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2016/11/16

ツール・ド・おきなわ

17
22
[上:狙い通りのアタックで単独で抜け出した増田選手が自身2度目となる優勝を飾った!]
[下:終盤まで先頭集団でレースを展開した雨澤選手もU23トップの6位に入りホワイトジャージを獲得]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

11月13日(日)に、UCI-1.2のワンデーレース「ツール・ド・おきなわ」が開催されました。

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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の5名がエントリー。

増田成幸
鈴木譲
飯野智行
雨澤毅明
小野寺玲



国内ロードレースの2016シーズン公式戦最終レースとなる「ツール・ド・おきなわ(UCi-1.2)」が沖縄県北部を周るバランスのとれた公道コース(ラインレース)で開催され、終盤に形成された4名の先頭集団から最後の上り区間で飛び出した宇都宮ブリッツェンの増田成幸選手がその後10kmほどを独走し、見事に2014年に続いて2度目となる優勝を飾りました!

また、レース後半にできた8名の先頭グループに増田選手とともに入った雨澤選手もU23の選手でトップとなる6位入賞。チーム順位も1位と最高の結果を残して今シーズンの最終レースを終了しました!

今シーズン最後の公式戦となる「ツール・ド・おきなわ」。

前々週にJプロツアー最終戦となる大分での2連戦を連勝と最高の形で締めくくり、その良いイメージを残したまま宇都宮ブリッツェンの選手たちは、シーズン最終戦でも貪欲に勝利を狙って沖縄入り。

2014年に同レースで優勝している増田選手を軸に据えつつも、増田選手へのマークも同様に厳しくなることを考慮して戦うことをイメージし、5名以上の逃げには飯野選手と小野寺選手が積極的に乗っていき、残る増田、鈴木譲、雨澤の3選手は終盤の勝負どころまで温存。勝負どころでは増田選手の独走勝利を狙いつつ、思い通りの形にならなかった時は増田選手と雨澤選手が積極的に動いて鈴木譲選手での小集団スプリントで勝利を狙うことをイメージしてレースに臨みました。

レースはスタートから各チームによる激しいアタック合戦が続きますが、決定的な逃げが決まらない展開。例年であれば逃げが決まる本部を過ぎて国道58号戦に入っても逃げが決まらず、そのため例年以上のハイペースでレースが進む展開となります。

すると、ようやく11名の選手が集団から抜け出し若干のリードを奪う展開に。有力チームの選手がほぼ入るこの逃げに飯野選手(宇都宮ブリッツェン)がきっちりと入って次の展開を待つことになります。

しかし、この逃げに選手を送り込めなかったキナンサイクリング勢が集団のペースを上げて11名の逃げを吸収。レースは再び振り出しに戻ることとなります。

その後も激しいアタック合戦が繰り広げられるものの、決定的な逃げはできずレースはハイペースのまま展開。長丁場のレースで選手たちの疲労具合が心配になる状況となります。

すると、70kmを過ぎる頃にようやく2名の選手が逃げることに成功。レースは一旦落ち着きを見せるかと思われました。

秋田(シマノレーシング)

バルト(ベイビーダンプ)

↓ 1分

メイン集団

しかし、メイン集団からはすぐにこの2名に向けて追撃の動きが出始め、安原選手(マトリックスパワータグ)とトリビオ選手(マトリックスパワータグ)のマトリックスパワータグ勢2名が抜け出して追走を開始します。

程なくして、この2名は先頭の2名に合流。逃げ集団は4名となって1度目の普久川ダムへと向かう上りへと向かっていく展開となります。

秋田(シマノレーシング)

バルト(ベイビーダンプ)

安原、トリビオ(マトリックスパワータグ)

↓ 2分

メイン集団

レースはこの状況のまま安原選手(マトリックスパワータグ)を先頭に1回目の山岳ポイントを通過。そのまま下りにはいり辺戸岬へ向かっていきます。

普久川ダムの上り区間を下りきって平坦区間に入ると、逃げ集団とメイン集団とのタイム差は8分程度にまで拡大。この状況を受けてメイン集団では増田選手(宇都宮ブリッツェン)が音頭を取る形で、有力チーム勢が選手を出し合って集団のペースアップを開始。宇都宮ブリッツェンは飯野選手(宇都宮ブリッツェン)が出て、イニシアチブを握りながら集団のペースを上げる展開となります。

その頃、逃げる4名の中ではマトリックスパワータグの2名が先行する展開に。レースは2名の逃げ集団、2名の追走集団、そしてメイン集団という形となります。

安原、トリビオ(マトリックスパワータグ)

↓ 2分

秋田(シマノレーシング)

バルト(バイビーダンプ)

↓ 6分

メイン集団

有力チームが選手を出し合ってペースアップするメイン集団は、程なくして逃げ集団からこぼれてきた2名の追走集団を吸収。2回目の普久川ダムの上りに入る頃には逃げる2名とのタイム差を5分40秒程度にまで縮める展開となります。

普久川ダムの上りに入ると、逃げる2名とペース上げるメイン集団とのタイム差はみるみる縮まり、普久川ダムを下り切る頃には遂に逃げ2名がメイン集団に吸収されてレースが振り出しに戻る展開となります。

この段階で、宇都宮ブリッツェンはペースアップのために働き尽くして普久川ダムの上り頂上付近で遅れた飯野選手(宇都宮ブリッツェン)以外の4名の選手がしっかりと残って次の展開を待つこととなります。

普久川ダムの下りを終えて海岸線に入ると再び激しいアタック合戦が勃発。宇都宮ブリッツェンも増田選手(宇都宮ブリッツェン)を筆頭に全選手が積極的な動きで応戦していく展開となります。

すると、レースも150kmを過ぎた頃になると、有力選手のみが入った8名の逃げ集団が形成され、宇都宮ブリッツェンはその中に増田選手(宇都宮ブリッツェン)と雨澤選手(宇都宮ブリッツェン)が入る展開となります。

増田、雨澤(宇都宮ブリッツェン)

内間、西園(ブリヂストンアンカー)

クロフォード(キナンサイクリング)

プラデス(Team UKYO)

湊(シマノレーシング)

吉田(マトリックスパワータグ)

↓ 1分15秒

鈴木譲、小野寺(宇都宮ブリッツェン)含む追走15名ほど

程なくすると、追走集団から3名の選手が飛び出して逃げる8名の集団への追走を開始しますが、逃げる8名の選手も有力選手が揃っていることもあってなかなかタイム差が縮まりません。

先頭8名

↓ 1分7秒

入部(シマノレーシング)

畑中( Team UKYO)

ケルズ(ベイビーダンプ)

↓ 53秒

鈴木譲、小野寺(宇都宮ブリッツェン)含む10名ほどの追走集団

レースも残り30kmを切る180kmを過ぎると、順調にローテーションを繰り返していた8名の逃げ集団でも勝利へ向けた動きが活性化。このレースで積極的な動きを見せ続ける増田選手(宇都宮ブリッツェン)を含めた4名の選手が飛び出して先頭集団を形成する展開となります。

増田(宇都宮ブリッツェン)

内間(ブリヂストンアンカー)

クロフォード(キナンサイクリング)

プラデス(Team UKYO)

↓ 35秒

雨澤(宇都宮ブリッツェン)

西薗(ブリヂストンアンカー)

湊(シマノレーシング)

吉田(マトリックスパワータグ)

追走集団

4名の逃げ集団は協調体制をとって後続とのタイム差を決定的なものにしようと残り距離を少なくしていき、レースは残り15km。大浦町の海岸線から右に折れて羽地ダムへと向かう区間へと入っていきます。

羽地ダムへと向かう長い上り区間に入ると、満を持したように増田選手(宇都宮ブリッツェン)がアタック!

この動きに残る3選手は反応することすらできず、増田選手(宇都宮ブリッツェン)が10秒程度のリードを奪って羽地ダムへと向かう展開となります。

羽地ダムの上りを終える頃になると、増田選手の後方の3名はバラバラに。2番手のクロフォード選手(キナンサイクリング)と先頭の増田選手(宇都宮ブリッツェン)のタイム差は14秒程度で残り10kmを迎えることとなります。

増田(宇都宮ブリッツェン)

↓ 14秒

クロフォード(キナンサイクリング)

内間(ブリヂストンアンカー)

レースは羽地ダムの下りを経てフィニッシュへと向かう国道58号線に。残り5kmを迎える頃になると先頭を独走する増田選手(宇都宮ブリッツェン)と追走2名とのタイム差は38秒にまで拡大し、増田選手(宇都宮ブリッツェン)の2年ぶり2度目の優勝への期待がグッと高まる状況となります。

結局、増田選手(宇都宮ブリッツェン)は最後まで追走2名にタイム差を縮めさせることなく、フィニッシュへと続くホームストレートへと単独で姿を現し、そのまま独走でフィニッシュ。2年ぶり2度目となるツール・ド・おきなわ優勝を達成しました!

また、宇都宮ブリッツェン勢はその後方の追走集団で、増田選手(宇都宮ブリッツェン)とともに先頭集団を形成していた雨澤選手(宇都宮ブリッツェン)が最後まで残って6位でフィニッシュ。U23トップでのフィニッシュとなり、増田選手のイエロージャージとともにホワイトジャージを獲得することにも成功して、今シーズン最後の公式戦を終了しました。

清水監督コメント

「ポイントポイントの詳細は選手からまだヒアリングできていませんが、見ていた限りでは最初から最後まで、皆んなが素晴らしい組み立てを見せてくれたレースでした。もともとは5人以上であれば逃げに選手を乗せようということで動いていましたが、4名の逃げということもあってそれは容認しました。その後、後半勝負に切り替えてまずは平坦区間を飯野選手がコントロールして引き、その後の上りでもしっかりと残る4人が残って、アタック合戦から上りに強い増田選手と雨澤選手が先頭集団に入ることに成功しました。先頭集団でも2名が上手く立ち回ってくれ、最後の羽地ダムに向かう上りで予定通りに増田選手が攻撃して勝利をつかむという、本当に絵に描いたような筋書き通りの優勝を飾ることができました。皆んなの実力とチームワークが噛み合った、本当にいいレースだったと思います。ただ、Jプロツアー最終戦の大分でも同様の勝ち方をしていた分、他チームからのマークは本当に厳しいものがありました。その中で今日のような勝ち方ができたというのは、我々の本当の力を見せることができたと感じています。今年一年、ファン・サポーターの皆さんにはたくさんのご声援をいただき、本当にありがとうございました。今年これだけの結果を残して来年のハードルが上がったので少し心配ですが、来年も頑張りますので、引き続き応援よろしくお願いします!」

増田選手コメント

「一昨年に優勝して、昨年も勝つぞ!と思ってレースに臨んだのですが、最後に仕掛けてやろうと自分の脚を取っておこうとしてしまったために、展開で後手を踏んでしまってまったく勝負できないような集団でゴールしてしまったので、今年は絶対に悔いが残らないように積極的に動いていこうと思ってスタートしました。序盤から逃げに乗ろうと思ってガンガン動いていったんですが、なかなか決まらなくて。1時間半ぐらいアタック合戦が続いていて、“今年はどうなるんだろう?”と思っていたのですが、4人の逃げを行かせて、その後から飯野選手が集団をコントロールしてくれて。逃げを捕まえた後も残る4人全員がずっといいグループで走れていたのでそこからは伸び伸びと、自分の思い通りの積極的なレースができて勝つことができました。最後の場面は上りに入って早い段階で自分から仕掛けていきました。上りの後半の方で仕掛けても余りタイム差は稼げないし、とにかく前半からいってタイム差を稼いで下りに入ろうと思って仕掛けていったのがいい方向に働きましたね。序盤から積極的に動き過ぎてしまっていて脚もかなりパンパンだったんですが、ほかの3名もキツそうでしたし、自分もキツイけど残り2kmまでは思い切り踏み抜こうと思っていました。一番良かったのは、最終局面に自分と譲選手と雨澤選手の3名が残っていたことでした。皆んなで交互に対応できたし、自分もいい逃げだけ選別してどんどん乗っていくことができて、かなり積極的にいけたので気持ちいいレースでした。レース前からかなりマークをされていて、自分が逃げに乗ろうとすると皆んな追いかけてくる感じだったので、今日の勝利はなお一層格別ですし、自分という選手が集団から認めてもらえているという光栄な状況でもあるので、それに恥じないような積極的な走りで皆んなと正々堂々勝負をして勝てたのはすごく良かったです。今年は最高の形でシーズンを締めくくることができて、感無量です。やっぱり、僕たちの原動力はこうやって沖縄まで応援に来てくださったり、変わらず支えてくださるファン・サポーターの皆さん、スポンサーの皆さんがいてくださるからですし、その支えがあるからこそモチベーションを切らすことなく1年間戦ってくることができたと感じています。改めて感謝の気持ちで一杯です。1年間、ありがとうございました!」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY



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◆[リザルト

[TOUR DE OKINAWA 2016 - UCI-1.2 - 210.0km - ]

1位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) 5h07m21s 40.9km/h

2位 ジャイ・クロフォード (KINAN Cycling Team) +34s

3位 内間康平 (ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) +41s

4位 ベンジャミン・プラデス (Team UKYO) +3m46s

5位 湊諒 (シマノレーシングチーム) +3m46s

6位 雨澤毅明 (宇都宮ブリッツェン) +3m46s

7位 西薗良太 (ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) +3m46s

8位 吉田隼人 (マトリックスパワータグ) +3m50s

9位 畑中勇介 (Team UKYO) +5m36s

10位 入部正太朗 (シマノレーシングチーム) +7m09s

11位 小野寺玲 (宇都宮ブリッツェン) +7m14s

34位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +7m51s

53位 飯野智行 (宇都宮ブリッツェン) +20m20s

出走=77名/完走=56名



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[スタート時間が迫る中、快晴を予感させる朝日が降り注ぎ始める]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[6:45スタートのレースを前に飯野選手がしっかりとストレッチを行って身体を起こす]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[他チームからの徹底マークが予想される中でも自然体を崩さずに準備を進める増田選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[チームカーの中でスタートまでの時間を過ごす鈴木譲選手にも気負いは一切感じられない]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
5
[自身のリザルトを貪欲に狙っていきたい雨澤選手がジッとスタートの瞬間を待つ]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[まだ完全に夜が明けきらない中、スタートラインに選手たちが整列し始める]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[本部を過ぎてようやく出来た11名の逃げ集団に飯野選手が入って対応する]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[事前のミーティング通りに逃げに乗り、チームに有利な状況を作ろうと奮闘する飯野選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[一目でわかるように赤テープでラッピングされたチームカーも海岸線を北上する]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[活性化したままのメイン集団で、鈴木譲選手も戦況を見極めながらポジションを確保する]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[例年にないハイペースな展開となったレース。メイン集団もタテ長になりながら普久川ダムを目指す]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[4名の逃げ集団が1度目の普久川ダムの上りを終え辺戸岬へと向かう]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[ようやく落ち着いた気配を見せたメイン集団も1度目の普久川ダムの上りをクリア]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[予想通りの厳しいマークを受けながらも、増田選手は落ち着いたレース運びを見せる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[雨澤選手と増田選手を含む8名の逃げ集団が形成され、レースは終盤戦へと入っていく]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[真夏のような日差しを浴びながら海岸線を南下していく逃げ集団の8名]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[独走勝利を飾った増田選手が沿道からのファンの声援に応える]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[先頭の4名には入れなかったものの雨澤選手は6位でゴール。U23賞と同時に貴重なUCIポイントも獲得した]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[小野寺選手と彼のUCIポイント獲得のために身を粉にしてアシストした鈴木譲選手が固い握手を交わす]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[序盤のアタック合戦と中盤の集団コントロールでチームに貢献した飯野選手が増田選手の優勝を知って男泣きを見せる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
23
[進化を止めないエースに導かれるように、宇都宮ブリッツェンも進化を続ける]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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