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2017/05/23

TOJ 第3ステージ

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[上:ワールドチームが支配するメイン集団でポジションを確保しようと奮闘する宇都宮ブリッツェンの選手たち]
[下:上りスプリントを制したカノラが前日の第2ステージに続き優勝を飾った]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY


5月21日(日)〜28日(日)の8日間にわたり、UCI-2.1のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」が開催されています。

23日(火)に、第3ステージが開催されました。

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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の6名がエントリー。

鈴木譲
阿部嵩之
飯野智行
雨澤毅明
小野寺玲
岡篤志



UCI-2.1のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の第3ステージが三重県いなべ市のいなべ市梅林公園を中心とした1周14.8kmの周回コースで開催され、最後の上りスプリント勝負を制したNIPPO・ヴィーニファンティーニのマルコ・カノラが前日の第2ステージに続きステージ優勝を飾り、リーダージャージをキープしました。

宇都宮ブリッツェンはこのステージでも個人総合時間上位を狙う雨澤選手がライバルに遅れをとらないことを意識しつつ、岡選手でのゴールスプリント勝負でステージ優勝を狙いましたが、最終局面に残した人数に優るワールドチームやプロコンチネンタルチーム勢の牙城を崩すには至らず。岡選手がトップから2秒遅れの14位でフィニッシュし、個人総合時間7位をキープ。雨澤選手も8秒タイム差をとられてしまったものの、25位でフィニッシュして個人総合時間25位と若干順位を上げてレースを終えています。

3回目の開催となったツアー・オブ・ジャパンいなべステージ。今年もフィニッシュ地点に向かう上り基調の平坦路とKOMを過ぎてからの長い下り区間という基本的なレイアウトは変わらないものの、フィニッシュまでのおよそ1kmに変更が加えられて開催されることとなりました。

宇都宮ブリッツェンは、フィニッシュが上り基調ということもあり、このステージも好調を維持する岡選手での上りスプリントでステージ優勝を狙うことを選択。序盤から終盤にかけての動きを飯野選手と阿部選手が担って岡選手と鈴木譲選手、小野寺選手を最終局面に送り込むこと、個人総合時間を狙う雨澤選手はライバルになるであろう選手たちから遅れをとらないことなどを確認してレースに臨みました。

阿下喜駅をパレードスタートしたレースは、パレード区間を終えて正式スタートが切られた直後から激しいアタックの応酬が続く展開となります。

その中から5名ほどの選手が先行、そこに5名の選手が追走で追いつき10名の先頭集団が形成されますが、この動きは集団が吸収。その後もアタックの応酬は続きますが、集団はひとつのまま進んでいきます。

そんな激しいアタック合戦の中から、今度は20名の選手が集団から飛び出し、宇都宮ブリッツェンはその中に阿部選手(宇都宮ブリッツェン)が入って対応します。

メイン集団からはその逃げに向けてブリッジをかけようとする選手たちが次々と飛び出していき、35kmなろうかという段階で逃げ集団は35名にまで膨らみます。

この動きに、宇都宮ブリッツェンも岡選手(宇都宮ブリッツェン)が反応して飛び出して阿部選手(宇都宮ブリッツェン)と合流しますが、あまりに多人数の逃げを警戒したメイン集団が程なくして吸収します。

すると今度は、ハーパー選手(アイソウェイ)が単独アタック。この動きの追走に出た選手たちが数回シャッフルされ、最終的に2名の選手が合流して3名の逃げ集団が形成される展開となります。

ハーパー(アイソウェイ)

モニエ(BSアンカー)

マーモス(チームダウナー)

↓ 40秒

メイン集団

コンチネンタルチーム勢3名のこの逃げをメイン集団は容認。ワールドツアーチームのバーレーン・メリダがコントロールを開始したことで集団がペースダウンしたことで、タイム差は一気に4分程度に広がる展開となります。

しばらくは3名の逃げ集団とメイン集団という形のまま進んでいきましたが、レースも70kmを過ぎる頃になると、バーレーン・メリダ勢がこれまでの泳がせムードから一転して集団のペースを上げ始めて逃げ集団とのタイム差を計算しながら縮めていく状態となります。

宇都宮ブリッツェン勢も、最終局面での存在感につなげるためにこのペースアップの中できっちり仕事を果たそうとワールドチームとプロコンチネンタルチーム勢がコントロールするすぐ後方をキープしようと試みますが、同様の思惑を持ったチームがほとんどということもあり位置取り争いが激化して混沌とした状況となります。

それでもメイン集団のペースは一向に衰えることはなく、レースも100kmを越える頃になると逃げ集団とのタイム差は1分程度にまで縮まることとなります。

すると今度は、リーダーチームのNIPPO・ヴィーニファンティーニ勢が集団のコントロールを開始。逃げ集団が吸収されるのは時間の問題となります。

その頃、逃げ集団ではモニエ選手(BSアンカー)から若干先行する形となったハーパー選手(アイソウェイ)が単独で先頭を走る展開に。限りなく低くなってきた逃げ切りの可能性に賭けて逃げ続ける状況が続きます。

レースが最終周回に入ると、一旦は引き離されたモニエ選手(BSアンカー)がハーパー選手(アイソウェイ)に追いつき、さらにそこからアタックを仕掛けて先頭に。

しかし、勢いを増すメイン集団からは逃れることができず、残り5kmを過ぎたところでモニエ選手(BSアンカー)は50名ほどに絞られた集団に吸収され、ひとつの集団のままフィニッシュへと向かっていくこととなります。

集団のまま残り50mを過ぎたレースは、残り300mになる辺りからゴールスプリント勝負に。ここで力を見せたのは、前日の第2ステージでも圧巻の逃げ切り勝利を飾ったカノラ選手(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)。同じく前日の第2ステージで3位に入ったセバスチャン選手(ユナイテッドヘルスケア)を振り切って見事に2日連続のステージ優勝を飾りました。

宇都宮ブリッツェンは、逃げを吸収したメイン集団内に鈴木譲選手、雨澤選手、岡選手の3名が残り、雨澤選手と岡選手がそれぞれに自分に与えられたミッション達成に向けてゴールスプリントに挑みましたが、それまでのレースの中で若干消耗してしまっていたこともあり、岡選手はトップから2秒遅れの14位、雨澤選手は8秒遅れの22位でゴール。目標には届かなかったものの及第点の走りを見せて明日の第4ステージを迎えることとなります。

清水監督コメント

「今日のいなべステージは昨年までのコースからフィニッシュに向かう部分が変更になって、見た感じではそれほどキツくはないかなと思っていたのですが、実際に走ってみるとキツいコース設定でした。同時に、今年は序盤から格上の有力チーム勢が積極的に動いたことで展開的にも例年以上に厳しいものになりました。我々も最後の勝負どころに3名の選手を残し、最終局面では雨澤選手と岡選手の若手2人に勝負を託したのですが、有力チームが人数を残していたのと、位置取りが大切で位置取り次第で上位に入れるコース設定も相まって結果を残すことができませんでした。最終局面に2選手しか残せなかったことはチームとしても課題が残るレースだったと思います。ただ、エースを担っている雨澤選手と岡選手がいい状態をキープしているので、我々が掲げている目標をまだまだ狙っていけると思っていますし、この2人を軸にこの後に続くステージも戦っていきたいと思います」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

◆リザルト

[NTN presents 20th Tour of Japan - UCI-2.1 - 3rd Stage Inabe - 130.7km - ]

1位 マルコ・カノラ (NIPPO・ヴィーニファンティーニ) 3h11m54s 40.8km/h

2位 ルーカス・セバスチャン・アエド (ユナイテッドヘルスケア・プロフェッショナル・サイクリング) st

3位 ジョン・アベラストゥリ・イザガ (チーム右京) st

4位 ロビー・ハッカー (アイソウェイ・スポーツ・スイスウェルネス) +02s

5位 ベンジャミン・プラデス・レヴェルテル (チーム右京) +02s

6位 イヴァン・ガルシア・コルティナ (バーレーン・メリダ) +02s

7位 トマ・ルバ (キナンサイクリングチーム) +02s

8位 土井雪広 (マトリックスパワータグ) +02s

9位 オスカル・プジョル・ムニョス (チーム右京) +02s

10位 ホセ・トリビオ (マトリックスパワータグ) +02s

14位 岡篤志 (宇都宮ブリッツェン) +02s

22位 雨澤毅明 (宇都宮ブリッツェン) +08s

52位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +53s

71位 小野寺玲 (宇都宮ブリッツェン) +5m02s

76位 飯野智行 (宇都宮ブリッツェン) +7m53s

79位 阿部嵩之 (宇都宮ブリッツェン) +10m07s

出走=90名/完走=84名

◆個人総合時間 第3ステージ終了時

1位 マルコ・カノラ (NIPPO・ヴィーニファンティーニ) 5h59m09s 39.5km/h

2位 ジョン・アベラストゥリ・イザガ (チーム右京) +15s

3位 イヴァン・ガルシア・コルティナ (バーレーン・メリダ) +27s

4位 ルーカス・セバスチャン・アエド (ユナイテッドヘルスケア・プロフェッショナル・サイクリング) +27s

5位 オスカル・プジョル・ムニョス (チーム右京) +30s

6位 ネイサン・アール (チーム右京) +30s

7位 岡篤志 (宇都宮ブリッツェン) +30s

8位 ロビー・ハッカー (アイソウェイ・スポーツ・スイスウェルネス) +30s

9位 ベンジャミン・プラデス・レヴェルテル (チーム右京) +31s

10位 イヴァン・サンタロミータ (NIPPO・ヴィーニファンティーニ) +33s

25位 雨澤毅明 (宇都宮ブリッツェン) +43s

44位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +1m26s

55位 小野寺玲 (宇都宮ブリッツェン) +8m10s

70位 阿部嵩之 (宇都宮ブリッツェン) +17m50s

78位 飯野智行 (宇都宮ブリッツェン) +22m10s

◆個人総合ポイント賞 第3ステージ終了時

1位 マルコ・カノラ (NIPPO・ヴィーニファンティーニ) 56P

2位 ジョン・アベラストゥリ・イザガ (チーム右京) 43P

3位 ルーカス・セバスチャン・アエド (ユナイテッドヘルスケア・プロフェッショナル・サイクリング) 36P

4位 イヴァン・ガルシア・コルティナ (バーレーン・メリダ) 28P

5位 ロビー・ハッカー (アイソウェイ・スポーツ・スイスウェルネス) 24P

6位 岡篤志 (宇都宮ブリッツェン) 19P

◆個人総合山岳

1位 初山翔 (ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) 15P

2位 山本大喜 (ジャパンナショナルチーム) 6P

3位 ダミアン・モニエ (ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) 5P

4位 鈴木龍(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) 3P

5位 クリス・ハーパー (アイソウェイ・スポーツ・スイスウェルネス) 3P

6位 山本元喜 (キナンサイクリングチーム) 1P

◆チーム総合時間 第3ステージ終了時

1位 チーム右京 17h58m52s

2位 NIPPO・ヴィーニファンティーニ +07s

3位 アイソウェイ・スポーツ・スイスウェルネス +14s

4位 バーレーン・メリダ +19s

5位 キナンサイクリングチーム +29s

6位 ブリヂストンアンカーサイクリングチーム+37s

11位 宇都宮ブリッツェン +1m09s


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[快晴に恵まれたいなべ市。スタッフ陣が朝から着々と出発の準備を進める]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[この日も強い日差しが照りつけるため、小野寺選手が日焼け止めを塗って対策する]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[前日に落車を負った飯野選手の傷に牛島ドクターが処置を施す]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[パレードスタートの時間に合わせてアップが必要な選手がローラーでアップする]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[パレードスタート地点に整列した阿部選手がリラックスした笑顔を見せる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[パレードスタートまでの時間を静かに待つ選手たち]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[阿下喜駅前をパレードスタートする選手たち]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[序盤のアタック合戦でしっかりアタックに反応する阿部選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[ステージ優勝を狙う岡選手もライバル選手の動きに目を光らせながらの走りを続ける]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[若手選手が気負いなくレースを走れるように全体のバランスを考えながら走る鈴木譲選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[前日の落車の影響を感じさせない走りを見せる飯野選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[ここまでのステージでは余裕を持ってレースを進められている雨澤選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[欧州遠征の落車の影響と第2ステージの腰の痛みを抱える小野寺選手は我慢の走り]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[難易度の高い180度コーナーを軽快にクリアしていく選手たち]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[3名の逃げが決まり、メイン集団は一旦落ち着きを見せる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[3名の逃げ集団が快調に逃げ続ける展開が続く]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[バーレーン・メリダがコントロールする集団内で宇都宮ブリッツェンの選手たちもポジションを上げ始める]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[ペースが上がるメイン集団内でもしっかりと地震のポジションを確保する鈴木譲選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[我慢の走りを続ける小野寺選手も、何とかメイン集団に食らいついていく]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[前方の選手が落車しストップしてしまった飯野選手がメイン集団復帰を目指す]
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[ペースアップでタテに長く伸びた集団が最終周回に入っていく]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[この後の個人総合時間争いのためにも遅れられない雨澤選手が集団前方で奮闘する]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[ペースアップした集団から若干遅れてしまった鈴木譲選手が最後の一仕事のチャンスをうかがう]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[小野寺選手の状態を見極めながら、脚を使って集団へと復帰させるかどうか判断しながら走る阿部選手]
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[平日にもかかわらずフィニッシュ地点には多くの観戦客が詰めかけた]
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[単騎で最後のゴールスプリントに挑んだ岡選手は14位でフィニッシュ]
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[若干タイムを失ったものの個人総合時間の順位を上げてフィニッシュする雨澤選手]
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[自身のコンディションを考慮し、チームのバランサーとして奮闘する鈴木譲選手が52位でフィニッシュ]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[それぞれが自身の判断で勝負に挑んだ雨澤選手と岡選手がレースを振り返る]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[コンディションが上向くまで我慢の走りを続けるしかない小野寺選手も無事にゴールする]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[連日トラブルに見舞われている飯野選手も何とか踏ん張ってゴール]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[ベテランらしくきっちりと役割を果たした阿部選手も遅れてフィニッシュ]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

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