JPT第4戦 JBCF 東日本ロードクラシック Day-2
[上:ライバルチーム勢の動きを見ながら我慢の走りを続ける宇都宮ブリッツェンの選手たち]
[下:残り1周半で飛び出したトリビオがそのまま逃げ切って独走勝利を飾った]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
4月23日(日)に、2017年のJプロツアー第4戦「JBCF東日本ロードクラシックDay-2」が開催されました。
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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の8名がエントリー。
増田成幸
鈴木譲
阿部嵩之
飯野智行
馬渡伸弥雨澤毅明小野寺玲
岡篤志
2017年のJプロツアー第4戦となる「JBCF東日本ロードクラシックDay-2」が群馬県みなかみ町の群馬サイクルスポーツセンターで開催され、40名ほどに絞られた集団から残り1周半で単独で飛び出したマトリックスパワータグのホセビセンテ・トリビオが独走勝利を飾りました。また、2位にはチームメートの土井選手が入り、マトリックスパワータグがワンツーフィニッシュを達成。チームランキングで他チームを大きく引き離すことに成功しました。
宇都宮ブリッツェンは5名と他チームより少ない人数での出走に加え、前日のレース中盤から体調不良に陥った飯野選手が気丈にスタートラインに立ったものの実質4名でレースを戦わなければならない状況に。人数に優る有力チーム勢の後手を踏む苦しいレースを強いられながらも何とか上手く立ち回って鈴木譲選手と岡選手を最終局面に送り込みましたがやはり力及ばず、岡選手の7位が最上位でレースを終えています。
前日のDay-1に続き群馬CSCの6kmサーキットコースでの開催となった第4戦となる「JBCF東日本ロードクラシックDay-2」。今レースは前日よりも2周回多い22周回、132kmで争われることとなります。
この日も5名での出走となる宇都宮ブリッツェンは、前日のDay-1同様にマトリックスパワータグ、キナンサイクリング、愛三工業レーシング、シマノレーシングなど有力チーム勢がゴールスプリントと逃げのどちらの展開に持ち込みたいのかを冷静に見極め、それらの動きに同調して鈴木譲選手と岡選手で勝負というプランでレースに臨みました。
レースがスタートすると早速、前日の結果を受けて各チームともより積極的にアタックを仕掛け合う展開に。アタックがかかっては吸収される出入りの激しい展開の中、7名の選手が先行する展開となります。
安原(マトリックスパワータグ)
野中、山本(キナンサイクリング)
吉岡、新城(那須ブラーゼン)
原田(愛三工業レーシング)
高木(東京ヴェントス)
↓ 15秒
メイン集団
しかし、2周回目に入ると先行していた7名の選手はメイン集団が吸収。
その後もアタックがかかっては吸収される展開が続きますが、宇都宮ブリッツェンも前日の中盤から体調不良に陥った飯野選手(宇都宮ブリッツェン)が完走するには自身の体調が厳しいと判断して積極的な動きを見せてアタック合戦に対応していきます。
その後も何度か数名の選手が抜け出す場面は見られるもののレースはしばらくひとつの集団のまま進んでいきますが、7周回目に入ると2名の逃げが決まります。
入部(シマノレーシング)
椿(キナンサイクリング)
↓ 1分50秒
メイン集団
この逃げを容認したメイン集団は一旦ペースを落としますが、すぐにブリッジをかけようとする追走の動きが出始め、8名の追走集団が形成されます。
入部(シマノレーシング)
椿(キナンサイクリング)
↓ 2分50秒
阿部(宇都宮ブリッツェン)
安原(マトリックスパワータグ)
野中、阿曽(キナンサイクリング)
原田(愛三工業レーシング)
吉岡(那須ブラーゼン)
西村、秋田(シマノレーシング)
↓ 1分40秒
メイン集団
レースはしばらくの間、2名の逃げと8名の追走、メイン集団という展開のまま進んでいきます。
レースも折り返しとなる11周回を過ぎて13周回目を迎える頃になると、8名の追走が逃げ続ける2名の選手を射程圏内にとらえる状況となりますが、時を同じくして、前半から積極的な動きを見せていた飯野選手(宇都宮ブリッツェン)がレースを降り、宇都宮ブリッツェンは4名でこの後のレースを戦うこととなります。
14周回目になると、8名の追走集団がついに逃げ集団をキャッチし、逃げは10名の集団となります。
しかしここで、阿部選手(宇都宮ブリッツェン)が逃げ集団からドロップしてしまい、逃げは9名に。宇都宮ブリッツェンは逃げ集団に選手がいない状況となってしまい、数的不利ゆえの後手を踏んでしまう厳しい展開となってしまいます。
15周回目に入ると、逃げ集団からドロップした阿部選手(宇都宮ブリッツェン)がメイン集団に合流。阿部選手(宇都宮ブリッツェン)は最後の力を振り絞ってメイン集団のコントロールを開始してペースアップを試みます。
レースも残り5周回となる18周回目に入ると、献身的にメイン集団のコントロールをした阿部選手(宇都宮ブリッツェン)が役目を終えてレースを降り、続いて馬渡選手(宇都宮ブリッツェン)が鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)と岡選手(宇都宮ブリッツェン)のために献身的な動きを見せるようになります。
その後、安原選手(マトリックスパワータグ)しか乗せておらず逃げ集団内では数的不利なマトリックスパワータグ勢がメイン集団のペースアップに加わり追走が本格化。特にフェルナンデス選手(マトリックスパワータグ)が強烈な引きを見せたことでタイム差が一気に縮まっていきます。
残り3周回となる20周回目に入ると、協調体制を保っていた9名の逃げ集団内でも勝負に向けた動きが活性化。秋田選手(シマノレーシング)が単独で飛び出した後の追走の動きで集団が分断されます。
そして、レースも残り2周回となる21周回目に宇都宮ブリッツェンとマトリックスパワータグのコントロールによってペースアップしたメイン集団がついに逃げ集団を吸収。集団はひとつになって最終局面を迎えることとなります。
レースも残り1周半という段階になると、トリビオ選手(マトリックスパワータグ)が単独アタック。この動きに対して他チームは牽制気味になってしまい、その間にトリビオ選手(マトリックスパワータグ)が15秒ほどのリードを奪います。
牽制気味となったメイン集団からは湊選手(シマノレーシング)が追走に飛び出しますが、この動きをトリビオ選手(マトリックスパワータグ)のチームメート土井選手(マトリックスパワータグ)がしっかりチェックに入ります。
トリビオ(マトリックスパワータグ)
↓ 15秒
湊(シマノレーシング)
土井(マトリックスパワータグ)
↓ 10秒
メイン集団
トリビオ選手(マトリックスパワータグ)の飛び出しから遅れて活性化したメイン集団では、ここまでアシストの働きを献身的にこなした馬渡選手(宇都宮ブリッツェン)が遅れ、宇都宮ブリッツェンは鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)と岡選手(宇都宮ブリッツェン)の2名で最終局面に挑むこととなります。
しかし、TTも得意とするトリビオ選手(マトリックスパワータグ)のペースは落ちることはなく、そのまま独走で逃げ切り。昨年のJプロツアー第9戦西日本ロードクラシックDay-2以来となる優勝を飾りました。
また、2位にはチームメートの土井選手(マトリックスパワータグ)が入り、マトリックスパワータグがワンツーフィニッシュを達成。チームランキングで2位以下を突き放すことに成功しています。
宇都宮ブリッツェンは最終局面に鈴木譲選手と岡選手が勝利に向けて数的不利を覚悟で臨みましたが、終盤の集団コントロールで脚を使わなければならなかった代償は大きく、スプリントの末に岡選手が7位となったのが最上位。
この結果、岡選手はピュアホワイトジャージを東京ヴェントスの大前選手に明け渡すこととなり、チームランキングも4位に後退してレースを終えました。
清水監督コメント
「今日のレースはスタート前から飯野選手のコンディション悪化もあって問題なく走れる選手が4名という状況で、勝つためにはある程度割り切って進めていくということでレースに臨みましたが、ライバルチームの半分のメンバーで戦うというのは本当に厳しかったです。ただ、そんな中でも皆んなが率先してちゃんとチームで仕事をしてレースを作ってくれたので、優勝を目指している以上結果がついてこないのは本当に悔しいですが、こうして瞬時に判断してチームで動けているということは、ゆくゆくすごく為になると思いました。これからも変わらずにレースを自分たちから動かして勝利を目指すというスタンスは崩さずに戦っていきたいと思っています。チームとしては苦しい状況ではありますが、こうして瞬時に判断できているのもこれまで3年かけて積み上げてきたものがあるからこそだと思っていますし、日本人選手が成長してきた証だとも思っていますので、変えることなく戦っていくことがこの先の成長にもつながると確信しています。せっかく応援に来ていただいた皆さんには人数が少ない状況でのレースでもどかしい想いをさせてしまっているとは思いますが、必ずチームを成長させていきたいと思っていますので引き続き応援お願いします。ありがとうございました」
Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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◆[リザルト ]
[第51回JBCF東日本ロードクラシック群馬大会Day-2 - JPT第4戦 - 132.0km - ]
1位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) 3h23m39s 38.88km/h
2位 土井雪広 (マトリックスパワータグ) +09s
3位 大前翔 (東京ヴェントス) +32s
4位 小森亮平 (愛三工業レーシングチーム) +35s
5位 吉田隼人 (マトリックスパワータグ) +35s
6位 中田拓也 (インタープロサイクリングアカデミー) +35s
7位 岡篤志 (宇都宮ブリッツェン) +35s
8位 中里仁 (群馬グリフィン・レーシングチーム) +35s
9位 木村圭佑 (シマノレーシングチーム) +35s
10位 アイラン・フェルナンデス (マトリックスパワータグ) +35s
37位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +39s
54位 馬渡伸弥 (宇都宮ブリッツェン) +3m17s
DNF 阿部嵩之 (宇都宮ブリッツェン)
DNF 飯野智行 (宇都宮ブリッツェン)
出走=121名/完走=71名
◆2017Jプロツアー 個人ランキング
1位 吉田隼人 (マトリックスパワータグ) 642P
2位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) 573P
3位 大前翔 (東京ヴェントス) 422P
4位 土井雪広 (マトリックスパワータグ) 383P
5位 吉岡直哉 (那須ブラーゼン) 369P
6位 岡篤志 (宇都宮ブリッツェン) 368P
◆2017Jプロツアー チームランキング
1位 マトリックスパワータグ 1,667P
2位 愛三工業レーシングチーム 791P
3位 シマノレーシングチーム 764P
4位 宇都宮ブリッツェン 753P
5位 KINAN Cycling Team 694P
6位 東京ヴェントス 635P
ルビーレッドジャージ 吉田隼人 (マトリックスパワータグ)
ピュアホワイトジャージ 大前翔 (東京ヴェントス)

[前日のレース結果を踏まえたプラン遂行に向け準備を進める選手たち]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

[この日も数的不利の状況は変わらないが、少ないチャンスをモノにすべく念入りなアップが続く]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

[132kmのレースとあり、岡選手もグリコのワンセコンドをしっかり準備してスタートへ向かう]
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[快晴に恵まれたレース会場には、いつでも選手たちを勇気付けてくれるレッドゾーンが]
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[ルビーレッドジャージの吉田選手とともに先頭に整列する岡選手が笑顔を見せる]
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[レースはこの日も序盤から激しいアタックの応酬となる]
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[有力選手がそろう逃げに乗るべく鈴木譲選手と岡選手も序盤から積極的に動く]
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[心臓破りの坂を上る岡選手にブリッツェンサポーターからの熱い声援がおくられる]
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[体調不良を抱える飯野選手が前半だけでもチームに貢献しようと果敢にアタックに反応する]
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[少ない人数ながらも集団前方をしっかりキープする宇都宮ブリッツェンの選手たち]
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[2名の逃げを追う8名の追走集団に阿部選手が入る]
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[少しでもチームに有利な状況を作り出そうとベテランらしい走りを見せる阿部選手]
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[一方、馬渡選手はメイン集団内で鈴木譲選手と岡選手をアシストする冷静な動きを見せる]
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[阿部選手を含む追走集団が2名の逃げとのタイム差を着実に縮めていく]
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[阿部選手の働きによってメイン集団の3選手は脚を温存しつつ周回を重ねる]
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[追走に出ようとする選手たちの動きに鈴木譲選手がきっちり対応する]
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[この日も勝負を託される岡選手は落ち着いた表情で集団内を走行する]
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[その岡選手を守るように付かず離れずの位置でメイン集団内を走行する馬渡選手]
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[前日にコンディションが悪化した飯野選手が最低限の役割を果たしてレースを降りる]
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[先頭に合流し10名となった逃げ集団から遅れた阿部選手が再び合流しようと懸命な走りを続ける]
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[メイン集団の3選手はこの後の勝負どころに向けて少しでも脚を温存しておきたいところ]
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[メイン集団に戻った阿部選手が最後の力を振り絞って集団のペースを上げる]
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[阿部選手の最後の頑張りに応えるように集団内で脚を休めてこの後の展開に備える鈴木譲選手]
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[マトリックスパワータグの牽引に同調して馬渡選手が集団ペースアップに加わる]
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[最終局面が近づく中、この日も岡選手は単騎での戦いが濃厚となる]
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[残り1周半で飛び出したトリビオ選手が独走で最終周回に入る]
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[岡選手を少しでも良い状態で勝負の場面に送り出そうと鈴木譲選手も最後の力を振り絞る]
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[この日もきっちりと仕事をして遅れた馬渡選手がチームランキングのためにフィニッシュを目指す]
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[前日の反省を生かして左側からスプリントした岡選手だったがわずかに及ばなかった]
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[2日連続での厳しい結果を噛みしめながらクールダウンをする完走者の3選手]
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[どんな時でも変わらず声援をくれるサポーターに感謝の言葉を伝え、次戦からの巻き返しを誓う]
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