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2016/10/29

JPT第22戦 JBCF おおいたいこいの道クリテリウム

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[上:逃げ集団のゴールスプリントを制した鈴木譲が今季Jプロツアー2勝目を飾った!]
[下:会心の勝利を、ともに逃げた阿部選手と堀選手が祝福する]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

10月29日(土)に、2016年のJプロツアー第22戦となる「JBCFおおいたいこいの道クリテリウム」が開催されました。

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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の8名がエントリー。

増田成幸
鈴木譲
阿部嵩之
大久保陣
飯野智行
堀孝明
雨澤毅明
小野寺玲


2016年のJプロツアー第22戦となる「JBCFおおいたいこいの道クリテリウム」が大分県大分市のいこいの道周辺に設定された公道特設周回コースで開催され、レース序盤に形成された12名の逃げ集団が後続のメイン集団に50秒のタイム差をつけて逃げ切り。最後は逃げ集団でのゴールスプリント勝負を宇都宮ブリッツェンの鈴木譲が制し、Jプロツアー開幕戦「宇都宮クリテリウム」に続いて今シーズン2度目の優勝を飾りました!

ついに残るすところ2戦となった2016年のJプロツアー。ここまでの段階で個人ランキング、チームランキングともに2位の宇都宮ブリッツェンですが、ポイント差を考えると残り2戦での逆転は現実的ではない状態ということもあり、一戦一戦の勝利を目指してレースを戦っていくことが求められる状況と言えます。

第22戦は、今シーズン相性が良いクリテリウムでのレース。予選レースを全員が突破した宇都宮ブリッツェンは、決勝レースまでの僅かな時間の中でミーティングを行い、好調を維持する小野寺選手でのゴールスプリント勝負を軸に、逃げにスプリント力のある選手を含む複数人を送り込んで勝ち逃げを作るオプションも用意するという、宇都宮クリテリウムに近いプランで勝利を目指すことを確認してレースに臨みました。

スタートセレモニー、1周回のニュートラルランを経てスタートが切られたレースは、スタート直後から激しいアタック合戦が繰り広げられる展開となります。

2周回目に入ると鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)が単独で抜け出す場面を作りますが、すぐに集団が吸収。その後も選手が飛び出しては吸収される展開が繰り返されます。

レースが動いたのは9周回目。

10名ほどの選手が集団から先行すると、そこに数名の選手がブリッジをかけ、最終的に12名の逃げ集団が形成されます。

畑中(Team UKYO)

鈴木譲、阿部、堀(宇都宮ブリッツェン)

吉田、田窪(マトリックスパワータグ)

入部(シマノレーシング)

ボシス(ニールプライド南信スバル)

中島(愛三工業レーシング)

吉岡、下島(那須ブラーゼン)

クロフォード(キナンサイクリング)

↓ 11秒

メイン集団

逃げ集団の内訳を見ると宇都宮ブリッツェンが最多の3名を送り込んで有利な展開を手にはしましたが、畑中選手(Team UKYO)や吉田選手(マトリックスパワータグ)、入部選手(シマノレーシング)などスプリント力に優れる有力選手も逃げに入っており、決して油断できない状況と言えます。

一方のメイン集団は、逃げにエーススプリンターの吉田選手(マトリックスパワータグ)を送り込んだマトリックスパワータグ勢が先頭に立ってコントロールを開始。逃げ集団とメイン集団とのタイム差がみるみる開いていきます。

畑中(Team UKYO)

鈴木譲、阿部、堀(宇都宮ブリッツェン)

吉田、田窪(マトリックスパワータグ)

入部(シマノレーシング)

ボシス(ニールプライド南信スバル)

中島(愛三工業レーシング)

吉岡、下島(那須ブラーゼン)

クロフォード(キナンサイクリング)

↓ 40秒

メイン集団

レースはこのまま12名の逃げ集団とメイン集団という形のまま進んでいき、タイム差もほぼ変わらないまま周回数が減っていく状況となります。

レースが残り10周回を切っても逃げ集団とメイン集団とのタイム差に大きな変わりはなく、12名の逃げ集団の逃げ切りがほぼ濃厚という状況に。その状況を受けて、逃げ集団内でも勝利に向けた各チーム、選手の思惑が絡み合っていくこととなります。

そんな中、宇都宮ブリッツェンは阿部選手(宇都宮ブリッツェン)でのスプリント勝負で勝利を目指すことを選択。鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)と堀選手(宇都宮ブリッツェン)がライバル勢の攻撃のチェックに入るという役割分担で最終局面を迎えることとなります。

しかし、勝負を託された阿部選手(宇都宮ブリッツェン)をはじめ、勝利を狙うほとんどの選手が最もスプリント力があると思われる吉田選手(マトリックスパワータグ)の動きをマークし、その番手につくための動きが活性化する事態となり、その動きの中で阿部選手(宇都宮ブリッツェン)が集団の中に埋もれてしまうこととなります。

ここで、その状況を確認した鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)が自身もゴールスプリント勝負に絡んでいくことを決め、集団先頭をキープしながら最終周回のS字コーナーをクリアし、最終コーナーへと向かっていきます。

最終コーナーをクリアする鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)はインを突かれないようにしっかり閉めてスプリントを開始。吉田選手(マトリックスパワータグ)や入部選手(シマノレーシング)、畑中選手(Team UKYO)ら有力選手を抑えて先頭でゴールに飛び込み、開幕戦となった宇都宮クリテリウムに続き、今シーズンJプロツアー2勝目を飾りました!

清水監督コメント

「このコースでのレースは例年、我々宇都宮ブリッツェンが集団をコントロールしてまとめるという形で挑んでいましたが、今年はコースが逆回りになったことも考慮して、逃げでの展開も頭に入れてレースを展開しようということを話し合いました。逃げの展開の場合は宇都宮ブリッツェンがスプリンターを乗せるか、逆にライバルチームの選手を含ませないということを条件にしていましたが、ライバルチームのスプリンターが逃げに乗って宇都宮ブリッツェンのスプリンターが逃げに乗れないという状況になってしまいました。ですが、今のチームには高い能力を持つ選手が多い中で、一番逃げ集団に人数を送り込めたことが勝利につながったかなと感じています。今シーズンを通してチームが進化してきて、ロードレースでは外国人選手の個の力に屈することが多いながらも少しずつ勝てるようになってきたと思いますが、やはりクリテリウムでは相当なアドバンテージを持っていることを確認できたレースにもなったとも思います。明日の最終戦は強力な外国人選手勢に合った厳しいコースでのレースとなりますが、宇都宮ブリッツェンとしてはしっかりチーム力で応戦して勝利をつかみたいと思います。大分のレースは相性が良く、九州のサポーターさんや地元宇都宮からも応援に来てくださる方がいらっしゃる中でいいレースをお見せすることができてホッとしました。明日も引き続き応援、よろしくお願いします!」

鈴木譲選手コメント

「今日のレースは小野寺選手のゴールスプリント、勝ち逃げを作っての逃げ切りというふたつのプランを用意して決勝レースに臨みました。予選を走り終えた段階でかなり悩んだんですが、例年通りにコントロールするよりは逃げを作って勝ち逃げを狙いつつゴールスプリントに備えるという、宇都宮クリテリウムに近い作戦でいくことになりました。今年はコースが逆回りになって最終コーナーが緩くなったので、正直にコントロールをするよりは今日の作戦でいって正解だったと思いますね。実際に逃げ集団の中には有力チームの強いスプリンターも入っていたので、ウチとしては阿部選手と堀選手の逃げか自分のスプリントかなと考えてはいましたが、全体的に逃げが決まりにくいコースという印象もあったので、スプリントになるだろうと覚悟していました。そのスプリントの場面では阿部選手に先行してもらって先着でも、自分がそこからスピードを乗せていってでもいいな、と思っていたのですが、逃げ集団も緩くなって団子になってしまったことで阿部選手が埋もれてしまって、自分が単騎でスプリントすることになりました。しっかりいいラインを選べてインもきっちり閉めることができたので、あとはアウト側からくる選手を見ながら自分の全力でスプリントをするだけでした。初戦の宇都宮クリテリウムで勝って、今シーズンのクリテリウム最終戦でも勝つことができて、来シーズンにつながる走りができたと思いますし、チームとしても選択肢の幅が広がるレースが多かったので、かなりいいチームに仕上がったなと感じています。明日の最終戦もそのチーム力の高さをしっかり出せるレースをしたいと思います。今日のレースもたくさんのファン・サポーターの皆さんが現地で声援を送ってくださいましたし、遠く宇都宮でもたくさんのファン・サポーターの皆さんが声援を送ってくださっていたと思いますので、勝つことができて本当に良かったです。応援ありがとうございました!」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

◆[リザルト

[第3回 JBCF おおいたいこいの道クリテリウム - JPT第22戦 - 33.0km - ]

1位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) 41m59s 47.14km/h

2位 吉田隼人 (マトリックスパワータグ) st

3位 下島将輝 (那須ブラーゼン) st

4位 入部正太朗 (シマノレーシングチーム) st

5位 畑中勇介 (Team UKYO) st

6位 中島康晴 (愛三工業レーシングチーム) st

7位 阿部嵩之 (宇都宮ブリッツェン) st

8位 ジャイ・クロフォード (KINAN Cycling Team) st

9位 堀孝明 (宇都宮ブリッツェン) st

10位 トム・ボシス (NEILPRYDE-NANSHIN SUBARU CYCLING TEAM) +01s

15位 小野寺玲 (宇都宮ブリッツェン) +50s

49位 飯野智行 (宇都宮ブリッツェン) +1m03s

50位 雨澤毅明 (宇都宮ブリッツェン) +1m03s

61位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) +1m07s

63位 大久保陣 (宇都宮ブリッツェン) +1m07s

出走=70名/完走=66名

◆2016Jプロツアー 個人ランキング

1位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) 14,426P

2位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) 11,938P

3位 ベンジャミン・プラデス (Team UKYO) 11,136P

4位 オスカル・プジョル (Team UKYO) 9,624P

5位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) 8,954P

6位 ジョン・アベラストゥリ・イザガ (Team UKYO) 8,662P

◆2016Jプロツアー チームランキング

1位 Team UKYO 42,686P

2位 宇都宮ブリッツェン 37,634P

3位 マトリックスパワータグ 28,764P

4位 シマノレーシングチーム 20,166P

5位 NEILPRYDE-NANSHIN SUBARU CYCLING TEAM 14,259P

6位 愛三工業レーシングチーム 13,418P

ルビーレッドジャージ ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ)

ピュアホワイトジャージ 小野寺玲 (宇都宮ブリッツェン)



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[前日の予報では曇りだったが、すっきりと晴れわたる爽やかな秋空となった大分市]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[会場入りしてすぐ、地元テレビ局のインタビューを受ける宇都宮ブリッツェンの選手たち]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[予選の前にはJプロツアーランキングトップ6のチームプレゼンテーションが行われた]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[予選1組に出場する阿部・雨澤・増田の3選手が並んでアップを開始する]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[予選を前にリラックスした笑顔を見せる増田選手からは、トップライダーの風格が漂う]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[予選1組目がスタートし、180度コーナーへ進入するポジション争いが繰り広げられる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[ジャパンカップ後に体調を崩してしまった大久保選手だったが難なく予選通過]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[ポイント争いに無関係の予選からトリビオ選手にリスペクト込みのマークを受ける増田選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[シーズン後半好調を維持する雨澤選手も余裕の予選通過を決める]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[出走4選手全員が無難な走りでまとめて予選を通過した]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[ジャパンカップ山岳賞の記憶も新しい堀選手が落ち着いた表情で予選スタートを待つ]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[予選1組目よりも若干スローペースで予選2組目の幕が開けた]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[ピュアホワイトジャージをキープする小野寺選手は得意のクリテリウムで難なく予選通過を決めた]
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[今シーズンで逞しさが増した堀選手も危なげなく予選通過を決める]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[完全復活への階段を上がる飯野選手も予選通過]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[予選2組に出走した選手も全員が通過を決め、8名全員で決勝レースに臨むことになった]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[決勝レース前、予選を走った感触も加味して再度のミーティングが行われた]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[ランキング上位選手を先頭にスタートラインに選手たちが整列する]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[序盤から積極的にアタックを仕掛けて逃げを作ろうとする鈴木譲選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[レース序盤は各チームによるアタックの応酬が続く展開となる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[集団の番人の如く中央に君臨する阿部選手が次の展開を生み出そうとチャンスをうかがう]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[体調不良で終盤の集団コントロールを任された大久保選手が序盤は脚を温存]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[自身のリザルトではなくチームメートのリザルトのために積極的に動く増田選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[今シーズンの1年で飛躍的な成長を遂げた雨澤選手と小野寺選手が存在感が増した走りを見せる]
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[きっちりと逃げに乗り、逃げ集団のペースメークを主導する阿部選手]
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[逃げを容認したメイン集団はマトリックス勢がコントロール。その後方に宇都宮ブリッツェンの選手たちが控える]
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[各チームの有力選手が入った逃げ集団が快調に逃げ続ける]
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[メイン集団内でチームとしての走りの記憶を呼び戻す作業が続く飯野選手]
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[自身での勝負とアシストの両方を想定しながら逃げ集団の先頭を引く堀選手]
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[動きが止まってしまったメイン集団に残った選手たちは、明日のレースも見据えて脚を休める]
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[開幕戦に続いての今シーズンJプロツアー2勝目に思わず顔がほころぶ鈴木譲選手をともに逃げた2選手が祝福]
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[今シーズンのチームの成長を集約したような勝利に、清水監督も笑顔を見せて鈴木譲選手を祝福する]
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[「いいチームに仕上がったと思う」と鈴木譲選手も語ったチームが、明日の最終戦でどんなレースを見せるか]
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[お馴染みとなったポージングタイムで会場を沸かせた小野寺選手は、ジャージキープを懸けて明日の最終戦に臨む]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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