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2017/09/27

JPT第17戦 JBCF まえばしクリテリウム

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[上:最後の勝負どころに向けて集団内で隊列を組む宇都宮ブリッツェンの選手たち]
[下:完璧なチームワークから発射されたマトリックスパワータグの吉田隼人が3勝目を挙げた]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY



9月23日(土)に、2017年のJプロツアー第17戦となる「JBCFまえばしクリテリウム」が開催されました。



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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の4名がエントリー。

鈴木譲
阿部嵩之
飯野智行
馬渡伸弥





2017年のJプロツアー第17戦となる「JBCFまえばしクリテリウム」が、群馬県前橋市の群馬県庁と前橋市役所周辺に設定された1周3.5kmの公道特設周回コースで開催され、チームメートの完璧なレースコントロールから発射されたマトリックスパワータグの吉田隼人がゴールスプリント勝負を制し、今シーズンJプロツアー3勝目となる優勝を飾りました。

宇都宮ブリッツェンは4名と数的不利の状況を考慮して、ゴールスプリント勝負前の動きで阿部選手と鈴木譲選手の連携で勝機を手繰り寄せる一発勝負にかけましたが、2名が集団先頭に出るタイミングが少し早くなってしまい勝機を手繰り寄せることができず。鈴木譲選手が5位でフィニッシュしてレースを終えています。

前週の第15戦「JBCF秋吉台カルストロードレース」でワンツースリーフィニッシュを達成したマトリックスパワータグが、チーム・個人ランキングともにさらなる独走状態を築いている2017年のJプロツアー。ライバルチーム勢からすると、台風の影響を考慮して中止となった第16戦をプラス材料に、この辺でマトリックスパワータグの勢いを一度止めておきたいところです。

それは宇都宮ブリッツェンにとっても同じことですが、今レースも鈴木譲・阿部嵩之・飯野智行・馬渡伸弥の4名出走と数的不利の状況は変わらず。そのため、集団をコントロールしてゴールスプリント勝負に持ち込むことを考えているであろうマトリックスパワータグのコントロールをかいくぐって勝機を手繰り寄せる一発勝負に賭けることを選択。飯野選手と馬渡選手は積極的に逃げに乗っていきマトリックスパワータグの脚を削る動きを、鈴木譲選手と阿部選手は最終周回の180度コーナーを過ぎてからの直線で攻撃を仕掛けて2名での逃げ切り、もしくは良い位置でゴールスプリント勝負に臨むというプランでレースに臨みました。

ニュートラル走行を終えてリアルスタートが切られたレースは早速、激しいアタックの応酬が繰り広げられる展開となります。

すると、その中から高木選手(東京ヴェントス)と横山選手(シマノレーシング)の2名が飛び出し、集団から若干のリードを奪う形で2周回目へと入っていきますが、この動きは集団が吸収。再びアタック合戦となります。

その後もアタックの応酬が続くものの、大方の予想通りチーム力に優るマトリックスパワータグが集団をまとめる動きを見せ始め、レースは3周回目へと入ります。

3周回目に入ると、昨年の同レースで優勝している入部選手(シマノレーシング)、岸選手(那須ブラーゼン)、北野選手(イナーメ信濃山形)の3名が飛び出す場面も見られましたが、この動きはマトリックスパワータグがコントロールする集団が吸収。

4周回目には馬渡選手(宇都宮ブリッツェン)がプラン通りに逃げに乗ろうと小山選手(シマノレーシング)と2名で飛び出しますが、この動きも集団に吸収されます。

レースも5周回目に入ると、桐野選手(VC福岡)がアタック。その動きに4名の選手が反応して5名が先行する展開となります。

安原(マトリックスパワータグ)

飯野(宇都宮ブリッツェン)

入部(シマノレーシング)

吉岡(那須ブラーゼン)

桐野(VC福岡)

メイン集団

すると、メイン集団からは水野選手(インタープロ)がブリッジをかけようと単独で飛び出し、程なくして逃げ集団に合流。反対に桐野選手(VC福岡)がドロップし、5名の選手が逃げる展開となります。

それぞれの思惑は異なるものの、UCIコンチネンタルチームの選手5名とメンバーがそろった逃げはメイン集団からリードを奪って逃げ続ける展開となります。

レースはその後、5名の逃げ集団とマトリックスパワータグがコントロールするメイン集団という形で、10秒程度のタイム差のまま周回を重ねていく展開が進みます。

しかし、レースも残り5周回となる10周回目に入ると、メイン集団のコントロールを続けるマトリックスパワータグのアシスト陣に疲れの色が見え始めたため、チームは逃げ集団に入っていた安原選手(マトリックスパワータグ)をメイン集団に戻すことを選択。逃げ集団は4名となります。

4名となった逃げ集団はその後も逃げ続けますが、田窪選手(マトリックスパワータグ)に加えてルビーレッドジャージのトリビオ選手(マトリックスパワータグ)もコントロールに加わったメイン集団が次第にペースアップ。少しずつタイム差が縮まっていく展開となります。

レースも残り2周回となる13周回目に入ると、佐野選手(マトリックスパワータグ)が強烈なけん引を見せるメイン集団が、ついに4名の逃げ集団を吸収。レースは振り出しに戻って最終周回を迎えることとなります。

最終周回に入ると、集団をコントロールするマトリックスパワータグに対して、宇都宮ブリッツェンやシマノレーシング、那須ブラーゼンなどが攻撃を開始しますが、マトリックスパワータグも土井選手(マトリックスパワータグ)を中心に攻撃の芽を摘み続けていきます。

レースはそのまま集団ゴールスプリントへと向かっていき、土井選手(マトリックスパワータグ)に続いてフェルナンデス選手(マトリックスパワータグ)にリードアウトされ、万全の状態で最終コーナーをクリアしてスプリントを開始した吉田選手(マトリックスパワータグ)が危なげなく先頭でフィニッシュ。圧倒的なチーム力と吉田選手(マトリックスパワータグ)のスプリント力ががっちり噛み合った完全勝利となりました。

宇都宮ブリッツェンは、飯野選手が入っていた逃げが吸収されて以降は最終局面の一発勝負に向けた動きに集中する展開。最終周回に入ると、まずは馬渡選手がけん引を開始して阿部選手と鈴木譲選手を集団前方に引き上げ、最後の180度コーナーをクリアしたタイミングで阿部選手が鈴木譲選手を引き連れて一気にペースを上げて集団先頭に躍り出ましたが、いかんせん勝負をかけるタイミングが若干早かったこともあってマトリックスパワータグに潰されてしまい、単騎でゴールスプリントに臨んだ鈴木譲選手が5位でフィニッシュしてレースを終えました。

清水監督コメント

「今日のレースはコースもコースですし、出場選手を考えても何かひとつやることを決めて挑まないと勝利は手繰り寄せられないだろうなと思っていたので、そのひとつに賭けてやってみたのですが、それがハマらなかったという印象です。イチかバチかの勝負に出て、その作戦が失敗した、と。それだけです。明日のヒルクライムも、徐々に調子が戻ってきている飯野選手を中心に、優勝を目指して挑戦したいと思います。今日もお隣の群馬県ということでたくさんのファン・サポーターの皆さんに応援に来ていただき、ありがとうございました!」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY




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◆[リザルト

[第2回JBCFまえばしクリテリウム - JPT第17戦 - 49.0km - ]

1位 吉田隼人 (マトリックスパワータグ) 1h04m10s 45.81km/h

2位 中村龍太郎 (イナーメ信濃山形) st

3位 秋田拓磨 (シマノレーシングチーム) st

4位 アイラン・フェルナンデス (マトリックスパワータグ) st

5位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) st

6位 下島将輝 (那須ブラーゼン) st

7位 入部正太朗 (シマノレーシングチーム) st

8位 横塚浩平 (LEOMO Bellmare Racing team) +01s

9位 内野直也 (ウォークライド・シクロアカデミア) +01s

10位 藤岡克磨 (VICTOIRE広島) +01s

28位 飯野智行 (宇都宮ブリッツェン) +11s

31位 馬渡伸弥 (宇都宮ブリッツェン) +12s

46位 阿部嵩之 (宇都宮ブリッツェン) +1m01s

出走=96名/完走=68名

◆2017Jプロツアー 個人ランキング

1位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) 1,908P

2位 吉岡直哉 (那須ブラーゼン) 1,172P

3位 入部正太朗 (シマノレーシングチーム) 1,097P

4位 吉田隼人 (マトリックスパワータグ) 1,028P

5位 大前翔 (東京ヴェントス) 903P

6位 アイラン・フェルナンデス (マトリックスパワータグ) 831P

◆2017Jプロツアー チームランキング

1位 マトリックスパワータグ 4,963P

2位 宇都宮ブリッツェン 3,546P

3位 シマノレーシングチーム 2,851P

4位 那須ブラーゼン 1,935P

5位 LEOMO Bellmare Racing team 1,749P

6位 愛三工業レーシングチーム 1,483P

ルビーレッドジャージ ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ)

ピュアホワイトジャージ 大前翔 (東京ヴェントス)




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[前夜のミーティングで、4名がすべき勝利へのプランが話し合われる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[レース当日、ニューデザインのSWANSのサングラスが選手たちに用意される]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[会場に到着した選手たちがウォーミングアップ前にレースの準備を始める]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[故郷・群馬県でのレースで活躍を見せたい飯野選手がゼッケンを付ける]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[チームの司令塔として奮闘する鈴木譲選手がアップでしっかりと脚を回す]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[レース終盤で重要な役回りを担う阿部選手が清水監督にゼッケンをつけてもらう]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[タイミングを見て逃げに乗りたい馬渡選手がスタートから動けるよう念入りにアップを行う]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[ランキング上位選手を先頭に選手たちがスタートラインに整列する]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[ニュートラル走行で飯野選手と馬渡選手が集団前方に位置取りリアルスタートを待つ]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[スタート直後からハイスピードで展開するレースに集団がタテに長く伸びる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[馬渡選手がアタックを仕掛けて集団から飛び出して逃げを狙う]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[グリーンドーム前橋を背に、ひとつのままの集団で進んでいく]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[5名の逃げ集団の中に飯野選手が入る]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[残る3選手は次の展開に備えて集団前方で待機する]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[協調がとれた逃げ集団で快調に逃げる飯野選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[残る3選手は集団コントロールするマトリックスのすぐ後方を陣取ってレースを展開]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[4名となった逃げ集団で逃げ続ける飯野選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[マトリックスが追走のペース上げたことで集団が再びタテに伸び始める]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[スプリントを担う鈴木譲選手を阿部選手と馬渡選手が挟んで守りながら集団前方をキープする]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[群馬県まで応援に駆けつけたサポーターからの声援が選手たちを後押しする]
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[逃げを吸収し、スプリントに向けた位置取り争いが激化したまま最終周回へ入る]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[外のラインから馬渡選手が鈴木譲選手をマトリックスの隊列まで引き上げる]
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[一発逆転をかけて最終局面で動いたが、マトリックスの牙城を崩すには至らず]
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[逃げに乗って積極的な走りを見せた飯野選手が馬渡選手とチームピットへ向かう]
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[翌日のヒルクライムを見据え、疲労を持ち越さぬようすぐさまダウンを行う鈴木譲選手]
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[阿部選手が勝負を仕掛けた最終局面を清水監督と振り返る]
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[苦しい状況でも変わらず応援してくれるサポーターに感謝の言葉を伝える]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

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