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2017/04/26

JPT第3戦 JBCF 東日本ロードクラシック Day-1

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[上:数的不利を補うために全員でまとまって集団内のポジションをキープする選手たち]
[下:ルビーレッドジャージを着用する吉田を差し切った中島が嬉しい勝利を飾った]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY


4月22日(土)に、2017年のJプロツアー第3戦となる「JBCF東日本ロードクラシックDay-1」が開催されました。


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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の8名がエントリー。

増田成幸
鈴木譲
阿部嵩之
飯野智行
馬渡伸弥
雨澤毅明
小野寺玲
岡篤志



2017年のJプロツアー第3戦となる「JBCF東日本ロードクラシックDay-1」が群馬県みなかみ町の群馬サイクルスポーツセンター6kmサーキットコースで開催され、チームで終始積極的な動きを見せたKINAN Cycling Teamの中島康晴が30名ほどのゴールスプリント勝負を制して優勝を飾りました。

宇都宮ブリッツェン勢は中盤から他チームと協調してメイン集団のコントロールを開始し、16周回目に逃げを吸収してレースを振り出しに戻しましたが、最後のゴールスプリントに挑んだ岡選手が単騎だったことが災いして5位という結果でレースを終えています。

3月18日・19日の開幕2連戦からおよそ1カ月の期間を空けて迎えた今回の群馬CSCでの2連戦。今シーズンは2日間ともに100kmを超えるロードレースでの開催となったことで、各チームの総合力がより問われるレースとなりました。

そんな総合力が問われるレースですが、宇都宮ブリッツェンは雨澤選手と小野寺選手がU23日本代表の欧州遠征で不在。さらに戦力的・精神的支柱である増田選手も体調不良のため欠場となり、残った5名でこの過酷なレースを戦わなければならないこととなります。

この数的不利な状況をふまえ、宇都宮ブリッツェンはレース前半から積極的に動くことを抑え、中盤を過ぎた頃からマトリックスパワータグ、キナンサイクリング、愛三工業レーシング、シマノレーシングなど有力チームの動きを見ながら鈴木譲選手と岡選手を逃げに乗せて逃げ切りでの勝利を狙ってレースに臨みました。

レースはスタート直後から激しいアタックの応酬が繰り広げられる展開。その中から安原選手(マトリックスパワータグ)、岸選手(那須ブラーゼン)、秋丸選手(シマノレーシング)らが抜け出して集団からリードを奪いますが、この動きは程なくして集団が吸収します。

ひとつになった集団は再び激しいアタック合戦となり、その中から新城選手(那須ブラーゼン)が単独で飛び出して集団から20秒程度のリードを奪う展開となります。

新城(那須ブラーゼン)

↓ 約20秒

メイン集団

しかし、新城選手(那須ブラーゼン)の逃げは程なくして集団が吸収。すると今度は馬渡選手(宇都宮ブリッツェン)が単独で飛び出して、集団から15秒程度のリードを奪う展開となります。

馬渡選手(宇都宮ブリッツェン)のこの飛び出しは吸収されますが、この動きによって再び集団は活性化しアタックの応酬が続く展開となります。

7周回目に入ると、ようやく2名の選手の逃げが決まります。

安原(マトリックスパワータグ)

西村(シマノレーシング)

↓ 20秒

メイン集団

この2名の逃げに対してブリッジをかけようとする選手たちがメイン集団から飛び出していく展開がしばらく続きますが、なかなか決まらず。最終的にアマドリ選手(インタープロ)が単独でブリッジを成功させ、逃げは3名となります。

安原(マトリックスパワータグ)

西村(シマノレーシング)

アマドリ(インタープロ)

↓ 約50秒

メイン集団

逃げが3名となりレースは一旦落ち着くかと思われましたが、その後も逃げにブリッジをかけたい選手たちがメイン集団から数名飛び出していき、4名の追走集団が形成される展開となります。

安原(マトリックスパワータグ)

西村(シマノレーシング)

アマドリ(インタープロ)

↓ 56秒

田窪(マトリックスパワータグ)

阿曽(キナンサイクリング)

中田(インタープロ)

設楽(VC福岡)

↓ 24秒

メイン集団

その後しばらく、レースは3名の逃げ、4名の追走とメイン集団という形のまま進んでいき、12周回目に入る頃には逃げ集団とメイン集団とのタイム差が2分ほどにまで開く展開となります。

その頃になると、逃げに選手を送り込んでいない宇都宮ブリッツェン勢は、同じく選手を送り込んでいない那須ブラーゼン勢と協調して集団のコントロールを開始。阿部選手(宇都宮ブリッツェン)が経験値の高さを発揮して選手たちをまとめ、まずは先行する追走集団とのタイム差を縮めていきます。

13周回目に入ると、宇都宮ブリッツェンと那須ブラーゼンがコントロールするメイン集団が4名の追走集団を吸収。さらに3名の逃げ集団目がけて追走を続ける展開となります。

安原(マトリックスパワータグ)

西村(シマノレーシング)

アマドリ(インタープロ)

↓ 2分

メイン集団

この頃になると、追走集団にいた阿曽選手(キナンサイクリング)が吸収され逃げに選手を送り込んでいないキナンサイクリングも協調の意思を見せて集団コントロールに参加。逃げ集団とのタイム差が少しずつ縮まっていきます。

レースも残り5周回となる16周回目に入ると、メイン集団のコントロールには愛三工業レーシングも加わってさらにペースアップ。逃げ集団とのタイム差を一気に縮め、遂に逃げ集団を吸収してレースを振り出しに戻します。

逃げ集団を吸収して振り出しに戻ったレースは、再びアタック合戦となり活性化。宇都宮ブリッツェンは集団コントロールで脚を使い切った阿部選手(宇都宮ブリッツェン)が遅れてしまいますが、残る4選手はしっかり集団内に残ってこの後の展開に備えることとなります。

18周回目に入ると、阿部選手(宇都宮ブリッツェン)とともに集団コントロールをしていた馬渡選手(宇都宮ブリッツェン)も役割を果たして遅れ、宇都宮ブリッツェンは残る3選手で最終局面を戦うこととなります。

その後もアタックの応酬が続きますが決定的な逃げは決まらず、30名ほどの集団のままレースは進行。最終周回に入る段階で仕掛けた近谷選手(ブリヂストンアンカー)のアタックも決まらず、勝負はこの30名でのゴールスプリントに持ち込まれることとなります。

ゴールまでの残り距離が刻一刻と少なくなる中、ゴールスプリントに向けた動きで優位に立つのは、絶対的エーススプリンター吉田選手を経験豊富なベテラン選手と強力外国人選手が支えるマトリックスパワータグ勢。先頭で隊列を組んでバックストレートを通過してホームストレートに向かう展開となります。

マトリックスパワータグ完全有利の状態かと思われたゴールスプリント勝負でしたが、このレースで終始積極的な動きをしていたキナンサイクリング勢がチーム力を発揮。最後は中島選手(キナンサイクリング)が吉田選手(マトリックスパワータグ)を差し切って見事に優勝を飾りました。

宇都宮ブリッツェンは、岡選手(宇都宮ブリッツェン)がゴールスプリントに絡める好位置につけますが、ホームストレートに入り番手争いが激化すると単騎であることが響いて埋もれてしまい、5位でフィニッシュ。数的不利の状況で各選手が最大限の走りを見せてレースを終えました。

清水監督コメント

「今日は人数が少ない状況の中で皆んなが良く立ち回ってくれ、瞬時にチームでまとまって動いてくれたと思います。ゴールスプリントの場面はやはり人数が少なかった分、岡選手が一人になってしまいました。岡選手も脚はあったのですが、30名ほどの人数がいる中で一人だったことで番手を上手く上げられずに下げてしまい、5位までしか届かなかったという印象です。チームとしては瞬時に判断して不利な状況を有利な展開に持っていくなど臨機応変な動きはしてくれましたし、結果は優勝まで届きませんでしたがいいレースはしてくれたと思います。レース後に話を聞いてみても、各選手とも悔しさと同時に手応えもつかんでいましたので、明日のレースに向けてもう一度チームで良く話し合って勝利のチャンスをつかむための新しい動きというものを模索したいと思います。今日も応援、ありがとうございました!」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY




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◆[リザルト

[第51回JBCF東日本ロードクラシック群馬大会Day-1 - JPT第3戦 - 120.0km - ]

1位 中島康晴 (KINAN Cycling Team) 3h01m14s 39.72km/h

2位 中里仁 (群馬グリフィン・レーシングチーム) st

3位 吉田隼人 (マトリックスパワータグ) st

4位 水谷翔 (シマノレーシングチーム) st

5位 岡篤志 (宇都宮ブリッツェン) st

6位 原田裕成 (愛三工業レーシングチーム) st

7位 大前翔 (東京ヴェントス) st

8位 吉岡直哉 (那須ブラーゼン) st

9位 渡邊翔太郎 (愛三工業レーシングチーム) st

10位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) st

33位 飯野智行 (宇都宮ブリッツェン) +21s

39位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +41s

63位 馬渡伸弥 (宇都宮ブリッツェン) +5m41s

DNF 阿部嵩之 (宇都宮ブリッツェン)

出走=121名/完走=66名

◆2017Jプロツアー 個人ランキング

1位 吉田隼人 (マトリックスパワータグ) 442P

2位 吉岡直哉 (那須ブラーゼン) 323P

3位 岡篤志 (宇都宮ブリッツェン) 244P

4位 中島康晴 (愛三工業レーシングチーム) 229P

5位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) 200P

6位 水谷翔 (シマノレーシングチーム) 184P

◆2017Jプロツアー チームランキング

1位 マトリックスパワータグ 693P

2位 宇都宮ブリッツェン 551P

3位 KINAN Cycling Team 465P

4位 シマノレーシングチーム 452P

5位 愛三工業レーシングチーム 425P

6位 那須ブラーゼン 382P

ルビーレッドジャージ 吉田隼人 (マトリックスパワータグ)
ピュアホワイトジャージ 岡篤志 (宇都宮ブリッツェン)





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[レース前夜のミーティングでは真剣な話し合いの中にも笑顔が見られた]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[トレーニング中の落車で負った顔の傷も癒え始めた鈴木譲選手がアップを開始]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[狙うレースに向けてコンディションを上げている途中の阿部選手も開始する]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[ツール・ド・とちぎでの落車の影響を感じさせない笑顔を見せる飯野選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[プロの環境、そしてJプロツアーにも着実に順応する馬渡選手も黙々とアップを続ける]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[開幕から好調を維持する岡選手は、このレースも勝負を託される重責を担う]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[120kmのレースのスタートが切られる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[121名の選手たちが先を争うように第1コーナーへと向かっていく]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[序盤のアタック合戦に積極的に参加する飯野選手が集団先頭を走る]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[数的不利の状況で臨むレースでチームをどう勝利へと導くかを考えながら走る鈴木譲選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[阿部選手が有力チームの隊列の後方をしっかり陣取る経験値の高さを見せる]

photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[少しずつかつての走りを取り戻しつつある飯野選手も集団内の好位置をキープする]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[心臓破りの坂でのライバルチーム勢の動きに冷静に対応する鈴木譲選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[アタックの応酬が続くものの決定的な逃げが決まらないままレースが進む]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[力をセーブすることを意識しつつも危険なアタックに対して阿部選手がしっかり対応する]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[数的不利の状況を考慮しながら、鈴木譲選手がチームリーダーとして戦略のタクトを振るう]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[那須ブラーゼンと協調して集団をコントロールし、逃げ集団を追う宇都宮ブリッツェンの選手たち]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[阿部選手と馬渡選手が鈴木譲選手と岡選手を守りながら逃げ集団を追う展開が続く]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[阿部選手の集団牽引で逃げ集団とのタイム差が少しずつ縮まっていく]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[力尽きた阿部選手に後を受けて馬渡選手が集団のペースを上げる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[危険な選手の飛び出しにはエースの岡選手自らがチェックに入らざるを得ない厳しい展開]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[圧倒的に不利な状況の中、勝利のチャンスを必死に探りながらの走りを続ける鈴木譲選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[献身的なアシストの末に遅れた阿部選手が明日につながる走りを続ける]
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[苦しい状況を打破しようとひとつになった集団内で積極的な動きを見せる岡選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[自らのリザルトを犠牲にして献身的なアシストを見せた馬渡選手が勝負を託して遅れ始める]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[人数をそろえるライバルチームの中、ほぼ単騎の状態で最終局面を迎える岡選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[できる限りの役割を果たした阿部選手がレースを降りる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[急激なコンディション悪化に見舞われた飯野選手が苦悶の表情を見せつつも我慢の走りを続ける]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[役割を終えて先頭集団から遅れた馬渡選手が後方集団でフィニッシュを目指す]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[右側から果敢にゴールスプリント勝負に挑んだ岡選手だったが惜しくも表彰台には届かず]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[表彰台には届かなかったが、岡選手はピュアホワイトジャージをキープした]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

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