« JPT第12戦 JBCF 大田原クリテリウム | トップページ

2017/08/02

JPT第13戦 JBCF やいた片岡ロードレース

Jpt13_top01
Jpt13_top02
[上:飯野&雨澤という新しい組み合わせで最終周回に入り、最終局面を迎える]
[下:6名のスプリントを制した横塚浩平が自身初となるJプロツアー優勝を飾った]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY


7月30日(日)に、2017年のJプロツアー第13戦となる「JBCFやいた片岡ロードレース」が開催されました。



◆大会WEBサイトは[こちら
◆Live!!!ブログレポートは[こちら



このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の8名がエントリー。

増田成幸
鈴木譲
阿部嵩之
飯野智行
馬渡伸弥
雨澤毅明
小野寺玲
岡篤志





2017年のJプロツアー第13戦「JBCFやいた片岡ロードレース」が栃木県矢板市石関周辺に設定された1周10.3kmの公道特設周回コースで開催され、6名に絞り込まれた小集団ゴールスプリントを制したLEOMO Bellmare Racing teamの横塚浩平がうれしいJプロツアー初勝利を挙げました。

宇都宮ブリッツェン勢は最終的に絞り込まれた6名の先頭集団に飯野選手と雨澤選手が残ってレースを展開しましたが、上手く立ち回ることができずに雨澤選手が3位、飯野選手が6位と2戦連続での優勝を飾ることはできず。それでも、3位に入った雨澤選手がピュアホワイトジャージを獲得してレースを終えています。




今年Jプロツアー初開催となった、大田原市と矢板市での2連戦。2日目となるこの日は、矢板市の石関周辺の公道に設定された1周10.3kmのサーキットコースを9周回する92.7kmのロードレースが開催された。

コースはJR片岡駅西口付近をスタートして道幅の狭い田んぼ道を抜けて県道74号線を西進。コリーナ矢板のアップダウン区間を経て再び県道74号線に戻り、今度は東進してスタート/フィニッシュ地点へと戻るレイアウト。道幅の狭い区間とアップダウン区間をどう処理していくかでレース展開が変わる可能性があるレイアウトと言えます。

前日の第12戦「JBCF大田原クリテリウム」で小野寺選手が優勝を飾り、今シーズン地元レース初勝利となる2勝目を挙げた宇都宮ブリッツェンは、この日のレースでも勝利して地元レースで連勝を飾りたいところ。サバイバルな展開にも対応できる鈴木譲選手と雨澤選手を含む複数人が乗る逃げを作り、小集団に絞り込んだ状態でレースを進めていき、逃げメンバーでコミュニケーションをとりながら勝利を狙うというプランでレースに臨みました。

たけのこ園前をスタートしたレースは、ニュートラル区間を抜け県道74号線に入ってリアルスタートが切られると早速、激しいアタック合戦が繰り広げられる展開となります。

マトリックスパワータグ、宇都宮ブリッツェン、シマノレーシング、那須ブラーゼンといったランキング上位チーム勢が積極的に攻撃を仕掛ける展開が続き、何度か数人の選手が抜け出す場面は見られるものの決定的な逃げは形成されないまま2周回目へと入っていきます。

2周回目に入ってしばらくすると、阿部選手(宇都宮ブリッツェン)がパンクトラブルに見舞われてしまい、すぐにニュートラルサポートを受けてレースに復帰したものの、集団からは遅れをとってしまう状態となります。

その間も、集団先頭では激しいアタックの応酬が続いてレースはハイペースで進行。そのペースについていけない選手たちが少しずつ千切れていく展開となります。

レースは3周回目に入ってもアタックの応酬が続く展開。コリーナ矢板のアップダウン区間で集団が二つに割れる展開となりましたが、その後の下り基調の区間で合流。集団はひとつのままでレースは4周回目へと入っていきます。

4周回目に入っても激しいアタック合戦が続く状況は変わらず、レースは消耗戦の様相を呈する展開に。宇都宮ブリッツェン勢も飯野選手(宇都宮ブリッツェン)や馬渡選手(宇都宮ブリッツェン)、逃げに乗ることが求められる鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)や雨澤選手(宇都宮ブリッツェン)らが中心となって代わる代わるアタック&チェックを繰り返し、脚を使う度合いを極力分担しながらレースを進めていく展開が続きます。

レースも折り返しとなる5周回目に入っても決定的な逃げは形成されず、激しいアタック合戦が繰り返される状態のままレースはハイペースのままで進んでいき、集団の人数も自然と50名弱程度にまで絞り込まれる展開に。

5周回目の後半になると、集団から鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)と馬渡選手(宇都宮ブリッツェン)を含む7名の選手が飛び出した状態でレースは6周回目に。さらに集団からはピュアホワイトジャージを争う雨澤選手(宇都宮ブリッツェン)と田窪選手(マトリックスパワータグ)が追走に出る展開となります。

鈴木譲、馬渡含む7名の逃げ

↓ 7秒

雨澤(宇都宮ブリッツェン)

田窪(マトリックスパワータグ)

メイン集団

2名の追走は、さらに後方から追いついてきた吉岡選手(那須ブラーゼン)とともに先頭の7名に合流しますが、程なくしてメイン集団が吸収。集団は再びひとつとなり、レースは7周回目へと入っていきます。

この頃になると、集団は35名ほどにまでブラッシュアップ。宇都宮ブリッツェンは鈴木譲・飯野・雨澤・小野寺の4選手が残ってこの後の展開に備えることとなります。

7周回目に入っても相変わらずアタック合戦が繰り広げられ、数人の選手が先行してはすぐに集団が吸収する展開が続き、レースも8周回目に入ろうかという段階に。

するとここで、入部選手(シマノレーシング)、佐野選手(マトリックスパワータグ)、雨澤選手(宇都宮ブリッツェン)の3名がアタックを仕掛けて集団から若干のリードを奪う展開に。さらにそこから入部選手(シマノレーシング)が抜け出して単独でリードを広げていき、残された2名の選手には8名の選手が追いついて10名の追走という状況になります。

入部(シマノレーシング)

追走10名

メイン集団

単独で先行する入部選手(シマノレーシング)に対し、追走から雨澤選手(宇都宮ブリッツェン)が飛び出して単独で追い上げを開始。程なくして先行していた入部選手(シマノレーシング)をキャッチし、先頭は2名となります。

雨澤(宇都宮ブリッツェン)

入部(シマノレーシング)

佐野、土井、向川、フェルナンデス(マトリックスパワータグ)

飯野(宇都宮ブリッツェン)

岸(那須ブラーゼン)

横塚(LEOMO)

など

20名ほどのメイン集団

追走集団は、人数を揃えるマトリックスパワータグがペースを上げて先行する2名の選手を追いかける展開。向川選手(マトリックスパワータグ)、フェルナンデス選手(マトリックスパワータグ)に続き佐野選手(マトリックスパワータグ)が強烈な引きを見せ、最終周回となる9周回目に入る前の段階で2名の先頭を捕らえ、先頭は6名となって最終周回へと入っていきます。

土井(マトリックスパワータグ)

飯野、雨澤(宇都宮ブリッツェン)

入部(シマノレーシング)

岸(那須ブラーゼン)

横塚(LEOMO)

メイン集団

最終周回へと入った6名の先頭集団では2名の選手がいる宇都宮ブリッツェンが数的有利な展開ではありますが、土井選手(マトリックスパワータグ)や入部選手(シマノレーシング)など経験豊富な選手も入っており決して油断はできない状態。勝利へ向けた駆け引きが勝敗を分ける状況となります。

すると、ここまでも積極的に攻撃を仕掛けていた雨澤選手(宇都宮ブリッツェン)がアタックするも決まらず、そのカウンターで入部選手(シマノレーシング)がアタックを仕掛けて先行。その動きに飯野選手(宇都宮ブリッツェン)が反応して2名が飛び出す展開となります。

飯野(宇都宮ブリッツェン)

入部(シマノレーシング)

土井(マトリックスパワータグ)

雨澤(宇都宮ブリッツェン)

岸(那須ブラーゼン)

横塚(LEOMO)

先行する2名の選手は10秒ほどのリードを奪って県道74号線からコリーナ矢板へ。するとこのアップダウン区間で後方から雨澤選手(宇都宮ブリッツェン)が合流して先頭は3名となります。

飯野、雨澤(宇都宮ブリッツェン)

入部(シマノレーシング)

土井(マトリックスパワータグ)

岸(那須ブラーゼン)

横塚(LEOMO)

先頭3名は2対1で数的には宇都宮ブリッツェンが有利な状況ですが、このままゴールスプリントになればスプリント力に優る入部選手(シマノレーシング)が圧倒的に有利な状況。宇都宮ブリッツェンの2選手もその状況を十分に理解して入部選手(シマノレーシング)から先行する状況を作る、作れなくとも脚を少しでも削れるように攻撃を繰り返していきますが、入部選手(シマノレーシング)もそう簡単に引き下がりはしません。

先頭3名が激しく火花を散らしあっている間に、後方で追走していた3名の選手がじわじわとタイム差を縮め、残り2km地点で先行していた3名の選手をキャッチ。先頭は6名となって最終局面を迎えることとなります。

フィニッシュに向けて残り距離が少なくなる中、雨澤選手(宇都宮ブリッツェン)や土井選手(マトリックスパワータグ)、さらには飯野選手(宇都宮ブリッツェン)が代わる代わるアタックを仕掛けて抜け出そうとしますが、抜け出せず。勝負は6名での上りゴールスプリント勝負へと持ち込まれることとなります。

最終コーナーを過ぎ、フィニッシュへと向かう上りへと入ると、入部選手(シマノレーシング)が満を持してスプリントを開始しますが、それに合わせるようにスプリントを開始した横塚選手(LEOMO)が先頭に躍り出ると、そのまま先頭を譲ることなくフィニッシュ。自身とチームにとって初めてとなるJプロツアーでの優勝を飾りました。

宇都宮ブリッツェンは、6名となった先頭集団で雨澤選手と飯野選手が勝機を探って懸命の走りを続けましたがゴールスプリントに持ち込まれてしまい、雨澤選手が3位、飯野選手が6位でフィニッシュ。惜しくも地元開催レースでの連勝はなりませんでした。

清水監督コメント

「今日のレースは積極的に皆んな動いてくれて、いいレースだったと思います。ただ、状況的には勝たなければいけない、勝ちたかったレースで、最後の決め手となる、このコースと最終的に残ったメンバーという部分で勝ち切れなかったなという印象です。実力は十分に示して前半から皆んな良く動いて、数的不利な状況になった瞬間も力で引き戻して、最後の6名のメンバーに唯一2名を送り込んだチームとなりましたが、最後の雨澤と飯野という新しい組み合わせでの勝ちパターンというものを、きちんと構築していかなければいけないと痛感したレースとなりました。どうしてもこういう厳しい展開のレースでは鈴木譲選手頼みになってしまう部分が多いのですし、鈴木譲選手も今シーズンここまで全レースに出場して上手くやってくれていましたが、すべてのレースで最終局面に鈴木譲選手がいる状況を作れる訳ではありませんので、次の新しい勝ちパターンというものをしっかりと作っていきたいと思います。今日も勝ちを狙ってレースに臨みましたが、なかなかそう簡単にはいかないな、と。ただ、皆さんをハラハラ・ドキドキさせるレースはできたとは思いますので、また後半戦に向けてしっかりとチームの体制を作っていきたいと思います。しばらくレースは空きますが、また応援に来てください。よろしくお願いします!」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY




Logo
シクロワイアードの記事は[こちら






◆[リザルト

[第1回JBCFやいた片岡ロードレース - JPT第13戦 - 92.7km - ]

1位 横塚浩平 (LEOMO Bellmare Racing team) 2h09m04s 43.08km/h

2位 入部正太朗 (シマノレーシングチーム) st

3位 雨澤毅明 (宇都宮ブリッツェン) st

4位 岸崇仁 (那須ブラーゼン) st

5位 土井雪広 (マトリックスパワータグ) +04s

6位 飯野智行 (宇都宮ブリッツェン) +05s

7位 小野寺玲 (宇都宮ブリッツェン) +51s

8位 水野恭兵 (インタープロ サイクリング アカデミー) +52s

9位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) +52s

10位 田窪賢次 (マトリックスパワータグ) +52s

22位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +56s

DNF 馬渡伸弥 (宇都宮ブリッツェン)

DNF 阿部嵩之 (宇都宮ブリッツェン)

出走=94名/完走=31名

◆2017Jプロツアー 個人ランキング

1位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) 1,634P

2位 吉岡直哉 (那須ブラーゼン) 1,044P

3位 入部正太朗 (シマノレーシングチーム) 1,043P

4位 吉田隼人 (マトリックスパワータグ) 925P

5位 雨澤毅明 (宇都宮ブリッツェン) 808P

6位 田窪賢次 (マトリックスパワータグ) 737P

◆2017Jプロツアー チームランキング

1位 マトリックスパワータグ 4,000P

2位 宇都宮ブリッツェン 3,175P

3位 シマノレーシングチーム 2,666P

4位 那須ブラーゼン 1,742P

5位 LEOMO Bellmare Racing team 1,534P

6位 愛三工業レーシングチーム 1,480P

ルビーレッドジャージ ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ)

ピュアホワイトジャージ 雨澤毅明 (宇都宮ブリッツェン)




Jpt13_01
[メイン会場となるJR片岡駅西口ローターリーに選手たちが到着する]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt13_02
[前日に勝利を収め、晴れやかな顔でステージに上がる選手たち]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt13_03
[前日の小野寺選手の勝利に触発された雨澤選手が勝利とピュアホワイトジャージ獲得を誓う]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt13_04
[ウォーミングアップをする選手たちを清水監督が見守る]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt13_05
[ランキング上位選手を先頭に選手たちがスタートラインに整列する]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt13_06
[直前になって厚い雲が空を覆い始める中でレースはスタートした]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt13_07
[序盤のアタック合戦に積極的に絡んでいく飯野選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt13_08
[鈴木譲選手を先頭にメイン集団もハイペースで進む]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt13_09
[アタック合戦に積極的に関わっていた阿部選手は、この後にパンクで遅れてしまう]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt13_10
[コースで一番長い上り区間でも飯野選手が積極的に動く]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt13_11
[残る選手たちも次の展開にすぐ反応できるように集団前方を陣取る]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt13_12
[アップダウン区間で割れた集団先頭を引いて攻撃を緩めない鈴木譲選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt13_13
[パンクで遅れた阿部選手がこぼれてきた選手たちをまとめて集団復帰を目指す]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt13_14
[下り区間を雨澤選手が積極的に引くことで集団がタテに伸びる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt13_15
[集団復帰を目指した阿部選手だったが集団のペースが上がらず。残念ながらレースを降りた]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt13_16
[馬渡選手が何度も攻撃を仕掛けて逃げを作ろうとするがライバルチームもすぐにチェックに入る]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt13_17
[調子の良さを感じさせる走りを見せる飯野選手が集団内で存在感を放つ]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt13_18
[道幅の狭い農道で集団がタテに長く伸びる展開も、決定的な逃げが決まらない]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt13_19
[なかなか逃げが決まらない展開のまま田園風景の中を走る選手たち]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt13_20
[ようやくできた逃げ集団で雨澤選手が積極的に攻撃を仕掛ける形でレースは最終周回へ]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt13_21
[果敢に攻撃を仕掛け続けたものの勝負を決められなかった雨澤選手はスプリントで3位]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt13_22
[最終局面に残った飯野選手は悔しさの残る6位でフィニッシュ]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt13_23
[後方集団の頭をきっちり取った小野寺選手が7位でフィニッシュする]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt13_24
[ベテラン勢が欠けたシーズン前半戦、チームの頭脳としてレースを仕切り続けた鈴木譲選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt13_25
[ダウンをしながら勝負に絡んだ2選手に鈴木譲選手が次に繋がるアドバイスを与える]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt13_26
[優勝は果たせなかったものの2戦連続表彰台という最低限の結果は残した]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt13_27
[この日の結果で、雨澤選手がピュアホワイトジャージを獲得した]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

|

« JPT第12戦 JBCF 大田原クリテリウム | トップページ