JCX第6戦 関西シクロクロス マキノラウンド
[上:しっかりとリスクマネージメントしながらも攻めの走りで下り区間を進む小坂選手]
[下:全日本選手権前のUCIレース連戦初戦を制した小坂選手はいい状態でこの後のレースに臨む]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
11月19日(日)に、2017-2018年のジャパンシクロクロス(JCX)シリーズ第6戦となる「関西シクロクロス マキノラウンド(UCI-C2)」が開催されました。
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このレースに、宇都宮ブリッツェンシクロクロスチームの小坂光選手がエントリー。
2017-2018年のジャパンシクロクロス(JCX)シリーズ第6戦となる「関西シクロクロスマキノラウンド(UCI-C2)」が滋賀県高島市マキノ町のマキノ高原で開催され、宇都宮ブリッツェンシクロクロスチームの小坂光選手が3周回目から独走態勢を構築して見事に優勝を飾りました!
2017-2018年のシクロクロスシーズンも中盤に差し掛かりました。今回の関西シクロクロスマキノラウンドからは、12月10日に開催される全日本シクロクロス選手権に向けて毎週末UCIレースが続き、選手たちにとっては自身のコンディションを向上させていくことはもちろんのこと、ライバル選手のコンディションも見極めていくことが重要となります。
宇都宮ブリッツェンシクロクロスチームの小坂選手は今レースから始まるUCIレース連戦を前に、束の間のリフレッシュとさらなるコンディションアップを目指して前週のJCX第5戦をキャンセルしてレースに臨みました。
レースはスタートから招待選手のミルバーン選手(SPEEDVAGEN×MAAP)が先頭でコースインしていく展開。小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)もその後方をしっかりと陣取りレースを進めていきます。
1周回目中盤になると、先頭で積極的な走りを見せていたミルバーン選手(SPEEDVAGEN×MAAP)がパンクによるトラブルでドロップ。入れ替わるように小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)と前田選手(弱虫ペダル)が先頭パックを形成する展開となります。
その後、レースはしばらく2名の先頭パックの状態で続いていき、後方ではバイクを交換したミルバーン選手(SPEEDVAGEN×MAAP)が沢田選手(BSアンカー)らと3番手パックを形成する展開となります。
小坂(宇都宮ブリッツェンCX)
前田(弱虫ペダル)
↓
ミルバーン(SPEEDVAGEN×MAAP)
沢田(BSアンカー)
織田(弱虫ペダル)
など
レースも2周回目に入ると、トルクをかける区間やコーナーなどで小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)が前田選手(弱虫ペダル)を引き離す場面が見られるようになります。さらに終盤に前田選手(弱虫ペダル)がメカトラブルで遅れ、小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)が単独で先頭を走る展開となります。
3周回目に入ると、安定して先頭を走る小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)は2番手以降とのタイム差を拡大。2番手の前田選手(弱虫ペダル)に40秒差をつけて4周回目へと入ります。
4周回目以降も、9分前後のラップタイムで安定した走りを見せる小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)が先頭を快走。後方では2番手を走っていた前田選手(弱虫ペダル)が再びメカトラブルに見舞われて遅れ、2番手はミルバーン選手(SPEEDVAGEN×MAAP)に入れ替わります。
猛追を見せる2番手のミルバーン選手(SPEEDVAGEN×MAAP)に対し、先頭を走る小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)はトラブルに見舞われないよう細心の注意を払いつつ安定した走り見せてタイム差を広げ、1分のリードを持って最終周回へと入ります。
結局、スタートからフィニッシュまでノートラブルかつ安定した走りで走りきった小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)が2位以降に大差をつけて優勝を飾りました。
小坂選手コメント
「実を言うと、先週に風邪をひいてしまい思うようなトレーニングをできなかったので、不安で一杯の状態でスタートしました。しかし、走り始めると身体がしっかり動いてくれ、バイクのセッティングも完璧だったので、かなりいい走りができたと思います。正直、ホッとしました。今日の結果は、ここまでしっかり身体作りができていた成果だと思いますし、メカニック陣ともタイヤセレクトやピットに入るタイミングなどレース前からしっかりコミュニケーションをとれていたからだとも思います。これから続く重要レースを前に、自分のコンディションとチームワークがしっかり高まってきていることが実感できるレースでした。この調子で野辺山2連戦、宇都宮でも好成績を残して、全日本選手権に臨めるように引き続き頑張りたいと思いますので、引き続き応援よろしくお願いします!」
Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

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◆リザルト
[関西シクロクロス マキノラウンド - UCI-C2 - JCX第6戦 - Elite Men - ]
1位 小坂光 (宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム) 1h03m34s
2位 ギャリー・ミルバーン (SPEEDVAGEN × MAAP) +1m39s
3位 沢田時 (ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) +1m58s
4位 竹内遼 (drawer THE RACING) +2m00s
5位 織田聖 (弱虫ペダルサイクリングチーム) +2m38s
6位 丸山厚 (BOMA/ROND BICYCLE) +3m40s
7位 兼子博昭 (スワコレーシングチーム) +4m04s
8位 中原義貴 (紀州DECOJA RACING) +4m46s
9位 中村龍太郎 (SNEL CYCLOCROSS TEAM) +5m19s
10位 前田公平 (弱虫ペダルサイクリングチーム) +5m39s
出走=89名/完走=20名
[試走のためレース前日に会場入りした小坂選手だが、雨のためローラーで天候の回復を待つ]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
[前年から若干レイアウトが変わったコースをしっかり確認しながら試走する]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
[レース当日は降り続く雨と他カテゴリーのレースの影響で完全な泥コンディションに]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
[スタート時間に合わせてウォーミングアップを開始する小坂選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
[選手が召集される間、落ち着いてレースに向けた準備を進める]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
[海外招待選手のミルバーンに続いてスタートダッシュする小坂選手]
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[泥でスリッピーになったキャンバーを軽快にクリアしていく]
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[天候がコロコロ変わる条件の中、先頭に立ってレースを展開する]
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[前田選手と先頭パックを形成してレースを進めていく小坂選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
[泥で重くなったコースをものともせずシケインをクリアしていく]
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[的確なバイクコントロールでコーナーをクリアしていく]
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[前田選手がトラブルで遅れ、小坂選手が先頭を独走する状態に]
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[段差の厳しいフライオーバーを慎重かつ攻撃的にクリアしていく]
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[今シーズンからディスクブレーキ化されたメリダシクロクロスが小坂選手の走りを支える]
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[廣瀬メカが洗車機で速やかに泥と芝を落としバイク交換に備える。この日はピットとのチームワークも光った]
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[磐石とも言えるリードを奪った後も集中した表情を崩さずにレースを進める小坂選手]
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[石や穴が露出してきたコースでもトラブルを避ける安定した走りを続ける]
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[2位とのタイム差を少しずつ広げながら先頭を独走する展開が続く]
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[風邪からの回復途上ということを感じさせない力強いレースを見せる小坂選手]
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[一瞬の晴れ間が作った虹の中を疾走する小坂選手]
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[最終周回に入っても衰えることのない走りでフィニッシュを目指す]
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[勝利を確信した小坂選手が小さくガッツポーズを作りフィニッシュに向かう]
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[また一段レベルアップしたことを感じさせる走りで、小坂選手が勝利を掴んだ]
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