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2017/03/31

ツール・ド・とちぎ 第1ステージ

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[上:抜群のコーナリングで有力選手を捲った岡選手が2番手ゴールスプリントで先頭をとった]
[下:絶妙なタイミングで飛び出したグアルディオラがツール・ド・とちぎ初の勝者となった]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

3月31日(金)〜4月2日(日)の3日間にわたり、UCI-2.2のステージレース「ツール・ド・とちぎ」が開催されています。


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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の6名がエントリー。

増田成幸
鈴木譲
阿部嵩之
飯野智行
馬渡伸弥
岡篤志



国内4つ目のUCI公認ステージレースとして開催される「第1回ツール・ド・とちぎ」の第1ステージが、日光市の日光だいや川公園から足利市総合運動公園までの115kmで行われ、13人の逃げ集団でのゴールスプリントになるかと思われた展開からタイミング良く単独で飛び出したTeam UKYOのサルバドール・グアルディオラが見事にステージ優勝を飾りました。

宇都宮ブリッツェンはレース中盤にできた13人の逃げ集団に入った鈴木譲選手と岡篤志選手がそのまま逃げ切りましたが、優勝したグアルディオラ選手の最後の飛び出しに反応することはできず。しかし、2番手争いのゴールスプリントで岡選手がきっちり頭を取り表彰台とUCIポイントを獲得すると同時に、23歳以下の選手で個人総合時間トップの選手に贈られるホワイトジャージも手にしました。


実行委員会、各市町、警察など関係各所の尽力もあり、ついに初開催の時を迎えたツール・ド・とちぎ。国内4つ目のUCI公認ステージレースであり、全ステージラインレースとなるのは、本州では今レースが初めてとなります。

大会初日の第1ステージは日光市の日光だいや川公園をパレードスタートし、世界遺産として名高い日光の社寺を背に日光市のメイン通りとなる国道119号線をパレード。リアルスタートが切られた後は日光~鹿沼~栃木~佐野~足利を経て足利市総合運動公園にフィニッシュする115kmで争われます。細かいアップダウンはあるものの、KOMが設定される二つの峠以外は基本的に下り基調の平坦なレイアウトで、大集団のゴールスプリントになることが予想されます。

記念すべき地元開催レースでの個人総合時間優勝を目指す宇都宮ブリッツェンは、大集団ゴールスプリントが予想されるこのステージで積極的に逃げを作っていき、そこに増田選手と鈴木譲選手、岡選手の3名が入っていれば逃げ切りを狙うというプランでレースに臨みました。

日光だいや川公園をパレードスタートしたレースは日光のメイン通りを抜けてリアルスタートが切られた後、森友の交差点から土沢ICに向かう区間に入ると激しいアタックの応酬が繰り広げられる展開となりますが、決定的な逃げは決まらないまま集団は文挾から小来川方面へ進路を変えていきます。

その後もアタックの応酬は続くものの逃げは決まらず、レースはひとつの集団のまま最初の山岳ポイントとなる通称「名もなき峠」へと入っていきます。

峠の上りに入ると、グアルディオラ選手(Team UKYO)やクロフォード選手(キナンサイクリング)、ルバ選手(キナンサイクリング)など国内コンチネンタルチームの強力な外国人選手勢が集団を牽引してペースアップ。宇都宮ブリッツェンも飯野選手(宇都宮ブリッツェン)がしっかりとついていき、最初のKOMを越えて下りへと入っていきます。

するとここで、飯野選手(宇都宮ブリッツェン)がメカトラブルに見舞われしまい後退。その後、何とか代車に乗り換えて集団に復帰して事なきを得ます。

一方、集団先頭はKOMの下りに入った段階で上りでついた差を引き離すように有力チームの有力選手たちが攻撃を開始。そのまま14名の逃げ集団が形成されることとなります。

鈴木譲、岡(宇都宮ブリッツェン)

畑中、グアルディオラ、フェルナンデス(Team UKYO)

土井、トリビオ(マトリックスパワータグ)

クロフォード、ルバ(キナンサイクリング)

西薗、鈴木(ブリヂストンアンカー)

ヒル、ヴォクト(グスト)

ホワイトフィールド(オリヴァーズ・リアル・フード)

↓ 1分25秒

メイン集団

有力チームの有力選手が複数人入ったこの逃げは最初はぎこちなかったもののすぐに協調体制を築き、後続のメイン集団とのタイム差を広げていきます。

一方のメイン集団は、逃げに選手を送り込めなかった那須ブラーゼン勢が中心となってペースを上げようとしますが、有力選手がそろう逃げ集団とのタイム差はなかなか縮まっていきません。

逃げ集団14名

↓ 約2分

メイン集団

レースはそのまま、この日ふたつ目となるKOMが設定される峠へ。ふたつ目のKOMもグアルディオラ選手(Team UKYO)が獲得して、レースはいよいよ終盤戦を迎えることとなります。

レースも残り20kmを切ろうかという佐野市たぬまアリーナ前に設定されたこの日唯一のホットスポットに差し掛かると、ボーナスタイムを巡るスプリント争いが勃発。ヒル選手(グスト)、岡選手(宇都宮ブリッツェン)、クロフォード選手(キナンサイクリング)の順にホットスポットを通過し、岡選手(宇都宮ブリッツェン)がボーナスタイム2秒を稼いで最終局面へと向かっていきます。

すると、スプリントポイント争いの後で一瞬緩んだ隙をついてルバ選手(キナンサイクリング)がアタックを仕掛けますが、この動きは他の選手たちが吸収します。

残り7kmを切ろうかという段階になると、今度は西薗選手(ブリヂストンアンカー)が単独アタックで飛び出してリードを奪う展開となります。

しかし、西薗選手(ブリヂストンアンカー)のこの動きも、残り距離が2kmになろうかという段階で吸収。また、後続のメイン集団とのタイム差も2分30秒前後から動きがないことから、勝負は1名人数を減らした逃げ集団13名での争いに絞られることとなります。

残り距離も1kmを切ると、どのチームも複数選手を残していることもあり、逃げ集団内ではゴールスプリント勝負に向けた位置取り争いが激化。宇都宮ブリッツェンも鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)と岡選手(宇都宮ブリッツェン)が連携をとってゴールスプリントに挑むための動きに入ります。

すると、残り500mに差しかかろうかという段階でグアルディオラ選手(Team UKYO)が広い道幅の端から早がけでスプリントを開始。残る選手たちはこの動きにチェックに入りたいところでしたが牽制気味になり、グアルディオラ選手(Team UKYO)の先行を許してしまう展開となります。

結局、勇気を持って早がけで勝負を仕掛けたグアルディオラ選手が後続をわずか4秒引き離して見事にステージ優勝を飾りました。

宇都宮ブリッツェンは、2番手争いのゴールスプリント勝負に挑んだ岡選手(宇都宮ブリッツェン)が最終コーナーを大外から速度を落とすことなくクリアし、スプリントを開始。そのまま集団の頭をとって2位でフィニッシュ。個人総合時間、個人総合ポイントでも2位につけるとともに、23歳以下の選手の個人総合時間トップの選手に贈られる新人賞ジャージを獲得して、明日の第2ステージを迎えることとなります。

清水監督コメント

「今日は若手の岡選手がとても良くやってくれましたし、3日間のステージレースで個人総合時間優勝を獲る上で、いい位置につけてくれたと思います。チームとしては増田選手を軸に強力な選手との逃げを作ってそこに乗っていくというプランで、逃げの中に増田、鈴木譲、岡の3選手が乗っていればGOということにしていました。そのうちの2人である鈴木譲と岡が逃げに入って、メンバー的にも岡のスプリントで勝負できると思ったのでそのまま行ってもらいました。最後のゴールスプリントの部分で上手く2人で連携してやってくれたとは思うのですが、逃げに最多の3人を送り込んでいたTeam UKYOの最後の一手にどのチームも届かず、逃がしてしまう結果となってしまいました。勝負にたら・ればはありませんが、グアルディオラ選手を行かせなければ岡選手のスプリント勝利もあったのかな、という印象です。ただ、個人総合時間での優勝を狙うという面で考えれば、リーダーチームとしてではなく一歩引いた今の位置というのはいろいろな戦い方ができるので悪くないと思っています。我々もまだこのパターンで個人総合優勝をつかんだことはありませんが、新しい挑戦と捉えて残り2ステージを戦っていきたいと思います。栃木県で初めて、また全国的にも珍しいラインレースが無事にスタートし、第1ステージを終えられたというのは、ボランティアの皆さん、大会スタッフ、応援してくださる皆さんのお陰だと感謝しています。ありがとうございます」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY



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◆[リザルト

[第1回ツール・ド・とちぎ - UCI-2.2 - 第1ステージ - 115km - ]

1位 サルバドール・グアルディオラ (Team UKYO) 2h16m04s 46.7km/h

2位 岡篤志 (宇都宮ブリッツェン) +04s

3位 ベンジャミン・ヒル (アタッキ・チーム・グスト) +04s

4位 ホセヴィセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) +04s

5位 畑中勇介 (Team UKYO) +04s

6位 エゴイツ・フェルナンデス (Team UKYO) +04s

7位 ジャイ・クロフォード (キナンサイクリングチーム) +04s

8位 鈴木龍 (ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) +04s

9位 土井雪広 (マトリックスパワータグ) +04s

10位 トマ・ルバ (キナンサイクリングチーム) +04s

12位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +04s

35位 馬渡伸弥 (宇都宮ブリッツェン) +2m54s

36位 飯野智行 (宇都宮ブリッツェン) +2m54s

38位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) +2m54s

50位 阿部嵩之 (宇都宮ブリッツェン) +3m02s

出走=81名/完走=77名

◆個人総合時間 第1ステージ終了時

1位 サルバドール・グアルディオラ (Team UKYO) 2h15m54s 46.7km/h

2位 岡篤志 (宇都宮ブリッツェン) +06s

3位 ベンジャミン・ヒル (アタッキ・チーム・グスト) +07s

4位 ジャイ・クロフォード (キナンサイクリングチーム) +13s

5位 ホセヴィセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) +14s

6位 畑中勇介 (Team UKYO) +14s

7位 エゴイツ・フェルナンデス (Team UKYO) +14s

8位 鈴木龍 (ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) +14s

9位 土井雪広 (マトリックスパワータグ) +14s

10位 トマ・ルバ (キナンサイクリングチーム) +14s

12位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +14s

34位 馬渡伸弥 (宇都宮ブリッツェン) +3m04s

35位 飯野智行 (宇都宮ブリッツェン) +3m04s

37位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) +3m04s

51位 阿部嵩之 (宇都宮ブリッツェン) +3m12s

◆個人総合ポイント 第1ステージ終了時

1位 サルバドール・グアルディオラ (Team UKYO) 25P

2位 岡篤志 (宇都宮ブリッツェン) 23P

3位 ベンジャミン・ヒル (アタッキ・チーム・グスト) 21P

4位 ホセヴィセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) 14P

5位 畑中勇介 (Team UKYO) 12P

6位 ジャイ・クロフォード (キナンサイクリングチーム) 10P

◆個人総合山岳 第1ステージ終了時

1位 サルバドール・グアルディオラ (Team UKYO) 10P

2位 トマ・ルバ (キナンサイクリングチーム) 4P

3位 ベンジャミン・ヒル (アタッキ・チーム・グスト) 3P

4位 ジャイ・クロフォード (キナンサイクリングチーム) 3P

5位 エゴイツ・フェルナンデス (Team UKYO) 1P

6位 飯野智行 (宇都宮ブリッツェン) 1P

◆チーム総合時間 第1ステージ終了時

1位 Team UKYO 6h48m20s

2位 マトリックスパワータグ +2m54s

3位 アタッキ・チーム・グスト +2m54s

4位 宇都宮ブリッツェン +2m54s

5位 キナンサイクリングチーム +2m54s

6位 ブリヂストンアンカーサイクリングチーム +2m54s



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[第1ステージ前夜、ミーティングで細かい部分まですり合わせを行う]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[ミーティング中の発言をひとつも聞き逃すまいと真剣な表情で話しを聞く馬渡選手と岡選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[アジアで戦えるまでチームを進化させた清水監督が地元開催レースでさらなる進化を求める]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[レーススタート前の慌ただしい時間でも細谷マッサーが的確に選手たちの脚にスタートオイルを施す]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[地元初開催のレースでの活躍を期す増田選手が落ち着いた表情で準備を進める]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[チームプレゼンテーションの順番をステージ横の待機スペースで待つ選手たち]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[地元チームの登場にひと際大きな声援が飛ぶ]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[地元チームとしてスタートラインの先頭に整列する選手たち]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[記念すべき第1回ツール・ド・とちぎのスタートの瞬間が迫る]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[激しいアタック合戦を繰り広げながら例幣使街道を南進する選手たち]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[鈴木譲選手と岡選手を含む逃げ集団がふたつ目のKOMポイントへと続く採石場に向かす]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[有力選手の逃げにきっちり入った岡選手が落ち着いた表情でレースを進める]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[次の展開に備えてメイン集団内で固まって走る宇都宮ブリッツェンの4選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[鈴木譲選手と岡選手にレースを託す形になった増田選手はメイン集団内でフィニッシュ]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[ベテランらしく自分の動きをきっちり果たした阿部選手も無事にフィニッシュ]
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[フィニッシュ後すぐにクールダウンを開始し、翌日のステージの宿泊地に向かう準備をする選手たち]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[まずまずの滑り出しに、ダウンをする選手たちの表情にも笑顔が見える]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[今季UCIレース初戦でチームに表彰台をもたらした岡選手。明日以降に向けても好位置につけた]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[U23新人賞も獲得した岡選手は明日からホワイトジャージを着てレースを走る]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

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