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2017/07/01

JPT第7戦 JBCF西日本ロードクラシック広島大会Day-1

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[上:メイン集団内で展開し続けた鈴木譲選手が最終局面に挑む]
[下:一人だけ別格の脚を見せつけたトリビオが今シーズンJプロツアー3勝目を挙げた]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY


7月1日(土)に、2017年のJプロツアー第7戦となる「JBCF西日本ロードクラシック広島大会Day-1」が開催されました。


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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の8名がエントリー。

増田成幸
鈴木譲
阿部嵩之
飯野智行
馬渡伸弥
雨澤毅明
小野寺玲
岡篤志




2017年のJプロツアー第7戦となる「JBCF西日本ロードクラシックDay-1」が、広島県中央森林公園の難易度の高いサーキットコース(1周12.3km)で開催され、終盤に形成された先頭集団から飛び出したマトリックスパワータグのホセビセンテ・トリビオがその後に追いついてきたキナンサイクリングチームの山本元喜を最後は振り切って優勝。今シーズンJプロツアー3勝目を挙げました。

宇都宮ブリッツェンは中盤過ぎにできた4名の逃げ集団に雨澤選手が入って逃げ切りを試みたものの、ペースを上げたメイン集団が吸収。その後のトリビオの飛び出しに反応した雨澤選手が再び勝利を目指しましたがドロップ。最後は鈴木譲選手が4番手争いのゴールスプリント勝負の末に9位でフィニッシュしてレースを終えています。

激闘の全日本選手権からわずか1週間での開催となった今回の西日本ロードクラシック。各チーム、各選手ともに全日本選手権の結果を受けてさまざまな想いが交錯する状態で迎えるレースと言えます。

今年も昨年に引き続き、2日間ともにロードレース開催の2in1となります。

Day-1のこの日は、1周12.3kmのコースを6周回する73.8kmのショートロードレース。療養のため長期欠場中の鈴木真理選手と増田選手の2選手に加え、膝の負傷の阿部選手と鎖骨骨折の岡選手も欠場となり、残る5名での出場となった宇都宮ブリッツェン。

数的不利ということと距離が短いことを考慮して序盤から積極的に動くことを控えて流れを読みながらレースを進め、最後は上手く集団をまとめて小野寺選手でゴールスプリント勝負という展開を第1プランに、流れに乗っていく形での逃げ切りというプランも用意してレースに臨みました。

レースはスタートから各チームによる激しいアタック合戦が繰り広げられる展開。その中から田窪選手(マトリックスパワータグ)が単独で飛び出し、その追走に新城選手(那須ブラーゼン)が単独で飛び出す形で1周回目を終える展開となります。

田窪(マトリックスパワータグ)

↓ 16秒

新城(那須ブラーゼン)

↓ 10秒

メイン集団

2周回目に入るとまず、追走に出ていた新城選手(那須ブラーゼン)を集団が吸収。そのカウンターで2名の選手が飛び出したものの、この動きも集団が吸収し、さらには単独で逃げていた田窪選手(マトリックスパワータグ)も吸収され集団はひとつになります。

ひとつになった集団では再び激しいアタックの応酬が繰り返される展開となり、数名の選手が飛び出しては集団が吸収する展開が続きます。

すると、残り1kmの下り区間で落車が発生。この落車で集団が幾つかに分断されて3周回目へと入っていく展開に。宇都宮ブリッツェンは落車こそ免れたものの飯野選手(宇都宮ブリッツェン)と小野寺選手(宇都宮ブリッツェン)が足止めを食ってしまい先頭集団から若干遅れてしまう事態となります。

3周回目に入ると、先頭集団は23名ほどに縮小。その後方に落車の影響から集団復帰を目指す追走集団という展開になります。

4周回目に入ると、23名の先頭集団から雨澤選手(宇都宮ブリッツェン)、安原選手(マトリックスパワータグ)、谷選手(ヴィクトワール広島)の3選手が飛び出し、さらに後方から吉岡選手(那須ブラーゼン)がジョインして、4名の逃げ集団が形成されます。

雨澤(宇都宮ブリッツェン)

安原(マトリックスパワータグ)

吉岡(那須ブラーゼン)

谷(ヴィクトワール広島)

↓ 10秒

メイン集団

その後、逃げ集団からは谷選手(ヴィクトワール広島)がドロップして逃げは3名になりますが、メイン集団とのタイム差を25秒にまで広げます。

雨澤(宇都宮ブリッツェン)

安原(マトリックスパワータグ)

吉岡(那須ブラーゼン)

↓ 25秒

メイン集団

4周回目も後半に差し掛かると、メイン集団から入部選手(シマノレーシング)が飛び出し、逃げ集団へのブリッジを試みる展開に。この動きに向川選手(マトリックスパワータグ)が反応し、追走は2名となります。

雨澤(宇都宮ブリッツェン)

安原(マトリックスパワータグ)

吉岡(那須ブラーゼン)

入部(シマノレーシング)

向川(マトリックスパワータグ)

メイン集団

残り2周回となる5周回目に入るとメイン集団も活性化してペースアップ。まず、追走の2名を吸収して、先行する逃げ集団も吸収しようとペースが上がる展開となります。

その頃になると、逃げ集団から安原選手(マトリックスパワータグ)がドロップ。逃げは2名に。後方のメイン集団からは5名の選手が飛び出して逃げる2名を追走する展開となります。

雨澤(宇都宮ブリッツェン)

吉岡(那須ブラーゼン)

トリビオ(マトリックスパワータグ)

小森(愛三工業レーシング)

山本(キナンサイクリング)

才田(LEOMO)

内野(ウォークライド)

メイン集団

程なくして、追走の5名は逃げる2名をキャッチ、先頭は7名となって最終周回へと入っていきます。

最終周回に入ると、先頭の7名の中でも激しいアタック合戦が繰り返される展開に。山本選手(キナンサイクリング)が仕掛ければカウンターでトリビオ選手(マトリックスパワータグ)が飛び出し、活性化した状態のまま残り距離が少なくなっていく展開となります。

するとここで、後方メイン集団から追走に出ていた9名の選手が先頭の7名に合流して、先頭は16名に。宇都宮ブリッツェンは雨澤選手(宇都宮ブリッツェン)と鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)がこの中に入り最終局面を迎えることとなります。

レースも残り距離が少なくなると、集団から4名の選手がアタック。さらに4名の中から3名の選手が先行して残る選手たちからリードを奪う展開となります。

トリビオ(マトリックスパワータグ)

山本(キナンサイクリング)

才田(LEOMO)

13名の集団

3名の先頭集団から山本選手(キナンサイクリング)がアタックを仕掛けて抜け出しを図りますが、トリビオ選手(マトリックスパワータグ)がきっちりチェックに入り先頭は2名に絞られる展開となります。

レースも残り1kmを切ると、トリビオ選手(マトリックスパワータグ)が満を持してアタックを仕掛け、山本選手(キナンサイクリング)から若干先行してホームストレートに姿を現します。

結局、最後までトリビオ選手(マトリックスパワータグ)がリードを守り切って優勝。今シーズンのJプロツアー3勝目を飾りました。

宇都宮ブリッツェンは、16名に絞られた先頭集団に鈴木譲選手と雨澤選手が残りましたが、中盤から逃げに入るなど動いていた雨澤選手が遅れてしまい、鈴木譲選手が4番手争いのゴールスプリントに挑む形となり、鈴木譲選手が9位でフィニッシュしたのが最上位でレースを終えました。

清水監督コメント

「今日のレースは一歩引いた形で落ち着いたレース運びをしていこうという話をしていたのですが、結果的に言い訳になりますが人数が少ないとそれぞれの負担が大きくなって後半まで力を残せなかったなという印象です。あと挙げるとすれば、本来であれば今日は最後集団をまとめて小野寺選手で勝負というプランだったのですが、その小野寺選手が落車の場面で転びはしなかったものの足止めを食ってしまって遅れ、さらに集団に追いついてからもパンクで遅れてしまって脚を削ってしまっていたこと、その分ほかの選手たちの負担も増してしまったことで厳しい戦いになってしまったな、と。今日の内容や反省点をもう一度みんなで話し合って、明日もう一度挑戦したいと思います」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY


◆リザルト

[第51回JBCF西日本ロードクラシック広島大会Day-1 - JPT第7戦 - 73.8km - ]

1位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) 1h47m53s 41.04km/h

2位 山本元喜 (KINAN Cycling Team) +01s

3位 才田直人 (LEOMO Bellmare Racing team) +14s

4位 横塚浩平 (LEOMO Bellmare Racing team) +1m00s

5位 小森亮平 (愛三工業レーシングチーム) +1m00s

6位 吉岡直哉 (那須ブラーゼン) +1m01s

7位 中里仁 (群馬グリフィン・レーシングチーム) +1m02s

8位 中村龍太郎 (イナーメ信濃山形) +1m02s

9位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +1m02s

10位 阿曽圭佑 (KINAN Cycling Team) +1m02s

14位 雨澤毅明 (宇都宮ブリッツェン) +1m51s

18位 小野寺玲 (宇都宮ブリッツェン) +4m27s

24位 馬渡伸弥 (宇都宮ブリッツェン) +5m52s

34位 飯野智行 (宇都宮ブリッツェン) +6m21s

出走=112名/完走=66名

◆2017Jプロツアー 個人ランキング

1位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) 1,085P

2位 吉田隼人 (マトリックスパワータグ) 704P

3位 吉岡直哉 (那須ブラーゼン) 509P

4位 岡篤志 (宇都宮ブリッツェン) 459P

5位 大前翔 (東京ヴェントス) 435P

6位 土井雪広 (マトリックスパワータグ) 429P

◆2017Jプロツアー チームランキング

1位 マトリックスパワータグ 2,439P

2位 宇都宮ブリッツェン 1,353P

3位 愛三工業レーシングチーム 1,151P

4位 シマノレーシングチーム 1,114P

5位 KINAN Cycling Team 919P

6位 那須ブラーゼン 885P

ルビーレッドジャージ ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ)

ピュアホワイトジャージ 岡篤志 (宇都宮ブリッツェン)



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[15:00と遅いスタート時間のため、気温が上がりきった中でアップを開始する選手たち]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[選手たちが整列し、スタートの瞬間を待つ]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[アタック合戦が続く集団内で好位置をキープして対応する馬渡選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[落車によってバラけた集団がスタート/フィニッシュ地点へと向かう]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[全日本選手権でも好走を見せた雨澤選手が集団前方でレースを展開する]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[落車の影響でストップしてしまった小野寺選手が集団復帰を目指してペダルを踏む]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[同じく遅れてしまった飯野選手も集団復帰を目指す]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[3名の逃げ集団に入った雨澤選手が快調に逃げ続ける展開がしばらく続く]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[メイン集団内でライバルチームの動きに目を光らせながら走る鈴木譲選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[何とかメイン集団に復帰した小野寺選手が脚を休めつつも次の展開に備える]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[トリビオ選手のアタックに反応する選手たちの中で雨澤選手が奮闘する]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[落車に続きパンクに見舞われてしまった小野寺選手が遅れて最終周回に入る]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[メイン集団から遅れてしまった馬渡選手も最終周回に入る]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[後方集団で周回を重ねる飯野選手も最終周回に]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[鈴木譲選手の9位が最上位と、数的不利の厳しい現実を突きつけられる結果となった]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[最終局面で遅れてしまった雨澤選手には、明日のDay-2での活躍に期待がかかる]
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[2度のアクシデントに見舞われるバッドデイとなってしまった小野寺選手は18位でフィニッシュ]
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[少しずつではあるが走りに進化が見られるようになってきた馬渡選手は24位でフィニッシュ]
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[34位でフィニッシュした飯野選手は、何とかかつての走りを取り戻したいところだ]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

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