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2016/10/26

JAPAN CUP CYCLE ROAD RACE

S1
Jc27
[上:堀選手を含む4名の逃げ集団が快調に逃げ続ける]
[下:最後の古賀志林道で抜け出したヴィッレッラが独走勝利を飾った]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

10月23日(日)に、アジア最大規模のワンデーレース「ジャパンカップ(UCI-1.HC)」が開催されました。

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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の5名がエントリー。

増田成幸
鈴木譲
堀孝明
雨澤毅明
小野寺玲



アジア最大規模のワンデーレース「JAPANCUP(UCI-1.HC)」がアップダウンの厳しい宇都宮市森林公園とその周辺の公道サーキットコースで開催され、最終周回に単独で飛び出したキャノンデール・ドラパックのダヴィデ・ヴィッレッラがそのまま最後まで逃げ切り、独走勝利を飾りました。

宇都宮ブリッツェン勢は、山岳賞獲得を任された堀選手がスタートから積極的な動きを見せて5名の逃げに乗り、3周回目に設定された最初の山岳賞を見事に獲得。その堀選手を含む逃げが吸収された後は、残り2周回に入った段階から鈴木譲選手が増田選手と雨澤選手を引き連れて古賀志林道に入って攻撃を開始。最終局面にも増田選手と雨澤選手が残って勝負どころを迎えましたが、世界トップレベルの選手たちが見せたペースアップに最後はついていくことができず。増田選手が日本人選手3番手となる18位でフィニッシュして、地元開催のビッグレースを終えています。

宇都宮ブリッツェンにとって、1年の中で最も大切なレースのひとつと言える「ジャパンカップ」。

今年は大会25周年と宇都宮市制120周年を記念したメモリアルレースとしての開催ということもあり、過去最高の85,000人の観客がコース沿いを埋め尽くして、世界最高峰の走りを今か今かと待ちわびる大盛況の状態。

宇都宮ブリッツェンは、地元開催のこのビッグレースに増田、鈴木譲、堀、雨澤、小野寺の5選手が出場。厳しい上りとレース展開に対応できる5人で、エース増田選手の表彰台獲得を最大目標に、残り2周回から鈴木譲選手と小野寺選手で増田選手と雨澤選手を集団先頭に引き上げて勝負の舞台に送り込む。堀選手は序盤の逃げに乗って山岳賞獲得を狙うというプランでレースに臨みました。

レースがスタートすると、プラン通りに堀選手がスタートダッシュを決め、逃げ集団を作ろうとする動きを見せます。

するとこの動きに井上選手(ブリヂストンアンカー)、ブレシェル(キャノンデール・ドラパック)、M・ガルシア(キナンサイクリング)の3選手が反応し、早々に4名の逃げ集団が形成されます。

一方のメイン集団は、前日のクリテリウムを圧巻のチーム力で制したトレック・セガフレード勢が先頭に立ってコントロールを開始しますが、その隙を突いて2名の選手が飛び出し、先行する4名にブリッジをかけようと試みます。

堀(宇都宮ブリッツェン)

井上(ブリヂストンアンカー)

ブレシェル(キャノンデール・ドラパック)

M・ガルシア(キナンサイクリング)

安原(マトリックスパワータグ)

ヒル(アタッキ・チームグスト)

メイン集団

2周回目に入ると追走から安原選手(マトリックスパワータグ)が遅れる一方で、ヒル選手(アタッキ・チームグスト)は先頭集団に合流。レースは5名の逃げ集団とメイン集団という展開になります。

堀(宇都宮ブリッツェン)

井上(ブリヂストンアンカー)

ブレシェル(キャノンデール・ドラパック)

M・ガルシア(キナンサイクリング)

ヒル(アタッキ・チームグスト)

↓ 2分

メイン集団

そのままレースは3周回目に入り、レースは最初の山岳賞争いを迎えます。KOMポイントに近づくと、プラン通り山岳賞獲得を狙う堀選手(宇都宮ブリッツェン)のほかに、合流してきたヒル選手(アタッキ・チームグスト)も山岳賞を積極的に狙おうとする動きを見せます。

そして、最後はこの2名の一騎打ち状態となりますが、堀選手(宇都宮ブリッツェン)が何とか先行して最初の山岳賞を獲得。チームが掲げていた目標のひとつをまずは達成します。

その後、レースは5名の逃げ集団とトレック・セガフレードやBMCレーシングなどのUCIワールドツアーチーム勢が選手を出し合ってコントロールするメイン集団という形で、タイム差も2分~2分15秒に保たれたまましばらく進んでいきます。

そんな状況の中で迎えた2回目の山岳賞となる6周回目は、井上選手(ブリヂストンアンカー)が先頭で通過。この頃になると、逃げ集団とメイン集団とのタイム差は1分40秒前後にまで一旦は縮まります。

その後は再びタイム差が拡大し3分30秒ほどになりますが、ここで逃げ集団のヒル選手(アタッキ・チームグスト)の脚が痙攣しストップ。逃げ集団は4名となります。

再び落ち着きを取り戻したレースは大きな動きがないまま周回を重ねていき、3回目の山岳賞となる9周回目に入ります。

すると今度は、M・ガルシア選手(キナンサイクリング)が山岳賞獲得を狙ってアタック。見事に3回目の山岳賞を獲得します。

レースも二桁周回となる10周回を過ぎ、11周回目に入る頃になるとメイン集団も少しずつペースアップを開始。逃げ集団とのタイム差を1分30秒~40秒程度にまで縮める展開となります。

一方の逃げ集団では、11周回目の上りで井上選手(ブリヂストンアンカー)がドロップ。逃げ集団は3名となります。

レースも残り3周回となる12周回目に入ると、メイン集団も本格的にペースアップを開始。ランプレ・メリダ勢が先頭に立ってコントロールに入る状況となります。

その頃、最後の山岳賞争いは9周回目に続きM・ガルシア選手(キナンサイクリング)が獲得。また、KOMに向かう古賀志林道で堀選手(宇都宮ブリッツェン)が遅れ、先頭は2名となります。

レースは2名の逃げとペースアップを続けるメイン集団という状況となって迎えた残り2周回となる13周回目。スタート・フィニッシュラインを通過する2名の逃げのすぐ後方にメイン集団が迫る展開となります。

すると、スタート・フィニッシュラインを通過したメイン集団の右側から、鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)の選手を先頭に宇都宮ブリッツェンの選手たちがポジションを上げ始め、逃2名の逃げを吸収して古賀志林道に入るとペースを上げて攻撃を開始します。

宇都宮ブリッツェンのこの動きで一気に活性化した集団から、プジョル選手(Team UKYO)がアタック。この動きにパワー選手(オリカ・バイクエクスチェンジ)やイェンセン(オリカ・バイクエクスチェンジ)らが反応。本当の勝負どころへと入っていく展開となります。

一気に活性化した集団は人数を30名弱にまで減らし、最終周回へと向かっていきます。

すると、スタート・フィニッシュラインでペティッリ(ランプレ・メリダ)がアタック。集団が少しタテに伸びた状態で最後の古賀志林道へと向かうこととなります。

最後の古賀志林道に入ると、今度はヴィッレッラ(キャノンデール・ドラパック)がアタックを仕掛けて先行。すかさずピーターズ選手(チームスカイ)が追走に入ります。

単独で先行するヴィッレッラ選手(キャノンデール・ドラパック)は、古賀志林道の下りを終えて大谷街道に入ってもリードをキープして独走。その後方では古賀志林道の上りと下りで抜け出した6名の選手がヴィッレッラ(キャノンデール・ドラパック)を追走する形となります。

ヴィッレッラ(キャノンデール・ドラパック)

プジョル、プラデス(Team UKYO)

モーリ(ランプレ・メリダ)

イェンセン、パワー(オリカ・バイクエクスチェンジ)

ピーターズ(チームスカイ)

5名ほどの集団

増田(宇都宮ブリッツェン)含む12名ほどの集団

大谷街道田野町交差点を過ぎてもリードを保つヴィッレッラ選手(キャノンデール・ドラパック)に対し、後方の追走集団も遅れて田野町交差点を通過。するとここで、イェンセン選手(オリカ・バイクエクスチェンジ)が単独で飛び出し、先行するヴィッレッラ選手(キャノンデール・ドラパック)を追走する展開となります。

しかし、決死の追走を見せたイェンセン選手(オリカ・バイクエクスチェンジ)は惜しくも届かず、最後までリードを守り切ったヴィッレッラ選手(キャノンデール・ドラパック)が独走でフィニッシュラインへと現れ、自身の強さを誇示するかのようなポーズでゴールして優勝を飾りました。

宇都宮ブリッツェンは、増田選手がヴィッレッラ選手の攻撃で活性化した前方集団に惜しくも入ることができず、第4集団でのゴールスプリントの末、日本人選手で3番手となる18位でフィニッシュ。プラン通りにチームとして攻撃を仕掛けて集団を活性化させたものの、最後は世界トップレベルの力を見せつけられてレースを終えました。

清水監督コメント

「今日のレースは真っ向勝負、チームで攻撃をするということを話し合っていて、予定通りに皆んなが動いていい走りを見せてくれました。昨年も奇襲攻撃という形で同様の攻撃を仕掛けましたが、今年も真っ向勝負を仕掛けて今現在の自分たちの立ち位置というものを確認したいという気持ちと、何かできるんじゃないかという気持ちがあったので思い切って攻撃を仕掛けました。結果的には目標に届かないものになってしまいましたが、チームで動くこと、最終局面に2名の選手を残すことは今までできなかったことだと思います。チームで積極的に攻めたことで見えたものもありますし、実力が上がっていることもわかりましたし、もちろん足りない部分も分かりました。そういうあらゆる部分を加味して総括するとすれば、いいレースだったなと思っています。ジャパンカップは年を重ねるごとにレベルが上がってきていて、そのレベルもキープされ続けているレースなので、宇都宮ブリッツェンのような全員日本人の国内コンチネンタルチームが一桁順位を獲得するということは本当に大変なことです。しかし、今年のレースを終えてみて、宇都宮ブリッツェンもようやくチャレンジできる土台に上がれたのではないかと感じています。今年は例年以上に宇都宮ブリッツェンへの応援が多かったと感じました。益々モチベーションが上がりましたので、早く来年のジャパンカップを走りたい!という気持ちです。それまでの1年間も、変わらぬ応援よろしくお願いします!」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY



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◆[リザルト

[2016 JAPAN CUP - UCI-1.HC - 144.2km - ]

1位 ダヴィデ・ヴィッレッラ (キャノンデール・ドラパック) 3h46m43s 38.2km/h

2位 クリストファー・ユール・イェンセン (オリカ・バイクエクスチェンジ) +06s

3位 ロバート・パワー (オリカ・バイクエクスチェンジ) +14s

4位 マヌエーレ・モーリ (ランプレ・メリダ) +14s

5位 オスカル・プジョル (Team UKYO) +14s

6位 アレックス・ピーターズ (チームスカイ) +14s

7位 ベンジャミン・プラデス (Team UKYO) +17s

8位 ハビエル・メヒヤス・レアル (チーム・ノボノルディスク) +43s

9位 新城幸也 (ランプレ・メリダ) +43s

10位 ジョセフ・ロスコフ (BMCレーシングチーム) +43s

18位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) +1m19s

27位 雨澤毅明 (宇都宮ブリッツェン) +2m43s

30位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +3m47s

42位 小野寺玲 (宇都宮ブリッツェン) +7m47s

52位 堀孝明 (宇都宮ブリッツェン) +10m51s

出走=78名/完走=53名


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[会場入りを前に準備を進める増田選手の表情には怪我の影響が少なくなったことを感じさせる笑顔が]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[厳しいレースで勝負に絡めると判断された5名の精鋭がアップを始める]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[会場には朝早くから大勢の観客が詰めかけ、過去最高の8万5千人にまで膨れ上がった]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[HCカテゴリーのレースで無線が使用可能とあり、スタートを前に無線の準備が進められる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[U23日本代表の欧州遠征から帰国後、順調に調子を上げる雨澤選手が出走サインに向かう]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[山岳賞獲得に期待がかかる堀選手が出走サインを済ませ、記念ジャンパーにもサインを入れる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[ステージ上でインタビューに応じた後、写真撮影に応えるブリッツェンボーイズ]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[10時のスタートに合わせて選手たちがスタートラインに整列し始める]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[集中しつつも落ち着き払った表情でスタートの瞬間を待つ増田選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[スタートの号砲とともに逃げを狙って堀選手がスタートダッシュを見せる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[狙い通り逃げ集団に入った堀選手が山岳賞獲得に向けて逃げ集団を牽引する]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[ブリッツェンコーナーの路面には朝からサポーターが書き込んでくれた応援メッセージが]
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[トレーニングから慣れ親しんだ古賀志林道を熟知する走りで、堀選手が最初の山岳賞を獲得!]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[ワールドツアーチームが組む隊列後方の好ポジションをキープしてレースを展開する集団内の選手たち]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[ブレシェルやガルシアといった有力選手を含む5名の逃げ集団で堀選手も逃げ続ける]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[メイン集団が有力選手を含む逃げとのタイム差を考慮したペースで田野町交差点へと向かう]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[勝負どころの終盤に備えて集団内でまとまり、ポジションをキープする4選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[ヒルがドロップし4名となった逃げ集団の先頭を引く堀選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[メイン集団はワールドツアーチームが選手を出し合ってコントロールを続ける]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[井上選手が遅れ、3名となった逃げ集団で堀選手が懸命の走りを見せる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[残り周回も少なくなり、メイン集団も少しずつ追走のペースを上げ始める]
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[憧れの舞台でつかんだ自信をさらに確かなものにするべく逃げ続ける堀選手]
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[残り2周回で攻撃を仕掛け、集団先頭で古賀志林道へと向かう宇都宮ブリッツェンの選手たち]
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[増田選手とともに勝負を託された雨澤選手がペースアップする集団内で懸命の走りを見せる]
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[チームメート、スタッフ、サポーター、宇都宮ブリッツェンに関わる全ての人の想いを胸に最終局面に臨む増田選手]
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[攻撃のスイッチを入れる役割を見事に果たした鈴木譲選手が先頭から遅れつつもゴールを目指す]
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[先頭からは遅れてしまったが、増田選手が最後の力を振り絞ってスプリントに挑む]
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[抜群の判断と圧倒的な独走で勝利をつかんだヴィッレッラを中心に、表彰式で声援に応える入賞者たち]
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[いつの日か歓喜のシャンパンファイトに加われることを信じ、宇都宮ブリッツェンは戦い続ける]
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[7年越しに目標とする山岳賞を獲得した堀選手が、息子とともに表彰台で笑顔を見せる]
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[2年連続でアジア最優秀選手を獲得した新城選手。彼を上回ってこの賞を獲得するのが当面の目標だ]
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[会場一の応援で後押ししてくれたサポーターとともに、1年後のジャパンカップでの活躍を誓う]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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