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2017/05/27

TOJ 第7ステージ

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[上:精鋭集団に唯一残った雨澤選手がライバル勢に遅れをとらないように走る]
[下:残り1周半を単独で逃げ切ったM・ガルシアがステージ優勝を飾った]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

5月21日(日)〜28日(日)の8日間にわたり、UCI-2.1のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」が開催されています。

27日(土)に、第7ステージが開催されました。

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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の6名がエントリー。

鈴木譲
阿部嵩之
飯野智行
雨澤毅明
小野寺玲
岡篤志




UCI-2.1のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の第7ステージが、上りと下りしかない日本CSCの特設コース(!周12.2km)で開催され、1周回目にできた4名の逃げ集団がそのまま100km近くを逃げ続けた中から最後に単独で飛び出したキナンサイクリングチームのマルコス・ガルシアがうれしいステージ優勝を飾りました。

宇都宮ブリッツェンは、終盤に30名弱にまで絞られたメイン集団に雨澤選手が残って単騎ながらも最終局面まで上手く立ち回りましたが、ゴールまで残り1.5kmというところで隣の選手と接触してしまい落車。個人総合時間を争う選手がそろうメイン集団から遅れてフィニッシュする事態となりましたが、残り3km以降の落車はその時にいた集団と同一タイムでのフィニッシュが認められる救済措置が適用され、ステージ28位ながらもライバル選手勢との同一タイムが適用され、個人総合時間15位で明日の最終ステージを迎えることとなりました。

大方の期待を裏切らない圧巻の独走劇で2年連続の第6ステージ富士山を制したプジョル選手(チーム右京)がリーダージャージを手にして迎えた第7ステージ。個人総合時間争いは前日の第6ステージの結果で大きく動かすことが難しくなっていることもあり、ステージ優勝を狙うチームや選手たちが積極的に動くことが予想されます。

宇都宮ブリッツェンは、前日の第6ステージで17位となり、個人総合時間で13位につける雨澤選手がライバル勢から遅れをとらず順位をキープすることを大前提に、レース後半の勝負どころまでは集団で待機して、精鋭集団に絞られてからの攻撃でステージ優勝を狙うプランを選択。

レース最終盤の勝負どころで雨澤選手が攻撃を仕掛けて逃げ切りで勝利を狙うか、集団スプリントになった場合は雨澤選手がまとめて岡選手で勝負。前半~中盤にかけて有力チームなどが逃げに選手を乗せた場合は鈴木譲選手が対応することを確認してレースに臨みました。

レースがスタートすると、序盤からいきなり個人総合時間では遅れてしまっている有力選手勢が積極的な攻撃を仕掛ける展開となります。

するとその攻撃の中から、4名の逃げ集団が早々に形成されることとなります。

初山、モニエ(BSアンカー)

M・ガルシア(キナンサイクリング)

ハーパー(アイソウェイ)

メイン集団

個人総合21位のM・ガルシア選手(キナンサイクリング)が最上位のこの逃げは、全員がトップから10分弱遅れていることもあり、メイン集団はこの逃げを容認。リーダーのチーム右京がコントロールする形でレースは落ち着きを見せます。

その後、レースはしばらく4名の逃げ集団とチーム右京がコントロールするメイン集団という形のまま進んでいき、レースも50kmを迎えようかという頃にはタイム差が4分程度にまで拡大することとなります。

初山、モニエ(BSアンカー)

M・ガルシア(キナンサイクリング)

ハーパー(アイソウェイ)

↓ 4分

メイン集団

すると、これ以上タイム差が開くことを嫌ったNIPPO・ヴィーニファンティーニ勢がメイン集団のコントロールを開始。ペースを上げて逃げ集団を吸収するタイミングを計算し始めます。

NIPPO・ヴィーニファンティーニのコントロールによってペースが上がったメイン集団では、堪えきれなくなった選手たちが次々とドロップしていく状況に。宇都宮ブリッツェンも飯野選手(宇都宮ブリッツェン)がドロップしてしまい、その後レースを降りる事態となります。

レースも80kmを過ぎる頃になると、逃げ集団4名と追走のメイン集団とのタイム差は2分20秒ほどに。この頃になるとメイン集団の人数は30名ほどにまで絞られ、宇都宮ブリッツェンは雨澤選手(宇都宮ブリッツェン)が残るのみとなります。

するとここで、メイン集団からここまでのツアー・オブ・ジャパンを沸かせたカノラ選手(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)が単独で飛び出し、逃げ続ける4名の選手へと追走を開始します。

初山、モニエ( BSアンカー)

M・ガルシア(キナンサイクリング)

ハーパー(アイソウェイ)

↓ 2分10秒

カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)

↓ 20秒

メイン集団

カノラ選手(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)の追走に対して、メイン集団からはフェン選手(バーレーン・メリダ)が飛び出してブリッジに成功。追走は2名となります。

逃げ集団4名

↓ 1分20秒

カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)

フェン(バーレーン・メリダ)

↓ 1分55秒

メイン集団

レースも100kmを超えると、ここまで逃げ続けた4名のメイン集団の中でもそれぞれの思惑が交錯する状態に。M・ガルシア選手(キナンサイクリング)は積極的にローテーションを回して逃げ切ろうというゼスチャーを見せますが、なかなか協調を得られない状況が続きます。

すると、業を煮やしたM・ガルシア選手(キナンサイクリング)が意を決して単独で飛び出し、逃げ切り勝利を目指して逃げ続ける状況となります。

結局、勇気を持って飛び出したM・ガルシア選手(キナンサイクリング)は残り18kmほどを単独で逃げ切り、この後に迎えるチームにとっての最重要レース「ツール・ド・熊野」につながるうれしいステージ優勝を飾りました。

宇都宮ブリッツェンは、個人総合時間を競り合う選手が多数そろうメイン集団にただ一人入った雨澤選手が落ち着いた走りで最終局面を乗り切ってフィニッシュへと向かっていましたが、残り1.5kmというところで隣の選手に接触してしまいまさかの落車。その後レースに復帰してフィニッシュしましたが、タイム差をとられる状況となってしまいました。

しかし、残り3km以降の落車に関してはその時にいた集団と同一タイムでのゴールとするという救済措置が適用され、順位は28位ながらもタイム差は先頭から4分17秒遅れの集団と同じになり、個人総合時間でも日本人選手2番手の15位で明日の最終ステージ東京を迎えることとなりました。

清水監督コメント

「今日のレースはリーダーチームがしっかりレースをコントロールする定番の展開になるかなと思っていましたが、中盤からさまざまな攻撃が繰り広げられる展開となって、我々もそれをある程度は想定していたものの最後の精鋭集団に雨澤選手を残すのみになってしまいました。今日のような厳しいアップダウンのコースでそのような状況になってしまったというのは、現時点でのチームの実力だと感じています。精鋭集団に残った雨澤選手も、一人という厳しい状況の中でいろいろな挑戦をしようとしたのですが、やはりまだ自信がなくて躊躇してしまった部分があって集団ゴールということになりました。体力的な自信と精神的な自信の両方が備わって初めて攻撃が繰り出せる選手になると思います。今回のツアー・オブ・ジャパンでの雨澤選手の個人総合時間15位という成績は現時点での実力を考えても妥当なものだと思いますので、これからさらに精進していきたいと思います。チームとしてもさらに飛躍できる感触はつかめていますので、明日の最終ステージもモチベーションを高く持ってステージ優勝を狙いたいと思います。今日もたくさんのファン・サポーターの皆さんに会場で声援を送っていただけて、少しずつ我々のホームである宇都宮に近づいてきたんだなとエネルギーをもらいました。ありがとうございました!明日はバスツアーもあるということで、さらにたくさんの声援をいただけると思いますので、我々もそのエネルギーをもらって頑張ります」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY



◆[リザルト

[NTN presents 20th Tour of Japan - UCI-2.1 - 7th Stage Izu - 122.0km - ]

1位 マルコス・ガルシア (キナンサイクリングチーム) 3h30m53s 34.7km/h

2位 クリス・ハーパー (アイソウェイ・スポーツ・スイスウェルネス) +1m39s

3位 マルコ・カノラ (NIPPO・ヴィーニファンティーニ) +1m52s

4位 フェン・チュン・カイ (バーレーン・メリダ) +2m51s

5位 ダミアン・モニエ (ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) +3m08s

6位 初山翔 (ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) +3m54s

7位 キャメロン・ベイリー (アイソウェイ・スポーツ・スイスウェルネス) +4m17s

8位 ドメン・ノヴァク (バーレーン・メリダ) +4m17s

9位 ロビー・ハッカー (アイソウェイ・スポーツ・スイスウェルネス) +4m17s

10位 ラックラン・ノリス (ユナイテッドヘルスケア・プロフェッショナルCT) +4m17s

28位 雨澤毅明 (宇都宮ブリッツェン) +4m17s

32位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +13m51s

53位 岡篤志 (宇都宮ブリッツェン) +15m27s

68位 阿部嵩之 (宇都宮ブリッツェン) +21m02s

DNF 飯野智行 (宇都宮ブリッツェン)

出走=75名/完走=72名

◆個人総合時間 第7ステージ終了時

1位 オスカル・プジョル・ムニョス (チーム右京) 16h45m48s 37.5km/h

2位 ハミッド・ポルハーシェミー (タブリーズ・シャハルダリ・チーム) +1m42s

3位 ネイサン・アール (チーム右京) +1m52s

4位 ホセ・トリビオ (マトリックスパワータグ) +2m35s

5位 ラックラン・ノリス (ユナイテッドヘルスケア・プロフェッショナルCT) +2m58s

6位 ティモシー・ロー (アイソウェイ・スポーツ・スイスウェルネス) +3m08s

7位 ドメン・ノヴァク (バーレーン・メリダ) +3m19s

8位 ベンジャミン・プラデス・レヴェルテル (チーム右京) +3m20s

9位 ミルサマ・ポルセイェディゴラーホル (タブリーズ・シャハルダリ・チーム) +3m29s

10位 マルコ・カノラ (NIPPO・ヴィーニファンティーニ) +3m30s

15位 雨澤毅明 (宇都宮ブリッツェン) +5m34s

35位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +27m59s

42位 岡篤志 (宇都宮ブリッツェン) +36m21s

68位 阿部嵩之 (宇都宮ブリッツェン) +1h15m22s

◆個人総合ポイント 第7ステージ終了時

1位 マルコ・カノラ (NIPPO・ヴィーニファンティーニ)  109P

2位 ジョン・アベラストゥリ・イザガ (チーム右京) 68P

3位 イヴァン・ガルシア・コルティナ (バーレーン・メリダ) 60P

4位 ルーカス・セバスチャン・アエド (ユナイテッドヘルスケア・プロフェッショナルCT) 50P

5位 ロビー・ハッカー (アイソウェイ・スポーツ・スイスウェルネス) 41P

6位 クリス・ハーパー (アイソウェイ・スポーツ・スイスウェルネス) 32P

◆個人総合山岳賞 第7ステージ終了時

1位 初山翔 (ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) 41P

2位 オスカル・プジョル・ムニョス (チーム右京) 15P

3位 ハミッド・ポルハーシェミー (タブリーズ・シャハルダリ・チーム) 12P

4位 マルコス・ガルシア (キナンサイクリングチーム) +10P

5位 ネイサン・アール (チーム右京) 10P

6位 クリス・ハーパー (アイソウェイ・スポーツ・スイスウェルネス) 9P

◆チーム総合時間 第7ステージ終了時

1位 チーム右京 50h22m39s

2位 アイソウェイ・スポーツ。スイスウェルネス +3m46s

3位 タブリーズ・シャハルダリ・チーム +6m02s

4位 NIPPO・ヴィーニファンティーニ +8m45s

5位 ブリヂストンアンカーサイクリングチーム 16m13s

6位 バーレーン・メリダ +16m24s

11位 宇都宮ブリッツェン +1h00m59s



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[第7ステージの舞台となる日本CSCに選手たちが到着する]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
7th_02
[スタート時間に合わせて選手たちがウォーミングアップを開始する]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
7th_03
[会場には心強いレッドゾーンが。真っ赤な応援旗が青空に映える]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
7th_04
[個人総合時間争いの最終決戦となる第7ステージの幕が切って落とされた]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
7th_05
[逃げ集団を容認したメイン集団が競輪学校へ向かう九十九折を進む]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
7th_06
[メイン集団内でチームのポジションを確保しながら走る鈴木譲選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
7th_07
[チーム右京がコントロールするメイン集団が逃げ集団とのタイム差を計算しながら走る]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
7th_08
[メイン集団内で次の動きに注意を払いながらの走りを続ける雨澤選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
7th_09
[得意なコースである明日の東京ステージにつなげるための走りが必要になる阿部選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
7th_10
[前日の雨から一転、晴天に恵まれた日本CSCをメイン集団が走る]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
7th_11
[メイン集団で走行していた飯野選手だったが、この後少しずつ遅れ始める]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
7th_12
[落ち着いた表情で下り区間をこなす雨澤選手が、終盤戦に備える]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
7th_13
[大会期間中多くのトラブルに遭った飯野選手はこのステージでレースを去ることになった]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[少しずつペースが上がり始めタテに伸びたメイン集団がスタート/フィニッシュ地点に向かう]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[ペースが上がり人数が絞られたメイン集団にしっかり入る雨澤選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[ここまで何とか堪えていた岡選手がメイン集団から遅れ始める]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
7th_17
[同じくメイン集団から遅れてしまった鈴木譲選手がともに遅れた選手たちとゴールを目指す]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[残り2周回に単独で飛び出したM・ガルシア選手が最終周回に入る]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[後続集団で走る鈴木譲選手も最終周回へと入る]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
7th_20
[残り1.5kmで落車してしまった雨澤選手が何とかレースに復帰しフィニッシュする]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[その後の救済措置でライバル勢と同タイムでゴールとなった雨澤選手は個人総合15位に]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
7th_22
[万全ではない状態でもレースを走りきるベテランらしさを見せる鈴木譲選手もゴール]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[前半戦を引っ張った分の疲労を隠しきれなかった岡選手も遅れてフィニッシュ]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
7th_24
[今年も難コースを乗り切った阿部選手は明日の東京でもう一仕事を誓う]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

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