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2017/10/18

JPT第20戦 JBCF おおいたいこいの道クリテリウム

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[上:チームメートの完璧なアシストを受けた小野寺と岡がワンツーフィニッシュを達成]
[下:おおいたいこいの道クリテリウムとの相性の良さを証明する3連覇を飾った]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY




10月14日(土)に、2017年のJプロツアー第20戦となる「JBCFおおいたいこいの道クリテリウム」が開催されました。




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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の7名がエントリー。

鈴木譲
阿部嵩之
飯野智行
馬渡伸弥
雨澤毅明
小野寺玲
岡篤志





2017年のJプロツアー第20戦となる「JBCFおおいたいこいの道クリテリウム」が、大分県大分市のいこいの道周辺に設定された1周1.1kmの公道特設周回コースで開催され、レース終盤から攻撃を仕掛け始めた宇都宮ブリッツェンが、それまで主導権を握っていたマトリックスパワータグから最終周回で主導権を奪取。鈴木譲、阿部嵩之とベテラン陣がきっちりつないだ流れを若手選手の小野寺玲と岡篤志がきっちりと引き継いでワンツーフィニッシュ。小野寺が今シーズンJプロツアー2勝目となる優勝を飾りました!

残すところ3戦となった2017年のJプロツアー。ここまでチーム、個人ランキングともにマトリックスパワータグが圧倒的な強さを見せつけて首位をキープしていますが、前戦の第19戦輪島ロードレースでU23日本代表の欧州遠征から帰国した雨澤選手が力を証明する優勝を飾り、宇都宮ブリッツェンが最後に巻き返しの姿勢を見せ始めました。

そんな中で迎える第20戦「おおいたいこいの道クリテリウム」は2015年、2016年とチームが連覇を飾っている相性の良いレース。この、得意とも言えるレースできっちり勝利を収めることが求められる状況と言えます。

宇都宮ブリッツェンは、現状のマトリックスパワータグとのチーム力の差をしっかり考慮し、2015年のレースを完全コントロールしての勝利、昨年の逃げ切りでの勝利とはまた違ったプランで勝利を狙うことを選択。レース終盤までは飯野・馬渡・雨澤の3選手のうち誰かを逃げに乗せて脚を温存。終盤から集団コントロールを開始し、最終周回に入るストレートで鈴木譲選手と雨澤選手のどちらかが集団先頭を奪って阿部選手につなぎ、岡選手をサポート役に小野寺選手のスプリントで勝利を狙うプランでレースに臨みました。

スタートセレモニーと1周回のニュートラルランを経てスタートが切られたレースは、直後から激しいアタック合戦が繰り広げられる展開に。特に、チームランキング最下位から脱出したいシエルヴォ奈良MIYATA-MERIDAレーシング勢が積極的な動きを見せて集団先頭で奮闘する状況が続きます。

その後、しばらくはアタックの応酬が続く展開となりますが、レースも3分の1となる10周回目を迎える頃になるとチームランキング首位のマトリックスパワータグ勢が集団前方を固めてコントロールを開始。レースはひとつの集団のまま落ち着きを見せます。

マトリックスパワータグがコントロールを開始した集団からは、雨澤選手(宇都宮ブリッツェン)や入部選手(シマノレーシング)らがアタックを仕掛けて逃げを作ろうという動きを見せますが、これらの動きはマトリックスパワータグ勢がことごとく潰してコントロールを継続する展開が続きます。

マトリックスパワータグが集団をコントロールしてレースを完全に支配する展開のまま進むレースは、17周回目に集団後方で落車が発生して一旦ニュートラルとなった後も大きく変わることはなく、レースは終盤戦へと入っていきます。

25周回目に入る段階になると、マトリックスパワータグがコントロールする集団からペレス選手(エルドラード東北)がアタックを仕掛けて単独で飛び出し、集団から5秒程度のリードを奪う展開となります。

しかし、このペレス選手(エルドラード東北)の飛び出しも26周回目に入ると集団が吸収し、残り4周回となる27周回目へと入っていきます。

27周回目に入ると、これまで鉄壁のコントロール体制を敷いていたマトリックスパワータグ勢に対し、宇都宮ブリッツェンも攻撃を開始。鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)と雨澤選手(宇都宮ブリッツェン)が中心となってマトリックスパワータグの隊列に割って入っていき、主導権を奪い合いながら周回を重ねていく展開となります。

最終周回を迎える段階になると、鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)がマトリックスパワータグ勢から集団先頭を奪ってペースを上げながら180度コーナーへ。

180度コーナーを先頭で立ち上がってさらにペースを上げる鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)に対し、トリビオ選手(マトリックスパワータグ)と佐野選手(マトリックスパワータグ)が後に続きますが、エーススプリンターの吉田選手(マトリックスパワータグ)はその少し後方で集団に埋もれてしまいポジションを上げることができず。

その瞬間、横から阿部選手(宇都宮ブリッツェン)が抜群の動きを見せて小野寺選手(宇都宮ブリッツェン)と岡選手(宇都宮ブリッツェン)を引き連れて一気に集団先頭へと踊り出ます。

阿部選手(宇都宮ブリッツェン)のリードアウトで集団先頭へと踊り出た小野寺選手(宇都宮ブリッツェン)と岡選手(宇都宮ブリッツェン)は、最終コーナーできっちりインを締めながらスプリントを開始。そのまま後続を引き離した状態でフィニッシュラインに飛び込み、見事にワンツーフィニッシュを達成。優勝した小野寺選手(宇都宮ブリッツェン)は第12戦大田原クリテリウムに続いて今シーズンJプロツアー2勝目を挙げました!

清水監督コメント

「今日のレースは予定通り皆んなが仕事を遂行してくれた結果が、最後の結果につながりました。我々のクリテリウムでの今の実力を考慮すると、マトリックスパワータグにコントロール勝負を挑めば逆にコントロールされてしまうということは分かっていましたので、しっかりと自分たちの力を分析した上で後半勝負というプランを選択しました。もちろん、今まで通りに最初からコントロールしてというレースをやりたい気持ちはありましたが、今の純粋なチーム力を考えて一歩引いて見極めた上での戦い方したので勝利を挙げられたのだと思います。後半での勝負に向けて前半から今できることを皆んながしっかりとやった積み重ねが、最後にきちんと形に表れて良かったと思います。明日は雨予報ではありますが、ロードレースでのマトリックスパワータグとの力はほぼ互角だと思いますし、モチベーションも高く保てていますので、このままレースに臨みたいと思います。ありがとうございました!」

小野寺選手コメント

「今日のレースは前半から予想以上にハイスピードな展開が続く中でマトリックスパワータグが主導権を握りにきて、チーム力もスピードもある選手がそろっているので、すぐに集団前方を固める展開になりました。宇都宮ブリッツェンも何チームかが競り合う中できっちりとマトリックスパワータグの後方をキープしてレースを展開する状況になりました。終盤に向かうにつれて少しずつ集団の人数も減ってきて、マトリックスパワータグのコントロールも安定していましたが、プラン通りに残り5周回を切ってから宇都宮ブリッツェンが動き始めてマトリックスパワータグトレインと競り合いだして。どんどん周回を消耗していく中、残り2周回で譲さんと雨澤さんがアベタカさんの前でどんどん割って入っていって、ラスト1周になってからはアベタカさんがいつも通り安定の、素晴らしいリードアウトで僕を引き連れて最終コーナーをクリア。僕もそこからは監督がガッツポーズをしているのも見えたので、臆することなく気持ち良くスプリントしてゴールに飛び込むだけでした。本当、昨夜のミーティングで話し合った通り、狙い通りのレースでした。長いこと不在にしていてチームにも貢献できていない時間が長かったので、あっちにいる間にU23組3人で“戻ったら、きっちり仕事しないとな”と話していました。その中で早速、前のレースで雨澤さんが優勝して、次は自分だと思ってそれが形にできたのでホッとしていますし、うれしいです。ファン・サポーターの皆さん!オノデライダーが日本に帰ってきたから、もうだいじだ~(笑)明日も誰かしらが必ず勝ちますし、残りレースも全部勝ちを狙って走りますので、応援よろしくお願いします!」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY




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◆[リザルト

[第4回JBCFおおいたいこいの道クリテリウム - JPT第20戦 - 33.0km - ]

1位 小野寺玲 (宇都宮ブリッツェン) 43m17s 47.26km/h

2位 岡篤志 (宇都宮ブリッツェン) st

3位 アイラン・フェルナンデス (マトリックスパワータグ) st

4位 秋田拓磨 (シマノレーシングチーム) st

5位 黒枝咲哉 (JAPANナショナルチーム) +01s

6位 田窪賢次 (マトリックスパワータグ) +01s

7位 土井雪広 (マトリックスパワータグ) +01s

8位 下島将輝 (那須ブラーゼン) +02s

9位 藤岡克磨 (VICTOIRE広島) +02s

10位 石上優大 (JAPANナショナルチーム) +03s

16位 阿部嵩之 (宇都宮ブリッツェン) +06s

22位 雨澤毅明 (宇都宮ブリッツェン) +27s

23位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +27s

30位 飯野智行 (宇都宮ブリッツェン) +37s

35位 馬渡伸弥 (宇都宮ブリッツェン) +55s

出走=73名/完走=45名

◆2017Jプロツアー 個人ランキング

1位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) 2,228P

2位 吉岡直哉 (那須ブラーゼン) 1,238P

3位 入部正太朗 (シマノレーシングチーム) 1,118P

4位 雨澤毅明 (宇都宮ブリッツェン) 1,087P

5位 吉田隼人 (マトリックスパワータグ) 1,080P

6位 田窪賢次 (マトリックスパワータグ) 997P

◆2017Jプロツアー チームランキング

1位 マトリックスパワータグ 6,013P

2位 宇都宮ブリッツェン 4,253P

3位 シマノレーシングチーム 3,236P

4位 那須ブラーゼン 2,243P

5位 LEOMO Bellmare Racing team 2,081P

6位 愛三工業レーシングチーム 1,483P

ルビーレッドジャージ ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ)

ピュアホワイトジャージ 雨澤毅明 (宇都宮ブリッツェン)





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[レース前夜のミーティングでは最終局面の動きが念入りに確認された]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[久しぶりのレース復帰となる小野寺選手に勝利の期待がかかる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[全員が危なげなく予選通過し、チームプレゼンテーションに臨む]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[予選を受けてのミーティングで、前夜のプランに若干の変更が加えられた]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[決勝レースに向けて念入りにウォーミングアップを行う選手たち]
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[整列した選手たちがスタートの瞬間を待つ]
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[スタート直後からハイペースな展開となり、集団がタテに伸びる]
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[コース唯一の180度コーナーの処理で集団先頭をキープできるかに差が出る]
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[阿部選手を切り込み隊長に選手全員が集団先頭をキープする]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[阿部選手が積極的にアタックを仕掛けて集団に揺さぶりをかける]
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[初めて走るコースにも物怖じせず積極的な走りを見せる馬渡選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[マトリックスパワータグのコントロールを崩そうと阿部選手と雨澤選手が動く]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[鈴木譲選手と岡選手もマトリックスのすぐ後方をしっかりキープする]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[飯野選手が位置取り争いなど見えない場所でのチームの仕事に奔走する]
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[海外遠征で逞しさを増した雨澤選手が休むことなく動き続ける]
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[集団後方で起きた落車のためにレースは一旦ニュートラル走行になる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[再開したレースもマトリックスがコントロール。その後方でまとまって走る選手たち]
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[鈴木譲選手がマトリックスのコントロールを崩し、集団先頭で最終周回に入る]
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[阿部選手が小野寺選手と岡選手を引き連れて一気に集団先頭に上がる]
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[チームとして完璧な動きを、小野寺選手と岡選手がワンツーで締めくくった]
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[職人技とも言える完璧なリードアウトを見せた阿部選手が若手の勝利を喜ぶ]
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[終盤の攻撃でマトリックスのコントロールを崩した鈴木譲選手と雨澤選手も笑顔を見せる]
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[表に出ない部分でチームの勝利に貢献した飯野選手が遅れてフィニッシュする]
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[飯野選手同様、見えない部分でチームのために働いた馬渡選手も笑顔でフィニッシュ]
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[ワンツーフィニッシュを達成した小野寺選手と岡選手がインタビューに応える]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[表彰後には、大田原クリテリウム以来となるポーズを披露した小野寺選手]
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[雨澤選手はピュアホワイトジャージをしっかりとキープ]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

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