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2016年10月

2016/10/29

JPT第22戦 JBCF おおいたいこいの道クリテリウム

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[上:逃げ集団のゴールスプリントを制した鈴木譲が今季Jプロツアー2勝目を飾った!]
[下:会心の勝利を、ともに逃げた阿部選手と堀選手が祝福する]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

10月29日(土)に、2016年のJプロツアー第22戦となる「JBCFおおいたいこいの道クリテリウム」が開催されました。

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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の8名がエントリー。

増田成幸
鈴木譲
阿部嵩之
大久保陣
飯野智行
堀孝明
雨澤毅明
小野寺玲


2016年のJプロツアー第22戦となる「JBCFおおいたいこいの道クリテリウム」が大分県大分市のいこいの道周辺に設定された公道特設周回コースで開催され、レース序盤に形成された12名の逃げ集団が後続のメイン集団に50秒のタイム差をつけて逃げ切り。最後は逃げ集団でのゴールスプリント勝負を宇都宮ブリッツェンの鈴木譲が制し、Jプロツアー開幕戦「宇都宮クリテリウム」に続いて今シーズン2度目の優勝を飾りました!

ついに残るすところ2戦となった2016年のJプロツアー。ここまでの段階で個人ランキング、チームランキングともに2位の宇都宮ブリッツェンですが、ポイント差を考えると残り2戦での逆転は現実的ではない状態ということもあり、一戦一戦の勝利を目指してレースを戦っていくことが求められる状況と言えます。

第22戦は、今シーズン相性が良いクリテリウムでのレース。予選レースを全員が突破した宇都宮ブリッツェンは、決勝レースまでの僅かな時間の中でミーティングを行い、好調を維持する小野寺選手でのゴールスプリント勝負を軸に、逃げにスプリント力のある選手を含む複数人を送り込んで勝ち逃げを作るオプションも用意するという、宇都宮クリテリウムに近いプランで勝利を目指すことを確認してレースに臨みました。

スタートセレモニー、1周回のニュートラルランを経てスタートが切られたレースは、スタート直後から激しいアタック合戦が繰り広げられる展開となります。

2周回目に入ると鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)が単独で抜け出す場面を作りますが、すぐに集団が吸収。その後も選手が飛び出しては吸収される展開が繰り返されます。

レースが動いたのは9周回目。

10名ほどの選手が集団から先行すると、そこに数名の選手がブリッジをかけ、最終的に12名の逃げ集団が形成されます。

畑中(Team UKYO)

鈴木譲、阿部、堀(宇都宮ブリッツェン)

吉田、田窪(マトリックスパワータグ)

入部(シマノレーシング)

ボシス(ニールプライド南信スバル)

中島(愛三工業レーシング)

吉岡、下島(那須ブラーゼン)

クロフォード(キナンサイクリング)

↓ 11秒

メイン集団

逃げ集団の内訳を見ると宇都宮ブリッツェンが最多の3名を送り込んで有利な展開を手にはしましたが、畑中選手(Team UKYO)や吉田選手(マトリックスパワータグ)、入部選手(シマノレーシング)などスプリント力に優れる有力選手も逃げに入っており、決して油断できない状況と言えます。

一方のメイン集団は、逃げにエーススプリンターの吉田選手(マトリックスパワータグ)を送り込んだマトリックスパワータグ勢が先頭に立ってコントロールを開始。逃げ集団とメイン集団とのタイム差がみるみる開いていきます。

畑中(Team UKYO)

鈴木譲、阿部、堀(宇都宮ブリッツェン)

吉田、田窪(マトリックスパワータグ)

入部(シマノレーシング)

ボシス(ニールプライド南信スバル)

中島(愛三工業レーシング)

吉岡、下島(那須ブラーゼン)

クロフォード(キナンサイクリング)

↓ 40秒

メイン集団

レースはこのまま12名の逃げ集団とメイン集団という形のまま進んでいき、タイム差もほぼ変わらないまま周回数が減っていく状況となります。

レースが残り10周回を切っても逃げ集団とメイン集団とのタイム差に大きな変わりはなく、12名の逃げ集団の逃げ切りがほぼ濃厚という状況に。その状況を受けて、逃げ集団内でも勝利に向けた各チーム、選手の思惑が絡み合っていくこととなります。

そんな中、宇都宮ブリッツェンは阿部選手(宇都宮ブリッツェン)でのスプリント勝負で勝利を目指すことを選択。鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)と堀選手(宇都宮ブリッツェン)がライバル勢の攻撃のチェックに入るという役割分担で最終局面を迎えることとなります。

しかし、勝負を託された阿部選手(宇都宮ブリッツェン)をはじめ、勝利を狙うほとんどの選手が最もスプリント力があると思われる吉田選手(マトリックスパワータグ)の動きをマークし、その番手につくための動きが活性化する事態となり、その動きの中で阿部選手(宇都宮ブリッツェン)が集団の中に埋もれてしまうこととなります。

ここで、その状況を確認した鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)が自身もゴールスプリント勝負に絡んでいくことを決め、集団先頭をキープしながら最終周回のS字コーナーをクリアし、最終コーナーへと向かっていきます。

最終コーナーをクリアする鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)はインを突かれないようにしっかり閉めてスプリントを開始。吉田選手(マトリックスパワータグ)や入部選手(シマノレーシング)、畑中選手(Team UKYO)ら有力選手を抑えて先頭でゴールに飛び込み、開幕戦となった宇都宮クリテリウムに続き、今シーズンJプロツアー2勝目を飾りました!

清水監督コメント

「このコースでのレースは例年、我々宇都宮ブリッツェンが集団をコントロールしてまとめるという形で挑んでいましたが、今年はコースが逆回りになったことも考慮して、逃げでの展開も頭に入れてレースを展開しようということを話し合いました。逃げの展開の場合は宇都宮ブリッツェンがスプリンターを乗せるか、逆にライバルチームの選手を含ませないということを条件にしていましたが、ライバルチームのスプリンターが逃げに乗って宇都宮ブリッツェンのスプリンターが逃げに乗れないという状況になってしまいました。ですが、今のチームには高い能力を持つ選手が多い中で、一番逃げ集団に人数を送り込めたことが勝利につながったかなと感じています。今シーズンを通してチームが進化してきて、ロードレースでは外国人選手の個の力に屈することが多いながらも少しずつ勝てるようになってきたと思いますが、やはりクリテリウムでは相当なアドバンテージを持っていることを確認できたレースにもなったとも思います。明日の最終戦は強力な外国人選手勢に合った厳しいコースでのレースとなりますが、宇都宮ブリッツェンとしてはしっかりチーム力で応戦して勝利をつかみたいと思います。大分のレースは相性が良く、九州のサポーターさんや地元宇都宮からも応援に来てくださる方がいらっしゃる中でいいレースをお見せすることができてホッとしました。明日も引き続き応援、よろしくお願いします!」

鈴木譲選手コメント

「今日のレースは小野寺選手のゴールスプリント、勝ち逃げを作っての逃げ切りというふたつのプランを用意して決勝レースに臨みました。予選を走り終えた段階でかなり悩んだんですが、例年通りにコントロールするよりは逃げを作って勝ち逃げを狙いつつゴールスプリントに備えるという、宇都宮クリテリウムに近い作戦でいくことになりました。今年はコースが逆回りになって最終コーナーが緩くなったので、正直にコントロールをするよりは今日の作戦でいって正解だったと思いますね。実際に逃げ集団の中には有力チームの強いスプリンターも入っていたので、ウチとしては阿部選手と堀選手の逃げか自分のスプリントかなと考えてはいましたが、全体的に逃げが決まりにくいコースという印象もあったので、スプリントになるだろうと覚悟していました。そのスプリントの場面では阿部選手に先行してもらって先着でも、自分がそこからスピードを乗せていってでもいいな、と思っていたのですが、逃げ集団も緩くなって団子になってしまったことで阿部選手が埋もれてしまって、自分が単騎でスプリントすることになりました。しっかりいいラインを選べてインもきっちり閉めることができたので、あとはアウト側からくる選手を見ながら自分の全力でスプリントをするだけでした。初戦の宇都宮クリテリウムで勝って、今シーズンのクリテリウム最終戦でも勝つことができて、来シーズンにつながる走りができたと思いますし、チームとしても選択肢の幅が広がるレースが多かったので、かなりいいチームに仕上がったなと感じています。明日の最終戦もそのチーム力の高さをしっかり出せるレースをしたいと思います。今日のレースもたくさんのファン・サポーターの皆さんが現地で声援を送ってくださいましたし、遠く宇都宮でもたくさんのファン・サポーターの皆さんが声援を送ってくださっていたと思いますので、勝つことができて本当に良かったです。応援ありがとうございました!」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

◆[リザルト

[第3回 JBCF おおいたいこいの道クリテリウム - JPT第22戦 - 33.0km - ]

1位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) 41m59s 47.14km/h

2位 吉田隼人 (マトリックスパワータグ) st

3位 下島将輝 (那須ブラーゼン) st

4位 入部正太朗 (シマノレーシングチーム) st

5位 畑中勇介 (Team UKYO) st

6位 中島康晴 (愛三工業レーシングチーム) st

7位 阿部嵩之 (宇都宮ブリッツェン) st

8位 ジャイ・クロフォード (KINAN Cycling Team) st

9位 堀孝明 (宇都宮ブリッツェン) st

10位 トム・ボシス (NEILPRYDE-NANSHIN SUBARU CYCLING TEAM) +01s

15位 小野寺玲 (宇都宮ブリッツェン) +50s

49位 飯野智行 (宇都宮ブリッツェン) +1m03s

50位 雨澤毅明 (宇都宮ブリッツェン) +1m03s

61位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) +1m07s

63位 大久保陣 (宇都宮ブリッツェン) +1m07s

出走=70名/完走=66名

◆2016Jプロツアー 個人ランキング

1位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) 14,426P

2位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) 11,938P

3位 ベンジャミン・プラデス (Team UKYO) 11,136P

4位 オスカル・プジョル (Team UKYO) 9,624P

5位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) 8,954P

6位 ジョン・アベラストゥリ・イザガ (Team UKYO) 8,662P

◆2016Jプロツアー チームランキング

1位 Team UKYO 42,686P

2位 宇都宮ブリッツェン 37,634P

3位 マトリックスパワータグ 28,764P

4位 シマノレーシングチーム 20,166P

5位 NEILPRYDE-NANSHIN SUBARU CYCLING TEAM 14,259P

6位 愛三工業レーシングチーム 13,418P

ルビーレッドジャージ ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ)

ピュアホワイトジャージ 小野寺玲 (宇都宮ブリッツェン)



101
[前日の予報では曇りだったが、すっきりと晴れわたる爽やかな秋空となった大分市]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
102
[会場入りしてすぐ、地元テレビ局のインタビューを受ける宇都宮ブリッツェンの選手たち]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
103
[予選の前にはJプロツアーランキングトップ6のチームプレゼンテーションが行われた]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
104
[予選1組に出場する阿部・雨澤・増田の3選手が並んでアップを開始する]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
105
[予選を前にリラックスした笑顔を見せる増田選手からは、トップライダーの風格が漂う]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
106
[予選1組目がスタートし、180度コーナーへ進入するポジション争いが繰り広げられる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
107
[ジャパンカップ後に体調を崩してしまった大久保選手だったが難なく予選通過]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
108
[ポイント争いに無関係の予選からトリビオ選手にリスペクト込みのマークを受ける増田選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
109
[シーズン後半好調を維持する雨澤選手も余裕の予選通過を決める]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
110
[出走4選手全員が無難な走りでまとめて予選を通過した]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
201
[ジャパンカップ山岳賞の記憶も新しい堀選手が落ち着いた表情で予選スタートを待つ]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
202
[予選1組目よりも若干スローペースで予選2組目の幕が開けた]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
203
[ピュアホワイトジャージをキープする小野寺選手は得意のクリテリウムで難なく予選通過を決めた]
204
[今シーズンで逞しさが増した堀選手も危なげなく予選通過を決める]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
205
[完全復活への階段を上がる飯野選手も予選通過]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
206
[予選2組に出走した選手も全員が通過を決め、8名全員で決勝レースに臨むことになった]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
01
[決勝レース前、予選を走った感触も加味して再度のミーティングが行われた]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
02
[ランキング上位選手を先頭にスタートラインに選手たちが整列する]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
03
[序盤から積極的にアタックを仕掛けて逃げを作ろうとする鈴木譲選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
04
[レース序盤は各チームによるアタックの応酬が続く展開となる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
05
[集団の番人の如く中央に君臨する阿部選手が次の展開を生み出そうとチャンスをうかがう]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
06
[体調不良で終盤の集団コントロールを任された大久保選手が序盤は脚を温存]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
07
[自身のリザルトではなくチームメートのリザルトのために積極的に動く増田選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[今シーズンの1年で飛躍的な成長を遂げた雨澤選手と小野寺選手が存在感が増した走りを見せる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
09
[きっちりと逃げに乗り、逃げ集団のペースメークを主導する阿部選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
10
[逃げを容認したメイン集団はマトリックス勢がコントロール。その後方に宇都宮ブリッツェンの選手たちが控える]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[各チームの有力選手が入った逃げ集団が快調に逃げ続ける]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[メイン集団内でチームとしての走りの記憶を呼び戻す作業が続く飯野選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[自身での勝負とアシストの両方を想定しながら逃げ集団の先頭を引く堀選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[動きが止まってしまったメイン集団に残った選手たちは、明日のレースも見据えて脚を休める]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[開幕戦に続いての今シーズンJプロツアー2勝目に思わず顔がほころぶ鈴木譲選手をともに逃げた2選手が祝福]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[今シーズンのチームの成長を集約したような勝利に、清水監督も笑顔を見せて鈴木譲選手を祝福する]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[「いいチームに仕上がったと思う」と鈴木譲選手も語ったチームが、明日の最終戦でどんなレースを見せるか]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[お馴染みとなったポージングタイムで会場を沸かせた小野寺選手は、ジャージキープを懸けて明日の最終戦に臨む]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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2016/10/26

JAPAN CUP CYCLE ROAD RACE

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Jc27
[上:堀選手を含む4名の逃げ集団が快調に逃げ続ける]
[下:最後の古賀志林道で抜け出したヴィッレッラが独走勝利を飾った]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

10月23日(日)に、アジア最大規模のワンデーレース「ジャパンカップ(UCI-1.HC)」が開催されました。

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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の5名がエントリー。

増田成幸
鈴木譲
堀孝明
雨澤毅明
小野寺玲



アジア最大規模のワンデーレース「JAPANCUP(UCI-1.HC)」がアップダウンの厳しい宇都宮市森林公園とその周辺の公道サーキットコースで開催され、最終周回に単独で飛び出したキャノンデール・ドラパックのダヴィデ・ヴィッレッラがそのまま最後まで逃げ切り、独走勝利を飾りました。

宇都宮ブリッツェン勢は、山岳賞獲得を任された堀選手がスタートから積極的な動きを見せて5名の逃げに乗り、3周回目に設定された最初の山岳賞を見事に獲得。その堀選手を含む逃げが吸収された後は、残り2周回に入った段階から鈴木譲選手が増田選手と雨澤選手を引き連れて古賀志林道に入って攻撃を開始。最終局面にも増田選手と雨澤選手が残って勝負どころを迎えましたが、世界トップレベルの選手たちが見せたペースアップに最後はついていくことができず。増田選手が日本人選手3番手となる18位でフィニッシュして、地元開催のビッグレースを終えています。

宇都宮ブリッツェンにとって、1年の中で最も大切なレースのひとつと言える「ジャパンカップ」。

今年は大会25周年と宇都宮市制120周年を記念したメモリアルレースとしての開催ということもあり、過去最高の85,000人の観客がコース沿いを埋め尽くして、世界最高峰の走りを今か今かと待ちわびる大盛況の状態。

宇都宮ブリッツェンは、地元開催のこのビッグレースに増田、鈴木譲、堀、雨澤、小野寺の5選手が出場。厳しい上りとレース展開に対応できる5人で、エース増田選手の表彰台獲得を最大目標に、残り2周回から鈴木譲選手と小野寺選手で増田選手と雨澤選手を集団先頭に引き上げて勝負の舞台に送り込む。堀選手は序盤の逃げに乗って山岳賞獲得を狙うというプランでレースに臨みました。

レースがスタートすると、プラン通りに堀選手がスタートダッシュを決め、逃げ集団を作ろうとする動きを見せます。

するとこの動きに井上選手(ブリヂストンアンカー)、ブレシェル(キャノンデール・ドラパック)、M・ガルシア(キナンサイクリング)の3選手が反応し、早々に4名の逃げ集団が形成されます。

一方のメイン集団は、前日のクリテリウムを圧巻のチーム力で制したトレック・セガフレード勢が先頭に立ってコントロールを開始しますが、その隙を突いて2名の選手が飛び出し、先行する4名にブリッジをかけようと試みます。

堀(宇都宮ブリッツェン)

井上(ブリヂストンアンカー)

ブレシェル(キャノンデール・ドラパック)

M・ガルシア(キナンサイクリング)

安原(マトリックスパワータグ)

ヒル(アタッキ・チームグスト)

メイン集団

2周回目に入ると追走から安原選手(マトリックスパワータグ)が遅れる一方で、ヒル選手(アタッキ・チームグスト)は先頭集団に合流。レースは5名の逃げ集団とメイン集団という展開になります。

堀(宇都宮ブリッツェン)

井上(ブリヂストンアンカー)

ブレシェル(キャノンデール・ドラパック)

M・ガルシア(キナンサイクリング)

ヒル(アタッキ・チームグスト)

↓ 2分

メイン集団

そのままレースは3周回目に入り、レースは最初の山岳賞争いを迎えます。KOMポイントに近づくと、プラン通り山岳賞獲得を狙う堀選手(宇都宮ブリッツェン)のほかに、合流してきたヒル選手(アタッキ・チームグスト)も山岳賞を積極的に狙おうとする動きを見せます。

そして、最後はこの2名の一騎打ち状態となりますが、堀選手(宇都宮ブリッツェン)が何とか先行して最初の山岳賞を獲得。チームが掲げていた目標のひとつをまずは達成します。

その後、レースは5名の逃げ集団とトレック・セガフレードやBMCレーシングなどのUCIワールドツアーチーム勢が選手を出し合ってコントロールするメイン集団という形で、タイム差も2分~2分15秒に保たれたまましばらく進んでいきます。

そんな状況の中で迎えた2回目の山岳賞となる6周回目は、井上選手(ブリヂストンアンカー)が先頭で通過。この頃になると、逃げ集団とメイン集団とのタイム差は1分40秒前後にまで一旦は縮まります。

その後は再びタイム差が拡大し3分30秒ほどになりますが、ここで逃げ集団のヒル選手(アタッキ・チームグスト)の脚が痙攣しストップ。逃げ集団は4名となります。

再び落ち着きを取り戻したレースは大きな動きがないまま周回を重ねていき、3回目の山岳賞となる9周回目に入ります。

すると今度は、M・ガルシア選手(キナンサイクリング)が山岳賞獲得を狙ってアタック。見事に3回目の山岳賞を獲得します。

レースも二桁周回となる10周回を過ぎ、11周回目に入る頃になるとメイン集団も少しずつペースアップを開始。逃げ集団とのタイム差を1分30秒~40秒程度にまで縮める展開となります。

一方の逃げ集団では、11周回目の上りで井上選手(ブリヂストンアンカー)がドロップ。逃げ集団は3名となります。

レースも残り3周回となる12周回目に入ると、メイン集団も本格的にペースアップを開始。ランプレ・メリダ勢が先頭に立ってコントロールに入る状況となります。

その頃、最後の山岳賞争いは9周回目に続きM・ガルシア選手(キナンサイクリング)が獲得。また、KOMに向かう古賀志林道で堀選手(宇都宮ブリッツェン)が遅れ、先頭は2名となります。

レースは2名の逃げとペースアップを続けるメイン集団という状況となって迎えた残り2周回となる13周回目。スタート・フィニッシュラインを通過する2名の逃げのすぐ後方にメイン集団が迫る展開となります。

すると、スタート・フィニッシュラインを通過したメイン集団の右側から、鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)の選手を先頭に宇都宮ブリッツェンの選手たちがポジションを上げ始め、逃2名の逃げを吸収して古賀志林道に入るとペースを上げて攻撃を開始します。

宇都宮ブリッツェンのこの動きで一気に活性化した集団から、プジョル選手(Team UKYO)がアタック。この動きにパワー選手(オリカ・バイクエクスチェンジ)やイェンセン(オリカ・バイクエクスチェンジ)らが反応。本当の勝負どころへと入っていく展開となります。

一気に活性化した集団は人数を30名弱にまで減らし、最終周回へと向かっていきます。

すると、スタート・フィニッシュラインでペティッリ(ランプレ・メリダ)がアタック。集団が少しタテに伸びた状態で最後の古賀志林道へと向かうこととなります。

最後の古賀志林道に入ると、今度はヴィッレッラ(キャノンデール・ドラパック)がアタックを仕掛けて先行。すかさずピーターズ選手(チームスカイ)が追走に入ります。

単独で先行するヴィッレッラ選手(キャノンデール・ドラパック)は、古賀志林道の下りを終えて大谷街道に入ってもリードをキープして独走。その後方では古賀志林道の上りと下りで抜け出した6名の選手がヴィッレッラ(キャノンデール・ドラパック)を追走する形となります。

ヴィッレッラ(キャノンデール・ドラパック)

プジョル、プラデス(Team UKYO)

モーリ(ランプレ・メリダ)

イェンセン、パワー(オリカ・バイクエクスチェンジ)

ピーターズ(チームスカイ)

5名ほどの集団

増田(宇都宮ブリッツェン)含む12名ほどの集団

大谷街道田野町交差点を過ぎてもリードを保つヴィッレッラ選手(キャノンデール・ドラパック)に対し、後方の追走集団も遅れて田野町交差点を通過。するとここで、イェンセン選手(オリカ・バイクエクスチェンジ)が単独で飛び出し、先行するヴィッレッラ選手(キャノンデール・ドラパック)を追走する展開となります。

しかし、決死の追走を見せたイェンセン選手(オリカ・バイクエクスチェンジ)は惜しくも届かず、最後までリードを守り切ったヴィッレッラ選手(キャノンデール・ドラパック)が独走でフィニッシュラインへと現れ、自身の強さを誇示するかのようなポーズでゴールして優勝を飾りました。

宇都宮ブリッツェンは、増田選手がヴィッレッラ選手の攻撃で活性化した前方集団に惜しくも入ることができず、第4集団でのゴールスプリントの末、日本人選手で3番手となる18位でフィニッシュ。プラン通りにチームとして攻撃を仕掛けて集団を活性化させたものの、最後は世界トップレベルの力を見せつけられてレースを終えました。

清水監督コメント

「今日のレースは真っ向勝負、チームで攻撃をするということを話し合っていて、予定通りに皆んなが動いていい走りを見せてくれました。昨年も奇襲攻撃という形で同様の攻撃を仕掛けましたが、今年も真っ向勝負を仕掛けて今現在の自分たちの立ち位置というものを確認したいという気持ちと、何かできるんじゃないかという気持ちがあったので思い切って攻撃を仕掛けました。結果的には目標に届かないものになってしまいましたが、チームで動くこと、最終局面に2名の選手を残すことは今までできなかったことだと思います。チームで積極的に攻めたことで見えたものもありますし、実力が上がっていることもわかりましたし、もちろん足りない部分も分かりました。そういうあらゆる部分を加味して総括するとすれば、いいレースだったなと思っています。ジャパンカップは年を重ねるごとにレベルが上がってきていて、そのレベルもキープされ続けているレースなので、宇都宮ブリッツェンのような全員日本人の国内コンチネンタルチームが一桁順位を獲得するということは本当に大変なことです。しかし、今年のレースを終えてみて、宇都宮ブリッツェンもようやくチャレンジできる土台に上がれたのではないかと感じています。今年は例年以上に宇都宮ブリッツェンへの応援が多かったと感じました。益々モチベーションが上がりましたので、早く来年のジャパンカップを走りたい!という気持ちです。それまでの1年間も、変わらぬ応援よろしくお願いします!」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY



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◆[リザルト

[2016 JAPAN CUP - UCI-1.HC - 144.2km - ]

1位 ダヴィデ・ヴィッレッラ (キャノンデール・ドラパック) 3h46m43s 38.2km/h

2位 クリストファー・ユール・イェンセン (オリカ・バイクエクスチェンジ) +06s

3位 ロバート・パワー (オリカ・バイクエクスチェンジ) +14s

4位 マヌエーレ・モーリ (ランプレ・メリダ) +14s

5位 オスカル・プジョル (Team UKYO) +14s

6位 アレックス・ピーターズ (チームスカイ) +14s

7位 ベンジャミン・プラデス (Team UKYO) +17s

8位 ハビエル・メヒヤス・レアル (チーム・ノボノルディスク) +43s

9位 新城幸也 (ランプレ・メリダ) +43s

10位 ジョセフ・ロスコフ (BMCレーシングチーム) +43s

18位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) +1m19s

27位 雨澤毅明 (宇都宮ブリッツェン) +2m43s

30位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +3m47s

42位 小野寺玲 (宇都宮ブリッツェン) +7m47s

52位 堀孝明 (宇都宮ブリッツェン) +10m51s

出走=78名/完走=53名


Jc01
[会場入りを前に準備を進める増田選手の表情には怪我の影響が少なくなったことを感じさせる笑顔が]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Jc02
[厳しいレースで勝負に絡めると判断された5名の精鋭がアップを始める]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Jc03
[会場には朝早くから大勢の観客が詰めかけ、過去最高の8万5千人にまで膨れ上がった]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Jc04
[HCカテゴリーのレースで無線が使用可能とあり、スタートを前に無線の準備が進められる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Jc05
[U23日本代表の欧州遠征から帰国後、順調に調子を上げる雨澤選手が出走サインに向かう]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Jc06
[山岳賞獲得に期待がかかる堀選手が出走サインを済ませ、記念ジャンパーにもサインを入れる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Jc07_2
[ステージ上でインタビューに応じた後、写真撮影に応えるブリッツェンボーイズ]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Jc08
[10時のスタートに合わせて選手たちがスタートラインに整列し始める]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Jc09
[集中しつつも落ち着き払った表情でスタートの瞬間を待つ増田選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Jc10
[スタートの号砲とともに逃げを狙って堀選手がスタートダッシュを見せる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Jc11
[狙い通り逃げ集団に入った堀選手が山岳賞獲得に向けて逃げ集団を牽引する]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Jc12
[ブリッツェンコーナーの路面には朝からサポーターが書き込んでくれた応援メッセージが]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Jc13
[トレーニングから慣れ親しんだ古賀志林道を熟知する走りで、堀選手が最初の山岳賞を獲得!]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Jc14
[ワールドツアーチームが組む隊列後方の好ポジションをキープしてレースを展開する集団内の選手たち]
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Jc15
[ブレシェルやガルシアといった有力選手を含む5名の逃げ集団で堀選手も逃げ続ける]
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Jc16
[メイン集団が有力選手を含む逃げとのタイム差を考慮したペースで田野町交差点へと向かう]
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Jc17
[勝負どころの終盤に備えて集団内でまとまり、ポジションをキープする4選手]
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Jc18
[ヒルがドロップし4名となった逃げ集団の先頭を引く堀選手]
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Jc19
[メイン集団はワールドツアーチームが選手を出し合ってコントロールを続ける]
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Jc20
[井上選手が遅れ、3名となった逃げ集団で堀選手が懸命の走りを見せる]
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Jc21
[残り周回も少なくなり、メイン集団も少しずつ追走のペースを上げ始める]
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Jc22
[憧れの舞台でつかんだ自信をさらに確かなものにするべく逃げ続ける堀選手]
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Jc23
[残り2周回で攻撃を仕掛け、集団先頭で古賀志林道へと向かう宇都宮ブリッツェンの選手たち]
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Jc24
[増田選手とともに勝負を託された雨澤選手がペースアップする集団内で懸命の走りを見せる]
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Jc25
[チームメート、スタッフ、サポーター、宇都宮ブリッツェンに関わる全ての人の想いを胸に最終局面に臨む増田選手]
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Jc26
[攻撃のスイッチを入れる役割を見事に果たした鈴木譲選手が先頭から遅れつつもゴールを目指す]
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Jc28
[先頭からは遅れてしまったが、増田選手が最後の力を振り絞ってスプリントに挑む]
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Jc29
[抜群の判断と圧倒的な独走で勝利をつかんだヴィッレッラを中心に、表彰式で声援に応える入賞者たち]
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Jc30
[いつの日か歓喜のシャンパンファイトに加われることを信じ、宇都宮ブリッツェンは戦い続ける]
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Jc31
[7年越しに目標とする山岳賞を獲得した堀選手が、息子とともに表彰台で笑顔を見せる]
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Jc32
[2年連続でアジア最優秀選手を獲得した新城選手。彼を上回ってこの賞を獲得するのが当面の目標だ]
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Jc33
[会場一の応援で後押ししてくれたサポーターとともに、1年後のジャパンカップでの活躍を誓う]
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2016/10/22

JAPAN CUP CRITERIUMS

S13_2
Jc30
[上:地元ファンからの熱烈な声援に応えながらパレードランをする宇都宮ブリッツェンの選手たち]
[下:昨年覇者の別府史之がジャパンカップクリテリウム史上初となる連覇を達成した]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

10月22日(土)に、UCI-クリテリウムの「ジャパンカップクリテリウム」が開催されました。

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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の5名がエントリー。

鈴木真理
鈴木譲
阿部嵩之
大久保陣
小野寺玲


アジア最大規模のワンデーレース「JAPANCUP」のプレレースとなる「JAPANCUP CRITERIUMS」が宇都宮市中心部に設定された1周2.25kmの周回コースで開催され、チームメートの完璧なアシストを受けた昨年の優勝者であるトレック・セガフレードの別府史之がゴールスプリント勝負を制して優勝。このレースで初めてとなる連覇を達成しました。

宇都宮ブリッツェン勢は、UCIアジアツアーやJプロツアーで磨いてきた阿部→小野寺→大久保とつなぐゴールスプリントでの勝利一本に照準を絞ってレースを展開。最終周回に入るとワールドツアーチーム勢の牙城を崩す抜群の連携を見せてポジションを上げ、最終コーナーをクリアした段階で大久保選手が優勝した別府選手の番手につける理想的な状況を作り出します。しかし、その抜群の連携を見せる前段階で脚を使わざるを得なかった状況が響き、大久保選手もスプリントが伸びずに13位。一方、単騎でスプリント勝負に挑んだ小野寺選手が別府選手に次ぐ日本人選手2番手の6位でフィニッシュしてレースを終えています。

今年で7回目の開催を迎えるジャパンカップクリテリウム。

毎年確実に観客動員数を伸ばしている同レースですが、今年はジャパンカップ25周年の記念レースということもあり、クリテリウムも同レース始まって以来初となるコース延長が決定。これまでの1周1.55kmから700mコースが延長され、1周2.25kmの周回コースで争われることとなりました。

そんな新コースで華々しくスタートしたレースは、最初の1周回をこのレースで現役引退するスーパースター、カンチェラーラ選手(トレック・セガフレード)へのリスペクトを選手たちが表したパレードランとなります。

1周回目が完了する頃になると、いよいよレースも本格スタート。各チームよるアタックの応酬が繰り広げられる展開となります。

その後、2周回ほどはアタックはかかるものの決まらない展開が続きますが、4周回目に入ると池上町側の180度コーナーからの立ち上がりで新城選手(ランプレ・メリダ)が狙いすましたアタックを仕掛け、反応したクィンツァート選手(BMC)とともに4秒ほどのリードを奪う展開を作ります。

しかし、この逃げも程なくして集団が吸収。するとここで、井上選手(ブリヂストンアンカー)がタイミング良く飛び出し、最初のスプリントポイント賞を獲得します。

最初のスプリントポイントを通過したレースは一度ひとつの集団となりますが、その後もアタックの応酬が続き、今度はUCIワールドツアーチームの選手を多く含む10名ほどの逃げが形成される展開となりますが、逃してはいけない人数とメンバーだと判断したメイン集団が吸収します。

レースも折り返しに近付く7周回目に入ると2名の逃げが形成されることとなり、レースはようやく落ち着きを見せます。

ロスコフ(BMC)

ヒル(グスト)

↓ 6秒

メイン集団

一方のメイン集団は、昨年覇者の別府選手(トレック・セガフレード)を擁するトレック・セガフレード勢がコントロール。その後方にオリカ・バイクエクスチェンジやキャノンデール・ドラパックらワールドツアーチーム勢が続く形となります。

レースはしばらく2名の逃げと集団という形のまま、一時はタイム差が13秒程度にまで広がりながらも進みますが、レースも残り5周回となる11周回目に入る頃になると、メイン集団もゴールスプリントを意識し始めて活性化していく状況となります。

メイン集団は、変わらずトレック・セガフレード勢がきっちりコントロールした状態のまま逃げる2名の選手とのタイム差を縮めていき、13周回目についに吸収。レースは2周回と少しを残して振り出しに戻ることとなります。

振り出しに戻ったレースはゴールスプリント勝負となることが濃厚な状況となり、エーススプリンターがいないチーム勢が状況を打開しようとアタックを仕掛けますが、決定的な逃げは決まりません。

こうなると、各チームともにゴールスプリントに向けた動きを整えていく状況となり、宇都宮ブリッツェン勢も集団中ほどからワールドツアーチーム勢の隊列に割って入るような位置までポジションを上げていく展開となります。

そして迎えた最終周回。

池上町の180度コーナーを過ぎてバックストレートに入った集団内で、阿部選手(宇都宮ブリッツェン)が大久保選手(宇都宮ブリッツェン)を引き上げる抜群の牽引を見せ、ワールドツアーチーム勢を抑えて先頭で最終コーナーをクリア。大久保選手(宇都宮ブリッツェン)を絶好の位置でゴールスプリント勝負の舞台へと送り込みます。

そして迎えた、ゴールスプリント勝負。

勝利を託された大久保選手(宇都宮ブリッツェン)は別府選手(トレック・セガフレード)の番手という絶好のポジションをキープしてゴールスプリントを開始しましたが、そこに至るまでの脚の削れ具合からスプリントが伸びず失速し、数人の選手に捲られてしまい13位でフィニッシュ。単騎でスプリントに挑んだ小野寺選手が日本人選手2番手となる6位でフィニッシュしてレースを終えました。

清水監督コメント

「今日のレースは最後のゴールスプリント勝負のみに絞って臨みました。その結果、ゴールスプリントに向かうまでの最終局面に関しては完璧に立ち回ることができたのですが、その前段階までに力を使い過ぎてしまっていたことが響き、最後の最後、スプリントで力を発揮できなかったという印象です。レース直前に真理キャプテンの体調悪化などもあった中で、阿部選手が先頭で最終コーナーをクリアして大久保選手も優勝した別府選手のすぐ後ろで動き始めてくれましたが、そこに至るまで常に集団先頭を固められるトレック・セガフレードとのチーム力に差があったと思います。ただ、最後の勝負に絡める部分にたどり着けたのは収穫だと思っています。それだけに、皆んな良くやってくれたと思いますが、純粋に悔しいですね。今日のレースで気分もより高まりましたし、増田選手のコンディションも上がってきていますので、明日のレースもチャレンジしていきたいと思います」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY



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◆[リザルト

[JAPANCUP CRITERIUMS - 宇都宮市大通り - 38.25km - ]

1位 別府史之 (トレック・セガフレード) 43m04s  47.0km/h

2位 ジョン・アベラストゥリ・イザガ (Team UKYO) st

3位 マヌエーレ・モーリ (ランプレ・メリダ) st

4位 テイラー・フィニー (BMCレーシングチーム) st

5位 マッティ・ブレシェル (キャノンデール・ドラパック) st

6位 小野寺玲 (宇都宮ブリッツェン) st

7位 ファビアン・リーンハルト (BMCレーシングチーム) st

8位 ピエールパオロ・デネグリ (NIPPOヴィーニファンティーニ) st

9位 エドヴァルド・ボアッソン・ハーゲン (クリテリウムスペシャルチーム) st

10位 岡本隼 (日本ナショナルチーム) st

13位 大久保陣 (宇都宮ブリッツェン) st

53位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +23s

70位 阿部嵩之 (宇都宮ブリッツェン) +40s

80位 鈴木真理 (宇都宮ブリッツェン) +2m45s

出走=83名/完走=80名

Jc01
[25周年大会を記念して、パレードスタートが宇都宮市役所へと変更に。チームカーとメリダがその時を待つ]
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Jc02
[表彰台以上のリザルトが期待される大久保選手が黙々と準備を進める]
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Jc03
[宇都宮ブリッツェンのスプリントを支える阿部選手も準備に余念がない]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Jc04
[今シーズン、自身の体調と戦い続ける真理キャプテンが、その苦しみを感じさせないよう笑顔を見せる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Jc05
[クリテリウムとロードの両方に出場する鈴木譲選手が念入りにアップを行う]
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Jc06
[佐藤栄一宇都宮市長と弱虫ペダル作者の渡辺航先生を先頭にパレードがスタート]
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Jc07
[大声援に迎えられて、宇都宮ブリッツェンの選手たちがコースイン]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Jc08
[レース前には、現役最後のレースとなるカンチェラーラ選手のための時間が設けられた]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Jc09
[集中した表情でスタートの瞬間を待つ阿部選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Jc10
[スタートの号砲とともに世界と日本のトップ選手たちが飛び出していく]
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Jc11
[毎年恒例となったレッドゾーンも年に一度のビッグレースで全身全霊の声援を送る]
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Jc12
[25周年を記念して延伸された池上町側の180度コーナーへと選手たちが向かう]
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Jc13
[1周回目はリスペクトを込めて、 ラストランとなるカンチェラーラ選手を先頭にレースが進む]
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Jc14
[2周回目に入るとボアッソンハーゲン選手ら有力選手も積極的な動きを見せ始める]
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Jc15
[自身の体調不良とも戦う真理キャプテンがプロトン内で戦況を見極めながらポジションを確保する]
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Jc16
[ワールドツアーチーム勢のアタックにすかさずチェックに入る鈴木譲選手]
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Jc17
[できるだけ序盤は温存しておきたい大久保選手だが、スピーディーなレース展開に脚を削られる]
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Jc18
[猛スピードで選手が通り過ぎるごとに観客たちのボルテージも上がっていく]
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Jc19
[先頭を陣取るワールドツアーチームの後方で起きるポジション争いに鈴木譲選手と大久保選手が絡んでいく]
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Jc20
[2名の逃げができるとトレック・セガフレード勢が集団コントロールを開始]
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Jc21
[本調子とは言えない真理キャプテンが集団後方で我慢の走りを続ける]
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Jc22
[エキサイトゾーンの目の前をトレック・セガフレードがコントロールする集団が猛スピードで通過していく]
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Jc23
[集団中ほどで大久保選手のためにポジションをキープする走りを続ける阿部選手]
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Jc24
[終盤に入るにつれ、阿部選手が集団内でのポジションを少しずつ上げていく]
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Jc25
[阿部選手に引き上げられ、小野寺選手と大久保選手もポジションを上げる]
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Jc26
[終盤の勝負どころに備え、集団内でまとまり始める宇都宮ブリッツェンの選手たち]
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Jc27
[国内最速と言える阿部・小野寺・大久保のトリオが世界トップに勝負を挑み始める]
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Jc28
[メイン集団が逃げを吸収してレースは振り出しに。本当の勝負の幕が開ける]
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Jc29
[勝負できる位置まで脚を削りながらポジションを上げていく大久保選手]
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Jc31
[序盤からチームのために動いた鈴木譲選手。明日のロードレースでの活躍にも期待がかかる]
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Jc32
[単騎でスプリントに挑んだ小野寺選手は、昨年よりもひとつ順位を上げて6位でフィニッシュ]
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Jc33
[スプリントでひと伸びが足りなかった大久保選手にとって、ワールドツアーチームの壁の高さを痛感するレースとなった]
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Jc34
[完璧なお膳立てで大久保選手を送り出した阿部選手が先頭から遅れてフィニッシュ]
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Jc35
[思うような走りができずに苦しむ真理キャプテンは、再び治療に専念することになりそうだ]
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Jc36
[望む結果に手は届かなかったが、沸かせる走りを見せた選手たちが会場を後にする]
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Jc37
[同レース史上初となる連覇を達成した別府選手を中心に、表彰式で完成に応える入賞選手たち]
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Jc38
[スプリントポイント賞は今季で引退する井上選手と逃げで会場を沸かせたロスコフ
選手が獲得]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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2016/10/19

JPT第21戦 JBCF 東日本ロードクラシック南魚沼大会

S1
21
[上:有力外国人選手4名と形成した先頭集団で勝機を探る雨澤選手]
[下:3名のゴール勝負を制したプラデスが昨年に続き同コースでの連覇を達成した]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

10月16日(日)に、2016年のJプロツアー第21戦となる「JBCF東日本ロードクラシック南魚沼大会」が開催されました。

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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の8名がエントリー。

鈴木真理
鈴木譲
阿部嵩之
大久保陣
飯野智行
堀孝明
雨澤毅明
小野寺玲



2016年のJプロツアー第21戦となる「JBCF東日本ロードクラシック南魚沼大会」が、新潟県南魚沼市の三国川ダム周辺に設定された公道特設サーキットコースで開催され、終盤に形成された5名の先頭集団から最終周回の上りで先行した3名によるゴールスプリント勝負をTeam UKYOのベンジャミン・プラデスが制し、昨年に続いて同コースでのレースで優勝を飾りました。

宇都宮ブリッツェンは、終盤にできた5名の先頭集団に日本人選手として唯一入った雨澤選手が落ち着いたレース運びを見せて最終周回の上りを迎え、残り300mを過ぎた段階でスプリントを開始して一時は単独で先行する場面を作りましたが、強力かつ豊富な経験を持つ外国人選手2名に捲られ3位。惜しくも優勝には手が届かなかったものの、U23日本代表として欧州のレースで重ねてきた経験を存分に発揮するレースで表彰台を獲得してレースを終えています。

前日のJプロツアー第20戦「JBCF南魚沼ロードレース」に続き、新潟県南魚沼市の三国川ダム周辺に設定された1周12.0kmの公道特設周回コースでの開催となった第21戦「JBCF東日本ロードクラシック南魚沼大会」。

前日の第20戦では、序盤にできた10名の逃げ集団が逃げ切り、その中からさらに飛び出したデリアック選手(ニールプライド南信スバル)が優勝する展開に。

そのため、この日のレースでは前日同様の展開に持ち込みたいチームと、逆に終盤の力勝負に持ち込みたいチームの思惑が激しくぶつかり合う展開になることが予想されます。

前日のレースで阿部・飯野・堀の3選手が逃げに乗ってそのまま逃げ切り、トップ10に3選手を送り込んだ宇都宮ブリッツェンは、この日も有力選手を含む逃げに複数人選手を送り込み、逃げ切りを狙う前日同様のプランで勝利を挙げるべくレースに臨みました。

前日同様にローリングスタートで幕を開けたレースは、ニュートラル区間を過ぎてリアルスタートが切られると、絶好調のプジョル選手(Team UKYO)がファーストアタックを仕掛けて抜け出す展開となります。

この動きにチームメートのロドリゴ選手(Team UKYO)、鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)、木村選手(シマノレーシング)、安原選手(マトリックスパワータグ)の4名が反応。いきなり5名の逃げ集団が形成される展開となります。

プジョル、ロドリゴ(Team UKYO)

鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)

安原(マトリックスパワータグ)

木村(シマノレーシング)

↓ 50秒

メイン集団

レースはこのまま5名の逃げと集団という展開で進むかと思われましたが、2周回目へと向かう1周回目最後の上りで安原選手(マトリックスパワータグ)が逃げ集団からドロップ。逃げは4名となります。

プジョル、ロドリゴ(Team UKYO)

鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)

木村(シマノレーシング)

↓ 45秒

メイン集団

2周回目に入ると逃げる4名の選手に対し、逃げに選手を送り込んでいないマトリックスパワータグ勢が先頭に立ってメイン集団をコントロールする展開に。

時を同じくして、小野寺選手(宇都宮ブリッツェン)がパンクに見舞われて遅れてしまいますが、ピュアホワイトジャージを着る小野寺選手(宇都宮ブリッツェン)を集団から遅れさせてはならないと鈴木真理選手(宇都宮ブリッツェン)が車輪を差し出し、小野寺選手(宇都宮ブリッツェン)を集団へ復帰させる好判断を見せ、自身は遅れて集団復帰を図る展開となります。

快調に逃げ続ける4名の逃げ集団はメイン集団とのタイム差を1分30秒程度にまで拡大。ローテーションしながら逃げ続ける展開が続きます。

一方、マトリックスパワータグがコントロールするメイン集団では、マトリックスパワータグの後方にTeam UKYO、宇都宮ブリッツェン、ブリヂストンアンカー、シマノレーシングなどの有力チーム勢が隊列を組んで控え、この後の展開に備える状態となります。

レースも5周回目に入ると、快調に逃げ続けていた4名の逃げ集団から木村選手(シマノレーシング)がドロップし、逃げ集団は3名となります。

プジョル、ロドリゴ(Team UKYO)

鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)

↓ 2分

メイン集団

レースも6周回目に入る頃になると、ここまでメイン集団をコントロールしていたマトリックスパワータグのアシスト陣が数を減らし、入れ替わるように逃げに選手を送り込んでいないブリヂズトンアンカーやシマノレーシングが集団コントロールのために選手を出し合い、逃げ集団とのタイム差を縮めていく展開となります。

7周回目に入ると、前日の第20戦で優勝したデリアック選手(ニールプライド南信スバル)がメイン集団からアタックを仕掛け、単独で逃げ集団へのブリッジを試みます。

この動きでメイン集団は活性化。追走のペースを上げてデリアック選手(ニールプライド南信スバル)とその先にいる3名の逃げを吸収するタイミングをうかがう状態となります。

プジョル、ロドリゴ(Team UKYO)

鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)

デリアック(ニールプライド南信スバル)

メイン集団

すると、このメイン集団のペースアップを察知したかのようにプジョル選手(Team UKYO)が逃げ集団からアタック。チームメートのロドリゴ選手(Team UKYO)が遅れ、鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)は何とか食らいつこうとします。

ですが、夏の期間に母国に里帰りして束の間の休息を取ってリフレッシュしたプジョル選手(Team UKYO)は、帰国してから見せ続ける常人離れした走りでなおもペースを上げ、鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)を引き離して独走態勢に入ります。

プジョル(Team UKYO)

↓ 15秒

ロドリゴ(Team UKYO)

鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)

↓ 1分

メイン集団

8周回目に入ると、メイン集団はブリヂストンアンカー勢がコントロールを開始。井上選手(ブリヂストンアンカー)を中心にペースを上げて先行する3選手を吸収にかかります。

レースも残り2周回となる9周回目へと向かう8周回目最後の上り区間に入ると、単独で先行するプジョル選手(Team UKYO)と、ロドリゴ選手(Team UKYO)と鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)を吸収してなおもペースを上げるメイン集団とのタイム差は25秒にまで縮まり、9周回目へと入るコントロールラインを過ぎる頃には5秒程度にまでその差が縮まります。

するとこのタイミングで、チームメートのお膳立てを受けたルバ選手(ブリヂストンアンカー)がアタックを仕掛けてプジョル選手(Team UKYO)を捕らえにかかります。

ルバ選手(ブリヂストンアンカー)にアタックに対し、メイン集団からは雨澤選手(宇都宮ブリッツェン)がいち早く反応。さらに数名の選手が反応し、先頭は逃げ続けていたプジョル選手(Team UKYO)を含めて5名という展開になります。

プジョル、プラデス、グアルディオラ(Team UKYO)

雨澤(宇都宮ブリッツェン)

ルバ(ブリヂストンアンカー)

↓ 1分

メイン集団

ルバ選手(ブリヂストンアンカー)のアタックからの一連の動きで、メイン集団も一気に崩壊。追走に出ようとする選手と堪らず遅れる選手が出始め、集団はバラバラとなります。

プジョル、プラデス、グアルディオラ(Team UKYO)

雨澤(宇都宮ブリッツェン)

ルバ(ブリヂストンアンカー)

↓ 45秒

畑中(Team UKYO)

湊(シマノレーシング)

初山(ブリヂストンアンカー)

↓ 15秒

7名の追走集団

↓ 20秒

堀(宇都宮ブリッツェン)

トリビオ(マトリックスパワータグ)含む3名

先頭の5名の中ではTeam UKYO勢が3名と有利な状況ではありますが、雨澤選手(宇都宮ブリッツェン)とルバ選手(ブリヂストンアンカー)も協調体制をとり、ローテーションを繰り返しながらレースを展開。先頭は5名の状況のまま最終周回へと入っていきます。

一方、後方ではバラバラになっていた集団が一度はまとまりかけたものの再度バラバラな状態に。先行する5名に追いつけそうなタイム差の選手はいなくなり、勝負はいよいよ先頭の5名に絞られることとなります。

先頭の5名は協調体制を崩すことなく、最後の上りへ。誰がアタックを仕掛けて抜け出すかを探り合うような状態で残り距離を減らしていく状況となります。

レースはなおも5名のままの状態で進み、残り距離は300mを切る展開に。

するとここで、雨澤選手(宇都宮ブリッツェン)が狙いすましたタイミングでアタックを仕掛けて飛び出し、残る4名から若干のリードを奪います。

雨澤選手(宇都宮ブリッツェン)のアタックに1周回目から逃げ続けていたプジョル選手(Team UKYO)とグアルディオラ選手(Team UKYO)は反応することができずに遅れてしまいますが、プラデス選手(Team UKYO)とルバ選手(ブリヂストンアンカー)は反応。勝負は三つ巴のゴールスプリントとなります。

その三つ巴のゴール勝負を制したのは、昨年もこのコースでのレースで優勝を飾っているプラデス選手(Team UKYO)。絶妙なタイミングでアタックを仕掛けた雨澤選手(宇都宮ブリッツェン)はわずかの差でルバ選手(ブリヂストンアンカー)にも捲られてしまい、3位でフィニッシュ。

雨澤選手(宇都宮ブリッツェン)は惜しくも金星を逃したものの、地力と経験に優る強力な外国人選手4名と互角の勝負を演じての表彰台獲得となりました。

清水監督コメント

「今日のレースは、チームとしては前日のレース展開同様に上りでの力勝負を避けて逃げ切り勝利を狙っていくプランでしたが、上りに抜群の強さを見せるプジョル選手のファーストアタックが決まってしまったことで、プランの変更を余儀なくされることとなりました。ですが、選手たちもこのプラン変更に臨機応変に対応してくれ、状況を整えてくれました。強力な外国人選手4名に対して、最後は勝てるんじゃないかという状況まで持ってきてくれた雨澤選手の走りは、本当に素晴らしかったと思います。どのチームも前日のレースで動いた選手たちに疲労が残っていて、最終局面に残れない厳しいレース展開となった中で、宇都宮ブリッツェンとしてもチーム力を発揮して精一杯のレースができたのではないかと思います。先週のロードチャンピオンシップでチームとして総崩れしてしまった部分はこの2連戦で立て直しできたと思いますので、ジャパンカップに向けて良いイメージを繋げることはできたのではないかと思っています。今日はバスツアーをはじめ、たくさんのファン・サポーターの皆さんに現地まで足を運んで応援していただき、ありがとうざいました。ジャパンカップでは今日以上の熱い声援が我々を後押ししてくれると思いますので頑張りたいと思います。ありがとうございました!」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY



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◆[リザルト

[第50回 JBCF東日本ロードクラシック南魚沼大会 - JPT第21戦 - 122.0km - ]

1位 ベンジャミン・プラデス (Team UKYO) 2h08m16s 38.24km/h

2位 トマ・ルバ (ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) +01s

3位 雨澤毅明 (宇都宮ブリッツェン) +01s

4位 サルバドール・グアルディオラ (Team UKYO) +17s

5位 オスカル・プジョル (Team UKYO) +23s

6位 畑中勇介 (Team UKYO) +2m01s

7位 初山翔 (ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) +2m04s

8位 井上和郎 (ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) +2m28s

9位 ジョン・アベラストゥリ・イザガ (Team UKYO) +2m35s

10位 西薗良太 (ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) +2m38s

18位 堀孝明 (宇都宮ブリッツェン) +4m11s

19位 小野寺玲 (宇都宮ブリッツェン) +6m09s

32位 飯野智行 (宇都宮ブリッツェン) +9m21s

34位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +9m31s

DNF 阿部嵩之 (宇都宮ブリッツェン)

DNF 大久保陣 (宇都宮ブリッツェン)

出走=123名/完走=41名

◆2016Jプロツアー 個人ランキング

1位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) 14,156P

2位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) 11,848P

3位 ベンジャミン・プラデス (Team UKYO) 10,866P

4位 オスカル・プジョル (Team UKYO) 9,624P

5位 ジョン・アベラストゥリ・イザガ (Team UKYO) 8,662P

6位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) 7,954P

◆2016Jプロツアー チームランキング

1位 Team UKYO 41,736P

2位 宇都宮ブリッツェン 35,914P

3位 マトリックスパワータグ 27,574P

4位 シマノレーシングチーム 19,256P

5位 NEILPRYDE-NANSHIN SUBARU CYCLING TEAM 13,809P

6位 愛三工業レーシングチーム 12,788P

ルビーレッドジャージ ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ)

ピュアホワイトジャージ 小野寺玲 (宇都宮ブリッツェン)


01
[前日に続き晴天に恵まれた南魚沼。復帰2戦目となる真理キャプテンがバイクを微調整する]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
02
[前日に快走を見せ完全復活への足がかりを見つけた飯野選手が、誰よりも早くアップを始める]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
03
[吹き抜ける風は爽やかなものの、夏の名残ともいうべき強い日差しが照りつける]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
04
[ピュアホワイトジャージ争いの大一番とも言えるレースを迎えることになった小野寺選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
05
[自身のリザルト以上にチームのための走りが求められる大久保選手が念入りにアップを行う]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
06
[前日に久々の逃げを見せた阿部選手が、逃げと集団コントロールのどちらでも対応できるよう準備を進める]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
07
[増田選手不在のチームを気負うことなくまとめる鈴木譲選手からは、ベテラン選手らしい円熟味が漂う]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
08
[序盤からレースが激しく動くことを想定して、選手たちの念入りなアップが続く]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
09
[スタート地点にはバスツアーも含めたくさんのブリッツェンサポーターが集結]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
10
[ニュートラル区間では和やかな空気が流れていたが、リアルスタート直後にプジョルのアタックが炸裂する]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
11
[プジョルのアタックに反応した鈴木譲選手が4名となった逃げ集団でレースを展開する]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
12
[逃げを容認したメイン集団は一旦スローダウン。この後、マトリックスパワータグがコントロールを開始]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
13
[木村選手がドロップし3名となった逃げ集団。UKYOの外国人選手2名を相手に鈴木譲選手が上手く立ち回る]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
14
[ダム湖周辺のアップダウンが厳しい往路を隊列を組んで進んでいく宇都宮ブリッツェンの選手たち]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
15
[パンクした小野寺選手にタイヤを差し出して遅れた真理キャプテンが集団復帰を試みる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
16
[3名による逃げは、レース終盤まで続いた]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
17
[メイン集団内で次の展開に備えてポジションを確保する雨澤選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
18
[厳しい上り区間でバラけ始めた集団前方をしっかりキープする雨澤選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
19
[逃げで脚を使った鈴木譲選手と、前日に脚を使っていた飯野選手が遅れながらもフィニッシュを目指す]
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20
[先頭集団から遅れてしまった堀選手が何とか合流を目指してペダルを踏み続ける]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
22
[有力外国人選手ぞろいの先頭集団で互角の走りを見せた雨澤選手が、表彰台で声援に応える]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
23
[今日の完走でピュアホワイトジャージをほぼ手中にしたと言っていい小野寺選手が恒例のポーズで写真撮影に応じる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
24
[大声援で後押ししてくれたサポーターとともに、次週の大一番ジャパンカップに挑む]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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2016/10/15

JPT第20戦 JBCF 南魚沼ロードレース

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D11
[上:堀選手と飯野選手の2人が有力選手ぞろいの最終局面に挑む]
[下:絶妙なタイミングでアタックを仕掛けたデリアックがチームに今季2勝目をもたらす勝利を飾った]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

10月15日(土)に、2016年のJプロツアー第20戦「JBCF南魚沼ロードレース」が開催されました。

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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の8名がエントリー。

鈴木真理
鈴木譲
阿部嵩之
大久保陣
飯野智行
堀孝明
雨澤毅明
小野寺玲


2016年のJプロツアー第20戦「JBCF南魚沼ロードレース」が、厳しい上りとテクニカルな平坦区間で構成された新潟県南魚沼市の三国川ダム沿いに設定された公道特設コース(1周12.0km)で開催され、2周回目にできた逃げ集団から終盤に飛び出したシマノレーシングの入部正太朗にニールプライド南信スバルのロイック・デリアックが追いつき2名が逃げ切り。最後の上りで抜け出したデリアックが優勝を飾りました。

宇都宮ブリッツェン勢は2周回目にできた逃げ集団に阿部・飯野・堀の3選手が入り、最後は勝利を託されることとなった飯野選手と堀選手が勝負に挑みましたが届かず、堀選手が5位、飯野選手が6位。また、飯野選手と堀選手を逃げ集団内でリードした阿部選手も踏み止まり10位でフィニッシュ。何とか3選手をトップ10に送り込むレースを見せて、明日に同コースで行われる東日本ロードクラシックに臨むこととなります。

ここ数年のJプロツアーではお馴染みとなった、新潟県南魚沼市での貴重なロードレース。コースは2009年に開催された国体で使用されたコースの一部が利用され、約2kmの厳しい上り、三国川ダムの畔の周回、テクニカルな下りが組み合わされたコースで、上りと下りの実力はもちろんのこと、ダム湖周回のマネージメント力がレース結果に大きく影響するコースと言えます。

宇都宮ブリッツェンは増田選手が前戦のロードチャンピオンシップに続いての欠場となりましたが、4月以来欠場が続いていた鈴木真理選手がこのレースから遂に復帰。頼れるキャプテンの復帰を契機に、チームランキングでのTeam UKYOとのポイント差を少しでも詰めたいところです。

ローリングスタートで幕が切られたレースは、リアルスタートの合図とともに激しいアタック合戦が繰り広げられる展開となり、上り区間を過ぎてダム湖周回区間へ入ってすぐに30名ほどの先頭集団が形成される展開となります。

30名ほどの集団

↓ 10秒

メイン集団

2周回目に入ると、この30名ほどの先頭集団の中でもいくつかシャッフルの動きがあり、最終的に10名ほどの集団が形成されることとなります。

畑中、グアルディオラ(Team UKYO)

阿部、飯野、堀(宇都宮ブリッツェン)

トリビオ(マトリックスパワータグ)

入部(シマノレーシング)

デリアック(ニールプライド南信スバル)

井上(ブリヂストンアンカー)

岸(シエルヴォ奈良)

↓ 10秒

メイン集団

チームランキング上位つける有力チームの選手たちが満遍なく入ったこの逃げを集団は容認。するとみるみるタイム差は開いていき、3周回目を終えて4周回目に入る頃には3分30秒ほどにまでタイム差が開く展開となります。

畑中、グアルディオラ(Team UKYO)

阿部、飯野、堀(宇都宮ブリッツェン)

トリビオ(マトリックスパワータグ)

入部(シマノレーシング)

デリアック(ニールプライド南信スバル)

井上(ブリヂストンアンカー)

岸(シエルヴォ奈良)

↓ 3分35秒

メイン集団

一方のメイン集団からは初山選手(ブリヂストンアンカー)とアベラストゥリ選手(Team UKYO)が逃げ集団へのブリッジを試みようと飛び出しを見せますが、この動きは不発に終わり、メイン集団はブリヂストンアンカー勢がコントロールする展開となります。

レースはしばらく逃げる10名とメイン集団という展開で進んでいきますが、4周回目の上りでデリアック選手(ニールプライド南信スバル)がアタック。この動きに阿部選手(宇都宮ブリッツェン)が反応、堀選手(宇都宮ブリッツェン)も続き、逃げ集団が少しバラけた状態でレースは残り2周回となる5周回目へと入っていきます。

5周回目に入ると、逃げ集団も活性化。デリアック選手(ニールプライド南信スバル)のアタックに反応した阿部選手(宇都宮ブリッツェン)と堀選手(宇都宮ブリッツェン)の3名が吸収されると、今度は堀選手(宇都宮ブリッツェン)がアタックを仕掛けて飛び出します。

しかし、堀選手(宇都宮ブリッツェン)のこのアタックは程なくして追走集団が吸収。すると今度はそのカウンターで入部選手(シマノレーシング)がアタックを仕掛けて単独で飛び出します。

入部(シマノレーシング)

逃げ集団

↓ 4分

メイン集団

入部選手(シマノレーシング)のカウンターアタックを受け、追走集団となった9名はそれぞれの脚の残り具合を探るような牽制状態に。入部選手(シマノレーシング)とのタイム差は10秒程度に開きます。

入部(シマノレーシング)

↓ 10秒

追走集団

↓ 5分

メイン集団

最終周回へと向かう上り区間に入ると、追走集団からはここまで仕事をし尽くした阿部選手(宇都宮ブリッツェン)と、岸選手(シエルヴォ奈良)がドロップ。追走集団は7名となって最終周回を迎えます。

最終周回に入ると、追走集団までの8名の逃げ切りがほぼ確実になったことで、勝利に向けた動きがさらに激化。デリアック選手(ニールプライド南信スバル)や入部選手(シマノレーシング)が積極的にアタックを仕掛けては吸収される展開が続きます。

しかし、ここまで何度もアタックを仕掛け続けてきた入部選手(シマノレーシング)が遂にアタックを成功させ、単独で飛び出して5秒ほどリードを奪う展開となります。

追走集団からは井上選手(ブリヂストンアンカー)がブリッジを仕掛けようと飛び出しましたが、届かず。しかし、その後に飛び出したデリアック選手(ニールプライド南信スバル)は見事にブリッジを成功させ、先行していた入部選手(シマノレーシング)に合流。先頭は2名となります。

結局、勝負は最後の上りに入ってもタイム差をキープしたこの2名に絞られる展開に。最後は、残り1kmを過ぎた段階でアタックを仕掛けたデリアック選手(ニールプライド南信スバル)が入部選手(シマノレーシング)を振り切り、見事に優勝を飾りました。

宇都宮ブリッツェン勢は、最終周回の下り手前から飯野選手が先行する2名の追走の動きを見せて最後の上りへと入り、最後の上りでは堀選手が持ち前の登坂力を見せて先行する2名に迫りましたが、届かず。グアルディオラ選手(Team UKYO)とトリビオ選手(マトリックスパワータグ)にも先行を許し、堀選手が5位、飯野選手が6位でフィニッシュしてレースを終えました。

清水監督コメント

「今日は思い描いていた通りの展開で皆んなも良く動いてくれて、いい展開に持っていくことはできたと思います。ただ、最後の詰めが甘かったなという感じです。逃げ集団の中で阿部選手を中心に若い飯野選手と堀選手で展開していきましたが、やるべきことを確認し合えた部分と確認し合えなかった部分があったようで、その確認し合えなかった部分をきっちりと修正していけば次につながるレースもできるのではないかと思います。若い2人で良くやってくれたとは思いますし、チームとしても前半から積極的に動いて理想とする展開に持っていけましたので、明日のレースでは今日の反省を生かして頑張りたいと思います」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY



◆[リザルト

[第2回JBCF南魚沼ロードレース - JPT第20戦 - 74.0km - ]

1位 ロイック・デリアック (NEILPRYDE-NANSHIN SUBARU CYCLING TEAM) 1h54m38s 37.68km/h

2位 入部正太朗 (シマノレーシングチーム) +12s

3位 サルバドール・グザルディオラ (Team UKYO) +17s

4位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) +18s

5位 堀孝明 (宇都宮ブリッツェン) +23s

6位 飯野智行 (宇都宮ブリッツェン) +23s

7位 井上和郎 (ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) +26s

8位 畑中勇介 (Team UKYO) +52s

9位 岸崇仁 (シエルヴォ奈良MIYATA-MERIDAレーシングチーム) +1m43s

10位 阿部嵩之 (宇都宮ブリッツェン) +2m01s

13位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +3m34s

15位 雨澤毅明 (宇都宮ブリッツェン) +3m38s

25位 小野寺玲 (宇都宮ブリッツェン) +3m55s

78位 鈴木真理 (宇都宮ブリッツェン) +9m25s

DNF 大久保陣 (宇都宮ブリッツェン)

出走=123名/完走=89名

◆2016Jプロツアー 個人ランキング

1位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) 13,626P

2位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) 11,848P

3位 オスカル・プジョル (Team UKYO) 8,784P

4位 ベンジャミン・プラデス (Team UKYO) 8,406P

5位 ジョン・アベラストゥリ・イザガ (Team UKYO) 8,102P

6位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) 7,714P

◆2016Jプロツアー チームランキング

1位 Team UKYO 37,456P

2位 宇都宮ブリッツェン 34,084P

3位 マトリックスパワータグ 26,960P

4位 シマノレーシングチーム 18,236P

5位 NEILPRYDE-NANSHIN SUBARU CYCLING TEAM 13,045P

6位 愛三工業レーシングチーム 12,788P

ルビーレッドジャージ ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ)

ピュアホワイトジャージ 小野寺玲 (宇都宮ブリッツェン)



D01
[ここ数週間のはっきりしない天候が嘘だったかのような晴天が新潟県南魚沼市に広がった]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
D02
[リーダージャージ着用選手を先頭に、選手たちがスタートラインに整列する]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
D03
[レースはスタート直後から激しいアタックの応酬が繰り返される展開となる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
D04
[厳しい上り区間を集団のまま進んでいく選手たち]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
D05
[タイミングを見計らってきっちり逃げに乗った堀選手が勝利へのシナリオを描き始める]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
D06
[集団に残った雨澤選手と鈴木譲選手が次の展開に備えて前方をキープする]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
D07
[復帰レースとなった鈴木真理キャプテンだったが、まだまだ本調子とは言えず]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
D08
[フィジカル的にはほぼ完全復活と言える状態になった飯野選手が逃げ集団を牽引する]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
D09
[テクニカルな下り区間をチームでまとまって走る集団内の選手たち]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
D10
[厳しい上り区間を互いの脚の残り具合を探るように上っていく逃げ集団の選手たち]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
D12
[勝負を託された飯野選手と堀選手だったが、連携が噛み合わない場面もあって5位と6位に終わった]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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2016/10/12

JCX第1戦 茨城シクロクロス取手ステージ

Ibaraki_top_01
Ibaraki_top_02
[上:2位以下に大差をつけての独走勝利に喜びを爆発させる小坂選手]
[下:国内初戦できっちり勝利を挙げて順調なスタートを切った]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY


10月10日(月・祝)に、2016-2017シーズンのジャパンシクロクロスシリーズ第1戦「茨城シクロクロス取手ステージ」が開催されました。

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このレースに、宇都宮ブリッツェンシクロクロスチームの小坂光選手がエントリー。



2016-2017シーズンのジャパンシクロクロス(JCX)シリーズ第1戦となる、茨城シクロクロス第2戦取手ステージが茨城県取手市の小貝川リバーサイドパークで開催され、宇都宮ブリッツェンシクロクロスチームの小坂光選手が3周回目から築いた独走態勢を最後まで維持して優勝を飾りました!

小坂選手は今シーズンの国内初戦で見事に勝利を収め、勢いに乗って本格化するシーズンを戦うことになります。

JCXシリーズの第1戦を迎え、いよいよ本格シーズン到来となったシクロクロスシーズン。宇都宮ブリッツェンシクロクロスチームの小坂光選手にとっても、悲願の全日本チャンピオン獲得に向けたシーズンの幕開けとなります。

小坂選手は既に中国でのUCIレースでシーズンインはしていましたが、今回のJCX第1戦は重要な国内初戦。きっちりと勝利を収めて波に乗って行きたいところです。

そんな中スタートしたレースは、小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)が得意のスタートダッシュを決める形で始まり、1周回目から小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)、前田選手(弱虫ペダル)、丸山選手(BOMA)の3名が先頭パックを形成する展開となります。

3周回目を迎える頃になると、先頭パックから丸山選手(BOMA)が遅れ、先頭は小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)と前田選手(弱虫ペダル)の2名に。レースはしばらくこのままの状態で進んでいくかと思われました。

ところが、小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)がオールラウンドのタイヤを選択したのに対し、スリックタイヤを選択した前田選手(弱虫ペダル)とではコーナーの処理速度で差がありました。

そのことをいち早く察知した小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)は、コーナーでタイミング良く前に出ると、様子をうかがう感じで若干ペースアップ。前田選手(弱虫ペダル)との差が開いたため、このまま自分のペースでレースを展開していくことを決断します。

4周回目に入ると、小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)は2番手の前田選手(弱虫ペダル)とのタイム差を15秒程度に広げて独走状態に。その後もタイム差を広げていきます。

その後、小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)と2番手の前田選手(弱虫ペダル)のタイム差は40秒程度にまで開きますが、その頃になると前田選手(弱虫ペダル)の後方に3番手の丸山選手(BOMA)と4番手の中里選手(LEOMO Bellmare)が迫ってきたため、前田選手(弱虫ペダル)も踏み直したのかタイム差が40秒程度から動かないまま数周回を重ねることとなります。

レースも残り2周回となる10周回目になると、小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)と前田選手(弱虫ペダル)のタイム差は1分程度にまで開いた一方で、2番手を走っていた前田選手(弱虫ペダル)を4番手から3番手にポジションを上げていた中里選手(LEOMO Bellmare)がキャッチ。

自身の後方では激しい順位争いが行われる中、小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)はレースでの勝利はもちろんのこと、その先にある自身が達成すべき目標を見据えてきっちりと追い込むことを意識。集中を切らさずに周回を重ねていきます。

結局、スタートからフィニッシュまで終始安定した走りを見せた小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)は、後続に1分30秒以上の大差をつける完璧なレース運びを見せ、今シーズン国内初戦を見事に勝利で終えました。

小坂選手コメント

「今日は国内初戦ということで、レース前の目標としては、しっかり最後まで自分を追い込んで勝利も収めることに設定していました。レース展開も序盤に単独になったので、そこからは自分自身との勝負で、とにかく集中して最後までプッシュし続けることができたと思います。まだ各選手のコンディションにバラつきがあるので、次戦以降が本当の勝負になってくると思いますが、初戦でしっかり強さを見せて勝つことができたので、この調子で戦っていきたいと思います。今日は応援、ありがとうございました!」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY


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◆[リザルト

[茨城シクロクロス第2戦取手ステージ - JCX第1戦 - C1 60m - ]

1位 小坂光 (宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム) 1h02m47s

2位 中里仁 (LEOMO Bellmare Racing Team) +1m26s

3位 丸山厚 (BOMA RACING) +1m37s

4位 織田聖 (弱虫ペダルサイクリングチーム) +1m47s

5位 國井敏夫 (MilePost BMC Racing) +1m56s

6位 斎藤朋寛 (RIDELIFE GIANT) +2m27s

7位 前田公平 (弱虫ペダルサイクリングチーム) +2m33s

8位 重田兼吾 (Team CUORE/順天堂大学) +2m41s

9位 山田大介 (PAXPROJECT) +2m48s

10位 山中真 (MilePost BMC Racing) +3m09s

出走=75名/完走=24名



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[今季国内初戦となる小貝川リバーサイドパークに到着し、早速試走の準備をする小坂選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[前日に降った雨の影響を確認するように念入りにコース試走を行う]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[スタート時間に合わせ、ローラーでしっかり脚を回し心拍を上げる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[スタート直前まで、今シーズンを共に戦うバイクの細部にまで気を配る]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[もはや小坂選手の代名詞となったスタートダッシュで先頭に出る]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[レース序盤は前田選手、丸山選手との3名パックでレースが進んでいく]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[3周回目に入り、少しずつ前田選手との差を広げていく小坂選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[抜群の安定感で難なくシケインをクリアしていく小坂選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[2番手以降とのタイム差を決定的なものとした後もプッシュし続ける走りを見せる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[リードが磐石となった後も集中した表情でなおもリードを広げようとする小坂選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[後方から迫る選手いない1人旅状態になりながらも、先を見据えて追い込む走りを続ける]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[抜群のテクニック高い集中力でとターンをクリアしていく]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[ベストラインを外さず、かつスピードを落とさない走りでコーナーをクリアしていく]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[終盤に入っても全く乱れないフォームに観客からも驚きの声が聞かれた]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[他の選手がジャンプなどで魅せるセクションも堅実かつ最速の走りでフィニッシュを目指す]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[自身も納得の走りでの優勝を確信し、ガッツポーズを作りながらフィニッシュライへと姿を現わす小坂選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

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JPT第20戦 JBCF 経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップ

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[上:外国人選手が大半以上を占める先頭集団に何とか食らいつこうとする雨澤選手]
[下:異次元とも言える走りで逃げ切り勝利を飾ったプジョルがロードチャンピオンシップを制した]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

10月9日(日)に、2016年のJプロツアー第20戦となる「JBCFロードチャンピオンシップ」が開催されました。

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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の7名がエントリー。

鈴木譲
阿部嵩之
大久保陣
飯野智行
堀孝明
雨澤毅明
小野寺玲



2016年のJプロツアー第19戦となる「JBCF経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップ(JBCF輪島ロードレース)」が、石川県輪島市の美しくも厳しい公道サーキットコースで開催され、2周回目の上りで切れ味鋭いアタックを仕掛けて飛び出したTeam UKYOのオスカル・プジョルとマトリックスパワータグのホセビセンテ・トリビオを集団が追走する展開となりますが、残り2周回で単独で抜け出したプジョルがそのまま逃げ切り優勝を飾りました。

宇都宮ブリッツェン勢は、逃げる2名の選手をブリヂずトンアンカー勢とともに集団で追走し続けましたが、残り2周回でのブリヂストンアンカー勢のペースアップに雨澤選手のみが食らいつきましたが、その雨澤選手も最後は力尽きてしまい13位でフィニッシュ。久しぶりにトップ10に選手を送り込めない厳しい結果でレースを終え、チームランキング首位の座もTeam UKYOに明け渡すこととなってしまいました。

2016年のJプロツアーも第19戦を迎え、残すところあと5戦となりました。今回の輪島ロードレースは経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップとして開催され、レースレイティングもJプロツアーで最も高いAAAレース。年間ランキング争いを占う上で非常に重要なレースとなります。

宇都宮ブリッツェンは現在チームランキングでトップに立っているものの、エースの増田選手が前戦の第18戦まえばし赤城山ヒルクライムでの落車で骨挫傷を負いレースを欠場する緊急事態。そのため、チームとしては外国人選手勢の個の力が強調されるような厳しい展開のレースに持ち込ませず、できる限り大きな集団のままで進めていくことを念頭にレースに臨みました。

歴史を感じさせる輪島市門前の町並みをパレード走行した後にリアルスタートが切られたレースは、いきなりTeam UKYOの強力外国人選手勢が積極的にアタックを仕掛けたことでハイペースな展開となり、1周回目を終える時点で集団が大きく分断されることとなります。

すると、上り区間でプジョル選手(Team UKYO)が驚異的なアタックを仕掛けて抜け出すと、そのアタックにトリビオ選手(マトリックスパワータグ)が反応。2名の強力な外国人選手が逃げる展開となります。

一方の集団は、ブリヂストンアンカー勢と宇都宮ブリッツェン勢が協調体制をとって集団をコントロール。強力な逃げ2名を捕らえられる範囲内にタイム差を保ってレースを進めていくこととなります。

その後、レースはしばらく逃げる2名とブリヂストンアンカーと宇都宮ブリッツェンがコントロールする集団という展開が続き、タイム差も45秒~1分程度の状態のままで進んでいきます。

レースが大きく動いたのは、レースも残り3周回となる5周回目。上り区間でブリヂストンアンカー勢がペースアップを開始したことで集団が崩壊。宇都宮ブリッツェン勢では雨澤選手が何とかそのペースアップに食らいついていく展開となります。

最初の上りをペースアップした集団後方でクリアした雨澤選手(宇都宮ブリッツェン)でしたが、ふたつ目の上りで脚を攣ってしまったことで追走集団から遅れ始めた状態で6周回目を迎えます。

プジョル(Team UKYO)

トリビオ(マトリックスパワータグ)

西薗、ルバ(ブリヂストンアンカー)

中根(愛三工業)

デリアック(ニールプライド南信スバル)

雨澤(宇都宮ブリッツェン)

鈴木譲、堀含む集団

6周回目に入ると、逃げ続けていた2名の先頭でも、プジョル選手(Team UKYO)がアタックを仕掛けて抜け出し、単独で先頭をひた走る展開となります。

一方、取り残される形となったトリビオ選手(マトリックスパワータグ)は、後方から追走してきた中根選手(愛三工業)とプラデス選手(Team UKYO)に吸収され、その後方にルバ選手(ブリヂストンアンカー)が続く展開で、レースは最終周回へと入っていくことになります。

プジョル(Team UKYO)

↓ 20秒

プラデス(Team UKYO)

中根(愛三工業)

↓ 25秒

ルバ(ブリヂストンアンカー)

↓ 1分30秒

5名ほどの集団

↓ 30秒

雨澤(宇都宮ブリッツェン)

↓ 30秒

鈴木譲、堀含む集団

最終周回に入っても先頭を独走するプジョル選手(Team UKYO)の勢いは衰えず、結局、最後まで逃げ切って優勝を飾りました。

宇都宮ブリッツェン勢は、ペースアップした追走から遅れてしまった雨澤選手がその後も何とか踏ん張って13位でフィニッシュしましたが、チームとしてはトップ10に誰も選手を送り込むことができず。逆に2位にプラデス選手が入ったTeam UKYOにチームランキングでもポイントを上回られてレースを終えました。

鈴木真理監督代行コメント

「戦前から強力な外国人選手勢との力の差があることは分かっていたので、前日のミーティングでもできる限り“ぬるい”展開にして、上位に選手を複数名送り込んで、何とかチームランキングを離されないように今回は耐えるということを考えていました。残り3周までは望んでいたような“ぬるい”展開にすることはできたのですが、その後のブリヂストンアンカー勢のペースアップによって力勝負に持ち込まれることになってしまって、強力なスペイン人選手勢に有利なレース展開となってしまいました。宇都宮ブリッツェンとしては雨澤選手が何とか食らいついてくれはしたのですが、日本人選手はほとんどが先頭に残れない厳しい展開についていくことができませんでした。今日のような展開では増田選手がいてもどうなっていたか分かりませんが、やはり増田選手が抜けた穴は大きくて、その穴を埋めきれなかったかな、と。ただ、雨澤選手もしっかり先頭集団で、かつ数少ない日本人選手の1人として強力な外国人選手勢に食らいついてくれたことで評価は高まったと思いますし、今後につなげてくれればと思います。残る選手たちも一生懸命やってくれたと思いますが、日々の練習からもう少し積み重ねていかないと対抗できないなと感じています。ここまでクリテリウムではある程度チームプレーで上手くやって来られましたが、ロードレースになるともともと力の差があることは走る前から分かっていたことなので、今回はどこまで食らいついていけるかが重要だと思っていました。久しぶりのロードレースでしたが、やはり外国人選手勢に押し切られてしまいましたね。とにかく、現時点では力の差があるということを選手全員がきちんと受け止めて、今後しっかり立て直していきたいと思います」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY



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◆[リザルト

[第50回JBCF経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップ(第9回JBCF輪島ロードレース) - JPT第19戦 - 88.6km - ]

1位 オスカル・プジョル (Team UKYO) 2h27m55s 35.93km/h

2位 ベンジャミン・プラデス (Team UKYO) +31s

3位 トマ・ルバ (ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) +31s

4位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) +39s

5位 中根英登 (愛三工業レーシングチーム) +40s

6位 ロイック・デリアック (NEILPRYDE-NANSHIN SUBARU CYCLING TEAM) +2m07s

7位 ロドリゴ・アラケ・ロレンテ (Team UKYO) +2m08s

8位 西薗良太 (ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) +2m23s

9位 サルバドール・グアルディオラ (Team UKYO) +2m23s

10位 畑中勇介 (Team UKYO) +3m41s

13位 雨澤毅明 (宇都宮ブリッツェン) +4m00s

15位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +4m17s

17位 堀孝明 (宇都宮ブリッツェン) +4m18s

30位 飯野智行 (宇都宮ブリッツェン) +12m09s

32位 小野寺玲 (宇都宮ブリッツェン) +12m09s

54位 阿部嵩之 (宇都宮ブリッツェン) +17m57s

DNF 大久保陣 (宇都宮ブリッツェン)

出走=123名/完走=55名

◆2016Jプロツアー 個人ランキング

1位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) 13,076P

2位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) 11,848P

3位 オスカル・プジョル (Team UKYO) 8,484P

4位 ベンジャミン・プラデス (Team UKYO) 8,106P

5位 ジョン・アベラストゥリ・イザガ (Team UKYO) 8,002P

6位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) 7,414P

◆2016Jプロツアー チームランキング

1位 Team UKYO 36,156P

2位 宇都宮ブリッツェン 32,734P

3位 マトリックスパワータグ 26,110P

4位 シマノレーシングチーム 17,036P

5位 愛三工業レーシングチーム 12,788P

6位 NEILPRYDE-NANSHIN SUBARU CYCLING TEAM 11,445P

ルビーレッドジャージ ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ)

ピュアホワイトジャージ 小野寺玲 (宇都宮ブリッツェン)



01
[レース当日、空は厚い雲に覆われたものの雨は何とか降らずに持ちこたえる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
02
[レース前日、監督代行を任された鈴木真理キャプテンを中心にミーティングが行われた]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
03
[日本代表として欧州で揉まれてきた経験を増田選手不在のレースで発揮したい雨澤選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
04
[ピュアホワイトジャージをキープする小野寺選手が出走サインの後の検車を受ける]
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05
[真理キャプテンと増田選手不在の苦しい台所事情のチームをまとめる鈴木譲選手が出走サインを行う]
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06
[開幕前からこの輪島でのレースに照準を合わせてきた飯野選手がアップを開始する]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
07
[2011年に同レースで優勝している阿部選手が落ち着いた表情で準備を進める]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
08
[上りの厳しい難コースで外国人選手勢に対抗し得る登坂力を持つ堀選手が真剣な表情でアップを続ける]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
09
[真理監督代行が選手たちにストレスフリーな環境を提供すべく、慌ただしくスタッフ業務に奔走する]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
10
[4年前に獲得した輪翔旗を現時点のメンバー、外国人選手が増えた現環境で再度手にすることができるか]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
11
[宇都宮から遠く離れた輪島の地にも、心強いレッドゾーンが出来上がった]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
12
[輪島市門前町をパレードランした選手たちが総持寺を背にスタート地点に戻る]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
13
[スタート直後から積極的に攻撃を仕掛ける外国人選手勢に対しチーム一丸となって対応する]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
14
[自分向きではない厳しい上りのレースに苦悶の表情を浮かべつつもペダルを踏み続ける大久保選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
15
[小野寺選手も上りのたびに集団から少し遅れてしまうが、その後の下りと平坦で集団復帰する展開]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
16
[今レースでの完全復活を狙っていた飯野選手だったが、序盤から遅れてしまう]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
17
[プジョルの常人離れしたアタックをきっかけに2名の逃げが形成される展開となる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
18
[強力な2選手の逃げに慌てることなく、集団内で次の展開を見据える雨澤選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
19
[集団から遅れてしまった大久保選手が周囲の選手をまとめ、何とか集団復帰を試みる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
20
[ブリヂストンアンカー勢とともに集団コントロールする阿部選手が阿修羅の表情で上りをクリアする]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
21
[エースの働きを求められる堀選手、その時まで集団内で脚を温存する]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
22
[何とか活路を見出したい大久保選手と飯野選手だったが、グルペット集団での苦しい走りとなった]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
23
[厳しいコースでのタフなレース展開に必死に食らいついていく雨澤選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
24
[ペースアップしたブリヂストンアンカー勢を、少し遅れて鈴木譲選手と堀選手を含む集団が追いかける]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
26
[追走集団に食らいついたものの踏ん張り切れなかった雨澤選手が13位でフィニッシュ]
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27
[プロ初勝利を挙げた輪島で完全復活を遂げたかった飯野選手、欧州での成長を示したかった小野寺選手は完走するにとどまった]
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28
[勝負どころで踏ん張り切れなかった自分を責めるようにうなだれる雨澤選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
29
[今シーズン一番とも言える惨敗にチームピットにも重い空気が流れる]
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30
[監督代行としてチームを率いた真理キャプテンが雨澤選手とレースを振り返る]
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