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2016/12/14

第22回全日本シクロクロス選手権大会

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[上:優勝のみを目指してペースを上げ、先行する沢田選手を追走する小坂選手]
[下:エリート昇格1年目に圧倒的な安定感と強さを見せた沢田時が優勝を飾った]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

12月11日(日)に、2016年のシクロクロス日本チャンピオンを決める「第22回全日本シクロクロス選手権大会」が開催されました。

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このレースに、宇都宮ブリッツェンシクロクロスチームの小坂光選手と宇都宮ブリッツェンの阿部嵩之選手がエントリー。



シクロクロスの全日本チャンピオンを決める年に一度のビッグレース「第22回全日本シクロクロス選手権大会」が、関東で初開催となる栃木県宇都宮市の「道の駅うつのみや ろまんちっく村」に設定された1周3kmのコースで開催され、今年にU23から男子エリートに上がったブリヂストンアンカーの沢田時が今シーズンの強さを象徴する独走を見せ、男子エリート初出場の全日本選手権で見事に初優勝を飾りました!

宇都宮ブリッツェンシクロクロスチームの小坂光選手は序盤は先頭パックでレースを進めたものの、激しくぬかるんだキャンバー区間で沢田選手に先行を許してしまい、その後は決死の追走を見せましたが届かず。逆にハイペースでの追走が仇となり、弱虫ペダルサイクリングチームの前田公平選手にも先行を許すこととなってしまい3位でフィニッシュして、シーズン最大の目標にしていた全日本選手権を終えました。

また、宇都宮ブリッツェンの阿部嵩之選手は、レース終盤に入った段階かつピットを過ぎて程なくのタイミングでタイヤが剥がれるアクシデントに見舞われて、コースのほぼ半分をバイクを担いでランする状況となってしまい、そこで失ったタイム差を奪い返すことができずに-3Lapsでレースを終えています。

今年も、シクロクロスの日本王者を決めるビッグレース「全日本シクロクロス選手権大会」がやってきました。

全選手の憧れであり目標でもある全日本チャンピオンを決めるこのレースは、宇都宮ブリッツェンシクロクロスチームの小坂光選手にとって最も重要なレースと言えます。

加えて、今年の開催地はチームの地元である宇都宮市のろまんちっく村。小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)にとって最高の舞台が整う中、悲願の全日本チャンピオンを地元で獲得に向けてレースに臨みました。

レースはスタートから有力選手勢が先頭パックを形成する展開となり、小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)もきっちりとその中に入ってレースを進めることに成功します。

2周回目に入ると、昨年まで全日本選手権5連覇を達成している竹之内選手(Toyo Frame)が先頭パックから少し後退。先頭は4名のパックとなります。

沢田(ブリヂストンアンカー)

小坂(宇都宮ブリッツェンCX)

前田(弱虫ペダル)

武井(FORZA)

竹之内(Toyo Frame)

レースは先頭パック4名のままでその後も進み、選手たちは前日より急に冷え込んだことで立った霜柱が溶け、前の時間で開催されたカテゴリーによって荒れてスリッピーになったドッグラン奥のキャンバー区間に進んでいきます。

すると、このキャンバー区間の処理に小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)が若干手間取ってしまったのに対し、沢田選手(ブリヂストンアンカー)はロスを最小限に抑えてクリア。ここをチャンスを捉えたのか、沢田選手(ブリヂストンアンカー)は少しペースを上げて先頭パックを形成していた3名から先行する形となります。

沢田(ブリヂストンアンカー)

小坂(宇都宮ブリッツェンCX)

前田(弱虫ペダル)

武井(FORZA)

その後も、沢田選手(ブリヂストンアンカー)が先行する形のままレースが進み、4周回目に入る頃になると追走の2番手パックから武井選手(FORZA)が遅れて追走は2名となります。

レースも折り返しとなる5周回目に入っても、レースの状況は変わらない状況。この状況をマズいと考えた小坂選手は先頭をひた走る沢田選手(ブリヂストンアンカー)に合流すべくリスクを承知でペースを上げ、前田選手(弱虫ペダル)を置き去りにして周回を重ねていくことを決断します。

しかし、今シーズン圧倒的な強さを見せる沢田選手(ブリヂストンアンカー)とのタイム差は残り3周回となる6周回目に入った段階でも12秒となかなか縮まらず。小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)にとっては我慢の時間帯が続くこととなります。

そうこうするうちに、先に疲労の色が見えてきたのは残念ながら小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)。7周回目に入る頃には3番手を走っていた前田選手(弱虫ペダル)にジョインされ、2番手パックを形成することとなります。

沢田選手(ブリヂストンアンカー)が磐石とも言えるリードを保ったまま、レースはいよいよ最終周回へ。その頃になると2番手パックでも前田選手(弱虫ペダル)が先行する形となり、リスクを冒してハイペースでの追走を続けた小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)は3番手に後退してしまう事態となります。

結局、その後も磐石のリードを守り切った沢田選手(ブリヂストンアンカー)がエリート昇格初年に、5年間竹之内選手(Toyo Frame)が守り続けてきた全日本チャンピオンの座を奪う優勝。見事に、今年のシクロクロス日本チャンピオンに輝きました。

宇都宮ブリッツェンシクロクロスチームの小坂選手は悲願の優勝をチームの地元である宇都宮で何としても達成するため、リスクを冒してハイペースを刻んでの追走に出ましたが、今シーズン勢いに乗る沢田選手の強さには叶わず。中盤のハイペースが祟って3位に順位を落としてレースを終えました。

小坂選手コメント

「今日のためにしっかりトレーニングを積んできたので調子も良く、絶好調と言える状態でいいスタートラインを切ることができました。ですが、2周目、3周目のキャンバー区間で手間取ってしまい、そこでついてしまった沢田選手とのタイム差がそのままじわじわと広がってしまう状態となってしまいました。中盤、何とか踏ん張ってタイム差を詰めようとしたのですが、沢田選手がかなり強かったので追いつくことができず、またそこで脚を使ってしまってもいたので前田選手にもかわされて3位という結果でした。チームの地元で開催される全日本選手権での優勝、ナショナルチャンピオンジャージ獲得を狙っていたので3位という結果には当然満足できませんが、とにかく全力を尽くしたので後悔はないです。宇都宮ということでたくさんの人に応援していただけて、レース中はそれが本当に励みになりました。応援ありがとうございました!」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY




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◆[リザルト

[第22回全日本シクロクロス選手権大会 - 男子エリート - 60m - ]

1位 沢田時 (ブリヂストンアンカー) 1h02m22s 23.31km/h

2位 前田公平 (弱虫ペダルサイクリングチーム) +34s

3位 小坂光 (宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム) +40s

4位 竹之内悠 (Toyo Frame) +1m42s

5位 武井亨介 (TEAM・FORZA) +2m18s

6位 丸山厚 (BOMA/ROND) +2m18s

7位 小坂正則 (スワコレーシングチーム) +2m36s

8位 門田基志 (TEAM GIANT) +3m47s

9位 宮津旭 (PAXPROJECT) +3m52s

10位 兼子博昭 (スワコレーシングチーム) +4m18s

40位 阿部嵩之 (宇都宮ブリッツェン) -3Laps

出走=64名/完走=22名




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[午前のレースが終わりオープンになり、コースコンディションを確認しながら試走を重ねる小坂選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[初めての全日本シクロクロス選手権となる阿部選手も念入りに試走を繰り返す]
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[試走を終えた小坂選手はスタート時間に合わせてローラーでアップを開始する]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[阿部選手も程よい緊張感を持ってウォーミングアップを開始する]
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[スタートラインに召集された阿部選手が集中した表情でその時を待つ]
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[チームの地元で開催される特別な全日本選手権。小坂選手の中にさまざまな想いが交錯する]
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[今年の全日本チャンピオンを決める60分間の熾烈な戦いの幕が開けた]
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[スタート直後から有力選手勢が先頭を固める展開。小坂選手もきっちり前方でレースを進める]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[ライバル選手たちの動きを見ながら、小坂選手は冷静にレースを進めていく]
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[初めての全日本となる阿部選手も一桁順位をキープしながらレースを進める]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[5名となった先頭パックがコース南のぬかるんだキャンバー区間へと入っていく]
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[地元の大声援を受けつつも集中した表情を崩さない小坂選手は先頭パックをキープ]
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[絶対王者の竹之内選手が遅れ、先頭パックは4名となる]
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[ぬかるんだキャンバー区間の処理に手間取る小坂選手に対し沢田選手がペース上げて抜け出す]
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[沢田選手に若干のタイム差を奪われた小坂選手は態勢を立て直して追走に入る]
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[しっかり一桁順位をキープしてレースを進める阿部選手がさらなるポジションアップを狙う]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[前田選手と2番手パックを形成し、先行する沢田選手を追走する小坂選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[積極的に2番手パックを牽引する小坂選手コース北側のキャンバー区間に入る]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[リスクを冒してペースを上げた小坂選手が単独となって沢田選手の追走に入る]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[1人の勝者以外は全員が敗者の全日本選手権。その1人になるための決死の追走が続く]
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[ハイペースを刻んで追走するものの、なかなかタイム差が縮まらない歯痒い展開が続く]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[ハイペースで追走を刻んで追走を続けたものの沢田選手に届かず。逆に後方から前田選手が迫る]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[一桁圏内をキープしていた阿部選手だったが、この後バッドタイミングのメカトラブルで後退。レースを降りた]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[前田選手にかわされて3番手に後退してしまった小坂選手だが、諦めずにペダルを踏み続ける]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[ワンアクシデントで状況が激変する可能性があることを信じるしかない状況となるも、小坂選手は諦めない]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[自身のため、そして地元開催を実現してくれた関係者、ファン・サポーターのために走った特別な全日本選手権は3位で終わった]
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[フィニッシュ直後に行われる表彰式を待つ間。小坂選手の中に悔しさとある一定の達成感が去来する]
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[勝利のみを目指し、リスクを冒した上での3位。悔しさは当然残るが表彰台でやり切った表情を見せる小坂選手]
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