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2017/03/22

JPT第2戦 JBCF 宇都宮ロードレース

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[終盤に入り鈴木譲選手を先頭に集団のペースを上げて攻撃を開始する宇都宮ブリッツェンの選手たち]
[絶妙なタイミングで抜け出した那須ブラーゼンの吉岡直哉が自身、チームにとってうれしい初勝利を飾った]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

3月19日(日)に、2017年のJプロツアー第2戦となる「JBCF宇都宮ロードレース」が開催されました。

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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の8名がエントリー。

増田成幸
鈴木譲
阿部嵩之
飯野智行
馬渡伸弥
雨澤毅明
小野寺玲
岡篤志



2017年のJプロツアー第2戦「JBCF宇都宮ロードレース」が栃木県宇都宮市の鶴カントリー倶楽部の周辺に設定された公道特設サーキットコース(1周6.4km)で開催され、最後の上りゴールスプリントでタイミング良く抜け出した那須ブラーゼンの吉岡直哉が創設5年目のチームにJプロツアー初勝利をもたらす優勝を飾りました。

宇都宮ブリッツェンはレース終盤から鶴の上りでレースのペースを上げて集団を崩壊させ、最後の鶴の上りに増田選手と岡選手を残す勝ちパターンのレースを展開しましたが、ゴールスプリントでの連携が噛み合わず増田選手が3位、岡選手が4位。初開催となったホームレースで悔しい敗戦を喫してレースを終えました。

この結果、岡選手が23歳以下の選手でランキングトップに立ち、ピュアホワイトジャージに袖を通しています。

前日のJプロツアー開幕戦「宇都宮クリテリウム」に続き、第2戦として初開催されることになった「宇都宮ロードレース」。コースは2014年までのジャパンカップで使用されていた萩の道~射撃場~鶴カントリー倶楽部の公道を使った1周6.4kmの特設周回コース。

アップダウンが組み合わせられたコースレイアウトに加え、“鶴の壁”とも言える鶴カントリー倶楽部の上りがフィニッシュとなる地脚が問われるコースということもあり、シーズン序盤に各チームの戦力を図る絶好のコースと言えます。

前日の「宇都宮クリテリウム」では当初のプラン通りにレースを進められず、終盤にレースプランを変更して大集団ゴールスプリントに挑んだものの勝利を逃した宇都宮ブリッツェンは、地元初開催となる今レースで今季初勝利を挙げるために前日のレースで出た課題を確認、修正。

レース序盤から中盤にかけては阿部・飯野・馬渡の3選手が有力チーム勢の動きをチェックし、レース終盤の勝負どころとなる残り2周回から小野寺選手と岡選手が鶴カントリー倶楽部の上りで集団のペースを上げて人数を絞り、最後は増田・鈴木譲・雨澤の3選手でゴール勝負に挑むというプランでレースに臨みました。

大谷資料館をパレードスタートした集団は10.0kmのパレードを経てリアルスタート地点となる宇都宮市森林公園に到着。リアルスタートが切られると早速、激しいアタック合戦が繰り広げられる展開となります。

萩の道を過ぎた平坦区間で特に活発にアタック合戦が繰り広げられる展開になりますが、飯野選手(宇都宮ブリッツェン)を中心に宇都宮ブリッツェン勢もしっかりチェックに入り、集団はひとつのまま進んでいくことになります。

その後、周回を重ねるにつれて鶴カントリー倶楽部の上りで遅れた選手たちが振るい落とされ集団はその数を減らしていきますが、有力チームと有力選手はきっちりと先頭に残ってレースは展開していきます。

レースも後半を迎える頃になると、先頭でも小森選手(愛三工業レーシング)や入部選手(シマノレーシング)など有力チームの選手が中心となってアタックを仕掛ける場面が続きますがどれも決定的な逃げとはならず集団が吸収。ある程度の人数を残す集団のまま、レースは終盤戦へと入っていきます。

残り2周回となる9周回目に入ると、最終局面の勝負要員になっていた鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)が自身の現在のコンディションを考慮して小野寺選手(宇都宮ブリッツェン)と役割を交換。宇都宮ブリッツェン勢が鶴カントリー倶楽部の上りで集団のペースを上げて攻撃を開始し、集団に揺さぶりをかけ始める展開となります。

さらに、残り1周回となる10周回目の鶴カントリー倶楽部の上りに集団がやってくると、今度は小野寺選手(宇都宮ブリッツェン)が集団先頭に立ってもう一段ペースアップを開始。このペースアップで集団は崩壊し、レースは最終周回へと入っていきます。

最終周回に入った集団の中では幾つかの散発的な攻撃は見られるものの、決定的な逃げが形成されるには至らず。勝負は鶴カントリー倶楽部の上りフィニッシュへと持ち込まれることになります。

最後の鶴カントリー倶楽部の上りに入ると、土井選手(マトリックスパワータグ)が先頭に立ってペースを上げていき、その番手に増田選手(宇都宮ブリッツェン)がつく展開となります。

すると、残り300m地点を過ぎようかという段階で土井選手(マトリックスパワータグ)が踏み止め、増田選手(宇都宮ブリッツェン)が先頭に立つ状況に。

この残り距離で先頭に立つ状況を不利と考えた増田選手(宇都宮ブリッツェン)が一旦後続の様子を伺おうと後方を振り向いてペースを下げた瞬間、後方から勢いをつけた吉岡選手(那須ブラーゼン)が絶妙なタイミングで勝負のスプリントを開始。

増田選手(宇都宮ブリッツェン)も諦めることなくもう一度踏み直してスプリントに加わりましたが、下から勢い良く上がってきた吉岡選手(那須ブラーゼン)には及ばず。さらに前日の宇都宮クリテリウムを制した吉田選手(マトリックスパワータグ)にも最後に捲られ、惜しくも3位でレースを終えました。

清水監督コメント

「昨日のレースでの修正点をしっかりとクリアし、チームとしての勝ちパターンに持ち込むことができたレースでしたが、最後の勝負の部分での感覚的な擦り合わせが足りず、勝利には手が届きませんでした。チーム皆んなで、チーム力を使って最後の局面まで動けたというのは、本当に皆んな良く頑張ってくれたと思います。ただ、レースの最後、勝負の局面というのは本当に感覚的な部分もあって、そこでの“阿吽の呼吸”と言う部分が新しいチームゆえにまだしっかりできなかったなという印象です。その部分は、この後レースを重ねていく中で、移動中の車内や普段のトレーニングから密にコミュニケーションをとって、“彼は今疲れているな”とか“こんなことを考えているんだろうな”ということを感じ取れるようにやっていきたいと思います。昨年まではメンバーも大きく変わらずそういうことが自然とできていたチームでしたが、今年はメンバーも入れ替わってベテランと若手がはっきりと分かれるチームになったので、コミュニケーションが昨年まで以上に重要になると勉強になったレースでもありました。そうは言っても、シーズン序盤の開幕2連戦でこの重要な課題があぶり出されたことはいいことだと思います。課題が出るのは早い方が良いですし、これからはその課題を修正してしっかりやっていきたいと思います。また、この開幕2連戦ではどちらのレースもトップ10に多くの選手を送り込めていて実力はきっちり見せられていますが、昨年と比較して各チームの戦力が均衡している印象を受けています。昨年のTeam UKYOとのガチンコ勝負と同じ戦い方では勝てないとも感じましたので、今までとは違う戦い方も必要になってくるとも感じました。この2日間で我々も悔しい想いをしましたし、ファン・サポーターの皆さんにも悔しい想いをさせてしまいました。この悔しさをエネルギーに変えて頑張っていきますので、残る栃木でのレースも応援よろしくお願いします」

text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY


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◆[リザルト

[第1回JBCF宇都宮ロードレース - JPT第2戦 - 80.4km - ]

1位 吉岡直哉 (那須ブラーゼン) 1h42m49s 41.07km/h

2位 吉田隼人 (マトリックスパワータグ) +01s

3位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) +02s

4位 岡篤志 (宇都宮ブリッツェン) +02s

5位 西村大輝 (シマノレーシングチーム) +03s

6位 野中竜馬 (KINAN Cycling Team) +04s

7位 早川朋宏 (愛三工業レーシングチーム) +07s

8位 横塚浩平 (LEOMO Bellmare Racing tem) +09s

9位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) +12s

10位 谷順成 (VICTOIRE広島) +13s

31位 小野寺玲 (宇都宮ブリッツェン) +42s

37位 雨澤毅明 (宇都宮ブリッツェン) +1m18s

51位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +2m56s

53位 飯野智行 (宇都宮ブリッツェン) +3m14s

62位 馬渡伸弥 (宇都宮ブリッツェン) +4m54s

71位 阿部嵩之 (宇都宮ブリッツェン) +8m39s

出走=135名/完走=72名

◆2017Jプロツアー 個人ランキング

1位 吉田隼人 (マトリックスパワータグ) 312P

2位 吉岡直哉 (那須ブラーゼン) 272.4P

3位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) 199.2P

4位 岡篤志 (宇都宮ブリッツェン) 163.2P

5位 住吉宏太 (愛三工業レーシングチーム) 114P

6位 雨乞竜己 (KINAN Cycling Team) 108P

◆2017Jプロツアー チームランキング

1位 マトリックスパワータグ 472.8P

2位 宇都宮ブリッツェン 440.4P

3位 那須ブラーゼン 330P

4位 愛三工業レーシングチーム 274.8P

5位 シマノレーシングチーム 271.2P

6位 KINAN Cycling Team 219.6P

ルビーレッドジャージ 吉田隼人 (マトリックスパワータグ)

ピュアホワイトジャージ 岡篤志 (宇都宮ブリッツェン)


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[大谷資料館駐車場に用意されたチームピットに選手たちが集合し始める]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[前日にあぶり出された課題を克服して勝利をつかむため、ミーティングにも熱が入る]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[パレードスタートの時間に合わせてアップを開始する選手たち]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[観光スポットとしても名高い大谷資料館に選手たちが整列し始める]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[大谷資料館をパレードスタートした選手たちが森林公園へと向かう]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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 [リアルスタート地点に到着した選手たち、スタートまでしばし和やかな時間が流れる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[初開催となる宇都宮ロードレースのリアルスタートが迫る]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[序盤の動きを任された飯野選手が早速、積極的な動きを見せる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[この日のレースで勝利が期待される増田選手は落ち着いた立ち上がり]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[少しずつかつての姿を取り戻しつつある飯野選手が萩の道の上りを先頭でクリアする]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[終盤の勝負要員としての動きを期待される鈴木譲選手は集団内で脚を温存]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[序盤の動きを任された阿部選手がライバルチームの動きに目を光らせる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[得意とするアップダウンのコースでチームに貢献する走りをしたい馬渡選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[ベテラン2選手とともに勝負要員に数えられる雨澤選手がその時まで集団内で戦況を見つめる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[人数を少しずつ減らしながらも、集団は一つのままレースが進んでいく]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[戦力が均衡した今年のJプロツアー。集団内で静かな主導権争いが繰り広げられる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[後半に入っても、ひとつの集団のままレースは進んでいく]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[チームメートのアシストを受け、終盤の勝負どころまで脚を温存する増田選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[序盤から中盤の役割を果たし切り遅れ始めた阿部選手に清水監督が檄を飛ばす]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[清水監督の檄とファンの声援を受けた阿部選手が何とか集団後方に食らいつく]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[阿部選手に続き役割を果たした馬渡選手が自身のリザルトのために我慢の走りを続ける]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[小野寺選手と役割を交換に攻撃のスイッチを入れた鈴木譲選手が集団から若干遅れる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[最終周回に向かう鶴の上りで攻撃を仕掛ける宇都宮ブリッツェンの選手たちに、サポーターも盛り上がりを見せる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[難しい距離で先頭に出ることになってしまった増田選手は3位で悔しいフィニッシュとなった]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[レース後に最終局面で仕事ができなかったことを悔やんだ岡選手だが、4位とそのポテンシャルは示した]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[鈴木譲選手との役割交換にも柔軟に対応して働いた小野寺選手は31位でフィニッシュ]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[最終局面で先頭から遅れてしまった雨澤選手は不本意な37位]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[膝の状態が思わしくない鈴木譲選手は51位。次戦のツール・ド・とちぎに向けての回復を期待したい]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[序盤の動きをきっちりと果たした飯野選手だが、さらなる復活が待たれる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[見えない部分でのアシストに奮闘した馬渡選手はレースを重ねるごとにプロとしての経験を積んでいる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[さらなるコンディション向上が待たれる阿部選手だが、きっちり仕事を果たすベテランの走りを見せた]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[地元で初開催のレースで勝利を狙ったが、同じ地元チームに優勝を奪われる悔しいレースとなった]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[実力の高さを走りで示した岡選手がピュアホワイトジャージを獲得した]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[応援に駆けつけてくれたファン・サポーターには、悔しい報告をすることになってしまった]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[多勢の応援してくれる人たちがいることを胸に、選手たちは次戦からの巻き返しを誓う]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

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