« JPT第18戦 JBCF まえばし赤城山ヒルクライム | トップページ | JCX第1戦 茨城シクロクロス取手ステージ »

2016/10/12

JPT第20戦 JBCF 経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップ

S1
25
[上:外国人選手が大半以上を占める先頭集団に何とか食らいつこうとする雨澤選手]
[下:異次元とも言える走りで逃げ切り勝利を飾ったプジョルがロードチャンピオンシップを制した]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

10月9日(日)に、2016年のJプロツアー第20戦となる「JBCFロードチャンピオンシップ」が開催されました。

◆大会WEBサイトは[こちら
◆Live!!!ブログレポートは[こちら

このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の7名がエントリー。

鈴木譲
阿部嵩之
大久保陣
飯野智行
堀孝明
雨澤毅明
小野寺玲



2016年のJプロツアー第19戦となる「JBCF経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップ(JBCF輪島ロードレース)」が、石川県輪島市の美しくも厳しい公道サーキットコースで開催され、2周回目の上りで切れ味鋭いアタックを仕掛けて飛び出したTeam UKYOのオスカル・プジョルとマトリックスパワータグのホセビセンテ・トリビオを集団が追走する展開となりますが、残り2周回で単独で抜け出したプジョルがそのまま逃げ切り優勝を飾りました。

宇都宮ブリッツェン勢は、逃げる2名の選手をブリヂずトンアンカー勢とともに集団で追走し続けましたが、残り2周回でのブリヂストンアンカー勢のペースアップに雨澤選手のみが食らいつきましたが、その雨澤選手も最後は力尽きてしまい13位でフィニッシュ。久しぶりにトップ10に選手を送り込めない厳しい結果でレースを終え、チームランキング首位の座もTeam UKYOに明け渡すこととなってしまいました。

2016年のJプロツアーも第19戦を迎え、残すところあと5戦となりました。今回の輪島ロードレースは経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップとして開催され、レースレイティングもJプロツアーで最も高いAAAレース。年間ランキング争いを占う上で非常に重要なレースとなります。

宇都宮ブリッツェンは現在チームランキングでトップに立っているものの、エースの増田選手が前戦の第18戦まえばし赤城山ヒルクライムでの落車で骨挫傷を負いレースを欠場する緊急事態。そのため、チームとしては外国人選手勢の個の力が強調されるような厳しい展開のレースに持ち込ませず、できる限り大きな集団のままで進めていくことを念頭にレースに臨みました。

歴史を感じさせる輪島市門前の町並みをパレード走行した後にリアルスタートが切られたレースは、いきなりTeam UKYOの強力外国人選手勢が積極的にアタックを仕掛けたことでハイペースな展開となり、1周回目を終える時点で集団が大きく分断されることとなります。

すると、上り区間でプジョル選手(Team UKYO)が驚異的なアタックを仕掛けて抜け出すと、そのアタックにトリビオ選手(マトリックスパワータグ)が反応。2名の強力な外国人選手が逃げる展開となります。

一方の集団は、ブリヂストンアンカー勢と宇都宮ブリッツェン勢が協調体制をとって集団をコントロール。強力な逃げ2名を捕らえられる範囲内にタイム差を保ってレースを進めていくこととなります。

その後、レースはしばらく逃げる2名とブリヂストンアンカーと宇都宮ブリッツェンがコントロールする集団という展開が続き、タイム差も45秒~1分程度の状態のままで進んでいきます。

レースが大きく動いたのは、レースも残り3周回となる5周回目。上り区間でブリヂストンアンカー勢がペースアップを開始したことで集団が崩壊。宇都宮ブリッツェン勢では雨澤選手が何とかそのペースアップに食らいついていく展開となります。

最初の上りをペースアップした集団後方でクリアした雨澤選手(宇都宮ブリッツェン)でしたが、ふたつ目の上りで脚を攣ってしまったことで追走集団から遅れ始めた状態で6周回目を迎えます。

プジョル(Team UKYO)

トリビオ(マトリックスパワータグ)

西薗、ルバ(ブリヂストンアンカー)

中根(愛三工業)

デリアック(ニールプライド南信スバル)

雨澤(宇都宮ブリッツェン)

鈴木譲、堀含む集団

6周回目に入ると、逃げ続けていた2名の先頭でも、プジョル選手(Team UKYO)がアタックを仕掛けて抜け出し、単独で先頭をひた走る展開となります。

一方、取り残される形となったトリビオ選手(マトリックスパワータグ)は、後方から追走してきた中根選手(愛三工業)とプラデス選手(Team UKYO)に吸収され、その後方にルバ選手(ブリヂストンアンカー)が続く展開で、レースは最終周回へと入っていくことになります。

プジョル(Team UKYO)

↓ 20秒

プラデス(Team UKYO)

中根(愛三工業)

↓ 25秒

ルバ(ブリヂストンアンカー)

↓ 1分30秒

5名ほどの集団

↓ 30秒

雨澤(宇都宮ブリッツェン)

↓ 30秒

鈴木譲、堀含む集団

最終周回に入っても先頭を独走するプジョル選手(Team UKYO)の勢いは衰えず、結局、最後まで逃げ切って優勝を飾りました。

宇都宮ブリッツェン勢は、ペースアップした追走から遅れてしまった雨澤選手がその後も何とか踏ん張って13位でフィニッシュしましたが、チームとしてはトップ10に誰も選手を送り込むことができず。逆に2位にプラデス選手が入ったTeam UKYOにチームランキングでもポイントを上回られてレースを終えました。

鈴木真理監督代行コメント

「戦前から強力な外国人選手勢との力の差があることは分かっていたので、前日のミーティングでもできる限り“ぬるい”展開にして、上位に選手を複数名送り込んで、何とかチームランキングを離されないように今回は耐えるということを考えていました。残り3周までは望んでいたような“ぬるい”展開にすることはできたのですが、その後のブリヂストンアンカー勢のペースアップによって力勝負に持ち込まれることになってしまって、強力なスペイン人選手勢に有利なレース展開となってしまいました。宇都宮ブリッツェンとしては雨澤選手が何とか食らいついてくれはしたのですが、日本人選手はほとんどが先頭に残れない厳しい展開についていくことができませんでした。今日のような展開では増田選手がいてもどうなっていたか分かりませんが、やはり増田選手が抜けた穴は大きくて、その穴を埋めきれなかったかな、と。ただ、雨澤選手もしっかり先頭集団で、かつ数少ない日本人選手の1人として強力な外国人選手勢に食らいついてくれたことで評価は高まったと思いますし、今後につなげてくれればと思います。残る選手たちも一生懸命やってくれたと思いますが、日々の練習からもう少し積み重ねていかないと対抗できないなと感じています。ここまでクリテリウムではある程度チームプレーで上手くやって来られましたが、ロードレースになるともともと力の差があることは走る前から分かっていたことなので、今回はどこまで食らいついていけるかが重要だと思っていました。久しぶりのロードレースでしたが、やはり外国人選手勢に押し切られてしまいましたね。とにかく、現時点では力の差があるということを選手全員がきちんと受け止めて、今後しっかり立て直していきたいと思います」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY



Logo
シクロワイアードの記事は[こちら

◆[リザルト

[第50回JBCF経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップ(第9回JBCF輪島ロードレース) - JPT第19戦 - 88.6km - ]

1位 オスカル・プジョル (Team UKYO) 2h27m55s 35.93km/h

2位 ベンジャミン・プラデス (Team UKYO) +31s

3位 トマ・ルバ (ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) +31s

4位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) +39s

5位 中根英登 (愛三工業レーシングチーム) +40s

6位 ロイック・デリアック (NEILPRYDE-NANSHIN SUBARU CYCLING TEAM) +2m07s

7位 ロドリゴ・アラケ・ロレンテ (Team UKYO) +2m08s

8位 西薗良太 (ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) +2m23s

9位 サルバドール・グアルディオラ (Team UKYO) +2m23s

10位 畑中勇介 (Team UKYO) +3m41s

13位 雨澤毅明 (宇都宮ブリッツェン) +4m00s

15位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +4m17s

17位 堀孝明 (宇都宮ブリッツェン) +4m18s

30位 飯野智行 (宇都宮ブリッツェン) +12m09s

32位 小野寺玲 (宇都宮ブリッツェン) +12m09s

54位 阿部嵩之 (宇都宮ブリッツェン) +17m57s

DNF 大久保陣 (宇都宮ブリッツェン)

出走=123名/完走=55名

◆2016Jプロツアー 個人ランキング

1位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) 13,076P

2位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) 11,848P

3位 オスカル・プジョル (Team UKYO) 8,484P

4位 ベンジャミン・プラデス (Team UKYO) 8,106P

5位 ジョン・アベラストゥリ・イザガ (Team UKYO) 8,002P

6位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) 7,414P

◆2016Jプロツアー チームランキング

1位 Team UKYO 36,156P

2位 宇都宮ブリッツェン 32,734P

3位 マトリックスパワータグ 26,110P

4位 シマノレーシングチーム 17,036P

5位 愛三工業レーシングチーム 12,788P

6位 NEILPRYDE-NANSHIN SUBARU CYCLING TEAM 11,445P

ルビーレッドジャージ ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ)

ピュアホワイトジャージ 小野寺玲 (宇都宮ブリッツェン)



01
[レース当日、空は厚い雲に覆われたものの雨は何とか降らずに持ちこたえる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
02
[レース前日、監督代行を任された鈴木真理キャプテンを中心にミーティングが行われた]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
03
[日本代表として欧州で揉まれてきた経験を増田選手不在のレースで発揮したい雨澤選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
04
[ピュアホワイトジャージをキープする小野寺選手が出走サインの後の検車を受ける]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
05
[真理キャプテンと増田選手不在の苦しい台所事情のチームをまとめる鈴木譲選手が出走サインを行う]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
06
[開幕前からこの輪島でのレースに照準を合わせてきた飯野選手がアップを開始する]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
07
[2011年に同レースで優勝している阿部選手が落ち着いた表情で準備を進める]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
08
[上りの厳しい難コースで外国人選手勢に対抗し得る登坂力を持つ堀選手が真剣な表情でアップを続ける]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
09
[真理監督代行が選手たちにストレスフリーな環境を提供すべく、慌ただしくスタッフ業務に奔走する]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
10
[4年前に獲得した輪翔旗を現時点のメンバー、外国人選手が増えた現環境で再度手にすることができるか]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
11
[宇都宮から遠く離れた輪島の地にも、心強いレッドゾーンが出来上がった]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
12
[輪島市門前町をパレードランした選手たちが総持寺を背にスタート地点に戻る]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
13
[スタート直後から積極的に攻撃を仕掛ける外国人選手勢に対しチーム一丸となって対応する]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
14
[自分向きではない厳しい上りのレースに苦悶の表情を浮かべつつもペダルを踏み続ける大久保選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
15
[小野寺選手も上りのたびに集団から少し遅れてしまうが、その後の下りと平坦で集団復帰する展開]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
16
[今レースでの完全復活を狙っていた飯野選手だったが、序盤から遅れてしまう]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
17
[プジョルの常人離れしたアタックをきっかけに2名の逃げが形成される展開となる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
18
[強力な2選手の逃げに慌てることなく、集団内で次の展開を見据える雨澤選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
19
[集団から遅れてしまった大久保選手が周囲の選手をまとめ、何とか集団復帰を試みる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
20
[ブリヂストンアンカー勢とともに集団コントロールする阿部選手が阿修羅の表情で上りをクリアする]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
21
[エースの働きを求められる堀選手、その時まで集団内で脚を温存する]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
22
[何とか活路を見出したい大久保選手と飯野選手だったが、グルペット集団での苦しい走りとなった]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
23
[厳しいコースでのタフなレース展開に必死に食らいついていく雨澤選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
24
[ペースアップしたブリヂストンアンカー勢を、少し遅れて鈴木譲選手と堀選手を含む集団が追いかける]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
26
[追走集団に食らいついたものの踏ん張り切れなかった雨澤選手が13位でフィニッシュ]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
27
[プロ初勝利を挙げた輪島で完全復活を遂げたかった飯野選手、欧州での成長を示したかった小野寺選手は完走するにとどまった]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
28
[勝負どころで踏ん張り切れなかった自分を責めるようにうなだれる雨澤選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
29
[今シーズン一番とも言える惨敗にチームピットにも重い空気が流れる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
30
[監督代行としてチームを率いた真理キャプテンが雨澤選手とレースを振り返る]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

|

« JPT第18戦 JBCF まえばし赤城山ヒルクライム | トップページ | JCX第1戦 茨城シクロクロス取手ステージ »