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2018/03/24

ツール・ド・とちぎ 第2ステージ

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[上:小集団に絞られたゴールスプリントで鈴木譲選手が3位に入る]
[下:力強いスプリントを見せたポッターが連勝でリーダージャージをキープ]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY




3月23日(金)〜25日(日)の3日間にわたり、UCI-2.2のステージレース「ツール・ド・とちぎ」が開催されています。




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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の6名がエントリー。

増田成幸
鈴木譲
鈴木龍
雨澤毅明
小野寺玲
岡篤志




3月24日(土)に、第2ステージが開催されました。





UCI-2.2のステージレース「ツール・ド・とちぎ」の第2ステージが、小山市の小山思いの森をスタートし、野木町、栃木市、壬生町、鹿沼市を経て、日光市 の日光だいや川公園にフィニッシュする105kmで開催され、9名に絞られた先頭集団によるゴールスプリントを制したオーストラリアン・サイクリング・アカデミー・ライド・サンシャイン・コーストのマイケル・ポッターが第1ステージに続いて優勝を飾りました。この結果、ポッターは個人総合時間でもガッチリ首位をキープしています。

宇都宮ブリッツェンは、KOMが設定される「名もなき峠」の麓からチームで攻撃を仕掛けていって集団を分断させましたが、下りで岡選手と雨澤選手がスリップダウンしてしまい後退。先頭集団に残った増田選手と鈴木譲選手の2名で最後のゴールスプリントに挑み、鈴木譲選手が3位、増田選手が6位。この日の目標にしていた総合逆転は叶いませんでしたが、個人総合時間で増田選手が2位、鈴木譲選手が6位、岡選手が9位という成績で、明日の最終ステージとなる第3ステージを迎えます。

今年で2回目の開催となる「ツール・ド・とちぎ(UCI-2.2)」。2年間で栃木県内の全市町を巡るというコンセプトのもと、街から街へと進んでいくラインレースとして開催されています。

前日の第1ステージは渡良瀬遊水地を使用しての個人タイムトライアルだったこともあり、今年の大会はこの日からが本格的なロードレース、そしてラインレースとなります。

コースは、小山市の小山思いの森をスタートし、野木町へと入った後はひたすら北進。再び小山市に入ると栃木市、壬生町のホットスポット2カ所を経て、鹿沼市へ。鹿沼市からは日光市にまたがる「名もなき峠」を越えて日光だいや川公園にフィニッシュする105km。中盤過ぎまではひたすら平坦路が続き、後半にかけて山岳地帯を抜け、最終局面は再び平坦に近くなるレイアウトは勝負どころが少なく、各チームの戦略次第ではさまざまな展開に転ぶ可能性があるコースと言えます。

第1ステージ終了時点での個人総合上位選手を確認すると、ただ1人8分台のタイムを叩き出したマイケル・ポッター選手(オーストラリアン・サイクリング・アカデミー)が2位に10秒差をつけて一歩リードしているものの、2位から8位までは10秒差の中に7選手がひしめく混戦模様。9位以下の選手も20秒~30秒差の選手が多数おり、まだまだ一発逆転も可能な状態です。

第1ステージで増田選手が2位、岡選手が4位の好位置につけている宇都宮ブリッツェンも、この第2ステージを勝負のステージととらえ、攻撃を仕掛けて個人総合時間の逆転を狙うプランを選択。序盤からリーダーチームの動きに注意を払いながら、名もなき峠でチームとして攻撃を仕掛けてライバル選手たちをふるいにかけ、増田、岡、雨澤の3選手を残して最終局面に競り勝つということを前夜のミーティングでも確認して、勝負のステージに挑みました。

2kmのパレード走行を終えてアクチュアルスタートが切られたレースは早速、各チームによる激しいアタック合戦が繰り広げられる展開となります。しかし、有力チームのほとんどが個人総合上位に選手を送り込んでいることもあって危険なアタックにはきっちりチェックが入って決定的な逃げが決まらない状態が続きます。

数名の選手が飛び出して10秒程度のリードを奪っては集団に吸収される展開を繰り返しながら北上していくレースはひとつの集団のまま、最初のホットスポットへ。

宇都宮ブリッツェンは鈴木龍選手(宇都宮ブリッツェン)と小野寺選手(宇都宮ブリッツェン)のリードアウトから岡選手(宇都宮ブリッツェン)がボーナスタイム3秒を狙いにいきますが、リーダーのポッター選手(オーストラリアン・サイクリング・アカデミー)を含むオーストラリアン・サイクリング・アカデミーの2選手に先行されてしまい、タイム差を縮めるどころか広げられてしまう展開となります。

その後すぐに設定されたふたつ目のホットスポットはオーチャード選手(オーストラリアン・サイクリング・アカデミー)、サンフン選手(LXサイクリング)、ヒル選手(グスト)の順に通過。この結果、オーチャード選手(オーストラリアン・サイクリング・アカデミー)がバーチャルで個人総合2位に浮上し、サンフン選手(LXサイクリング)とヒル選手(グスト)という個人総合上位選手もボーナスタイムを獲得する展開となります。

ふたつのホットスポットを過ぎると、ボーナスタイムを狙っていた選手、チーム勢も一旦落ち着きを見せる展開に。すると、個人総合争いに関係しない3選手の逃げが決まります。

湊(シマノレーシング)

安原(マトリックスパワータグ)

小島(日本大学)

メイン集団

メイン集団は、リーダーチームのオーストラリアン・サイクリング・アカデミーがコントロールを開始。程なくして宇都宮ブリッツェンからも小野寺選手(宇都宮ブリッツェン)がコントロールに加わり、逃げ集団とのタイム差を吸収可能な1分~1分30秒程度に維持しながら距離を消化していく展開が続きます。

レースも残り距離が少なくなり、山岳賞が設定されている名もなき峠に入ろうかという段階になると、宇都宮ブリッツェン勢が集団前方に集まり、プラン通りに攻撃を仕掛け、ペースアップした状態で名もなき峠へと入っていきます。

ペースアップした状態で名もなき峠に入った集団は、幾つかに分断。前方の集団は有力選手のみに絞られた形となり、宇都宮ブリッツェンはけん引で力を使った小野寺選手(宇都宮ブリッツェン)以外の5選手が前方の集団で上りをクリアする願ってもない形で下りへと入っていきます。

ところが、下り区間も終盤に差し掛かろうかという段階で、岡選手(宇都宮ブリッツェン)が濡れた路面でスリップしてしまいコースアウト。後方を走っていた雨澤選手(宇都宮ブリッツェン)も釣られる形でコースアウトしてしまい、前方の集団から遅れてしまいます。

この時点で前方の集団に残ったのは10名前後の選手。宇都宮ブリッツェンはこの中に増田選手(宇都宮ブリッツェン)と鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)が入り、終盤戦を迎えることとなります。

その後、逃げていた3名を吸収して先頭集団となった前方の集団は、個人総合時間を争う有力選手勢が多数入ったこともあり、ハイペースを維持して日光市の旧今市市街へ。後続とのタイム差も40秒程度ついており、逃げ切りが濃厚な展開となります。

増田、鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)

プラデス、クレダー、ハッカー(チーム右京)

ポッター、オヴェット(オーストラリアン・サイクリング・アカデミー)

土井(マトリックスパワータグ)

入部(シマノレーシング)

↓ 40秒ほど

後続の集団

逃げ切った先頭集団は、日光だいや川公園へと向かうストレートをけん制を掛け合いながら西進。残り300mが迫ろうかという段階になるといよいよゴールスプリント勝負となります。

小集団でのゴールスプリント勝負を制したのは、前日の第1ステージでも異次元の強さを見せつけたポッター選手(オーストラリアン・サイクリング・アカデミー)。抜群のスプリントを見せて2日連続のステージ優勝を飾り、個人総合時間でもガッチリ首位をキープしました。

宇都宮ブリッツェンはコースアウトで遅れてしまった岡選手(宇都宮ブリッツェン)の代わりにゴールスプリントに挑んだ鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)が粘りのスプリントを見せたもののわずかに及ばず3位。増田選手も先頭と同タイムの6位でのフィニッシュと、チームでプランを立てていた攻撃を仕掛けて個人総合逆転というチャレンジは不発という結果でレースを終えました。

それでも、第2ステージ終了時点での個人総合時間では、増田選手が2位をキープ。また、鈴木譲選手が順位を6位にジャンプアップさせ、大きくはないながらも望みをつなぐ結果で、明日の最終ステージを迎えることになりました。

清水監督コメント

「今日のレースはチームとしてやるべきことをやって、予定通り攻撃をしたのですが、リーダーのポッター選手が強かったですね。最終局面で自分たちがやりたいと思っていた攻撃をさせてもらえないぐらい強かったという印象です。チームとしては少し心残りな部分もありまして…。終盤の上りを終えた下り区間の終盤に岡選手と雨澤選手が先頭集団にいたにもかかわらずコースアウトしてしまって、先頭集団を外してしまいました。たら・ればの話になってはしまいますが、そのコースアウトがなければ先頭集団に4名、もしくは鈴木龍選手も含めて5名が先頭集団に残っていたかもしれず、最後にもう一度総攻撃を仕掛けることができたかもしれません。結局、増田選手と鈴木譲選手の2名という状況で、攻撃するには手薄になってしまった感は否めませんでした。技術的なことなので言い訳はできませんが、勿体なかったな、と。ただ、チームとしては狙った通りの攻撃を仕掛けることはできましたので、その点は評価したいと思います。明日の最終ステージは、できることは少ないですが、その少ないできることにトライしたいと思います」

Text:Nobumichi KOMORI/HATRICK COMPANY





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◆[リザルト

[Tour de Tochigi 2018 - UCI-2.2 - 2nd Stage - 103.0km - ]

1位 マイケル・ポッター (オーストラリアン・サイクリング・アカデミー) 2h21m27s 43.6km/h

2位 レイモンド・クレダー (チーム右京) st

3位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) st

4位 入部正太朗 (シマノレーシングチーム) st

5位 ロビー・ハッカー (チーム右京) st

6位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) st

7位 フレディ・オヴェット (オーストラリアン・サイクリング・アカデミー) +03s

8位 土井雪広 (マトリックスパワータグ) +05s

9位 ベンジャミン・プラデス・レヴェルテル (チーム右京) +05s

10位 武山晃輔 (日本大学) +39s

11位 岡篤志 (宇都宮ブリッツェン) +39s

17位 鈴木龍 (宇都宮ブリッツェン) +41s

35位 雨澤毅明 (宇都宮ブリッツェン) +1m01s

65位 小野寺玲 (宇都宮ブリッツェン) +2m54s

出走=89名/完走=88名

◆個人総合時間 第2ステージ終了時

1位 マイケル・ポッター (オーストラリアン・サイクリング・アカデミー) 2h30m10s

2位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) +22s

3位 レイモンド・クレダー (チーム右京) +24s

4位 ロビー・ハッカー (チーム右京) +32s

5位 入部正太朗 (シマノレーシングチーム) +36s

6位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +40s

7位 フレディ・オヴェット (オーストラリアン・サイクリング・アカデミー) +41s

8位 ベンジャミン・プラデス・レヴェルテル (チーム右京) +53s

9位 岡篤志 (宇都宮ブリッツェン) +1m02s

10位 ベンジャミン・ヒル (リュブリャナ・グスト・ザウラム) +1m06s

16位 鈴木龍 (宇都宮ブリッツェン) +1m19s

29位 雨澤毅明 (宇都宮ブリッツェン) +1m45s

52位 小野寺玲 (宇都宮ブリッツェン) +3m37s

◆個人総合ポイント賞 第2ステージ終了時

1位 マイケル・ポッター (オーストラリアン・サイクリング・アカデミー) 38P

2位 レイモンド・クレダー (チーム右京) 24P

3位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) 19P

4位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) 16P

5位 トビー・オーチャード (オーストラリアン・サイクリング・アカデミー) 15P

6位 ロビー・ハッカー (チーム右京) 15P

◆個人総合山岳賞 第2ステージ終了時

1位 湊諒 (シマノレーシングチーム) 5P

2位 安原大貴 (マトリックスパワータグ) 3P

3位 ロビー・ハッカー (チーム右京) 2P

4位 マイケル・ポッター (オーストラリアン・サイクリング・アカデミー) 1P

◆チーム総合時間 第2ステージ終了時

1位 チーム右京 7h32m14s

2位 宇都宮ブリッツェン +19s

3位 オーストラリアン・サイクリング・アカデミー・ライド・サンシャイン・コースト +36s

4位 マトリックスパワータグ +1m51s

5位 愛三工業レーシングチーム +2m08s
6位 LXサイクリング・チーム +2m12s





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[スタート地点となる小山市の小山思いの森にチームが到着する]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[到着早々、清水監督が地元CATVのインタビューを受ける]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[チームテントで選手たちがスタートに向けて準備を進める]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[スプリントポイントでボーナスタイムを稼いで総合ジャンプアップしたい岡選手]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[スタートまでの慌ただしい時間の中、細谷マッサーが手際良く選手たちのケアをする]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[スタート前に念を入れてローラーでアップをする鈴木龍選手]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[繰り下げでポイント賞ジャージを着用する増田選手がスタート地点に向かう]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[勝負どころでの働きに期待がかかる雨澤選手もスタートの準備を進める]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[総攻撃の口火を切る重要なミッションを課せられた小野寺選手が整列する]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[チーム全体を見渡して的確な指示出しはもちろん自らも動く鈴木譲選手も整列]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[各賞ジャージの選手を先頭に選手たちがスタートラインに並ぶ]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[ハイスピードを維持する集団が大平山をバックに最初のスプリントポイントへと向かう]
©️A.K.art-works/Katsuhiko.Aiva
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[スプリントポイント後の逃げを容認したメイン集団が鹿沼市方面に向かう]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[宇都宮ブリッツェンもメイン集団前方をしっかりキープして勝負どころまで行きたいところ]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[東北自動車道の下を通過し、レースはいよいよ山岳地帯へと近づいていく]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[9名の先頭集団が逃げ切り、小集団のゴールスプリントになる]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[トップと同タイムの6位でフィニッシュした増田選手は個人総合2位をキープした]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[ひとつのミスで後退してしまった岡選手がゴールスプリントに臨む]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[上りでしっかり働いた雨澤選手だったが、コースアウトに巻き込まれてしまった]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[自身の働きが勝利に結びついたのか、フィニッシュ後すぐに結果を聞いてきた小野寺選手]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[果敢に攻撃を仕掛けたものの、最良の結果を手にすることはできなかった]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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[チームとして2日連続で表彰台を獲得したものの、ポッターの強さが際立つ結果となった]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
Tdt2_22
[ステージ上のインタビューで鈴木譲選手は「大逆転を狙って明日も頑張りたい」と語った]
©️Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY

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