« ツール・ド・熊野 第3ステージ | トップページ | JPT第6戦 JBCF 那須ロードレース »

2017/06/14

JPT第5戦 JBCF 那須塩原クリテリウム

Jpt5_top01
Jpt5_top02
[上:積極的な動きを見せて逃げ集団へと入る岡選手]
[下:老獪なレース運びを見せたトリビオが見事に優勝を飾った]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY


6月11日(土)に、2017年のJプロツアー第5戦となる「JBCF那須塩原クリテリウム」が開催されました。



◆大会WEBサイトは[こちら
◆Live!!!ブログレポートは[こちら


このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の7名がエントリー。

鈴木譲
阿部嵩之
飯野智行
馬渡伸弥
雨澤毅明
小野寺玲
岡篤志




2017年のJプロツアー第5戦となる「JBCF那須塩原クリテリウム」が栃木県那須塩原市の那須塩原駅西口に設定された1周2.3kmの公道特設周回コースで開催され、最終盤に7名の逃げ集団から抜け出した2名の中からさらに抜け出したマトリックスパワータグのホセビセンテ・トリビオが逃げ切り勝利。今シーズンJプロツアー2勝目を挙げました。

宇都宮ブリッツェンはレース中盤にできた8名の逃げ集団に阿部、雨澤、岡の3選手が入って有利な展開を手にし、最後のスプリントポイントのタイミングで飛び出した岡選手がそのまま独走に持ち込もうとしましたがトリビオ選手に反応されてしまい、そのまま2名で逃げ切る展開に。しかし、最後の最後でトリビオ選手の老獪な走りに屈して2位。また、後方のメイン集団のゴールスプリントの先頭を小野寺選手が取って3位となったものの、悔しい2位、3位でレースを終えました。

4月23日(日)のJプロツアー第4戦から1カ月以上の中断期間を経て再開された2017年のJプロツアー。

今シーズン初開催となる第5戦「JBCF那須塩原クリテリウム」は、栃木県那須塩原市のJR那須塩原駅西口という好立地の公道を完全に封鎖して作られた1周2.3kmの特設周回コースが舞台となります。

T字型に設定されたコースには3カ所の180度コーナーと2カ所の直角コーナーがあり、常にストップ&ゴーが繰り返されるレイアウト。集団前方を維持していなければどんどん脚を削られて生き残れないタフなコースと言えます。

宇都宮ブリッツェンはツール・ド・熊野に出場した鈴木譲・阿部・飯野・馬渡の4選手に加え、U23日本代表の欧州遠征から帰国した雨澤・小野寺・岡の3選手が合流し、久しぶりに7名のメンバーでの出走となりました。

午前に行われた予選を全員が通過した宇都宮ブリッツェンは、積極的に攻撃を仕掛けていく攻めのレースプランを選択。少人数の逃げが形成されてその中に鈴木譲・阿部・小野寺・岡の誰かが複数で乗った場合は逃げ切りで勝負。大集団のゴールスプリントに持ち込まれた場合は阿部→岡とつないで小野寺選手で勝負というふたつのプランを持って、今シーズン初勝利を目指してレースに臨みました。

一度は止んでいた雨がスタート直前から再び降り出す中で幕を開けたレースは、序盤から有力チーム勢が無用な落車やトラブルを避けるために集団前方をキープしようとしたためにハイペースな展開となり、集団はタテ長に伸びる状況。

そのため、レースもまだ序盤の段階で、集団の人数は早くも3分の2ほどにまで削られる展開となります。

その後も有力チームの選手たちが先頭を固めてハイペースのままレースは進んでいきますが、宇都宮ブリッツェンも遅れてしまった馬渡選手(宇都宮ブリッツェン)以外の選手たちはしっかり先頭付近をキープしてレースを進めていきます。

レースも折り返し付近となる11周回目を終える頃になると、集団はスタート時の半分ほどの人数にまで削られる展開に。15周回目に入る頃になると8名の逃げ集団が形成される展開となります。

阿部、雨澤、岡(宇都宮ブリッツェン)

トリビオ、フェルナンデス(マトリックスパワータグ)

大久保(BSアンカー)

渡邊(愛三工業)

秋田(シマノレーシング)

メイン集団

逃げ集団に最大の3名を送り込んだ宇都宮ブリッツェンは阿部選手(宇都宮ブリッツェン)と岡選手(宇都宮ブリッツェン)が入っていることもあり、当然逃げ切りを狙ってペースを上げようとしますが、エーススプリンターの吉田選手(マトリックスパワータグ)がメイン集団にいるマトリックスパワータグ勢は積極的にローテーションに加わらずに様子を伺う展開となります。

一方のメイン集団は、吉田選手(マトリックスパワータグ)での大集団ゴールスプリントを狙うマトリックスパワータグ勢がコントロールを開始。逃げ集団での逃げ切りを狙いたい宇都宮ブリッツェンと、その逃げを吸収して大集団ゴールスプリントに持ち込みたいマトリックスパワータグの追いかけっこの状態となります。

レースも残り周回が少なくなってくると、逃げ集団では欧州遠征でも素晴らしい結果を残してきた雨澤選手(宇都宮ブリッツェン)が強烈な牽引を見せ、阿部選手(宇都宮ブリッツェン)と岡選手(宇都宮ブリッツェン)の脚を温存させつつメイン集団とのタイム差もキープする「漢」の走りを見せます。

一方、メイン集団ではコントロールしていたマトリックスパワータグのアシスト陣が少しずつその人数を減らしていき、少しずつ逃げ集団の逃げ切りの可能性が見えて来る展開となります。

すると、20周回目に設定された最後のスプリントポイントを獲りにいったタイミングで逃げ集団から若干先行する形となった岡選手(宇都宮ブリッツェン)が独走に持ち込もうとそのままペースを上げます。

しかし、岡選手(宇都宮ブリッツェン)のこの動きにトリビオ選手(マトリックスパワータグ)がすかさず反応して2名が先頭を形成する展開となります。

岡(宇都宮ブリッツェン)

トリビオ(マトリックスパワータグ)

阿部、雨澤含む追走5名

メイン集団

先頭の2名の間では、このまま逃げ切りたい岡選手(宇都宮ブリッツェン)が積極的に先頭を引き、トリビオ選手(マトリックスパワータグ)はあまり積極的に先頭を引かない展開が続きます。

すると、残り2周回となる22周回目の中盤で脚を温存していたトリビオ選手(マトリックスパワータグ)が狙い澄ましたアタックを決め、岡選手(宇都宮ブリッツェン)から若干リードを奪います。

結局、最後までそのわずかなリードを守り切ったトリビオ選手が前戦の第4戦に続いて今シーズン2勝目となる優勝。逆に岡選手(宇都宮ブリッツェン)にとってはわずかな差を詰め切れない悔しい2位となりました。

そして、最後まで逃げを吸収できなかったメイン集団は3位争いのゴールスプリント勝負となり、その先頭を小野寺選手(宇都宮ブリッツェン)が取って3位。津宮ブリッツェンにとっては非常に悔やまれる2位、3位となりました。

清水監督コメント

「今日のレースはチームとして盤石の体制で素晴らしいレースをしてくれましたが、最後の残り4周回から3周回にかけての1周が勝負を分けたなという印象です。“勝ちたい”という一心でやっていたことが、最後に勝負を託した岡選手の若さが出てしまったことにつながったてしまったのかな、と。岡選手自身も自信があったのだと思いますし、勝ちたい気持ちが前面に出て積極策になってしまったのだとも思います。本来であればそのまま逃げ集団でのゴールスプリントというところだったのですが、それを崩してもう一段上手というか、自分の強さをアピールして勝つという戦法にいってしまったのが、トリビオ選手にとっては好都合だったなという印象です。ただ、チームとしては実力は見せられましたし、皆んなの組織力・展開力は素晴らしいものがありました。今日は地元の栃木ですごく勝ちたいという皆んなの気持ちが上回ってしまった部分がありましたが、もう一度反省する部分はしっかり反省して、明日もう一度実力を発揮して勝利を収めたいと思います」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMANY



Logo
シクロワイアードの記事は[こちら




◆[リザルト

[第1回JBCF那須塩原クリテリウム - JPT第5戦 - 52.9km - ]

1位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) 1h11m46s 44.21km/h

2位 岡篤志 (宇都宮ブリッツェン) +03s

3位 小野寺玲 (宇都宮ブリッツェン) +13s

4位 アイラン・フェルナンデス (マトリックスパワータグ) +14s

5位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +14s

6位 入部正太朗 (シマノレーシングチーム) +14s

7位 土井雪広 (マトリックスパワータグ) +14s

8位 中村龍太郎 (イナーメ信濃山形) +15s

9位 田窪堅次 (マトリックスパワータグ) +15s

10位 岸崇仁 (那須ブラーゼン) +15s

17位 飯野智行 (宇都宮ブリッツェン) +26s

18位 雨澤毅明 (宇都宮ブリッツェン) +27s

19位 阿部嵩之 (宇都宮ブリッツェン) +29s

DNF 馬渡伸弥 (宇都宮ブリッツェン)

出走=99名/完走=33名

◆2017Jプロツアー 個人ランキング

1位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) 673P

2位 吉田隼人 (マトリックスパワータグ) 651P

3位 岡篤志 (宇都宮ブリッツェン) 443P

4位 大前翔 (東京ヴェントス) 431P

5位 土井雪広 (マトリックスパワータグ) 419P

6位 吉岡直哉 (那須ブラーゼン) 396P

◆2017Jプロツアー チームランキング

1位 マトリックスパワータグ 1,858P

2位 宇都宮ブリッツェン 943P

3位 愛三工業レーシングチーム 863P

4位 シマノレーシングチーム 836P

5位 KINAN Cycling Team 694P

6位 那須ブラーゼン 668P

ルビーレッドジャージ ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ)

ピュアホワイトジャージ 岡篤志 (宇都宮ブリッツェン)



Jpt5_01
[前夜のミーティング。久しぶりに7名の選手がそろってレースプランなどが話し合われた]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt5_02
[全員が危なげなく予選を通過し、ポディウムインタビューで声援に応える選手たち]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt5_03
[少し前から降り始めた雨もあがった中、スタートに向けて準備を進める選手たち]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt5_04
[地元の1チームとしてコールされ、まとまってコースインする選手たちがスタートラインに向かう]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt5_05
[スタート直前に再び降り出した雨が激しく降る中、レースの幕が切って落とされた]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt5_06
[阿部選手が序盤から集団前方を陣取って攻撃とチェックを繰り返す]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt5_07
[雨は上がったが、まだウェットな路面の180度ターンを慎重にクリアしていく]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt5_08
[ストップ&ゴーが繰り返される厳しいレース展開に堪らず集団から遅れてしまう馬渡選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt5_09
[大集団ゴールスプリントになれば勝利を託される小野寺選手は集団前方でレースを展開する]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt5_10
[チームリーダーとして持ち味である冷静さを常に発揮する鈴木譲選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt5_11
[ハイペースなレースが続くことで集団がタテに長く伸びる展開が続く]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt5_12
[中盤から少し苦しさを覚えていた飯野選手が、何とか集団に食らいつく走りを見せる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt5_13
[逃げを確実なものにしようと雨澤選手がペースを上げる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt5_14
[メイン集団に残った3選手は次の展開に備えてまとまって走る]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt5_15
[U23日本代表の欧州遠征で逞しさを増した雨澤選手が逃げ集団を積極的に牽引する]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt5_16
[最後のスプリントポイントを獲った岡選手がそのままの勢いで集団から飛び出す]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt5_17
[逃げ集団の阿部選手がスローパンクのために車輪を交換し、ニュートラルを使ってレースに復帰する]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt5_18
[飛び出しに追いついてきたトリビオ選手に岡選手が回るように要求するも、トリビオ選手は前に出ず]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt5_19
[一向に前に出ようとしないトリビオ選手を置き去りにしようとペースを上げる岡選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt5_20
[しかし、逆にトリビオ選手にタイミングよくアタックを仕掛けられ岡選手は置き去りにされてしまう]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt5_21
[後方のメイン集団では残った選手たちがゴールスプリントに向けて集団内で隊列を整える]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt5_22
[最後はあと僅かというところまで迫ったが、岡選手は悔しさの残る2位でフィニッシュ]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt5_23
[3位争いのゴールスプリントでは小野寺選手がしっかり先頭を獲った]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt5_24
[ゴール後、悔しい敗戦を喫した岡選手の走りを清水監督が労う]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt5_25
[2位、3位という最も悔しい表彰台となってしまったが、若手選手の実力を見せることはできた]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
Jpt5_26
[この日2位となった岡選手は個人ランキングでU23トップに立ち、ピュアホワイトジャージを奪い返した]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

|

« ツール・ド・熊野 第3ステージ | トップページ | JPT第6戦 JBCF 那須ロードレース »