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2017/07/05

JPT第8戦 JBCF西日本ロードクラシックDay-2

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[上:久しぶりに自分自身の勝利のためのレースとなった飯野選手と馬渡選手]
[下:狙いすましたタイミングでのロングスパートでシマノレーシングの入部正太朗が勝利を飾った]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY


7月2日(日)に、2017年のJプロツアー第8戦となる「JBCF西日本ロードクラシックDay-2」が開催されました。


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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の8名がエントリー。

増田成幸
鈴木譲
阿部嵩之
飯野智行
馬渡伸弥
雨澤毅明
小野寺玲
岡篤志



2017年のJプロツアー第8戦となる「JBCF西日本ロードクラシック広島大会Day-2」が、広島県中央森林公園の難易度の高いサーキットコース(1周12.3km)で開催され、3周回目に形成された10名の逃げ集団がその後の9周回を逃げ切り。最後は8名に絞られた集団からタイミング良く飛び出してスプリントを仕掛けたシマノレーシングの入部正太朗が優勝を飾りました。

宇都宮ブリッツェンは、逃げ切りとなった10名の逃げ集団に飯野選手と馬渡選手の2名が入ってレースを展開。最後は馬渡選手がスプリント勝負に挑みましたが、不利な番手からのスプリントだったためにわずかに及ばず3位。それでも、プロ選手となって初となる表彰台を獲得してレースを終えました。

前日のDay-1に引き続き、広島県中央森林公園の難易度の高いサーキットコースでの開催となった西日本ロードクラシックDay-2。この日は前日から周回数が倍になり、12周回147.6kmの長丁場で争われることとなります。

宇都宮ブリッツェンは前日の反省を踏まえた上で、数的不利な状況に変わりはないので一歩引いた形でレースを展開するという基本方針は変えず、トリビオ選手(マトリックスパワータグ)など優勝候補となる有力選手の動きを鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)と雨澤選手(宇都宮ブリッツェン)がマークし、飯野選手(宇都宮ブリッツェン)と馬渡選手(宇都宮ブリッツェン)が有力チーム勢の選手が乗る逃げには遅れをとらずに乗っていくというプランでレースに臨みました。

レースがスタートすると、前日同様に激しいアタックの応酬が繰り広げられる展開となります。するとその中から、地元チームとして見せ場を作りたい西川選手(ヴィクトワール広島)が単独で飛び出す形で2周回目へと入っていきます。

2周回目に入ると、単独で抜け出していた西川選手(ヴィクトワール広島)は吸収され集団はひとつに。その後も断続的にアタックがかかる展開が続きます。

レースも3周回目に入ってしばらくすると、12名の逃げが形成される展開となります。

飯野、馬渡(宇都宮ブリッツェン)

田窪(マトリックスパワータグ)

早川(愛三工業レーシング)

中西(キナンサイクリング)

入部、秋田(シマノレーシング)

吉岡、岸(那須ブラーゼン)

中村(イナーメ信濃山形)

大前(東京ヴェントス)

内野(ウォークライド)

メイン集団

有力チームの選手が満遍なく入ったこの逃げを集団は容認。リーダーチームのマトリックスパワータグ勢が集団のコントロールを始めたことでタイム差が開いていく展開となります。

その後、レースは12名の逃げ集団という形のまましばらく進んでいき、5周回目に入るとタイム差は2分15秒にまで開きます。

すると、メイン集団から木村選手(シマノレーシング)が単独アタックを仕掛けて抜け出し、逃げ集団へのブリッジを試みる展開に。6周回目に入るとそこに秋山選手(アクアタマ)と谷選手(ヴィクトワール広島)が追いつき、3名の追走集団となります。

12名の逃げ集団

↓ 3分

木村(シマノレーシング)

谷(ヴィクトワール広島)

秋山(アクアタマ)

↓ 30秒

メイン集団

その頃になるとメイン集団もマトリックスパワータグのコントロールが効かなくなったのか、アタックが頻繁にかかる状態に。この動きで人数が絞られてメイン集団は20名ほどにまで人数が削られる展開となります。

メイン集団が活性化したことで12名の逃げ集団とのタイム差もどんどん縮まるかと思われたましたが、その後も逃げ集団とメイン集団は2分前後のタイム差を保ったままでレースが進んでいきます。

12名の逃げ集団

↓ 2分

メイン集団

レースも8周回目に入ると、ここまで順調に逃げ続けてきた逃げ集団から岸選手(那須ブラーゼン)が遅れて逃げは11名に。それでも変わらず快調に逃げ続ける展開が続き、レースも残り3周回となる10周回目に入ってもタイム差を2分30秒ほどに保って逃げ続けます。

10周回目に入ると、逃げ集団からは秋田選手(シマノレーシング)が遅れて逃げは10名に。それでもメイン集団とのタイム差は3分ほどにまで広がる展開となります。

この頃になると、メイン集団も大幅に人数を減らすこととなり、その人数は19名ほどにまで削られる展開に。有力チーム勢が軒並み逃げ集団に選手を送り込んでいることもあって協調して逃げを追いかけようという動きも出ないまま、淡々と周回を重ねているように見える状態となります。

残り2周回となる11周回目に入る頃には、10名の逃げとメイン集団とのタイム差は4分ほどにまで拡大。逃げ集団10名の逃げきりが濃厚な状況となります。

1周回目の終盤に差し掛かると、馬渡選手(宇都宮ブリッツェン)のペースアップをきっかけに3名の選手が逃げ集団から抜け出す展開に。最終周回に入ると5名の選手が追いつき、8名の先頭集団に勝負が絞られることとなります。

馬渡(宇都宮ブリッツェン)

田窪(マトリックスパワータグ)

早川(愛三工業レーシング)

入部(シマノレーシング)

吉岡(那須ブラーゼン)

中西(キナンサイクリング)

中村(イナーメ信濃山形)

内野(ウォークライド)

8名となった先頭は互いに攻撃を仕掛け合いながら残り距離を減らしていく展開。残り500mになろうかという頃になると人数は5名に絞られてゴール勝負に向かうこととなります。

ホームストレートに向かうコーナーに差し掛かる前から入部選手(シマノレーシング)が集団からタイミング良く先行し、吉岡選手(那須ブラーゼン)がこの動きに反応。しかし、馬渡選手(宇都宮ブリッツェン)はこの時の番手が悪く、ワンテンポ遅れて先行する2選手に飛びついてホームストレートに姿を現す状況となります。

ホームストレートに姿を現した先頭集団の選手たちは、入部選手(シマノレーシング)が先行してスプリントを開始。吉岡選手(那須ブラーゼン)と馬渡選手(宇都宮ブリッツェン)がすかさず反応してスプリントを開始しますが、入部選手(シマノレーシング)の勢いは衰えることなくそのままフィニッシュ。入部選手(シマノレーシング)は嬉しい今シーズンJプロツアー初勝利を飾りました。

宇都宮ブリッツェンは、普段はアシストに回ることが多い飯野選手と馬渡選手がきっちり逃げに入ったことで勝利を託される展開となり、最後は馬渡選手がスプリント勝負に挑みましたが、スプリントをかけ出す前の番手の悪さが災いして先行する2選手を捕らえることはできず。それでも最後まで諦めることなくもがき続けて3位でフィニッシュ。チーム加入後初となる表彰台を獲得してレースを終えました。

清水監督コメント

「今日は中堅の、普段見えない部分で仕事をしてもらっている飯野選手と馬渡選手に勝負を託すこととなりました。その中で、今まで心配も多かった馬渡選手が最後まで踏ん張ってくれて、自分のいいパターンに持っていって初となる3位表彰台ということで、こういう状況の中で良くやってくれたと思います。レース全体としては本来のエースである鈴木譲選手と雨澤選手がトップ選手マークで他のメンバーを逃すというプランで、レース中は脚を休ませながらという形で進んでいきましたが、他の有力チームもマークし合って前には追いつかない展開になってしまった中で、正直、不安半分、大丈夫だろうという気持ち半分という気持ちで見ていましたが、飯野選手と馬渡選手が話し合いながら展開も良く見て上手く立ち回ってくれたと思います。馬渡選手も最後のスプリントの部分で番手をミスってしまった部分もあったので、そこを上手くこなせればもう一つふたつ上の順位も見えてきたのではないかと思いますし、今後、チームの新しい動きの一つとしてパターンに加えられるのではないかとも思います」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY




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◆[リザルト

[第51回JBCF西日本ロードクラシック広島大会Day-2 - JPT第8戦 - 147.6km - ]

1位 入部正太朗 (シマノレーシングチーム) 3h48m09s 38.81km/h

2位 吉岡直哉 (那須ブラーゼン) st

3位 馬渡伸弥 (宇都宮ブリッツェン) +01s

4位 早川朋宏 (愛三工業レーシングチーム) +04s

5位 中村龍太郎 (イナーメ信濃山形) +06s

6位 中西健児 (KINAN Cycling Team) +08s

7位 田窪堅次 (マトリックスパワータグ) +13s

8位 内野直也 (ウォークライド・シクロアカデミア) +15s

9位 大前翔 (東京ヴェントス) +2m44s

10位 飯野智行 (宇都宮ブリッツェン) +2m50s

13位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +4m07s

16位 雨澤毅明 (宇都宮ブリッツェン) +4m40s

DNF 小野寺玲 (宇都宮ブリッツェン)

出走=107名/完走=29名

◆2017Jプロツアー 個人ランキング

1位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) 1,185P

2位 吉岡直哉 (那須ブラーゼン) 857P

3位 吉田隼人 (マトリックスパワータグ) 708P

4位 入部正太朗 (シマノレーシングチーム) 683P

5位 大前翔 (東京ヴェントス) 543P

6位 小森亮平 (愛三工業レーシングチーム) 495P

◆2017Jプロツアー チームランキング

1位 マトリックスパワータグ 2,718P

2位 宇都宮ブリッツェン 1,839P

3位 シマノレーシングチーム 1,746P

4位 愛三工業レーシングチーム 1,480P

5位 那須ブラーゼン 1,244P

6位 KINAN Cycling Team 1,187P

ルビーレッドジャージ ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ)
ピュアホワイトジャージ 大前翔 (東京ヴェントス)






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[5月からの重要レースでエースを担ってきた雨澤選手は、疲労を抱える中で広島2連戦を戦う]

photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

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[リラックスした表情でアップを行う飯野選手の走りに期待がかかる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[ベテラン勢の離脱が相次ぐ中で出場を続ける鈴木譲選手の存在自体がチームにとっては大きい]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[馬渡選手と小野寺選手もスタートに向けてアップを続ける]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[会場の広島県中央森林公園はこの日も朝から気温がグングン上がる天候]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[位置取り争いで横に大きく広がったメイン集団が2周回目へと入っていく]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[飯野選手が前方で積極的に動くメイン集団がフェンストンネルを通過する]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[馬渡選手と飯野選手が入る12名の逃げが形成され、メイン集団とのタイム差を広げていく]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[有力チーム勢がそろって逃げに入ったこともあり、メイン集団は一旦落ち着きを見せる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[暑さも手伝い、マトリックスパワータグ勢がコントロールするメイン集団は少しずつ疲弊していく]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[メイン集団内の雨澤選手が適切な水分補給を行いながら終盤に備える]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[快調に逃げ続ける12名の逃げ集団が3連トンネルに差し掛かる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[メイン集団内を走行する小野寺選手は終盤、暑さによって体力を奪われてリタイアとなった]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[なおも快調に逃げ続ける逃げ集団に、逃げ切りの可能性が少しずつ見え始める]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[一方、思惑も脚もそろわないメイン集団はペースが上がらないまま人数を減らしていく]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[上り区間でライバルたちの脚の残り具合を確認しながら走る飯野選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[全日本選手権から調子を上げる馬渡選手も落ち着いた表情で上り区間をクリアしていく]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[リーダーのトリビオ選手をマークしながらメイン集団内で終盤に備える雨澤選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[綺麗にローテーションを回す逃げ集団が用倉大橋を通過する]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[なかなかペースが上がらないメイン集団は鈴木譲選手と雨澤選手が次の展開に備える]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[逃げきりが濃厚になる中、馬渡選手の攻撃で3名の選手が飛び出して最終周回に入る]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[逃げ集団から若干遅れてしまった飯野選手も最終周回に入る]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[動きの止まったメイン集団の2選手は、逃げの2名に勝利を託しつつ最終周回へ]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[番手が悪く遅れてスプリントを開始した馬渡選手が諦めることなくフィニッシュを目指す]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[序盤から逃げ集団内で展開した飯野選手は少し遅れてしまったものの10位でフィニッシュ]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[この日は中堅2選手に勝負を託す形となった鈴木譲選手は13位でフィニッシュ]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[疲労困憊の状態でも16位でレースを終え、その能力の高さは示した雨澤選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[プロとなって初めて表彰台に上がった馬渡選手が写真撮影に笑顔で応じる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[この日の結果で得た自信と悔しさを胸に、馬渡選手にはさらなる成長が期待される]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

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