JCX第11戦 東海シクロクロス第7戦愛知牧場
[上:スタートから先頭に立った小坂選手が自分のペースを守って後続を引き離す]
[下:安定した走りで2018年初戦を制し、小坂選手は欧州遠征へと旅立った]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
1月21日(日)に、2017-2018年のジャパンシクロクロス(JCX)シリーズ第11戦「東海シクロクロス第7戦愛知牧場」が開催されました。
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このレースに、宇都宮ブリッツェンシクロクロスチームの小坂光選手がエントリー。
2017-2018年のジャパンシクロクロス(JCX)シリーズ第11戦となる「東海シクロクロス第7戦愛知牧場」が愛知県日進市の愛知牧場に設定されたダイナミックなコースで開催され、2018年の初戦となった宇都宮ブリッツェンシクロクロスチームの小坂光選手が貫録の走りを見せて優勝を飾りました!
2018年になり、国内シクロクロスシーズンもいよいよ終盤戦を迎えました。最高峰のシリーズ戦として認知が高まりつつあるJCXシリーズも今回の第11戦愛知牧場と2月11日の第12戦「シクロクロス東京」の2戦を残すのみとなります。
昨年末の第10戦「関西シクロクロス烏丸半島」でライバル選手勢が不在の中きっちり勝利を収めた宇都宮ブリッツェンシクロクロスチームの小坂選手は、今シーズンのJCXシリーズチャンピオンをほぼ手中に収めている状態。
小坂選手はシリーズチャンピオンをより確かなものにするため、また、終盤戦に向けてもう一度コンディションのピークを作るため、自身初となる東海シクロクロスに挑むことに。当然ながらこちらも初となる愛知牧場に足を踏み入れることになりました。
愛知牧場内に設定された1周約3kmの周回コースは、広大な牧場敷地を効果的に利用したダイナミックなレイアウト。限界スピードでいかに上手く突っ込めるかを問われるコーナーや踏み続けなければ進まない長い上り、フワフワとした砂質など、本場ヨーロッパのコースに多く見られる地脚がなければ勝負にならない過酷なコースと言えます。
レースがスタートすると、ホールショットを奪った小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)が先頭に立つ形に。そのすぐ後方に中里選手(Speedvagen)が続き、1周回目中盤過ぎからは2名が先頭パックを形成する展開となります。
小坂(宇都宮ブリッツェンCX)
中里(Speedvagen)
↓
小坂正則(スワコレーシング)
兼子(スワコレーシング)
松本(SCOTT)
合田(3UP)
など
その後しばらく、先頭は2名のパックの状態が続きますが、3周回目に入るとテクニックと地脚に優る小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)が中里選手(Speedvagen)を少しずつ引き離していく展開となります。
小坂(宇都宮ブリッツェンCX)
↓ 約10秒
中里(Speedvagen)
↓ 約40秒
3番手パック
中里選手(Speedvagen)を引き離した小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)は、その後は自分のペースを維持して走ることに。残り2周回となる6周回目に入る段階で22秒のリードを奪うこととなります。
レース終盤になっても大きくラップタイムを落とすことなく集中した走りを続ける小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)に対し、2番手を走る中里選手(Speedvagen)は疲労が色濃くなりペースダウン。両者のタイム差は着々と広がっていく中でレースは最終周回に入ります。
最終周回に入っても、小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)は周回遅れの選手を作りながら安定した走りを続け、危なげなくフィニッシュ。見事に2018年の初戦を優勝で締めくくりました。
小坂選手コメント
「前回のレースから1カ月空いたのでどこまで追い込めるか少し不安もありましたが、しっかりトレーニングを重ねていたこともあって序盤からハイペースを刻むことができたと思います。周りの選手や展開などは気にせず、とにかく最後まで自分を追い込んで勝つことができたので良かったです。今回はコースもかなりハードだったので、これからの海外遠征に向けてもいい刺激になりました。応援ありがとうございました!」
Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
◆[リザルト ]
[東海シクロクロス第7戦愛知牧場 - JCX第11戦 - C1 60m - ]
1位 小坂光 (宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム) 59m57s
2位 中里仁 (Speedvagen Family Racing) +57s
3位 大渕宏紀 (DECOJA RACING TEAM) +1m20s
4位 小坂正則 (スワコレーシングチーム) +1m22s
5位 松本駿 (TEAM SCOTT) +1m59s
6位 合田正之 (Cycle club 3UP) +2m18s
7位 戸谷亮司 (京都岩井商会レーシング) +2m33s
8位 山田誉史輝 (PAX PROJECT) +2m55s
9位 重田兼吾 (Team CUORE) +3m06s
10位 藤川正人 (京都岩井商会レーシング) +3m11s
出走=84名/完走=83名
[レース前日に会場入りした小坂選手が新ジャージに身を包み試走に向かう]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
[初めての東海シクロクロス、初めてのコースとあり率先して試走のためコースイン]
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[欧州のコースを彷彿とさせるダイナミックなレイアウト]
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[ゼッケン1番で最初にコールアップされスタートラインに向かう]
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[初めての東海シクロクロス参戦にも関わらず、会場からは温かい声援が送られる]
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[抜群のスタートダッシュを決めて先頭でレースをスタートさせる小坂選手]
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[序盤から中里選手と2名で抜け出し先頭パックを形成する展開に]
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[長い階段セクションを2名の先頭パックが進む]
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[シケインが低いこともあり小坂選手もバニーホップでクリアしていく]
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[テクニックと地脚に優る小坂選手が少しずつ中里選手を引き離し始める]
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[自分のペースを崩さない小坂選手が着実にリードを奪い始める]
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[レース終盤に向けて小坂選手が独走態勢を築き始める]
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[先頭の小坂選手と2番手中里選手との差が10秒程度にまで開く]
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[この後に控える欧州遠征を意識して自身を追い込む走りを続ける小坂選手]
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[欧州のようにスピードに乗ったままクリアすることが求められるコーナーをきっちりクリアする]
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[勝利はほぼ間違いない状況になる中でも集中した走りを続ける小坂選手]
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[1人だけ別次元の走りを見せる小坂選手に会場MCも“バケモノ”を連呼する]
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[周回遅れの選手を多数作りながら小坂選手が最終周回に入る]
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[愛知牧場の広大な敷地を利用したコースを独走状態の小坂選手が進んでいく]
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[最後までしっかりレースを走り切るようピットのメカニック陣からもゲキが飛ぶ]
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[そのゲキに応えるように集中した表情で最後までレースを進める小坂選手]
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[2018年初戦で貫禄の走りを見せ、小坂選手は新ジャージでの1勝目を挙げた]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
[初参戦にも関わらず温かい声援を送ってくれた東海シクロクロスの方々に感謝を伝える]
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