走勝利でガッツポーズを見せる]
[下:今シーズン初勝利を挙げた小坂選手はここからさらに調子を上げていく]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
10月28日(日)に、2018-2019年のジャパンシクロクロス(JCX)シリーズ第4戦となる「東北シクロクロスシリーズさがえラウンド」が開催されました。
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このレースに、宇都宮ブリッツェンシクロクロスチームの小坂光選手と、宇都宮ブリッツェンの鈴木龍選手がエントリー。
2018-2019年のジャパンシクロクロス(JCX)シリーズ第4戦となる「東北CXシリーズ第1戦さがえラウンド(UCI-C2)」が山形県寒河江市のグリバーさがえに設定された1周3.4kmの周回コースで開催され、宇都宮ブリッツェンシクロクロスチームの小坂光選手が優勝。今期初勝利を挙げました!
小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)にとって、今季国内3戦目となる「東北CXシリーズさがえラウンド」。ここまでの2戦で勝利を逃しているため、何としても勝利が欲しいレースです。
最上川寒河江緑地グリバーさがえに設定された1周3.4kmの周回コースは基本的にフラットなレイアウト。長い舗装路もあり、ドライコンディションであればロードレースさながらのスピードバトルが繰り広げられるコースとして知られています。
レースは小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)がホールショットを決めてスタート。1周回目の段階で9名の先頭パックが形成される展開になります。
2周回目に入ると、先頭パックの中でも小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)の最大のライバルと目されていた織田選手(弱虫ペダル)がメカトラブルで遅れ、3周回目に入る頃には先頭は7名のパクになります。
小坂(宇都宮ブリッツェンCX)
鈴木(宇都宮ブリッツェン)
中里(Speedvagen)
丸山(Team RIDLEY)
斎藤(RIDELIFE GIANT)
江越(弱虫ペダル)
合田(AX cyclocross)
4周回目に入ると、7名のパックから丸山選手(Team RIDLEY)と鈴木選手(宇都宮ブリッツェン)が遅れ、先頭は5名のパックになり、時を同じくして、メカトラブルで遅れていた織田選手(弱虫ペダル)が最後尾から驚異的な追い上げを見せて8番手にまでポジションを上げる状況となります。
小坂(宇都宮ブリッツェンCX)
中里(Speedvagen)
斎藤(RIDELIFE GIANT)
江越(弱虫ペダル)
合田(AX cyclocross)
↓
鈴木(宇都宮ブリッツェン)
↓
丸山(Team RIDLEY)
↓
織田(弱虫ペダル)
その後、レースは5名の先頭パックのままでしばらく進みますが、残り2周回となる7周回目に入ると江越選手(弱虫ペダル)がスリップしたことで先頭パックが割れる状態に。人数を絞り込むチャンスと見た小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)がペースを上げたことで、先頭は小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)と中里選手(Speedvagen)の2名となります。
小坂(宇都宮ブリッツェンCX)
中里(Speedvagen)
↓
斎藤(RIDELIFE GIANT)
合田(AX cyclocross)
↓
織田(弱虫ペダル)
鈴木(宇都宮ブリッツェン)
その後、一時は斎藤選手(RIDELIFE GIANT)が先頭パックに合流する時間帯もありましたが、すぐにドロップ。先頭は2名のパックのまま最終周回を迎えることになります。
最終周回に入ると、ゴールスプリントに持ち込みたくない小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)が先行してペースアップ。じわじわと中里選手(Speedvagen)を引き離して10秒程度先行する状態に。そのまま最後までリードを守り切った小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)が今季初勝利となる優勝を飾りました!
小坂選手コメント
「今回のコースはハイスピードで差がつきにくく、また、パンクやバイクトラブルのリスクが高いコースでもあるので、トラブルの回避と勝負どころの見極めを意識して臨みました。終盤までパックでレースを展開することになりましたが、最後はコーナーが連続する区間で中里選手を千切って独走で優勝することができました。織田選手がトラブルで遅れてしまったこともあって最後まで勝負できなかったのは残念ですが、これからも強力なライバルになると思うので、引き続き気を引き締めて頑張っていきたいと思います。応援、ありがとうございました!」
Text:Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
◆[リザルト ]
[東北シクロクロス第1戦さがえラウンド - UCI-C2 - JCX第4戦 - ME 60m - ]
1位 小坂光 (宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム) 57m53s 28.19km/h
2位 中里仁 (Speedvagen Family Racing) +08s
3位 合田正之 (AX cyclocross team) +27s
4位 斎藤朋寛 (RIDELIFE GIANT) +33s
5位 織田聖 (弱虫ペダルサイクリングチーム) +43s
6位 鈴木龍 (宇都宮ブリッツェン) +1m11s
7位 丸山厚 (Team RIDLEY) +1m12s
8位 江越海玖也 (弱虫ペダルサイクリングチーム) +1m15s
9位 國井敏夫 (MilePost BMC Racing) +2m11s
10位 向山浩司 (SNEL CYCLOCROSS TEAM) +2m20s
出走=55名/完走=39名
◆2018-2019JCXシリーズ シリーズランキング
1位 小坂光 (宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム) 530P
2位 斎藤朋寛 (RIDELIFE GIANT) 490P
3位 中里仁 (Speedvagen Family Raxing) 420P
4位 村上功太郎 (松山工業高校) 380P
5位 合田正之 (AX cyclocross team) 336P
6位 織田聖 (弱虫ペダルサイクリングチーム) 330P
[レース前日に会場入りした小坂選手が、鈴木龍選手と到着早々にコースを試走する]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
[今年は天候が保ちそうなこともあり、一昨年のようなハイスピードバトルが予想される]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
[レース当日、会場のグリバーさがえは晴天に恵まれた]
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[受付を済ませた小坂選手がジャージにゼッケンをつけて準備を始める]
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[UCI公式試走時間になり、父・正則選手と試走を開始する小坂選手]
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[UCIオープニングセレモニーに昨年優勝の小坂選手と同3位の鈴木龍選手が参加する]
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[スタート時間までの時間を考慮し、チームカーで身体を冷やさないようにする]
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[スタート時間に合わせてアップを開始し、身体に刺激を入れる]
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[コールアップされた選手たちが次々にスタートラインに整列する]
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[小坂選手がホールショットを決めてレースが始まる]
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[小坂選手を先頭に2周回目に入った9名の先頭パックだったが、織田選手がメカトラで遅れる]
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[落ち着いた走りで先頭パックをリードする小坂選手]
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[先頭パックが7名になったところでレースは一旦落ち着きを見せる]
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[抜群のテクニックでキャンバーをクリアしていく小坂選手]
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[先頭パックから2名が遅れ、5名の先頭パックが形成される]
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[5名の先頭パックの中で、冷静に自分のリズムでレースを進める小坂選手]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
[先頭パックから遅れてしまった鈴木龍選手も踏ん張って周回を重ねる]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
[仕掛けどころを探りながら落ち着いてレースを進める状況が続く]
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[階段区間も安定したランニングでクリアしていく]
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[残り周回も少なくなる中、小坂選手が少しずつ攻撃を仕掛けてリードを奪い始める]
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[テクニックを要するポイントで中里選手との差が開くことが多くなる]
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[中里選手と2名の先頭パックになって最終周回に入る]
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[勝利を確信し、小さくガッツポーズを見せる小坂選手]
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[自身が日本チャンピオンであることを誇示しながらフィニッシュする]
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[今シーズン初シクロクロスとなった鈴木龍選手も6位でフィニッシュしUCIポイントを獲得]
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