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2018/10/24

2018 JAPAN CUP CYCLE ROAD RACE

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[上:ワールドチーム勢を従えてコンチネンタルチームの宇都宮ブリッツェンが集団をコントロールする]
[下:トールクとのマッチスプリントを制したロブ・パワーが優勝を飾った]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY




10月21日(日)に、アジア最大規模のワンデーレース「ジャパンカップサイクルロードレース(UCI-1.HC)」が開催されました。




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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の6名がエントリー。

増田成幸
鈴木譲
鈴木龍
雨澤毅明
小野寺玲
岡篤志





アジア最大規模のワンデーレース「JAPANCUP CYCLE ROAD RACE(UCI-1.HC)」がアップダウンの厳しい宇都宮市森林公園とその周辺の公道サーキットコースで開催され、最終盤に抜け出した 2名のマッチスプリントを制したミッチェルトン・スコットのロブ・パワーが2016年に自身が記録した3位を上回る優勝を飾りました。

宇都宮ブリッツェンは、序盤から鈴木譲・小野寺・岡の3選手がメイン集団の先頭に立ってコントロールを開始し、UCIワールドチームを後ろに従えてレースメイク。そのコントロールは終盤の11周回目まで続きましたが、いよいよ本領を発揮したワールドチーム勢のペースアップで先頭集団には増田選手が残るのみに。その後、増田選手は雨澤選手とセカンドグループでフィニッシュとなり、雨澤選手がアジア勢で2番手となる16位、増田選手が23位でゴールしてレースを終えました。

宇都宮ブリッツェンにとって、1年の中で最も大切なレースのひとつと言える「ジャパンカップ」。特に、今年はチーム創設10年目の節目となる年とあり、何かはっきりとした形で次の10年、さらにその先の未来へと繋げる成果を見せる必要があります。

地元開催のこのビッグレースにセレクトされたのは、増田・鈴木譲・鈴木龍・雨澤・小野寺・岡の6選手。チームは、これまでのジャパンカップの歴史の中で国内コンチネンタルチーム勢がやって来なかった集団をコントロールしてレースメイクをするというプランを選択。序盤に逃げ集団を先行させた後はワールドチーム勢よりも先にコントロールを開始し、増田・雨澤・鈴木龍の3選手を後半まで温存。ペースが上がった後半は温存されていた増田・雨澤・鈴木龍の3選手が強豪勢との力勝負に挑むプランでレースに臨みました。

10時にスタートしたレースは、1周回目から今レースでの引退を発表しているプジョル選手(チームUKYO)がアタックを仕掛けて古賀志林道を上っていく展開。その動きにガルシア選手(キナンサイクリング)が反応して、2名の逃げ集団が形成されます。

プジョル(チームUKYO)

ガルシア(キナンサイクリング)

メイン集団

そしてそのまま、2名は最初の山岳賞が設定されている3周回目へ。KOM手前でペース上げたガルシア選手(キナンサイクリング)が見事に山岳賞を獲得します。

一方のメイン集団からは、逃げる2名に向けてボーマン選手(ロットNL・ユンボ)がブリッジをかけてジョインした後は、戦前に立てたプラン通りに宇都宮ブリッツェンがコントロールを開始。鈴木譲・小野寺・岡の3選手がローテーションしながら、逃げる3名とのタイム差を2分弱程度に保つ展開となります。

メイン集団をコントロールする宇都宮ブリッツェンが逃げ集団とのタイム差をしっかりと保っていたこともあり、ワールドチーム勢は何もアクションを起こすこともなく、宇都宮ブリッツェンの後方に控える状況。国内コンチネンタルチームの宇都宮ブリッツェンが、名だたる強豪選手を擁するワールドチーム勢を従えてレースを作っていくことになります。

その後、レースは3名の逃げ集団と、宇都宮ブリッツェンがコントロールするメイン集団という展開のまま進んでいき,

レースは残り4周回となる11周回目に。するといよいよ、ワールドチーム勢が動き始めます。

ロットNL・ユンボ勢がペースを上げ始めると集団は崩壊し、いくつかのグループに分断された状態に。先頭集団は実力者ぞろいの15名ほどという状況になり、宇都宮ブリッツェンはその中に増田選手(宇都宮ブリッツェン)が入ってレースを進めていくことになります。

12周回目に入ると、分断されていた集団の先頭とセカンドグループが合流しますが、そこからさらにシャッフルがかかり、7名の選手が先行して残り2周となる13周回目へと入っていきます。

サンタロミータ(NIPPO)

ロッシュ(BMCレーシング)

パワー(ミッチェルトン・スコット)

ブレシェル(EFエデュケーションファースト)

へーシング、トールク(ロットNL・ユンボ)

デコルト(トレック・セガフレード)

増田、雨澤(宇都宮ブリッツェン)含む追走集団

13周回目に入ると、先頭の7名からデコルト(トレック・セガフレード)がドロップし、先頭は6名に。実力も実績も十分な6名は先頭を快走したまま、レースはついに最終周回を迎えることになります。

一方の追走集団からは、12周回目に昨年の優勝選手であるカノラ選手(NIPPO)が単独で飛び出して前方の選手たちへの合流を試みる展開に。さらにその後方で増田選手(宇都宮ブリッツェン)と雨澤選手(宇都宮ブリッツェン)を含む集団が追いかける展開となります。

しかし、後方から単独で追走に出たカノラ選手(NIPPO)、その後方の集団ともに先頭の6名に追いつくだけのパワーは残っておらず、勝負は先頭の6名に絞られることになります。

その先頭では、最後の古賀志林道でパワー選手(ミッチェルトン・スコット)とトールク選手(ロットNL・ユンボ)の2選手が先行し、そのまま下りへ。ブレシェル選手(EFエデュケーションファースト)、サンタロミータ選手(NIPPO)、ロッシュ選手(BMCレーシング)の3名が後を追いますが届かず、勝負は2名によるマッチスプリントとなります。

互いに互いを牽制し合いながら残り距離を縮めていく2名は、残り150m付近からトールク選手(ロットNL・ユンボ)、パワー選手(ミッチェルトン・スコット)の並びでスプリントを開始。熾烈なマッチスプリントをパワー選手(ミッチェルトン・スコット)が制して優勝を飾りました。

宇都宮ブリッツェンは、果敢な集団コントロールから力勝負に持ち込まれた際に増田選手がきっちり先頭集団に残り、さらに後方集団の鈴木龍・雨澤・岡の3選手が合流を果たしたものの、その後の有力選手によるペースアップに誰もついていくことはできず。増田選手と雨澤選手がセカンドグループで8位争いのゴールスプリントに挑み、雨澤選手が16位、増田選手が23位でレースを終えました。

しかし、国内コンチネンタルチームとしては初と言っていい集団コントロールを序盤から終盤まで続けた姿は、チーム創設10年目の節目に見せる成長の証としては十分なものだったのは間違いありませんし、この先の10年に繋がる姿でもありました。

清水監督コメント

「今日は、やりたいこと・やるべきことはできたレースだったのではないかと思います。やりたいこと・やるべきことをやった上でこの結果なので、ひと言で言ってしまえば“力不足”ということになります。ただ、規則が変わったことで今年からチーム数・選手数ともに増えて新しく生まれ変わったレースに対して、自分たちもホームチームとしてもう一段レベルを上げた新しいことに挑戦したいという想いがありましたし、今のメンバーであれば、これまで国内チームができなかったことができるとも思っていました。実際、選手たちはワールドチームしかできないことをやり切ってくれたと思いますし、結果以上の“何か”を得られたのではないかとも思っています。実力のある鈴木譲・小野寺・岡の3選手は自身を犠牲にして集団のけん引し続けてくれましたし、増田・鈴木龍・雨澤も本当にいい位置でレースを進めてくれました。そんなチャレンジを実現できたのも、この10年間支え続けてくださり、今日もたくさんの声援をくださったファン・サポーター、スポンサーの皆さんのお陰だと思っています。本当にありがとうございました!これまで10年積み上げてきたものが今日のこの走りになったと思いますので、次の10年に向けて新しいステップアップをしていかなければいけないと感じています。そのためにも運営会社、スポンサーの方々、そして何よりファン・サポーターの皆さんにはこれまで以上に支えていただければと思っています。チームとしての勝手な視点ではありますが、今後は地域と世界を繋ぐ、世界に出ることで地域に貢献するという、ローカルとグローバルを組み合わせた“グローカル”ということを意識して、これからさらに一歩踏み込んだ活動をしていければと思っています。引き続き応援、よろしくお願いします!」

Text:Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY





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◆[リザルト

[JAPANCUP CYCLE ROAD RACE - UCI-1.HC - 144.2km - ]

1位 ロブ・パワー (ミッチェルトン・スコット) 3h44m00s 38.6km/h

2位 アントワン・トールク (チーム・ロットNL・ユンボ) st

3位 マッティ・ブレシェル (チーム・EFエデュケーションファースト・ドラパック) +40s

4位 ニコラス・ロッシュ (BMCレーシング・チーム) +40s

5位 イヴァン・サンタロミータ (NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ) +42s

6位 マルコ・カノラ (NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ) +2m02s

7位 ロバートゥ・ヘーシンク (チーム・ロットNL・ユンボ) +2m07s

8位 ロバート・スタナード (ミッチェルトン・スコット) +2m26s

9位 クーン・デコルト (トレック・セガフレード) +2m26s

10位 ロビー・ハッカー (チームUKYO) +2m26s

16位 雨澤毅明 (宇都宮ブリッツェン) +2m26s

23位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) +2m34s

26位 岡篤志 (宇都宮ブリッツェン) +5m03s

27位 鈴木龍 (宇都宮ブリッツェン) +5m09s

DNF 小野寺玲 (宇都宮ブリッツェン)

DNF 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン)
出走=122名/完走=69名





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[前日に引き続き、抜けるような青空に包まれた宇都宮市森林公園]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[会場入りした選手たちが真っ直ぐにステージサインに向かう]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[会場に詰めかけた大勢の観戦客からの声援に応える宇都宮ブリッツェンの選手たち]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[序盤からの大仕事を請け負う小野寺選手が集中した表情を見せる]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[同じく集団コントロールの重責を担う鈴木譲選手がいつもより少し硬い表情を見せる]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[ここのところ好調の岡選手はリラックスした表情]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[集団スプリントに持ち込まれた際のエースを担う鈴木龍選手が引き締まった表情を見せる]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[過去に例を見ない挑戦を実現すべく、清水監督も張り詰めた雰囲気を醸し出す]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[雨澤選手とともに勝利を託される増田選手はスタート前からプレッシャーと戦う]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[昨年の3位が偶然ではないことを今年の走りで証明したい雨澤選手が覚悟の表情を見せる] 
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[スタート前の一瞬の静けさが、宇都宮市森林公園を包む]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[スタートの号砲とともに選手たちが一斉に飛び出していく]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[必死に逃げの選別をする宇都宮ブリッツェンの選手たちがブリッツェンコーナーを通過]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[前例のない、コンチネンタルチームの宇都宮ブリッツェンによる集団コントロールが始まった]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[鈴木譲・小野寺・岡の3選手でローテーションを回して集団をコントロールする]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[レース中盤に入っても安定したコントロールを見せる宇都宮ブリッツェンの選手たち]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[ワールドチームを従えて宇都宮ブリッツェンが集団をコントロールする展開が続く]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[ワールドチーム勢を驚かせるコントロールでレースを作る宇都宮ブリッツェンの選手たち]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[役目を終えた鈴木譲選手と小野寺選手が遅れ、アシストは岡選手のみに]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[ロットNL・ユンボの攻撃で分断した先頭集団にしっかりと増田選手が入る]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[第2集団に取り残された鈴木龍選手と雨澤選手が先頭集団を追う]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[コントロールで相当脚を使ったにもかかわらず、岡選手は第2集団に踏み止まってレースを進める]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
Jc_23
[6名の先行を許した第2集団で増田選手と雨澤選手が粘りの走りを見せる]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
Jc_24
[目一杯脚を使ってコンチネンタルチームの集団コントロールという歴史を作った小野寺選手がレースを降りる]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[セカンドグループで最終周回に入る雨澤選手]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[セカンドグループのゴールスプリントを16位でフィニッシュする雨澤選手]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[雨澤選手と同じくセカンドグループでゴールした増田選手は23位でフィニッシュ]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[第3集団から最終周回で抜け出した岡選手が26位でフィニッシュ]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[第3グループの頭をしっかりと取った鈴木龍選手は27位]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
Jc_30
[大仕事をやり遂げた達成感と突きつけられた実力差に対する絶望感がチームテントに同居する]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
Jc_31
[清水監督と増田選手がレースを振り返る]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[記憶に残る走りを見せた宇都宮ブリッツェンに対して観戦客から惜しみない賛辞が贈られる]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
Jc_33
[全員で積み上げてきた10年間の集大成は、次の10年間に向けたスタートでもある]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY

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