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2017/07/30

JPT第12戦 JBCF 大田原クリテリウム

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[上:会心の勝利にオノデライダーポーズで喜びを爆発させる小野寺選手]
[下:自身プロ2勝目を第二の故郷で挙げた小野寺選手が表彰式で笑顔を見せる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY


7月29日(土)に、2017年のJプロツアー第12戦となる「JBCF大田原クリテリウム」が開催されました。



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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の8名がエントリー。

増田成幸
鈴木譲
阿部嵩之
飯野智行
馬渡伸弥
雨澤毅明
小野寺玲
岡篤志





2017年のJプロツアー第12戦となる「JBCF大田原クリテリウム」が栃木県大田原市の野崎工業団地内に設定された1周2.5kmの公道特設周回コースで初開催され、大集団ゴールスプリント勝負を宇都宮ブリッツェンの小野寺玲選手が制し自身プロ2勝目、チームにとっても今シーズン2勝目となる優勝を飾りました!

全22戦で争われる2017年のJプロツアーも折り返しを過ぎて後半戦へと入りました。後半戦最初のレースとなったのは、今年から新たにJプロツアーに加わった大田原クリテリウム。栃木県大田原市の野崎工業団地内に設定された1周2.5kmの公道特設周回コースは平坦基調のうえにシンプルなレイアウトということもあり、ハイスピードバトルになることが予想されます。

宇都宮ブリッツェンはこのレースに、ここ最近のスプリントになるレースで優勝には届いていないものの、しっかり着に絡んでいる小野寺選手のゴールスプリント勝負で挑むプランを選択。最終周回でしっかり隊列を組んで先頭付近をキープし、最後は阿部選手が小野寺選手リードアウトして先頭で最終コーナーを立ち上がってゴールスプリントという連携を確認してレースに臨みました。

スタート前に雨が上がり、路面が少しずつドライになっていくコンディションの中で始まった決勝レースは、スタート直後からアタックの応酬が続く展開となります。

積極的に逃げを作りたい意志を見せるシマノレーシングを筆頭にマトリックスパワータグ、宇都宮ブリッツェン、那須ブラーゼンなどの有力チーム勢が中心となってアタック&チェックを繰り返す中、時折クラブチームの選手も積極的にアタックを仕掛けるなど、レースは落ち着きを見せずにひとつの集団のまま12周回目へと入っていきます。

12周回目に入ると、厳しい展開に持ち込もうと様子見のアタックを仕掛けた阿部選手(宇都宮ブリッツェン)が単独で若干抜け出す展開に。するとこのタイミングで大規模な落車が発生してレースが一時中断する事態となります。

落車の処理に少しばかり時間を要したこともあり、レースは3周回減らされて再スタートが切られることに。中断前の状況を考慮する形で、まず阿部選手 (宇都宮ブリッツェン)がスタートし、その9秒後に集団がスタートを切って13周回目からレースが再開します。

単独で先行する形で再スタートを切った阿部選手(宇都宮ブリッツェン)は当初のプランとは違う動きということもあって集団に戻るという選択肢もありましたが、15周回目に設定された周回賞を獲得して地元レースで最低限表彰台に上がる権利を獲得しようと判断して逃げ続ける展開となります。

一方のメイン集団は、逃げが単独ということで積極的に集団をコントロールしようとするチームがなかなか現れなかったこともありペースが上がらず。阿部選手(宇都宮ブリッツェン)とのタイム差は20秒ほどにまで広がることとなります。

阿部(宇都宮ブリッツェン)

↓ 約20秒

メイン集団

その後、メイン集団ではリーダーチームのマトリックスパワータグがコントロールを開始。最大で30秒ほどにまで開いた阿部選手(宇都宮ブリッツェン)とのタイム差を1周回で5秒程度縮めていく形で追走に入ります。

最後の周回賞対象の周回となる20周回目になると、単独で逃げ続ける阿部選手(宇都宮ブリッツェン)とメイン集団とのタイム差は10秒ほどにまで縮まり、吸収されるのも時間の問題かという状況になります。

しかしここで、清水監督からの檄と会場に詰めかけた多くのファン・サポーターからの声援を受けた阿部選手(宇都宮ブリッツェン)が粘りの走りを見せ、一時は10秒ほどにまで縮められたタイム差を再び15秒ほどに広げることに成功します。

結局、阿部選手(宇都宮ブリッツェン)は残り2周回となる22周回目に集団に吸収されてレースは振り出しに戻ることとなりますが、追走のためにメイン集団をコントロールして脚を使ったマトリックスパワータグのアシスト陣を削ることに成功した状態で最終周回へと入っていきます。

最終周回に入ると、ゴールスプリントに向けて各チームの隊列が好ポジションを巡って激しく火花を散らす展開に。飯野選手(宇都宮ブリッツェン)と馬渡選手(宇都宮ブリッツェン)が牽引する宇都宮ブリッツェンの隊列も、他チームから一歩も引くことなく集団先頭を陣取って残り距離を減らしていく展開となります。

最後の長い直線区間に入ると、ここまで仕事を果たした2選手に代わって今度は雨澤選手(宇都宮ブリッツェン)が強烈に隊列を牽引。集団先頭に出た状態で阿部選手(宇都宮ブリッツェン)に代わってリードアウト役となった鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)に最後のアシストを託すこととなります。

その鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)は小野寺選手(宇都宮ブリッツェン)を引き連れてプラン通りに先頭で最終コーナーをクリアし、勝負を託された小野寺選手(宇都宮ブリッツェン)がスプリントを開始。

小野寺選手(宇都宮ブリッツェン)は、最終局面でチームとして見せた会心の走りを締めくくる素晴らしいスプリントで先頭を譲ることなくフィニッシュ。ゴール時には初めてとなるオノデライダーポーズを決め、自身プロ2勝目となる優勝を飾りました!

清水監督コメント

「今日のレースは、これまでレースで流れが悪かった部分を全部良い流れに引き寄せることができたレースだったと思います。地元開催レースで、ファン・サポーターの皆さんの声援もたくさんある中で勝てて良かったです。当初予定していたプランとは違ってしまった中で逆にチャンスを見つけて、良い流れに皆んなで持っていくことができたというのが非常に大きかったです。もともとは大集団ゴールスプリントを想定してマトリックスパワータグとガチンコ勝負をしようというプランでしたが、レースを厳しい展開に持っていこうと阿部選手が攻撃をしたタイミングで落車が発生してレースが一時中断となり、阿部選手がリードした状態から再スタートされることになりました。阿部選手を集団に戻すという話もしていたのですがメイン集団とのタイム差が30秒ほどにまで開いたので、これは逆にチャンスだ、と。30秒というタイム差と今の阿部選手の走力であれば、対マトリックスパワータグで考えても何人かの脚を削れるだろう、仮に阿部選手が吸収されても残ったメンバーで最後のゴールスプリントに向けた勝負を対等の人数で戦えるだろうとも思っていたところ、案の定、上手くいったという感じです。本来であれば阿部選手が小野寺選手を引き連れて最終コーナーをクリアするはずでしたが、残る選手たちも阿部選手がいないことを十分に分かっていて、誰がどの位置でどの役割を果たすかということを瞬時に判断してくれたと思います。最終周回に入る段階でしっかり隊列を組んで前に上がり、飯野選手と馬渡選手が仕事をし、続いて雨澤選手がマトリックスパワータグの隊列と互角の牽引を見せ、最後は鈴木譲選手が最終コーナーを先頭で入ってくれてと、阿部選手がいない分、全員がひとつずつ役割を下げて果たしてくれたことが勝利につながったと思います。最後は小野寺選手がもがけば間違いなく勝てると思っていましたので、そこまで持っていけたチームの勝利ですね。単独で逃げた阿部選手も、残り2周でペースを上げろと指示を出したところきっちりラップタイムを5秒上げてきて、マトリックスパワータグを苦しめることができたと思います。これは本当に地元の皆さんの声援のおかげです。阿部選手がキツいところでもう一度踏ん張れたのは皆さんのおかげでもありますし、ファン・サポーターの皆さんを含めて、皆んなでつかんだ勝利だったと思います。地元で勝つことができて本当に良かったです!ありがとうございました!」

小野寺選手コメント

「今日のレースは人数が少ない状況の中で、一番強いと思える走りができたのではないかと思います。スプリント力のある僕で勝負というプランで、最後は突っ込み勝負になることは想定していたので、それに向けて隊列の順番などは念入りに確認してレースに臨みました。でも、アベタカさんが逃げることになってしまって、こんなはずでは…という状態になりましたが、逃げたのが強力な一人逃げが可能なアベタカさんだったことでマトリックスパワータグに上手く脚を使わせるという展開に持ち込めたのは本当に良かったなと思います。アベタカさんが吸収された後も残されたメンバーで出来ることをやるという感じで、最終周回の後半に入ってからは譲さんと雨澤さんと僕の3人が残っていたので、雨澤さんがマトリックスパワータグの隊列に上手く入り込む形で先頭をキープしてくれ、最終コーナーの手前では譲さんと僕の2人がマトリックスパワータグの隙を突いていい形で抜け出してコーナーをクリアして直線に入れたという形でした。決してプラン通りではなかったですが、チームメートがそのイレギュラーな展開にも臨機応変に対応してくれたことが今日の勝利につながったと思います。昨年の奈良クリテリウムでプロ初勝利を挙げた時はおこぼれみたいな勝利で、勝ったと胸を張って言えるような勝利ではなかったので、今日のように皆んなが僕を勝たせるために動いてくれて、大勢の前でバッチリ勝利を決めることができたというのはすごくうれしいです。那須ブラーゼン時代に練習でよく使っていたコースでこうしてJプロツアーが開催されるようになって、前回の那須塩原クリテリウムの時に恩返しと(宇都宮ロードレースの時の)仕返しをして勝つと言って勝てなかったので、今日の地元レースでようやくそれが達成できて良かったです。今回、ようやく勝てて表彰台のてっぺんに立つことができ、たくさんのファン・サポーターの皆さんに支えられて応援してもらって、すごくいい気持ちでゴールラインに飛び込めて本当にうれしかったです。今シーズンもまだ続きますし、明日もレースがありますので、引き続き応援よろしくお願いします!」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY



◆[リザルト

[第1回JBCF大田原クリテリウム - JPT第12戦 - 57.5km - ]

1位 小野寺玲 (宇都宮ブリッツェン) 1h32m20s

2位 吉田隼人 (マトリックスパワータグ) st

3位 水谷翔 (シマノレーシングチーム) st

4位 下島将輝 (那須ブラーゼン) +01s

5位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +01s

6位 中村龍太郎 (イナーメ信濃山形) +01s

7位 ビビアン・ボルン (イナーメ信濃山形) +01s

8位 大塚航 (VICTOIRE広島) +02s

9位 横塚浩平 (LEOMO Bellmare Racing team) +02s

10位 水野貴行 (インタープロ サイクリング アカデミー) +02s

18位 飯野智行 (宇都宮ブリッツェン) +07s

28位 雨澤毅明 (宇都宮ブリッツェン) +18s

47位 馬渡伸弥 (宇都宮ブリッツェン) +41s

76位 阿部嵩之 (宇都宮ブリッツェン) +1m56s

出走=92名/完走=86名

◆2017Jプロツアー 個人ランキング

1位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) 1,571P

2位 吉岡直哉 (那須ブラーゼン) 1,024P

3位 吉田隼人 (マトリックスパワータグ) 909P

4位 入部正太朗 (シマノレーシングチーム) 850P

5位 田窪賢次 (マトリックスパワータグ) 675P

6位 雨澤毅明 (宇都宮ブリッツェン) 650P

◆2017Jプロツアー チームランキング

1位 マトリックスパワータグ 3,760P

2位 宇都宮ブリッツェン 2,853P

3位 シマノレーシングチーム 2,360P

4位 那須ブラーゼン 1,588P

5位 愛三工業レーシングチーム 1,480P

6位 LEOMO Bellmare Racing team 1,229P

ルビーレッドジャージ ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ)

ピュアホワイトジャージ 田窪賢次 (マトリックスパワータグ)





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[全選手が予選を通過しステージに上がる選手たち。増田選手も久しぶりに公の場に登場]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[決勝レースに向け選手たちが念入りにアップを続ける]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[勝負を託される小野寺選手が集中した表情でスタートの瞬間を待つ]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[雨も上がり路面も乾き始める中で決勝レースがスタートした]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[序盤から続くアタック合戦に飯野選手がきっちり反応する]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[注意すべきマトリックスパワータグ勢の動きには雨澤選手が対応していく]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[レース中盤に起きた落車で多くの選手が足止めされレースは一時中断]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[周回数を3周回減らして23周回でレースは再スタートが切られた]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[再スタート前に奪っていたリードをさらに広げようと阿部選手がペースを上げる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[追走を始めたメイン集団内で飯野選手と馬渡選手がチームのポジションを確保する]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[後方のメイン集団にタイム差を縮められながらも懸命に逃げ続ける阿部選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[メイン集団の選手たちは固まって吸収後の展開に備える]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[なおも逃げ続ける阿部選手が決死の形相を見せる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[阿部選手を吸収したメイン集団は各チームが隊列を組みながら最終周回に入る]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[プラン通りに集団先頭で最終コーナーをクリアしてホームストレートに入る]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[万全の状態でスプリントを開始した小野寺選手が他の選手を寄せ付けずにフィニッシュへ向かう]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[自身プロ2勝目となる勝利を挙げた小野寺選手がガッツポーズでフィニッシュ]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[きっちり勝利をアシストした雨澤選手が清水監督とハイタッチを交わす]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[目立たないながらも重要な役割を果たした馬渡選手もチームメートの勝利にガッツポーズを見せる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[単独逃げでライバルの脚を削った阿部選手と清水監督が固い握手を交わす]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[きっちり勝利を挙げた小野寺選手を逃げでアシストした阿部選手が労う]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[チームとして機能したレースをきっちり仕上げた小野寺選手を清水監督が讃える]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[単独で逃げ続けた阿部選手は2回の周回賞を獲得した]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

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