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2017/05/22

TOJ 第2ステージ

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[上:残り8kmのパンクから集団に復帰した岡選手が2番手争いのスプリントに挑む]
[下:最終周回の上り区間に単独で抜け出したカノラが逃げ切ってステージ優勝を飾った]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY


5月21日(日)〜28日(日)の8日間にわたり、UCI-2.1のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」が開催されています。

5月22日(月)に、第2ステージが開催されました。

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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の6名がエントリー。

鈴木譲
阿部嵩之
飯野智行
雨澤毅明
小野寺玲
岡篤志



UCI-2.1のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の第2ステージが京都府京田辺市と精華町にまたがる1周16.8kmのアップダウンが厳しい周回コースで開催され、最終周回に単独で飛び出したNIPPO・ヴィーニファンティーニのマルコ・カノラが逃げ切ってステージ優勝を飾りました。

宇都宮ブリッツェンは、ゴールスプリント要員として集団内で脚を温存していた岡選手がゴールまで残り8kmの地点でまさかのパンクという危機的状況に陥りましたが、すぐ近くにいた阿部選手が自身のホイールを差し出して岡選手を集団に復帰させることに成功。岡選手は残るチームメートの力を借りて集団先頭にまで復帰し、2番手争いのゴールスプリントで2日連続の日本人選手最上位となる4位でフィニッシュしてレースを終えています。

昨年からツアー・オブ・ジャパンに登場した京都ステージ。京田辺市と精華町にまたがる地域に設定された1周16.8kmの周回コースはアップダウンも厳しく、また、下りもテクニカルなポイントが多いため、展開次第では激しいレース展開になって個人総合時間争いにいきなり動きが出ることも予想されます。

宇都宮ブリッツェンは、個人総合時間での上位を目指す雨澤選手をこの後の勝負どころとなるステージまで温存することを意識しつつも、積極的にステージ優勝を狙っていくことを選択。小野寺選手と岡選手をスプリント要員に、残る選手たちが最終局面に2人を集団前方のいい位置に連れて行ってゴールスプリントに臨む。

また、序盤のアタック合戦には飯野選手がメインとなって対応し、形成された逃げにうまく入ることができれば山岳ポイントを狙っていくことも頭に入れてレースを迎えることとなりました。

普賢寺ふれあいの駅から5.5kmのセレモニーランを始めたレースは、コースインをして3kmほどのニュートラル区間を経てリアルスタートが切られることとなります。

しばらく各チームによるアタック合戦が繰り広げられますが、12km地点で5名の逃げが形成される展開となります。

ヴォクト(アタッキチームグスト)

山本(キナンサイクリング)

初山(BSアンカー)

田窪(マトリックスパワータグ)

山本(ジャパンナショナル)

↓ 50秒

メイン集団

国内外のコンチネンタルチーム勢とナショナルチームというメンバーでのこの逃げをメイン集団は容認。レースも3分の1となる30kmを過ぎる頃になるとタイム差は3分程度にまで広がることとなります。

ヴォクト(アタッキチームグスト)

山本(キナンサイクリング)

初山(BSアンカー)

田窪(マトリックスパワータグ)

山本(ジャパンナショナル)

↓ 3分

メイン集団

その後、レースはしばらく5名の逃げ集団とメイン集団という形のまま進んでいきますが、折り返しとなる50kmを過ぎると、メイン集団も少しずつペースを上げ始めて逃げ続ける5名とのタイム差を縮めに入ります。

この頃になると、逃げ集団からは田窪選手(マトリックスパワータグ)が脱落し、逃げ集団は4名に。メイン集団とのタイム差も1分を切る状況となります。

レースも80kmを過ぎる頃になるとメイン集団がついに逃げ集団を吸収し、集団はひとつになって振り出しに戻ります。

その後、集団内では勝利に向けた各チームによる駆け引きが起こりますが、この動きはゴールスプリントに持ち込みたいチーム勢が抑え込み、集団はひとつのまま最終周回へと入っていきます。

最終周回にへと突入し上り区間に入ると、カノラ選手(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)が単独で飛び出し、集団からリードを奪う展開に。

当初のプラン通り小野寺選手(宇都宮ブリッツェン)と岡選手(宇都宮ブリッツェン)でのゴールスプリント勝負に臨むために宇都宮ブリッツェンの選手たちも、メイン集団内でテクニカルな下りを越えて先行するカノラ選手(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)の追走に入りますが、残りわずか8kmというところで岡選手(宇都宮ブリッツェン)が痛恨のパンクを喫し、チームとしては絶体絶命の状況に陥ってしまいます。

しかし、ここで岡選手(宇都宮ブリッツェン)の少し後方を走っていた阿部選手(宇都宮ブリッツェン)がすぐにその異変に気付き、すかさず自分のホイールを岡選手(宇都宮ブリッツェン)に差し出してレースに復帰させる好アシストを見せます。

阿部選手(宇都宮ブリッツェン)からホイールをもらってレースに復帰した岡選手(宇都宮ブリッツェン)は、決死の走りを見せて高速道路側道のアップダウン区間で何とかメイン集団に合流、いよいよ最終局面を迎えることとなります。

しかし、残念ながら先行していたカノラ選手(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)をメイン集団は捕らえることはできず。2番手争いのゴールスプリント勝負が繰り広げられることとなります。

ゴールまでの距離が残りわずかとなると、宇都宮ブリッツェンは雨澤選手(宇都宮ブリッツェン)が岡選手(宇都宮ブリッツェン)を引き上げて集団前方へと送り込みます。

岡選手(宇都宮ブリッツェン)も集団が緩んだタイミングを見逃さずに少し後ろからスプリントを開始。一旦は集団先頭に躍り出ましたが、最後の最後に2選手に惜しくも差されてしまい惜しくも4位。

しかし、前日に続いて日本人選手最上位の成績を残したばかりか、危機状況からチームとしてまとまって状況を打開する逞しさ見せて今日のステージを終えました。

清水監督コメント

「今日のステージはトラブルにも舞われながらも皆んな臨機応変に対応してくれました。目標としていたステージ優勝を達成するためにはもうワントライというかもう一手をこちらから仕掛けることも必要だったのかなという感じではありますが、落車やパンクといったネガティブな要素があったことを考えると良くやってくれたと思います。これまではネガティブな要素が重なると、その傷口を広げないようにすることしかできなかったのですが、今日は傷口をふさいだ上で順位を上げることができたのでチームの成長を感じられました。落車した飯野選手も大事には至らず、見た感じは酷いケガのように見えますがこの後も走れそうです。4位となった岡選手も、最終局面前に皆んなで話し合った中で残ったメンバー、阿部選手がすぐにホイールを差し出し、雨澤選手が先頭に引き上げるなど臨機応変に対応してくれ、岡選手も自分自身の仕事をしっかりと果たしてくれました。ああいった状況の中で集団スプリント3番手、ステージ4位に入ったのは、できる限りのことはやってくれたのではないかと思いますし、明日以降のステージにもつなげられるいい走りだったのではないかと思います」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY



◆[リザルト

[NTN presents 20th Tour of Japan - 2nd stage Kyoto - 103.8km - ]

1位 マルコ・カノラ (NIPPO・ヴィーニファンティーニ) 2h44m17s 37.9km/h

2位 ジョン・アベラストゥリ・イザガ (チーム右京) +07s

3位 ルーカス・セバスチャン・アエド (ユナイテッドヘルスケア・プロフェッショナル・サイクリング) +07s

4位 岡篤志 (宇都宮ブリッツェン) +07s

5位 窪木一茂 (NIPPO・ヴィーニファンティーニ) +07s

6位 イヴァン・ガルシア・コルティナ (バーレーン・メリダ) +07s

7位 鈴木龍 (ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) +07s

8位 ロビー・ハッカー (アイソウェイ・スポーツ・スイスウェルネス) +07s

9位 ミルサマ・ポルセイェディゴラーホル (タブリーズ・シャハルダリ・チーム) +07s

10位 横山航太 (シマノレーシングチーム) +07s

22位 雨澤毅明 (宇都宮ブリッツェン) +07s

25位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +07s

55位 小野寺玲 (宇都宮ブリッツェン) +2m40s

61位 阿部嵩之 (宇都宮ブリッツェン) +7m20s

74位 飯野智行 (宇都宮ブリッツェン) +13m33s

出走=95名/完走=90名

◆個人総合時間 第2ステージ終了時

1位 マルコ・カノラ (NIPPO・ヴィーニファンティーニ) 2h47m25s 38.1km/h

2位 ジョン・アベラストゥリ・イザガ (チーム右京) +09s

3位 ダニエル・サマーヒル (ユナイテッドヘルスケア・プロフェッショナル・サイクリング) +14s

4位 イヴァン・ガルシア・コルティナ (バーレーン・メリダ) +15s

5位 オスカル・プジョル・ムニョス (チーム右京) +18s

6位 ネイサン・アール (チーム右京) +18s

7位 岡篤志 (宇都宮ブリッツェン) +18s

8位 ロビー・ハッカー (アイソウェイ・スポーツ・スイスウェルネス) +18s

9位 ラックラン・ノリス (ユナイテッドヘルスケア・プロフェッショナル・サイクリング) +19s

10位 ベンジャミン・プラデス・レヴェルテル (チーム右京) +19s

◆個人総合ポイント賞 第2ステージ終了時

1位 マルコ・カノラ (NIPPO・ヴィーニファンティーニ) 31P

2位 ジョン・アベラストゥリ・イザガ (チーム右京) 27P

3位 イヴァン・ガルシア・コルティナ (バーレーン・メリダ) 18P

4位 岡篤志 (宇都宮ブリッツェン) 17P

5位 ルーカス・セバスチャン・アエド (ユナイテッドヘルスケア・プロフェッショナル・サイクリング) 16P

6位 窪木一茂 (NIPPO・ヴィーニファンティーニ) 12P

◆個人総合山岳賞 第2ステージ終了時

1位 初山翔 (ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) 10P

2位 山本大喜 (ジャパンナショナルチーム) 6P

3位 山本元喜 (キナンサイクリングチーム) 1P

4位 マリオ・ヴォクト (アタッキ・チーム・グスト) 1P

◆チーム総合時間 第2ステージ終了時

1位 チーム右京 8h23m06s

2位 アイソウェイ・スポーツ・スイスウェルネス st

3位 NIPPO・ヴィーニファンティーニ +01s

4位 バーレーン・メリダ +05s

5位 ユナイテッドヘルスケア・プロフェッショナル・サイクリング +09s

6位 宇都宮ブリッツェン +10s


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[朝から太陽が照りつける天気に、会場に到着した選手たちも日陰で体力の消耗を抑える]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[スタートを前に序盤の動きが期待される飯野選手と阿部選手が念入りにアップする]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[前日の第1ステージで好走を見せた岡選手が出走サインボードにサインをする]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[この日から本格的なロードレースとなるためチーム無線が準備される]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[スタート前には同志社大学の学生によるチアリーディングが披露された]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[セレモニースタート地点に整列する選手たちを会場に詰めかけた多くの観客が見守る]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[消耗が予想されるステージも、グリコワンセコンドが強い味方となる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[周回コースに入った集団先頭で阿部選手が早速、様子見のジャブを打ち始める]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[TOJに合わせて調子を上げてきた阿部選手がベテランらしい動きを見せる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[上り区間に入った選手たちが九十九折の区間を通過する]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[5名の逃げを容認したメイン集団がKOMに向かう上りに差しかかる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[高速道路側道のアップダウン区間で、集団がタテに伸びる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[各選手、チーム全体の動きに目を配りながらレースを進めていく鈴木譲選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[小野寺選手は昨年に続きロードコンディションの悪さに苦しめられる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[個人総合時間の勝負どころに向けて集団内でリスクを冒さない走りを続ける雨澤選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[落車で負った傷が痛々しい飯野選手が明日以降のステージに進むためにゴールを目指す]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[不運なパンクからチームメートの力も借りて集団先頭に躍り出た岡選手がスプリントに挑む]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[残り10mで2選手に差されてしまったが、日本人選手最上位の4位でフィニッシュする岡選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[岡選手に自身のホイールを差し出して遅れた阿部選手がフィニッシュを目指す]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[目標とするステージ優勝には届かなかったが、チームとして危機的状況を跳ね除ける力強さは見せた]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[落車で負った傷の治療を受ける飯野選手が苦悶の表情を浮かべながらも明日のために痛みに耐える]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

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