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2018/05/25

NTN presents 2018 Tour of Japan 第6ステージ

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[上:総合ジャンプアップを狙った雨澤選手だったが“勤続疲労”が祟り失速した]
[下:圧倒的な登坂力を見せたガルシアがステージ優勝とグリーンジャージを手にした]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY




5月20日(日)〜27日(日)の8日間にわたり、UCI-2.1のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」が開催されています。

5月25日(金)に、第6ステージが開催されました。




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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の6名がエントリー。

増田成幸
鈴木譲
鈴木龍
雨澤毅明
小野寺玲
岡篤志





UCI-2.1のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の第6ステージが、静岡県小山町の富士スピードウェイからふじあざみラインの激坂を上って富士山須走口5合目にフィニッシュする32.9kmで開催され、キナンサイクリングチームのマルコス・ガルシアがステージ優勝。個人総合時間でも首位に立ち、前日の第5ステージでグリーンジャージを獲得したチームメートのトマ・ルバからグリーンジャージを譲り受けることになりました。

宇都宮ブリッツェンは雨澤選手の個人総合時間でのジャンプアップを目指し、レース終盤まで雨澤選手は先頭集団に何とか食らいついてレースを展開します。しかし、最後の勝負どころを前に第3ステージで落車に巻き込まれた際に痛めていた膝が標高差による気圧の変化で痛みだし、力強くペダルが踏めない状態になってしまい失速。本来の実力とはほど遠い28位でのフィニッシュとなり、個人総合時間も24位に順位を落としてしまう結果となりました。

ツアー・オブ・ジャパンの総合成績を決める上で、最も重要なクイーンステージと言える富士山ステージ。

昨年までは後半にかけて“超”がつくほどの激坂が待ち構えることで有名なふじあざみラインの11.2kmのヒルクライムコースで開催されていましたが、今年はその前に富士スピードウェイの外周を2周した後に小山町内の上り基調のコースを進む21.7kmが加わった、32.9kmのコースに変更になりました。

この変更によってレース展開に変化が見られる可能性もありますが、最終的には登坂力に優れる選手が勝利を手にするのは間違いないステージです。

宇都宮ブリッツェンは、個人総合時間で17位につける雨澤選手のジャンプアップを最大にして唯一の目標に、雨澤選手以外の選手が前半の新設コース部分での危険な選手の逃げに対応しながら、ふじあざみラインの上り口まで集団先頭でサポート。ふじあざみラインに入ってからは雨澤選手の登坂力に勝負を託すというプランでレースに臨みました。

レースがスタートすると、程なくして2名の逃げ集団が形成される展開になります。

ウィリアムズ(イスラエル・サイクリング・アカデミー)

スチュワート(JLTコンドール)

メイン集団

個人総合時間で10分以上遅れている2名の逃げということもあり、集団は一旦この2名の逃げを容認。リーダーチームのキナンサイクリングが先頭に立ってコントロールする展開となります。

すると、その集団からペロー選手(イルミネート)が単独で抜け出し、程なくして逃げの2名にジョイン。逃げは3名の集団となります。

ウィリアムズ(イスラエル・サイクリング・アカデミー)

スチュワート(JLTコンドール)

ペロー(イルミネート)

メイン集団

しかし、この3名の逃げも、キナンサイクリングがコントロールする集団がフジあざみラインの上り口に入る段階で吸収。集団はひとつになった状態で、勝負はふじあざみラインへと持ち込まれることになります。

ふじあざみラインに入った集団からは、ハーパー選手(ベネロング・スイスウェルネス)が単独で先行する状態に。残り8kmを過ぎる頃になるとバラバラになり始めた集団からガルシア選手(キナンサイクリング)がアタックして、先行するハーパー選手(ベネロング・スイスウェルネス)を追走する展開となります。

ハーパー(ベネロング・スイスウェルネス)

ガルシア(キナンサイクリング)

バラバラになり始めた集団

素晴らしいペースで集団から飛び出したガルシア選手(キナンサイクリング)は難なくハーパー選手(ベネロング・スイスウェルネス)に追いつくとあっさりとパス。そのまま、一人旅を始める状態となります。

その後、ガルシア選手(キナンサイクリング)は1度も先頭を譲ることなく、圧倒的な登坂力を見せてステージ優勝。この結果で個人総合時間でもトップに立ち、前日の第5ステージでグリーンジャージを獲得したチームメートのルバ選手(キナンサイクリング)から譲り受ける形でグリーンジャージに袖を通しました。

宇都宮ブリッツェンは、予定通りにふじあざみラインの上り口まで雨澤選手を集団前方でサポートすると、その後は雨澤選手が先頭集団でレースを展開。馬返しの辺りまでは中根選手(NIPPO)と日本人選手は2人のみとなった先頭集団に残る走りを見せます。

しかし、標高が上がって気圧が変化するに連れ、第3ステージで落車に巻き込まれた際に痛めた膝の痛みが増していく状況になってしまい、力強くペダルを踏み込めなくなり失速。それでも雨澤選手は諦めることなくゴールを目指したものの、28位と本来の実力をまったく発揮できずにフィニッシュ。

個人総合時間も7分14秒差の24位にまで順位を下げてレースを終えました。

清水監督コメント

「今日のステージで優勝したガルシア選手は予想通りの素晴らしいスピードで駆け抜けていって、登坂力の違いを見せつけられる結果となりました。チームとしては雨澤選手を上位に食い込ませるような走りをしたのですが、ここにきて第3ステージの落車で痛めていた膝が気圧の変化もあってかどんどん痛みが増す状況になってしまい、最後は全然踏めずに本領を発揮できなかったというのが正直なところですし、残念です。ステージ優勝をして個人総合時間でも優勝かそれに近いリザルトというもの狙える力があるのに、目に見える結果を残せなかったのは非常に悔しいですが、落車をした後も黙って我慢してずっと走ってきた雨澤選手を褒めたいと思います。今日の結果で個人総合時間上位という目標達成はなくなってしまいましたが、まだ2ステージ残っていますし山岳賞を狙える位置にいますので、切り替えて残り2日頑張りたいと思います」

Text:Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY





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◆[リザルト

[NTN presents 2018 Tour of Japan - UCI-2.1 - 第6ステージ 富士山 - 32.9km -]

1位 マルコス・ガルシア (キナンサイクリングチーム) 1h19m19s  24.8km/h

2位 ヘルマン・ペルシュタイナー (バーレーン・メリダ) +28s

3位 クリス・ハーパー (ベネロング・スイスウェルネスCT) +1m48s

4位 ホセマヌエル・ディアス (イスラエル・サイクリング・アカデミー) +2m00s

5位 ベンジャミ・プラデス (チーム右京) +2m04s

6位 ホセヴィセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) +2m04s

7位 サルバドール・グアルディオラ (キナンサイクリングチーム) +2m04s

8位 サム・クローム (ベネロング・スイスウェルネスCT) +2m04s

9位 キャメロン・パイパー (チーム・イルミネート) +2m11s

10位 トマ・ルバ (キナンサイクリングチーム) +2m13s

28位 雨澤毅明 (宇都宮ブリッツェン) +6m59s

38位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +8m47s

51位 岡篤志 (宇都宮ブリッツェン) +14m22s

66位 鈴木龍 (宇都宮ブリッツェン) +18m22s

出走=82名/完走=82名

個人総合時間賞 第6ステージ終了時

1位 マルコス・ガルシア (キナンサイクリングチーム) 14h02m52s  37.7km/h

2位 ヘルマン・ペルシュタイナー (バーレーン・メリダ) +39s

3位 トマ・ルバ (キナンサイクリングチーム) +56s

4位 サム・クローム (ベネロング・スイスウェルネスCT) +2m05s

5位 ベンジャミ・プラデス (チーム右京) +2m11s

6位 サルバドール・グアルディオラ (キナンサイクリングチーム) +2m17s

7位 ホセヴィセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) +2m18s

8位 中根英登 (NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ) +2m57s

9位 クリス・ハーパー (ベネロング・スイスウェルネスCT) +2m59s

10位 キャメロン・パイパー (チーム・イルミネート) +3m24s

24位 雨澤毅明 (宇都宮ブリッツェン) +7m14s

32位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +14m49s

40位 岡篤志 (宇都宮ブリッツェン) +23m01s

64位 鈴木龍 (宇都宮ブリッツェン) +37m17s

個人総合ポイント賞 第6ステージ終了時

1位 グレガ・ボレ (バーレーン・メリダ) 72P

2位 マルコ・カノラ (NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ) 70P

3位 ミッヘル・ライム (イスラエル・サイクリング・アカデミー) 50P

4位 トマ・ルバ (キナンサイクリングチーム) 41P

5位 窪木一茂 (チームブリヂストンサイクリング) 36P

6位 レイモンド・クレダー (チーム右京) 35P

個人総合山岳賞 第6ステージ終了時

1位 小石祐馬 (チーム右京) 16P

2位 マルコス・ガルシア (キナンサイクリングチーム) 15P

3位 草場啓吾 (日本ナショナルチーム) 15P

4位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) 14P

5位 ヘルマン・ペルシュタイナー (バーレーン・メリダ) 12P

6位 木村圭佑 (シマノレーシングチーム) 10P

チーム総合時間 第6ステージ終了時

1位 キナンサイクリングチーム 42h12m04s

2位 ベネロング・スイスウェルネス・サイクリング・チーム +5m03

3位 チーム・イルミネート +8m20s

4位 NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ +10m47s

5位 チーム右京 +11m51s

6位 バーレーン・メリダ +12m26s

11位 宇都宮ブリッツェン +40m53s





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[今年コースが変更されたクイーンステージ。富士スピードウェイがスタート地点に]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
Toj6_02
[各選手とも疲労はピークのはずだが、それを感じさせない笑顔を見せる]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
Toj6_03
[雨澤選手の胸には第3ステージで巻き込まれた落車の傷が生々しく残る]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
Toj6_04
[4名に減ってしまった選手たちがステージサインを終えインタビューに応える]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
Toj6_05
[スタートからあらゆる状況に対応できるよう念入りにアップを行う]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[新たにコースに加えられた富士スピードウェイの外周を集団が進む]
©️Satoru Kato
Toj6_07
[フィニッシュ地点の須走口5合目は薄日が差し気温もそれほど低くない]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
Toj6_08
[馬返しを過ぎた後に先頭集団から遅れてしまった雨澤選手がフィニッシュを目指す]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
Toj6_09
[膝の痛みと納得のいかないリザルトに苦悶の表情を浮かべる雨澤選手]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
Toj6_10
[自身のリズムを守ってフィニッシュへと向かう鈴木譲選手]
©️Satoru Kato
Toj6_11
[山岳賞ポイントで上位につける鈴木譲選手にとっては明日が勝負のステージになる]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
Toj6_12
[佐野選手、岡本選手と協調しながら岡選手がゴールに向かう]
©️Satoru Kato
Toj6_13
[翌日からの2ステージのために温存した岡選手はハンドルを投げ出して笑顔でフィニッシュ]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
Toj6_14
[自分のペースで淡々とフィニッシュを目指す鈴木龍選手]
©️Satoru Kato
Toj6_15
[序盤の仕事以外は脚を温存できた鈴木龍選手は東京ステージでの爆発に期待がかかる]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
Toj6_16
[クールダウンを行なった選手たちは休む間もなく次の宿泊地に向かう]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY

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