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2017年7月

2017/07/30

JPT第12戦 JBCF 大田原クリテリウム

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[上:会心の勝利にオノデライダーポーズで喜びを爆発させる小野寺選手]
[下:自身プロ2勝目を第二の故郷で挙げた小野寺選手が表彰式で笑顔を見せる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY


7月29日(土)に、2017年のJプロツアー第12戦となる「JBCF大田原クリテリウム」が開催されました。



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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の8名がエントリー。

増田成幸
鈴木譲
阿部嵩之
飯野智行
馬渡伸弥
雨澤毅明
小野寺玲
岡篤志





2017年のJプロツアー第12戦となる「JBCF大田原クリテリウム」が栃木県大田原市の野崎工業団地内に設定された1周2.5kmの公道特設周回コースで初開催され、大集団ゴールスプリント勝負を宇都宮ブリッツェンの小野寺玲選手が制し自身プロ2勝目、チームにとっても今シーズン2勝目となる優勝を飾りました!

全22戦で争われる2017年のJプロツアーも折り返しを過ぎて後半戦へと入りました。後半戦最初のレースとなったのは、今年から新たにJプロツアーに加わった大田原クリテリウム。栃木県大田原市の野崎工業団地内に設定された1周2.5kmの公道特設周回コースは平坦基調のうえにシンプルなレイアウトということもあり、ハイスピードバトルになることが予想されます。

宇都宮ブリッツェンはこのレースに、ここ最近のスプリントになるレースで優勝には届いていないものの、しっかり着に絡んでいる小野寺選手のゴールスプリント勝負で挑むプランを選択。最終周回でしっかり隊列を組んで先頭付近をキープし、最後は阿部選手が小野寺選手リードアウトして先頭で最終コーナーを立ち上がってゴールスプリントという連携を確認してレースに臨みました。

スタート前に雨が上がり、路面が少しずつドライになっていくコンディションの中で始まった決勝レースは、スタート直後からアタックの応酬が続く展開となります。

積極的に逃げを作りたい意志を見せるシマノレーシングを筆頭にマトリックスパワータグ、宇都宮ブリッツェン、那須ブラーゼンなどの有力チーム勢が中心となってアタック&チェックを繰り返す中、時折クラブチームの選手も積極的にアタックを仕掛けるなど、レースは落ち着きを見せずにひとつの集団のまま12周回目へと入っていきます。

12周回目に入ると、厳しい展開に持ち込もうと様子見のアタックを仕掛けた阿部選手(宇都宮ブリッツェン)が単独で若干抜け出す展開に。するとこのタイミングで大規模な落車が発生してレースが一時中断する事態となります。

落車の処理に少しばかり時間を要したこともあり、レースは3周回減らされて再スタートが切られることに。中断前の状況を考慮する形で、まず阿部選手 (宇都宮ブリッツェン)がスタートし、その9秒後に集団がスタートを切って13周回目からレースが再開します。

単独で先行する形で再スタートを切った阿部選手(宇都宮ブリッツェン)は当初のプランとは違う動きということもあって集団に戻るという選択肢もありましたが、15周回目に設定された周回賞を獲得して地元レースで最低限表彰台に上がる権利を獲得しようと判断して逃げ続ける展開となります。

一方のメイン集団は、逃げが単独ということで積極的に集団をコントロールしようとするチームがなかなか現れなかったこともありペースが上がらず。阿部選手(宇都宮ブリッツェン)とのタイム差は20秒ほどにまで広がることとなります。

阿部(宇都宮ブリッツェン)

↓ 約20秒

メイン集団

その後、メイン集団ではリーダーチームのマトリックスパワータグがコントロールを開始。最大で30秒ほどにまで開いた阿部選手(宇都宮ブリッツェン)とのタイム差を1周回で5秒程度縮めていく形で追走に入ります。

最後の周回賞対象の周回となる20周回目になると、単独で逃げ続ける阿部選手(宇都宮ブリッツェン)とメイン集団とのタイム差は10秒ほどにまで縮まり、吸収されるのも時間の問題かという状況になります。

しかしここで、清水監督からの檄と会場に詰めかけた多くのファン・サポーターからの声援を受けた阿部選手(宇都宮ブリッツェン)が粘りの走りを見せ、一時は10秒ほどにまで縮められたタイム差を再び15秒ほどに広げることに成功します。

結局、阿部選手(宇都宮ブリッツェン)は残り2周回となる22周回目に集団に吸収されてレースは振り出しに戻ることとなりますが、追走のためにメイン集団をコントロールして脚を使ったマトリックスパワータグのアシスト陣を削ることに成功した状態で最終周回へと入っていきます。

最終周回に入ると、ゴールスプリントに向けて各チームの隊列が好ポジションを巡って激しく火花を散らす展開に。飯野選手(宇都宮ブリッツェン)と馬渡選手(宇都宮ブリッツェン)が牽引する宇都宮ブリッツェンの隊列も、他チームから一歩も引くことなく集団先頭を陣取って残り距離を減らしていく展開となります。

最後の長い直線区間に入ると、ここまで仕事を果たした2選手に代わって今度は雨澤選手(宇都宮ブリッツェン)が強烈に隊列を牽引。集団先頭に出た状態で阿部選手(宇都宮ブリッツェン)に代わってリードアウト役となった鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)に最後のアシストを託すこととなります。

その鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)は小野寺選手(宇都宮ブリッツェン)を引き連れてプラン通りに先頭で最終コーナーをクリアし、勝負を託された小野寺選手(宇都宮ブリッツェン)がスプリントを開始。

小野寺選手(宇都宮ブリッツェン)は、最終局面でチームとして見せた会心の走りを締めくくる素晴らしいスプリントで先頭を譲ることなくフィニッシュ。ゴール時には初めてとなるオノデライダーポーズを決め、自身プロ2勝目となる優勝を飾りました!

清水監督コメント

「今日のレースは、これまでレースで流れが悪かった部分を全部良い流れに引き寄せることができたレースだったと思います。地元開催レースで、ファン・サポーターの皆さんの声援もたくさんある中で勝てて良かったです。当初予定していたプランとは違ってしまった中で逆にチャンスを見つけて、良い流れに皆んなで持っていくことができたというのが非常に大きかったです。もともとは大集団ゴールスプリントを想定してマトリックスパワータグとガチンコ勝負をしようというプランでしたが、レースを厳しい展開に持っていこうと阿部選手が攻撃をしたタイミングで落車が発生してレースが一時中断となり、阿部選手がリードした状態から再スタートされることになりました。阿部選手を集団に戻すという話もしていたのですがメイン集団とのタイム差が30秒ほどにまで開いたので、これは逆にチャンスだ、と。30秒というタイム差と今の阿部選手の走力であれば、対マトリックスパワータグで考えても何人かの脚を削れるだろう、仮に阿部選手が吸収されても残ったメンバーで最後のゴールスプリントに向けた勝負を対等の人数で戦えるだろうとも思っていたところ、案の定、上手くいったという感じです。本来であれば阿部選手が小野寺選手を引き連れて最終コーナーをクリアするはずでしたが、残る選手たちも阿部選手がいないことを十分に分かっていて、誰がどの位置でどの役割を果たすかということを瞬時に判断してくれたと思います。最終周回に入る段階でしっかり隊列を組んで前に上がり、飯野選手と馬渡選手が仕事をし、続いて雨澤選手がマトリックスパワータグの隊列と互角の牽引を見せ、最後は鈴木譲選手が最終コーナーを先頭で入ってくれてと、阿部選手がいない分、全員がひとつずつ役割を下げて果たしてくれたことが勝利につながったと思います。最後は小野寺選手がもがけば間違いなく勝てると思っていましたので、そこまで持っていけたチームの勝利ですね。単独で逃げた阿部選手も、残り2周でペースを上げろと指示を出したところきっちりラップタイムを5秒上げてきて、マトリックスパワータグを苦しめることができたと思います。これは本当に地元の皆さんの声援のおかげです。阿部選手がキツいところでもう一度踏ん張れたのは皆さんのおかげでもありますし、ファン・サポーターの皆さんを含めて、皆んなでつかんだ勝利だったと思います。地元で勝つことができて本当に良かったです!ありがとうございました!」

小野寺選手コメント

「今日のレースは人数が少ない状況の中で、一番強いと思える走りができたのではないかと思います。スプリント力のある僕で勝負というプランで、最後は突っ込み勝負になることは想定していたので、それに向けて隊列の順番などは念入りに確認してレースに臨みました。でも、アベタカさんが逃げることになってしまって、こんなはずでは…という状態になりましたが、逃げたのが強力な一人逃げが可能なアベタカさんだったことでマトリックスパワータグに上手く脚を使わせるという展開に持ち込めたのは本当に良かったなと思います。アベタカさんが吸収された後も残されたメンバーで出来ることをやるという感じで、最終周回の後半に入ってからは譲さんと雨澤さんと僕の3人が残っていたので、雨澤さんがマトリックスパワータグの隊列に上手く入り込む形で先頭をキープしてくれ、最終コーナーの手前では譲さんと僕の2人がマトリックスパワータグの隙を突いていい形で抜け出してコーナーをクリアして直線に入れたという形でした。決してプラン通りではなかったですが、チームメートがそのイレギュラーな展開にも臨機応変に対応してくれたことが今日の勝利につながったと思います。昨年の奈良クリテリウムでプロ初勝利を挙げた時はおこぼれみたいな勝利で、勝ったと胸を張って言えるような勝利ではなかったので、今日のように皆んなが僕を勝たせるために動いてくれて、大勢の前でバッチリ勝利を決めることができたというのはすごくうれしいです。那須ブラーゼン時代に練習でよく使っていたコースでこうしてJプロツアーが開催されるようになって、前回の那須塩原クリテリウムの時に恩返しと(宇都宮ロードレースの時の)仕返しをして勝つと言って勝てなかったので、今日の地元レースでようやくそれが達成できて良かったです。今回、ようやく勝てて表彰台のてっぺんに立つことができ、たくさんのファン・サポーターの皆さんに支えられて応援してもらって、すごくいい気持ちでゴールラインに飛び込めて本当にうれしかったです。今シーズンもまだ続きますし、明日もレースがありますので、引き続き応援よろしくお願いします!」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY



◆[リザルト

[第1回JBCF大田原クリテリウム - JPT第12戦 - 57.5km - ]

1位 小野寺玲 (宇都宮ブリッツェン) 1h32m20s

2位 吉田隼人 (マトリックスパワータグ) st

3位 水谷翔 (シマノレーシングチーム) st

4位 下島将輝 (那須ブラーゼン) +01s

5位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +01s

6位 中村龍太郎 (イナーメ信濃山形) +01s

7位 ビビアン・ボルン (イナーメ信濃山形) +01s

8位 大塚航 (VICTOIRE広島) +02s

9位 横塚浩平 (LEOMO Bellmare Racing team) +02s

10位 水野貴行 (インタープロ サイクリング アカデミー) +02s

18位 飯野智行 (宇都宮ブリッツェン) +07s

28位 雨澤毅明 (宇都宮ブリッツェン) +18s

47位 馬渡伸弥 (宇都宮ブリッツェン) +41s

76位 阿部嵩之 (宇都宮ブリッツェン) +1m56s

出走=92名/完走=86名

◆2017Jプロツアー 個人ランキング

1位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) 1,571P

2位 吉岡直哉 (那須ブラーゼン) 1,024P

3位 吉田隼人 (マトリックスパワータグ) 909P

4位 入部正太朗 (シマノレーシングチーム) 850P

5位 田窪賢次 (マトリックスパワータグ) 675P

6位 雨澤毅明 (宇都宮ブリッツェン) 650P

◆2017Jプロツアー チームランキング

1位 マトリックスパワータグ 3,760P

2位 宇都宮ブリッツェン 2,853P

3位 シマノレーシングチーム 2,360P

4位 那須ブラーゼン 1,588P

5位 愛三工業レーシングチーム 1,480P

6位 LEOMO Bellmare Racing team 1,229P

ルビーレッドジャージ ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ)

ピュアホワイトジャージ 田窪賢次 (マトリックスパワータグ)





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[全選手が予選を通過しステージに上がる選手たち。増田選手も久しぶりに公の場に登場]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[決勝レースに向け選手たちが念入りにアップを続ける]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[勝負を託される小野寺選手が集中した表情でスタートの瞬間を待つ]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[雨も上がり路面も乾き始める中で決勝レースがスタートした]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[序盤から続くアタック合戦に飯野選手がきっちり反応する]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[注意すべきマトリックスパワータグ勢の動きには雨澤選手が対応していく]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[レース中盤に起きた落車で多くの選手が足止めされレースは一時中断]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[周回数を3周回減らして23周回でレースは再スタートが切られた]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[再スタート前に奪っていたリードをさらに広げようと阿部選手がペースを上げる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[追走を始めたメイン集団内で飯野選手と馬渡選手がチームのポジションを確保する]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[後方のメイン集団にタイム差を縮められながらも懸命に逃げ続ける阿部選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[メイン集団の選手たちは固まって吸収後の展開に備える]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[なおも逃げ続ける阿部選手が決死の形相を見せる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[阿部選手を吸収したメイン集団は各チームが隊列を組みながら最終周回に入る]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[プラン通りに集団先頭で最終コーナーをクリアしてホームストレートに入る]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[万全の状態でスプリントを開始した小野寺選手が他の選手を寄せ付けずにフィニッシュへ向かう]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[自身プロ2勝目となる勝利を挙げた小野寺選手がガッツポーズでフィニッシュ]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[きっちり勝利をアシストした雨澤選手が清水監督とハイタッチを交わす]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[目立たないながらも重要な役割を果たした馬渡選手もチームメートの勝利にガッツポーズを見せる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[単独逃げでライバルの脚を削った阿部選手と清水監督が固い握手を交わす]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[きっちり勝利を挙げた小野寺選手を逃げでアシストした阿部選手が労う]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[チームとして機能したレースをきっちり仕上げた小野寺選手を清水監督が讃える]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[単独で逃げ続けた阿部選手は2回の周回賞を獲得した]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

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2017/07/26

JPT第11戦 JBCF みやだクリテリウム

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[上:ゴールスプリントに向けて隊列を組んで最終局面に備える宇都宮ブリッツェンの選手たち]
[下:圧巻のスプリントでマトリックスパワータグの吉田隼人が開幕戦以来の2勝目を挙げた]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY



7月23日(日)に、2017年のJプロツアー第11戦「JBCFみやだクリテリウム」が開催されました。


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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の8名がエントリー。

増田成幸
鈴木譲
阿部嵩之
飯野智行
馬渡伸弥
雨澤毅明
小野寺玲
岡篤志




2017年のJプロツアー第11戦となる「JBCFみやだクリテリウム」が、長野県上伊那郡宮田村の変化に富んだ1周3.2kmの特設公道サーキットコースで開催され、12名に絞られたゴールスプリント勝負をマトリックスパワータグの吉田隼人が制し、今シーズンJプロツアー2勝目を挙げました。

宇都宮ブリッツェンは小集団での逃げ切りと集団ゴールスプリントの両方に対応できるようにプランを立ててレースに臨み、集団ゴールスプリントが濃厚なレース展開になってからは雨澤選手~阿部選手とつないで最後は鈴木譲選手が小野寺選手を牽引してゴールスプリントに送り出します。小野寺選手も抜群のスプリントを見せて一時は先頭に躍り出ますが、最後の最後で優勝した吉田選手に差されて2位。また、3位には鈴木譲選手が入り、最も悔しい2位、3位表彰台でレースを終えています。

前日の第10戦「みやだ高原ヒルクライム」ではマトリックスパワータグの圧倒的なチーム力の前に雨澤選手が2位に入るにとどまった宇都宮ブリッツェン。今レースも、マトリックスパワータグの動き方次第で柔軟にレースプランを切り替えて戦っていくことを選択。

積極的に逃げを作る展開であればスプリント力に優れる鈴木譲選手と小野寺選手を含む複数人で逃げに乗っていく。まとめて集団スプリントを狙う展開であれば小野寺選手でのゴールスプリントで勝負というふたつのプランを持ってレースに臨みました。

天気予報通りに雨がパラパラと降る中でスタートが切られた決勝レースは序盤こそ激しいアタック合戦となりますが、すぐさまマトリックスパワータグ勢が集団の先頭を固めてコントロールを開始する展開となります。

その後、宇都宮ブリッツェンやシマノレーシングが攻撃を仕掛けてマトリックスパワータグのコントロールを崩そうとする場面は見られたものの、圧倒的なチーム力を見せるマトリックスパワータグの牙城を崩すには至らず。

逆に、マトリックスパワータグの集団コントロールがハイペースを刻んだこともあり、集団からは次々と選手がこぼれ落ちていく展開となります。

結局、マトリックスパワータグが終始集団をコントロールした状態のままレースは終盤へ。その頃になると集団の人数も20名を切るまでに絞られることとなります。

この段階になると、どのチームも集団スプリントに向けて態勢を整える状態となり、宇都宮ブリッツェンもまずは雨澤選手(宇都宮ブリッツェン)が集団先頭に立ってチームメートのための牽引を始める展開となります。

この後は、当初の予定であれば鈴木譲選手~阿部選手とつないで小野寺選手で勝負というプランの宇都宮ブリッツェンでしたが、膝の負傷から復帰して間もない阿部選手(宇都宮ブリッツェン)はこの段階で脚が攣り始めてしまっており、最後のリードアウトを果たせない状態。それを察知した鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)が小野寺選手を引き連れて最終周回をこなすこととなります。

最終周回に入ると、集団内は位置取り争いが激化。残り1kmを切って最終コーナーへと向かうストレートへ入ると、その争いはさらに激しくなっていきます。

小野寺選手(宇都宮ブリッツェン)を引き連れる鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)もスペースを上手く見つけて立ち回っていきますが、反対に被せられてコースを閉められてしまう状況となります。

その状況の中、小野寺選手(宇都宮ブリッツェン)が好判断を見せてコースを閉められた逆サイドから最終コーナーをクリア。そのままスプリントへと挑むこととなります。

ゴールスプリントになると小野寺選手(宇都宮ブリッツェン)が持ち前のスプリント力で集団の先頭に躍り出てフィニッシュラインを目指しますが、小野寺選手(宇都宮ブリッツェン)を上回るスプリント力を見せた吉田選手(マトリックスパワータグ)がフィニッシュ直前で小野寺選手(宇都宮ブリッツェン)を差し切り、今シーズンJプロツアー2勝目となる優勝を飾りました。

宇都宮ブリッツェンは、フィニッシュ直前で差されてしまった小野寺選手が惜しくも2位、態勢を立て直してスプリント勝負に挑んだ鈴木譲選手が3位でフィニッシュ。最も悔しい表彰台を獲得してレースを終えました。

清水監督コメント

「ゴールスプリント勝負というのは一瞬の判断力が必要とされる場面が多いもので、今日はその判断力の差で負けてしまったかなという印象です。皆んなで本当に我慢して最終局面に持ち込むところまでいったのですが…。強いて言えばもう一枚、余裕が欲しかったかなというところです。前日のヒルクライムで素晴らしい走りを見せた飯野選手が今日はチームの動きについて来られず、リードアウト役の阿部選手もまだ本調子ではなかったこともあって雨澤選手が牽引をして鈴木譲選手がリードアウトをする形になってしまったのが、想定していたよりも一枚足りない状況となってしまって小野寺選手が早がけのスプリントをすることにつながってしまったな、と。決してスプリントで力が劣っているとは思っていないので、今日は本当に最後の詰めの部分が厳しくなってしまったなという印象です。その結果が2位、3位ということで、う~ん、悔しいですね。来週もまたクリテリウムがありますし、今日のような展開になる可能性もあるので、また挑戦したいと思います」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY





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◆[リザルト

[第9回JBCFみやだクリテリウム - JPT第11戦 - 48.0km - ]

1位 吉田隼人 (マトリックスパワータグ) 1h12m57s 39.47km/h

2位 小野寺玲 (宇都宮ブリッツェン) st

3位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) st

4位 入部正太朗 (シマノレーシングチーム) st

5位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) st

6位 秋田拓磨 (シマノレーシングチーム) st

7位 中村龍太郎 (イナーメ信濃山形) +01s

8位 ビビアン・ボルン (イナーメ信濃山形) +02s

9位 横塚浩平 (LEOMO Bellmare Racing team) +04s

10位 吉岡直哉 (那須ブラーゼン) +04s

13位 阿部嵩之 (宇都宮ブリッツェン) +12s

15位 雨澤毅明 (宇都宮ブリッツェン) +21s

17位 飯野智行 (宇都宮ブリッツェン) +38s

出走=50名/完走22名

◆2017Jプロツアー 個人ランキング

1位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) 1,553P

2位 吉岡直哉 (那須ブラーゼン) 1,015P

3位 入部正太朗 (シマノレーシングチーム) 841P

4位 吉田隼人 (マトリックスパワータグ) 834P

5位 田窪堅次 (マトリックスパワータグ) 666P

6位 雨澤毅明 (宇都宮ブリッツェン) 641P

◆2017Jプロツアー チームランキング

1位 マトリックスパワータグ 3,640P

2位 宇都宮ブリッツェン 2,685P

3位 シマノレーシングチーム 2,268P

4位 那須ブラーゼン 1,515P

5位 愛三工業レーシングチーム 1,480P

6位 KINAN Cycling Team 1,187P

ルビーレッドジャージ ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ)

ピュアホワイトジャージ 田窪堅次 (マトリックスパワータグ)





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[予報通りの厚い雲が覆うレース会場に到着する選手たち]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[予選1組目、僅かの差で馬渡選手が決勝進出を逃してしまう厳しい結果に]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[予選2組目は全選手が予選を通過し、5名で午後の決勝レースに臨むことになった]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[雨澤選手らランキング上位選手を先頭に選手たちがスタートラインに整列する]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[ゴールスプリント勝負を託される小野寺選手が気負うことなくスタートを待つ]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt11_06
[前日のヒルクライムで好走を見せた飯野選手はこの日も走りでチームに貢献したいところ]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt11_07
[落ち着いてスタートを切る鈴木譲選手のリーダーシップに期待がかかる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[コンディション次第でチームプランが変わることもあり、阿部選手も引き締まった表情でスタートを切る]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[序盤からレースをコントロールするマトリックスパワータグの後方を争う展開]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[鈴木譲選手を先頭にチームでまとまってポジションをキープする]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[有力チーム勢が先頭を固めたことで集団が伸び、後方では選手たちが次々に千切れていく]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt11_12
[他チームに割り込ませないように隊列を崩さずチームでまとまって走る時間帯が続く]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[前日も好走を見せた雨澤選手が積極的に攻撃とチェックを繰り返す]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[鈴木譲選手と小野寺選手も勝ち逃げを作ろうとするが、マトリックスパワータグのコントロールが続く]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt11_15
[レース中盤に入ると飯野選手が隊列から集団後方に遅れてしまう展開となる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt11_16
[持ち前の牽引力と経験値でチームメートのためにポジションをキープする阿部選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[集団ゴールスプリントが濃厚な展開に小野寺選手のボルテージも上がっていく]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt11_18
[マトリックスパワータグの強烈なコントロールで集団は20名ほどに絞られる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt11_19
[雨澤選手が集団先頭に立って牽引する形でレースは最終周回へ入る]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt11_20
[得意のロングスプリントで一時は先頭に立った小野寺選手だったが、惜しくも吉田選手に差され2位]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt11_21
[最低限の仕事は果たしたが、早い段階でトップフォームを取り戻すことが期待される阿部選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt11_22
[きっちりと仕事を果たして勝負を託した雨澤選手が遅れてフィニッシュする]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[あまり仕事ができずに遅れてしまった飯野選手は好不調の波をなくすことが急務となる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

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2017/07/23

JPT第10戦 JBCF みやだ高原ヒルクライム

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[上:トリビオ選手には及ばなかったものの2位でフィニッシュする雨澤選手]
[下:この日も地力の高さを見せたトリビオが今シーズンJプロツアー4勝目を挙げた]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY


7月22日(土)に、2017年のJプロツアー第10戦となる「JBCFみやだ高原ヒルクライム」が開催されました。


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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の6名がエントリー。

増田成幸
鈴木譲
飯野智行
馬渡伸弥
雨澤毅明
岡篤志





2017年のJプロツアー第10戦となる「JBCFみやだ高原ヒルクライム」が長野県宮田村の宮田高原キャンプ場登山道で開催され、中盤に単独で抜け出したマトリックスパワータグのホセビセンテ・トリビオが独走勝利を飾り、今シーズンJプロツアー4勝目を挙げました。

宇都宮ブリッツェンは、序盤から雨澤選手が先頭でマトリックスパワータグ勢とガチンコ勝負を繰り広げますが、中盤のトリビオ選手の抜け出しに反応することができませんでしたが、その後も諦めることなくペダルを踏み続けて2位でフィニッシュ。また、後方の追走集団から抜け出した飯野選手が復活を予感させる4位でレースを終えています。



2017年のJプロツアーも折り返しとなる第10戦、第11戦の宮田村2連戦を迎えました。

今年で3回目の開催となった「JBCFみやだ高原ヒルクライム」は長野県上伊那郡宮田村の全長10.7km、標高差890m、平均勾配8.6%の宮田高原キャンプ場登山道が舞台。

前戦の第9戦石川サイクルロードレースで雨澤選手がプロ初勝利を飾り、チームとしても今シーズン初勝利を挙げた宇都宮ブリッツェンは、上りに強い鈴木譲・飯野・馬渡・雨澤の4選手がこのレースに出場。チームランキングで首位を独走するマトリックスパワータグとのポイント差を詰めるべくレースに臨みました。

レースはスタートから、チームランキング首位のマトリックスパワータグ勢が集団先頭に立ってペースを作っていく展開。

フェルナンデス選手(マトリックスパワータグ)や安原選手(マトリックスパワータグ)が積極的にペースメイクし、トリビオ選手(マトリックスパワータグ)と田窪選手(マトリックスパワータグ)がその後に続いていきます。

この動きに、宇都宮ブリッツェンは雨澤選手(宇都宮ブリッツェン)が反応して集団先頭に合流。先頭は4名となります。

トリビオ、安原、田窪(マトリックスパワータグ)

雨澤(宇都宮ブリッツェン)

↓ 30秒

集団

その後、ペースメイクを終えた安原選手(マトリックスパワータグ)が役目を終えて遅れ、先頭の3名に。

すると、3名の先頭集団の中から雨澤選手(宇都宮ブリッツェン)と田窪選手(マトリックスパワータグ)が先行し、トリビオ選手(マトリックスパワータグ)が若干遅れる展開となります。

しばらく雨澤選手(宇都宮ブリッツェン)と田窪選手(マトリックスパワータグ)が競り合いながら先頭を進む展開が続きますが、4.5km地点に差し掛かる段階になると、後方からトリビオ選手(マトリックスパワータグ)が狙い澄ましたアタックを決めて先頭に躍り出て独走を開始します。

トリビオ(マトリックスパワータグ)

雨澤(宇都宮ブリッツェン)

田窪(マトリックスパワータグ)

↓ 約50秒

飯野(宇都宮ブリッツェン)

入部、湊(シマノレーシング)

吉岡(那須ブラーゼン)

トリビオ選手(マトリックスパワータグ)の先行を許してしまった雨澤選手(宇都宮ブリッツェン)でしたが、田窪選手(マトリックスパワータグ)を振り切り、ペースを刻みながら追走を開始します。

しかし、雨澤選手(宇都宮ブリッツェン)は最後までトリビオ選手(マトリックスパワータグ)を捕らえることはできず。逆に最後まで独走したトリビオ選手(マトリックスパワータグ)は今シーズンJプロツアー4勝目となる優勝を飾りました。

清水監督コメント

「今日のレースは、昨年に我々がTeam UKYOにしたような戦い方を逆にされてしまったなという印象です。マトリックスパワータグがやはり選手を多く残して前半から攻撃を仕掛けてきて、それに雨澤選手も上手く対応して飛び出して行ったのですが、トリビオ選手を崩し切れずに最後は行かれてしまったなという感じです。ただ、雨澤選手も単騎になりながら良く戦ってくれたと思います。また、前半の動きには関われませんでしたが後半にかけて飯野選手が前方に上がってきてくれ、ここまで飯野選手が走れるようになってきたことはこの後のレースに向けてもいい兆しになったのではないかと思います。今日は2位と優勝には届きませんでしたが感触はいいので、今日は温存となった阿部・小野寺の2選手を加えた6人で、明日は優勝を狙いたいと思います」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY




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◆[リザルト

[第3回JBCFみやだ高原ヒルクライム - JPT第10戦 - 10.7km - ]

1位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) 33m49s 18.98km/h

2位 雨澤毅明 (宇都宮ブリッツェン) +40s

3位 田窪堅次 (マトリックスパワータグ) +1m23s

4位 飯野智行 (宇都宮ブリッツェン) +1m32s

5位 吉岡直哉 (那須ブラーゼン) +1m51s

6位 湊諒 (シマノレーシングチーム) +1m57s

7位 入部正太朗 (シマノレーシングチーム) +2m22s

8位 柴田雅之 (那須ブラーゼン) +2m35s

9位 米谷隆志 (LEOMO Bellmare Racing team) +2m41s

10位 才田直人 (LEOMO Bellmare Racing team) +2m50s

13位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +3m04s

24位 馬渡伸弥 (宇都宮ブリッツェン) +4m55s

出走=82名/完走=82名

◆2017Jプロツアー 個人ランキング

1位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) 1,465P

2位 吉岡直哉 (那須ブラーゼン) 972P

3位 入部正太朗 (シマノレーシングチーム) 768P

4位 吉田隼人 (マトリックスパワータグ) 713P

5位 田窪堅次 (マトリックスパワータグ) 627P

6位 雨澤毅明 (宇都宮ブリッツェン) 587P

◆2017Jプロツアー チームランキング

1位 マトリックスパワータグ 3,368P

2位 宇都宮ブリッツェン 2,444P

3位 シマノレーシングチーム 2,096P

4位 愛三工業レーシングチーム 1,480P

5位 那須ブラーゼン 1,453P

6位 KINAN Cycling Team 1,187P

ルビーレッドジャージ ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ)

ピュアホワイトジャージ 田窪堅次 (マトリックスパワータグ)




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[快晴に恵まれた長野県宮田村。スタッフ陣が先行してチームピットを準備する]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[トリビオ選手から少し遅れ、雨澤選手が残り1km地点に差し掛かる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[マトリックスパワータグのチームプレーに単騎で対応した雨澤選手がフィニッシュ]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt10_04
[惜しくも2戦連続優勝とはならなかったが、しっかり出し切る走りを見せた雨澤選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt10_05
[後方集団から3位に肉迫するところまで浮上し、復活を予感させる4位に入った飯野選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt10_06
[万全ではない状態ながらも及第点のリザルトを残す鈴木譲選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt10_07
[初めて挑むみやだ高原ヒルクライムを24位でフィニッシュする馬渡選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt10_08
[惜しくも優勝は果たせなかったが、雨澤選手が2戦連続で表彰台に上がった]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

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2017/07/19

JPT第9戦 JBCF 石川サイクルロードレース

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[上:1周回強を単独で独走した雨澤選手がチームに今季初勝利をもたらした!]
[下:実力通りの走りでプロ初勝利を飾った雨澤選手の今後の活躍にも期待したい]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY


7月16日(日)に、2017年のJプロツアー第9戦となる「JBCF石川サイクルロードレース」が開催されました。


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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の8名がエントリー。

増田成幸
鈴木譲
阿部嵩之
飯野智行
馬渡伸弥
雨澤毅明
小野寺玲
岡篤志





2017年のJプロツアー第9戦となる「JBCF石川サイクルロードレース」が福島県石川町と浅川町にまたがるアップダウンの厳しい公道特設周回コースで開催され、有力選手が残った終盤の先頭集団から残り2周回となる6周回目に単独で飛び出した宇都宮ブリッツェンの雨澤毅明選手が1周強を独走で逃げ切り、チームに今シーズン初勝利をもたらすと同時に、うれしいプロ初勝利を飾りました!

例年“灼熱地獄”と称されるほどの高い気温と湿度の中で行われる石川ロード。今年も高温多湿のまとわりつくような気候の中での開催となり、例年通りの厳しいサバイバルレースとなることが予想されます。

前戦の西日本ロードクラシックDay-2では序盤から積極的に逃げに乗ったルーキーの馬渡選手が最後まで逃げ切り、ゴールスプリントの末に3位表彰台を獲得した

宇都宮ブリッツェン。

しかし、今シーズンここまで、勝利数はゼロ。この時点まで勝利がないのは未勝利に終わった2013シーズン以来となり、できるだけ早い段階で今シーズン初勝利が欲しいところです。

前週の広島2連戦を欠場した阿部選手が復帰したものの、未だ6人と数的不利の状況に変わりはないため、宇都宮ブリッツェンは序盤は積極的には動かずに有力チーム勢の動きを見極めつつ、中盤から少しずつチームで動いて勝利を手繰り寄せるプランを選択。

ルビーレッドジャージを着るトリビオ選手(マトリックスパワータグ)の動きを雨澤選手がマークする一方、シマノレーシングやマトリックスパワータグなど有力チームの選手が入る逃げには鈴木譲・馬渡・小野寺の3選手が中心となって同数を乗せながらレースを展開していくことを確認してレースに臨みました。

学校法人石川高校をパレードスタートしたレースは、周回コースに入ってリアルスタートが切られると早速、新城選手(那須ブラーゼン)がファーストアタックを決めて集団から飛び出す展開。そこに集団から数名の選手が合流して4名の逃げ集団が形成されます。

新城(那須ブラーゼン)

湊(シマノレーシング)

中里(群馬グリフィン)

なるしまフレンドレーシングの選手

↓ 1分

メイン集団

有力チームの選手を含まないレース序盤の逃げということもあり、メイン集団は4名の逃げを一旦は容認。タイム差を1分程度に保ったまま周回を重ねていく展開となります。

しかし、レースも折り返しの4周回目に入るとスタート・フィニッシュ地点を過ぎた上り区間でメイン集団が逃げ集団をキャッチ。ひとつになった集団はアタック合戦が再び始まったことでペースが上がり、人数が絞られていくサバイバルな展開となっていきます。

5周回目に入っても集団はひとつのままで進んでいきますが、中盤を過ぎると安原選手(マトリックスパワータグ)が単独アタックを決めて集団から飛び出し、それを追って雨澤選手(宇都宮ブリッツェン)と飯野選手(宇都宮ブリッツェン)を含む11名ほどの追走集団が形成される展開に。

さらにメイン集団から鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)、田窪選手(マトリックスパワータグ)、才田選手(LEOMO)の3名が飛び出して追走集団にブリッジをかけ追走は14名ほどとなって、残り2周回となる6周回目へと入っていきます。

安原(マトリックスパワータグ)

↓ 約20秒

14名ほどの追走

↓ 約30秒

メイン集団

6周回目に入ると、単独で先行していた安原選手(マトリックスパワータグ)を追走集団が吸収、再び激しいアタックの応酬が繰り広げられる展開となります。

するとその流れの中で、ここまでのレースでも1段上のレベルを見せつけてきたルビーレッドジャージのトリビオ選手(マトリックスパワータグ)が集団後方に取り残される時間帯が訪れます。

ここで、雨澤選手(宇都宮ブリッツェン)が上り区間の一番斜度がキツい場所で狙いすましたように渾身のアタックを仕掛けて単独で先頭集団から飛び出します。この動きに才田選手(LEOMO)、続いて田窪選手(マトリックスパワータグ)が反応し、それぞれ単独で追走に出た状態でレースはついに最終周回を迎えることとなります。

雨澤(宇都宮ブリッツェン)

↓ 約10秒

才田(LEOMO)

↓ 約20秒

田窪(マトリックスパワータグ)

↓ 約10秒

メイン集団

勝負を仕掛けるには少し早いかと思われた雨澤選手(宇都宮ブリッツェン)のアタックでしたが、最終周回に入ると追走とのタイム差は縮まるどころか、逆に広がっていく展開に。

雨澤選手(宇都宮ブリッツェン)は高い評価を受け続けてきた実力通りの走りをここ一番でも見せ、追走とのタイム差を40秒以上に広げた状態でフィニッシュへと姿を現します。

勝利を確信した雨澤選手(宇都宮ブリッツェン)は何度も小さくガッツポーズを見せながらフィニッシュに向かう最後の上りに入り、自身の力を誇示するように胸を指差しながら、最後は療養のために長期欠場中の増田選手へのリスペクトを込めたガッツポーズでフィニッシュ。

ここまで未勝利と苦境に喘ぐチームを救う今シーズン初勝利を挙げるとともに、自身にとってもうれしいプロ初勝利を飾りました!

清水監督コメント

「シーズンの最初からずっと応援してくださっているファン・サポーター、そしてスポンサーの皆さんに、やっといい報告ができて良かったです。今日のレースは全体的に見てもチームとしての動きをまとめられていたのが勝利につながったと感じています。チームとしても雨澤選手を軸にという話はしていたのですが、西日本ロードクラシックの時のような逃げ切りのための動きも検討していました。どうしても人数が少ない状況なので序盤のレースを動かすための動きというものはできませんでしたが、中盤にできた逃げに3名の選手を乗せることができて。最後はトリビオ選手との勝負になるだろうという中で、雨澤選手を勝たせるために果たしてゴールスプリントがいいのか、それともトリビオ選手を出し抜くような動きがいいのかということを考えながらレースを進めていくことになりました。結局、雨澤選手がうまくトリビオ選手を出し抜いてタイミング良く飛び出し、逃げ切るというのがハマったと感じています。今日の勝利は雨澤選手の実力と、勝利に向けたチームの動きが統一されていたからこそですし、安心してレースを見ていることができました。ここまで人数が少ない中でもしっかりと動くということをやり続けてきた成果が今日の勝利につながったと思います。私が監督に就任して以降、中間報告会までに1勝もしていないということがなかったので、未勝利のままで中間報告会を迎えるのはキツいという話を皆んなともしていたので、何とか勝利を挙げることができて良かったな、と。もちろん人数が少ない状況は続きますし楽観視もしていませんが、今日の勝利の勢いと“勝って兜の緒を締めよ”の気持ちの両方を持って、前半の残り4レースでも勝利数を増やせるようにしていきたいと思います。引き続き応援、よろしくお願いします」

雨澤選手コメント

「今日のレースはミーティング通りに自分以外の他のメンバーが危険な動きをチェックしてくれたので、自分はトリビオ選手をメインにチェックをすればいい状況で、終盤まで全然脚を使うことなくチームメートに助けられていたので最後に勝負できたという感じでした。終盤に自分と飯野選手とトリビオ選手などを含む10名ぐらいで飛び出したんですが、余り協調がとれなくて“う~ん、これどうなんだろう?”と思っていたところに後ろから譲さんたちが合流してきて、そこでまたシャッフルが起きたタイミングでトリビオ選手が取り残されました。同時に、前に残ったメンバーもそんなに余裕がなさそうで、自分たちは譲さんと飯野さんもいてくれると思ったので安心してアタックすることができました。アタックのタイミングはここしかないだろうという場所でしたし、“絶対に後ろにつかせない!”“独走で逃げ切る!”と力強く思ってアタックしたので、しっかり決まってくれて良かったです。今日の勝利がプロ初勝利になりましたが、自分としてはやっと勝てたなぁという感じですし、大きな驚きもなければすごくうれしいという感情もないです。やっと勝てて、選手として最低限のことができたという気持ちの方が強いです。次戦のみやだ高原ヒルクライムは昨年もかなりいい走りができていたので、ヒルクライムは本当に力勝負になるのでどうなるかは分かりませんが、優勝できるチャンスはあると思うので狙っていきたいと思います。また、月末にはまた地元栃木県でレースがあって、やはり地元で勝ちたいという気持ちは強いので、そこに向けてチーム一丸となって勝ちたいと思います。ファン・サポーターの皆さんにはここまでなかなか勝てずにすごくもどかしい気持ちにさせてしまっていたと思いますが、ここで勝てたことでファン・サポーターの皆さんの応援に少しでも応えられたかなと思っています。ここまで諦めずに応援してくださり、ありがとうございました!今後も“さらに”勝っていくので、また“さらなる”応援をよろしくお願いします!」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY




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◆[リザルト

[第16回JBCF石川サイクルロードレース - JPT第9戦 - 102.2km - ]

1位 雨澤毅明 (宇都宮ブリッツェン) 2h39m07s 38.53km/h

2位 田窪堅次 (マトリックスパワータグ) +48s

3位 才田直人 (LEOMO Bellmare Racing team) +52s

4位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) +1m42s

5位 西村大輝 (シマノレーシングチーム) +1m45s

6位 秋田拓磨 (シマノレーシングチーム) +1m49s

7位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +1m49s

8位 吉岡直哉 (那須ブラーゼン) +1m50s

9位 飯野智行 (宇都宮ブリッツェン) +1m50s

10位 谷順成 (VICTOIRE広島) +1m50s

20位 小野寺玲 (宇都宮ブリッツェン) +7m07s

31位 馬渡伸弥 (宇都宮ブリッツェン) +7m09s

DNF 阿部嵩之 (宇都宮ブリッツェン)

出走=100名/完走=45名

◆2017Jプロツアー 個人ランキング

1位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) 1,325P

2位 吉岡直哉 (那須ブラーゼン) 922P

3位 入部正太朗 (シマノレーシングチーム) 733P

4位 吉田隼人 (マトリックスパワータグ) 709P

5位 大前翔 (東京ヴェントス) 578P

6位 田窪堅次 (マトリックスパワータグ) 537P

◆2017Jプロツアー チームランキング

1位 マトリックスパワータグ 3,123P

2位 宇都宮ブリッツェン 2,239P

3位 シマノレーシングチーム 1,996P

4位 愛三工業レーシングチーム 1,480P

5位 那須ブラーゼン 1,364P

6位 KINAN Cycling Team 1,187P

ルビーレッドジャージ ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ)

ピュアホワイトジャージ 大前翔 (東京ヴェントス)






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[レース前日に行われたミーティングであらゆる状況を考慮してのプランが練られる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[膝の負傷でしばらくレースをキャンセルしていた阿部選手は久しぶりのレース復帰となる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[今年も高温多湿となったレースを前に小野寺選手が日焼け止めを塗って予防を施す]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[前戦の第8戦で初の表彰台を獲得した馬渡選手はその勢いのままこの日も結果を残したいところ]
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[ウォーミングアップを終えた雨澤選手がスタート地点に向かう]
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[苦しい状況の中でも最大限の力を発揮できるよう、鈴木譲選手がチームを導く]
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[完全復活の兆しが見えてきた飯野選手が集中した表情でスタートの瞬間を待つ]
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[久しぶりのレースとなる阿部選手もスタートの瞬間を待つ]
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[パレードスタート地点の学法石川高校には多くの観客とメディアが詰めかけた]
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[学法石川高校をスタートした選手たちがパレード走行で周回コースへと向かう]
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[4名の逃げを容認したメイン集団で阿部選手が積極的にポジションを確保する]
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[メイン集団の先頭に立って小野寺選手がペースをコントロールする]
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[集中した表情でメイン集団前方をキープし、次の展開に備える飯野選手]
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[この日の勝利を託される雨澤選手もメイン集団内で落ち着いた走り]
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[メイン集団が逃げ集団を吸収するタイミングで阿部選手が集団から飛び出して攻撃を仕掛ける]
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[この日も積極的な位置取りを見せる飯野選手が集団前方で下りコーナーをクリアする]
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[この後に起こり得るあらゆる状況を想定しながら集団内を走る鈴木譲選手]
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[前戦の表彰台をしっかり自信と経験に変えた馬渡選手が落ち着いた走りを見せる]
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[勝負どころの終盤までチームメートにアシストしてもらっての走りを続ける雨澤選手]
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[レース終盤にできた逃げ集団に飯野・雨澤の2選手が入り、鈴木譲選手も合流する]
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[序盤から中盤の役割を担った小野寺選手は勝利を託してメイン集団を走る]
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[同じく、馬渡選手も残る選手たちに勝負を託してメイン集団内で戦況を見守る]
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[6周回目後半の上りでアタックを仕掛けて抜け出した雨澤選手が独走で最終周回に入る]
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[追走集団では飯野選手と鈴木譲選手が危険な飛び出しをしっかりチェックする]
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[圧巻の独走劇を見せた雨澤選手が自身の力を誇示するようにフィニッシュへと向かう]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[雨澤選手がブラウ〜那須〜宇都宮と同じ道を歩んできた小野寺選手と固い握手を交わす]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[ようやく挙げることができた今季初勝利を現地で声援をくれたサポーターに報告する]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[変わら声援を送ってくれるサポーターと今季初勝利の記念撮影]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

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2017/07/05

JPT第8戦 JBCF西日本ロードクラシックDay-2

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[上:久しぶりに自分自身の勝利のためのレースとなった飯野選手と馬渡選手]
[下:狙いすましたタイミングでのロングスパートでシマノレーシングの入部正太朗が勝利を飾った]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY


7月2日(日)に、2017年のJプロツアー第8戦となる「JBCF西日本ロードクラシックDay-2」が開催されました。


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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の8名がエントリー。

増田成幸
鈴木譲
阿部嵩之
飯野智行
馬渡伸弥
雨澤毅明
小野寺玲
岡篤志



2017年のJプロツアー第8戦となる「JBCF西日本ロードクラシック広島大会Day-2」が、広島県中央森林公園の難易度の高いサーキットコース(1周12.3km)で開催され、3周回目に形成された10名の逃げ集団がその後の9周回を逃げ切り。最後は8名に絞られた集団からタイミング良く飛び出してスプリントを仕掛けたシマノレーシングの入部正太朗が優勝を飾りました。

宇都宮ブリッツェンは、逃げ切りとなった10名の逃げ集団に飯野選手と馬渡選手の2名が入ってレースを展開。最後は馬渡選手がスプリント勝負に挑みましたが、不利な番手からのスプリントだったためにわずかに及ばず3位。それでも、プロ選手となって初となる表彰台を獲得してレースを終えました。

前日のDay-1に引き続き、広島県中央森林公園の難易度の高いサーキットコースでの開催となった西日本ロードクラシックDay-2。この日は前日から周回数が倍になり、12周回147.6kmの長丁場で争われることとなります。

宇都宮ブリッツェンは前日の反省を踏まえた上で、数的不利な状況に変わりはないので一歩引いた形でレースを展開するという基本方針は変えず、トリビオ選手(マトリックスパワータグ)など優勝候補となる有力選手の動きを鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)と雨澤選手(宇都宮ブリッツェン)がマークし、飯野選手(宇都宮ブリッツェン)と馬渡選手(宇都宮ブリッツェン)が有力チーム勢の選手が乗る逃げには遅れをとらずに乗っていくというプランでレースに臨みました。

レースがスタートすると、前日同様に激しいアタックの応酬が繰り広げられる展開となります。するとその中から、地元チームとして見せ場を作りたい西川選手(ヴィクトワール広島)が単独で飛び出す形で2周回目へと入っていきます。

2周回目に入ると、単独で抜け出していた西川選手(ヴィクトワール広島)は吸収され集団はひとつに。その後も断続的にアタックがかかる展開が続きます。

レースも3周回目に入ってしばらくすると、12名の逃げが形成される展開となります。

飯野、馬渡(宇都宮ブリッツェン)

田窪(マトリックスパワータグ)

早川(愛三工業レーシング)

中西(キナンサイクリング)

入部、秋田(シマノレーシング)

吉岡、岸(那須ブラーゼン)

中村(イナーメ信濃山形)

大前(東京ヴェントス)

内野(ウォークライド)

メイン集団

有力チームの選手が満遍なく入ったこの逃げを集団は容認。リーダーチームのマトリックスパワータグ勢が集団のコントロールを始めたことでタイム差が開いていく展開となります。

その後、レースは12名の逃げ集団という形のまましばらく進んでいき、5周回目に入るとタイム差は2分15秒にまで開きます。

すると、メイン集団から木村選手(シマノレーシング)が単独アタックを仕掛けて抜け出し、逃げ集団へのブリッジを試みる展開に。6周回目に入るとそこに秋山選手(アクアタマ)と谷選手(ヴィクトワール広島)が追いつき、3名の追走集団となります。

12名の逃げ集団

↓ 3分

木村(シマノレーシング)

谷(ヴィクトワール広島)

秋山(アクアタマ)

↓ 30秒

メイン集団

その頃になるとメイン集団もマトリックスパワータグのコントロールが効かなくなったのか、アタックが頻繁にかかる状態に。この動きで人数が絞られてメイン集団は20名ほどにまで人数が削られる展開となります。

メイン集団が活性化したことで12名の逃げ集団とのタイム差もどんどん縮まるかと思われたましたが、その後も逃げ集団とメイン集団は2分前後のタイム差を保ったままでレースが進んでいきます。

12名の逃げ集団

↓ 2分

メイン集団

レースも8周回目に入ると、ここまで順調に逃げ続けてきた逃げ集団から岸選手(那須ブラーゼン)が遅れて逃げは11名に。それでも変わらず快調に逃げ続ける展開が続き、レースも残り3周回となる10周回目に入ってもタイム差を2分30秒ほどに保って逃げ続けます。

10周回目に入ると、逃げ集団からは秋田選手(シマノレーシング)が遅れて逃げは10名に。それでもメイン集団とのタイム差は3分ほどにまで広がる展開となります。

この頃になると、メイン集団も大幅に人数を減らすこととなり、その人数は19名ほどにまで削られる展開に。有力チーム勢が軒並み逃げ集団に選手を送り込んでいることもあって協調して逃げを追いかけようという動きも出ないまま、淡々と周回を重ねているように見える状態となります。

残り2周回となる11周回目に入る頃には、10名の逃げとメイン集団とのタイム差は4分ほどにまで拡大。逃げ集団10名の逃げきりが濃厚な状況となります。

1周回目の終盤に差し掛かると、馬渡選手(宇都宮ブリッツェン)のペースアップをきっかけに3名の選手が逃げ集団から抜け出す展開に。最終周回に入ると5名の選手が追いつき、8名の先頭集団に勝負が絞られることとなります。

馬渡(宇都宮ブリッツェン)

田窪(マトリックスパワータグ)

早川(愛三工業レーシング)

入部(シマノレーシング)

吉岡(那須ブラーゼン)

中西(キナンサイクリング)

中村(イナーメ信濃山形)

内野(ウォークライド)

8名となった先頭は互いに攻撃を仕掛け合いながら残り距離を減らしていく展開。残り500mになろうかという頃になると人数は5名に絞られてゴール勝負に向かうこととなります。

ホームストレートに向かうコーナーに差し掛かる前から入部選手(シマノレーシング)が集団からタイミング良く先行し、吉岡選手(那須ブラーゼン)がこの動きに反応。しかし、馬渡選手(宇都宮ブリッツェン)はこの時の番手が悪く、ワンテンポ遅れて先行する2選手に飛びついてホームストレートに姿を現す状況となります。

ホームストレートに姿を現した先頭集団の選手たちは、入部選手(シマノレーシング)が先行してスプリントを開始。吉岡選手(那須ブラーゼン)と馬渡選手(宇都宮ブリッツェン)がすかさず反応してスプリントを開始しますが、入部選手(シマノレーシング)の勢いは衰えることなくそのままフィニッシュ。入部選手(シマノレーシング)は嬉しい今シーズンJプロツアー初勝利を飾りました。

宇都宮ブリッツェンは、普段はアシストに回ることが多い飯野選手と馬渡選手がきっちり逃げに入ったことで勝利を託される展開となり、最後は馬渡選手がスプリント勝負に挑みましたが、スプリントをかけ出す前の番手の悪さが災いして先行する2選手を捕らえることはできず。それでも最後まで諦めることなくもがき続けて3位でフィニッシュ。チーム加入後初となる表彰台を獲得してレースを終えました。

清水監督コメント

「今日は中堅の、普段見えない部分で仕事をしてもらっている飯野選手と馬渡選手に勝負を託すこととなりました。その中で、今まで心配も多かった馬渡選手が最後まで踏ん張ってくれて、自分のいいパターンに持っていって初となる3位表彰台ということで、こういう状況の中で良くやってくれたと思います。レース全体としては本来のエースである鈴木譲選手と雨澤選手がトップ選手マークで他のメンバーを逃すというプランで、レース中は脚を休ませながらという形で進んでいきましたが、他の有力チームもマークし合って前には追いつかない展開になってしまった中で、正直、不安半分、大丈夫だろうという気持ち半分という気持ちで見ていましたが、飯野選手と馬渡選手が話し合いながら展開も良く見て上手く立ち回ってくれたと思います。馬渡選手も最後のスプリントの部分で番手をミスってしまった部分もあったので、そこを上手くこなせればもう一つふたつ上の順位も見えてきたのではないかと思いますし、今後、チームの新しい動きの一つとしてパターンに加えられるのではないかとも思います」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY




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◆[リザルト

[第51回JBCF西日本ロードクラシック広島大会Day-2 - JPT第8戦 - 147.6km - ]

1位 入部正太朗 (シマノレーシングチーム) 3h48m09s 38.81km/h

2位 吉岡直哉 (那須ブラーゼン) st

3位 馬渡伸弥 (宇都宮ブリッツェン) +01s

4位 早川朋宏 (愛三工業レーシングチーム) +04s

5位 中村龍太郎 (イナーメ信濃山形) +06s

6位 中西健児 (KINAN Cycling Team) +08s

7位 田窪堅次 (マトリックスパワータグ) +13s

8位 内野直也 (ウォークライド・シクロアカデミア) +15s

9位 大前翔 (東京ヴェントス) +2m44s

10位 飯野智行 (宇都宮ブリッツェン) +2m50s

13位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +4m07s

16位 雨澤毅明 (宇都宮ブリッツェン) +4m40s

DNF 小野寺玲 (宇都宮ブリッツェン)

出走=107名/完走=29名

◆2017Jプロツアー 個人ランキング

1位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) 1,185P

2位 吉岡直哉 (那須ブラーゼン) 857P

3位 吉田隼人 (マトリックスパワータグ) 708P

4位 入部正太朗 (シマノレーシングチーム) 683P

5位 大前翔 (東京ヴェントス) 543P

6位 小森亮平 (愛三工業レーシングチーム) 495P

◆2017Jプロツアー チームランキング

1位 マトリックスパワータグ 2,718P

2位 宇都宮ブリッツェン 1,839P

3位 シマノレーシングチーム 1,746P

4位 愛三工業レーシングチーム 1,480P

5位 那須ブラーゼン 1,244P

6位 KINAN Cycling Team 1,187P

ルビーレッドジャージ ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ)
ピュアホワイトジャージ 大前翔 (東京ヴェントス)






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[5月からの重要レースでエースを担ってきた雨澤選手は、疲労を抱える中で広島2連戦を戦う]

photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

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[リラックスした表情でアップを行う飯野選手の走りに期待がかかる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[ベテラン勢の離脱が相次ぐ中で出場を続ける鈴木譲選手の存在自体がチームにとっては大きい]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[馬渡選手と小野寺選手もスタートに向けてアップを続ける]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[会場の広島県中央森林公園はこの日も朝から気温がグングン上がる天候]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[位置取り争いで横に大きく広がったメイン集団が2周回目へと入っていく]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[飯野選手が前方で積極的に動くメイン集団がフェンストンネルを通過する]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[馬渡選手と飯野選手が入る12名の逃げが形成され、メイン集団とのタイム差を広げていく]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[有力チーム勢がそろって逃げに入ったこともあり、メイン集団は一旦落ち着きを見せる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[暑さも手伝い、マトリックスパワータグ勢がコントロールするメイン集団は少しずつ疲弊していく]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[メイン集団内の雨澤選手が適切な水分補給を行いながら終盤に備える]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[快調に逃げ続ける12名の逃げ集団が3連トンネルに差し掛かる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[メイン集団内を走行する小野寺選手は終盤、暑さによって体力を奪われてリタイアとなった]
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[なおも快調に逃げ続ける逃げ集団に、逃げ切りの可能性が少しずつ見え始める]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[一方、思惑も脚もそろわないメイン集団はペースが上がらないまま人数を減らしていく]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[上り区間でライバルたちの脚の残り具合を確認しながら走る飯野選手]
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[全日本選手権から調子を上げる馬渡選手も落ち着いた表情で上り区間をクリアしていく]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[リーダーのトリビオ選手をマークしながらメイン集団内で終盤に備える雨澤選手]
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[綺麗にローテーションを回す逃げ集団が用倉大橋を通過する]
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[なかなかペースが上がらないメイン集団は鈴木譲選手と雨澤選手が次の展開に備える]
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[逃げきりが濃厚になる中、馬渡選手の攻撃で3名の選手が飛び出して最終周回に入る]
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[逃げ集団から若干遅れてしまった飯野選手も最終周回に入る]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[動きの止まったメイン集団の2選手は、逃げの2名に勝利を託しつつ最終周回へ]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[番手が悪く遅れてスプリントを開始した馬渡選手が諦めることなくフィニッシュを目指す]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[序盤から逃げ集団内で展開した飯野選手は少し遅れてしまったものの10位でフィニッシュ]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[この日は中堅2選手に勝負を託す形となった鈴木譲選手は13位でフィニッシュ]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[疲労困憊の状態でも16位でレースを終え、その能力の高さは示した雨澤選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[プロとなって初めて表彰台に上がった馬渡選手が写真撮影に笑顔で応じる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[この日の結果で得た自信と悔しさを胸に、馬渡選手にはさらなる成長が期待される]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

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2017/07/01

JPT第7戦 JBCF西日本ロードクラシック広島大会Day-1

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[上:メイン集団内で展開し続けた鈴木譲選手が最終局面に挑む]
[下:一人だけ別格の脚を見せつけたトリビオが今シーズンJプロツアー3勝目を挙げた]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY


7月1日(土)に、2017年のJプロツアー第7戦となる「JBCF西日本ロードクラシック広島大会Day-1」が開催されました。


◆大会WEBサイトは[こちら
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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の8名がエントリー。

増田成幸
鈴木譲
阿部嵩之
飯野智行
馬渡伸弥
雨澤毅明
小野寺玲
岡篤志




2017年のJプロツアー第7戦となる「JBCF西日本ロードクラシックDay-1」が、広島県中央森林公園の難易度の高いサーキットコース(1周12.3km)で開催され、終盤に形成された先頭集団から飛び出したマトリックスパワータグのホセビセンテ・トリビオがその後に追いついてきたキナンサイクリングチームの山本元喜を最後は振り切って優勝。今シーズンJプロツアー3勝目を挙げました。

宇都宮ブリッツェンは中盤過ぎにできた4名の逃げ集団に雨澤選手が入って逃げ切りを試みたものの、ペースを上げたメイン集団が吸収。その後のトリビオの飛び出しに反応した雨澤選手が再び勝利を目指しましたがドロップ。最後は鈴木譲選手が4番手争いのゴールスプリント勝負の末に9位でフィニッシュしてレースを終えています。

激闘の全日本選手権からわずか1週間での開催となった今回の西日本ロードクラシック。各チーム、各選手ともに全日本選手権の結果を受けてさまざまな想いが交錯する状態で迎えるレースと言えます。

今年も昨年に引き続き、2日間ともにロードレース開催の2in1となります。

Day-1のこの日は、1周12.3kmのコースを6周回する73.8kmのショートロードレース。療養のため長期欠場中の鈴木真理選手と増田選手の2選手に加え、膝の負傷の阿部選手と鎖骨骨折の岡選手も欠場となり、残る5名での出場となった宇都宮ブリッツェン。

数的不利ということと距離が短いことを考慮して序盤から積極的に動くことを控えて流れを読みながらレースを進め、最後は上手く集団をまとめて小野寺選手でゴールスプリント勝負という展開を第1プランに、流れに乗っていく形での逃げ切りというプランも用意してレースに臨みました。

レースはスタートから各チームによる激しいアタック合戦が繰り広げられる展開。その中から田窪選手(マトリックスパワータグ)が単独で飛び出し、その追走に新城選手(那須ブラーゼン)が単独で飛び出す形で1周回目を終える展開となります。

田窪(マトリックスパワータグ)

↓ 16秒

新城(那須ブラーゼン)

↓ 10秒

メイン集団

2周回目に入るとまず、追走に出ていた新城選手(那須ブラーゼン)を集団が吸収。そのカウンターで2名の選手が飛び出したものの、この動きも集団が吸収し、さらには単独で逃げていた田窪選手(マトリックスパワータグ)も吸収され集団はひとつになります。

ひとつになった集団では再び激しいアタックの応酬が繰り返される展開となり、数名の選手が飛び出しては集団が吸収する展開が続きます。

すると、残り1kmの下り区間で落車が発生。この落車で集団が幾つかに分断されて3周回目へと入っていく展開に。宇都宮ブリッツェンは落車こそ免れたものの飯野選手(宇都宮ブリッツェン)と小野寺選手(宇都宮ブリッツェン)が足止めを食ってしまい先頭集団から若干遅れてしまう事態となります。

3周回目に入ると、先頭集団は23名ほどに縮小。その後方に落車の影響から集団復帰を目指す追走集団という展開になります。

4周回目に入ると、23名の先頭集団から雨澤選手(宇都宮ブリッツェン)、安原選手(マトリックスパワータグ)、谷選手(ヴィクトワール広島)の3選手が飛び出し、さらに後方から吉岡選手(那須ブラーゼン)がジョインして、4名の逃げ集団が形成されます。

雨澤(宇都宮ブリッツェン)

安原(マトリックスパワータグ)

吉岡(那須ブラーゼン)

谷(ヴィクトワール広島)

↓ 10秒

メイン集団

その後、逃げ集団からは谷選手(ヴィクトワール広島)がドロップして逃げは3名になりますが、メイン集団とのタイム差を25秒にまで広げます。

雨澤(宇都宮ブリッツェン)

安原(マトリックスパワータグ)

吉岡(那須ブラーゼン)

↓ 25秒

メイン集団

4周回目も後半に差し掛かると、メイン集団から入部選手(シマノレーシング)が飛び出し、逃げ集団へのブリッジを試みる展開に。この動きに向川選手(マトリックスパワータグ)が反応し、追走は2名となります。

雨澤(宇都宮ブリッツェン)

安原(マトリックスパワータグ)

吉岡(那須ブラーゼン)

入部(シマノレーシング)

向川(マトリックスパワータグ)

メイン集団

残り2周回となる5周回目に入るとメイン集団も活性化してペースアップ。まず、追走の2名を吸収して、先行する逃げ集団も吸収しようとペースが上がる展開となります。

その頃になると、逃げ集団から安原選手(マトリックスパワータグ)がドロップ。逃げは2名に。後方のメイン集団からは5名の選手が飛び出して逃げる2名を追走する展開となります。

雨澤(宇都宮ブリッツェン)

吉岡(那須ブラーゼン)

トリビオ(マトリックスパワータグ)

小森(愛三工業レーシング)

山本(キナンサイクリング)

才田(LEOMO)

内野(ウォークライド)

メイン集団

程なくして、追走の5名は逃げる2名をキャッチ、先頭は7名となって最終周回へと入っていきます。

最終周回に入ると、先頭の7名の中でも激しいアタック合戦が繰り返される展開に。山本選手(キナンサイクリング)が仕掛ければカウンターでトリビオ選手(マトリックスパワータグ)が飛び出し、活性化した状態のまま残り距離が少なくなっていく展開となります。

するとここで、後方メイン集団から追走に出ていた9名の選手が先頭の7名に合流して、先頭は16名に。宇都宮ブリッツェンは雨澤選手(宇都宮ブリッツェン)と鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)がこの中に入り最終局面を迎えることとなります。

レースも残り距離が少なくなると、集団から4名の選手がアタック。さらに4名の中から3名の選手が先行して残る選手たちからリードを奪う展開となります。

トリビオ(マトリックスパワータグ)

山本(キナンサイクリング)

才田(LEOMO)

13名の集団

3名の先頭集団から山本選手(キナンサイクリング)がアタックを仕掛けて抜け出しを図りますが、トリビオ選手(マトリックスパワータグ)がきっちりチェックに入り先頭は2名に絞られる展開となります。

レースも残り1kmを切ると、トリビオ選手(マトリックスパワータグ)が満を持してアタックを仕掛け、山本選手(キナンサイクリング)から若干先行してホームストレートに姿を現します。

結局、最後までトリビオ選手(マトリックスパワータグ)がリードを守り切って優勝。今シーズンのJプロツアー3勝目を飾りました。

宇都宮ブリッツェンは、16名に絞られた先頭集団に鈴木譲選手と雨澤選手が残りましたが、中盤から逃げに入るなど動いていた雨澤選手が遅れてしまい、鈴木譲選手が4番手争いのゴールスプリントに挑む形となり、鈴木譲選手が9位でフィニッシュしたのが最上位でレースを終えました。

清水監督コメント

「今日のレースは一歩引いた形で落ち着いたレース運びをしていこうという話をしていたのですが、結果的に言い訳になりますが人数が少ないとそれぞれの負担が大きくなって後半まで力を残せなかったなという印象です。あと挙げるとすれば、本来であれば今日は最後集団をまとめて小野寺選手で勝負というプランだったのですが、その小野寺選手が落車の場面で転びはしなかったものの足止めを食ってしまって遅れ、さらに集団に追いついてからもパンクで遅れてしまって脚を削ってしまっていたこと、その分ほかの選手たちの負担も増してしまったことで厳しい戦いになってしまったな、と。今日の内容や反省点をもう一度みんなで話し合って、明日もう一度挑戦したいと思います」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY


◆リザルト

[第51回JBCF西日本ロードクラシック広島大会Day-1 - JPT第7戦 - 73.8km - ]

1位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) 1h47m53s 41.04km/h

2位 山本元喜 (KINAN Cycling Team) +01s

3位 才田直人 (LEOMO Bellmare Racing team) +14s

4位 横塚浩平 (LEOMO Bellmare Racing team) +1m00s

5位 小森亮平 (愛三工業レーシングチーム) +1m00s

6位 吉岡直哉 (那須ブラーゼン) +1m01s

7位 中里仁 (群馬グリフィン・レーシングチーム) +1m02s

8位 中村龍太郎 (イナーメ信濃山形) +1m02s

9位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +1m02s

10位 阿曽圭佑 (KINAN Cycling Team) +1m02s

14位 雨澤毅明 (宇都宮ブリッツェン) +1m51s

18位 小野寺玲 (宇都宮ブリッツェン) +4m27s

24位 馬渡伸弥 (宇都宮ブリッツェン) +5m52s

34位 飯野智行 (宇都宮ブリッツェン) +6m21s

出走=112名/完走=66名

◆2017Jプロツアー 個人ランキング

1位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) 1,085P

2位 吉田隼人 (マトリックスパワータグ) 704P

3位 吉岡直哉 (那須ブラーゼン) 509P

4位 岡篤志 (宇都宮ブリッツェン) 459P

5位 大前翔 (東京ヴェントス) 435P

6位 土井雪広 (マトリックスパワータグ) 429P

◆2017Jプロツアー チームランキング

1位 マトリックスパワータグ 2,439P

2位 宇都宮ブリッツェン 1,353P

3位 愛三工業レーシングチーム 1,151P

4位 シマノレーシングチーム 1,114P

5位 KINAN Cycling Team 919P

6位 那須ブラーゼン 885P

ルビーレッドジャージ ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ)

ピュアホワイトジャージ 岡篤志 (宇都宮ブリッツェン)



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[15:00と遅いスタート時間のため、気温が上がりきった中でアップを開始する選手たち]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[選手たちが整列し、スタートの瞬間を待つ]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[アタック合戦が続く集団内で好位置をキープして対応する馬渡選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[落車によってバラけた集団がスタート/フィニッシュ地点へと向かう]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[全日本選手権でも好走を見せた雨澤選手が集団前方でレースを展開する]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[落車の影響でストップしてしまった小野寺選手が集団復帰を目指してペダルを踏む]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[同じく遅れてしまった飯野選手も集団復帰を目指す]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[3名の逃げ集団に入った雨澤選手が快調に逃げ続ける展開がしばらく続く]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[メイン集団内でライバルチームの動きに目を光らせながら走る鈴木譲選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[何とかメイン集団に復帰した小野寺選手が脚を休めつつも次の展開に備える]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[トリビオ選手のアタックに反応する選手たちの中で雨澤選手が奮闘する]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[落車に続きパンクに見舞われてしまった小野寺選手が遅れて最終周回に入る]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[メイン集団から遅れてしまった馬渡選手も最終周回に入る]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[後方集団で周回を重ねる飯野選手も最終周回に]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[鈴木譲選手の9位が最上位と、数的不利の厳しい現実を突きつけられる結果となった]
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[最終局面で遅れてしまった雨澤選手には、明日のDay-2での活躍に期待がかかる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[2度のアクシデントに見舞われるバッドデイとなってしまった小野寺選手は18位でフィニッシュ]
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[少しずつではあるが走りに進化が見られるようになってきた馬渡選手は24位でフィニッシュ]
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[34位でフィニッシュした飯野選手は、何とかかつての走りを取り戻したいところだ]
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