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2016/08/31

JPT第15戦 JBCF 維新やまぐちクリテリウム

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[上:チームメートの完璧なアシストを受けた大久保陣が豪雨のゴールスプリント勝負を制した]
[下:完璧なレースでワンツーフィニッシュを達成した宇都宮ブリッツェンがチームランキング首位をがっちりキープした]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

8月28日(日)に、2016年のJプロツアー第15戦となる「JBCF維新やまぐちクリテリウム」が開催されました。

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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の6名がエントリー。

増田成幸
鈴木譲
阿部嵩之
大久保陣
飯野智行
堀孝明


2016年のJプロツアー第15戦となる「JBCF維新やまぐちクリテリウム」が、Jプロツアー初開催となる山口県山口市のパークロード~山口市役所特設周回コースで開催され、宇都宮ブリッツェンの大久保陣が10名にまで絞られた先頭集団でのゴールスプリントを制して今シーズンJプロツアー初勝利を飾りました!

また、2位には鈴木譲選手が入り、宇都宮ブリッツェンが見事にワンツーフィニッシュを達成してレースを終えています!

前日の第14戦「JBCF藩庁門タイムトライアル」に続き、Jプロツアー初開催となった山口県での第15戦「JBCF維新やまぐちクリテリウム」。コースは山口市の中心市街地のパークロードから山口市役所の駐車場を通過し、再びパークロードに戻る1周1.3kmのショートコース。

ホームストレートが上り、バックストレートが下り基調で、山口市役所駐車場の部分でアクセントを加えたコースは比較的シンプルなレイアウトながら、展開次第では地脚がない選手は集団からふるい落とされてしまう可能性もあるコースと言えます。

そのため、宇都宮ブリッツェンはレース序盤から主導権を握って集団のペースを上げ、集団を破壊して有力選手のみが先頭に残れるハードな展開に持ち込むレース展開をイメージしてレースに臨みました。

レースがスタートすると、早速、宇都宮ブリッツェン勢が集団先頭に立ってペース上げ、攻撃を開始。その攻撃にTeam UKYOやマトリックスパワータグら有力チームやコースに適性のあるクラブチームの選手らが対応していく展開となります。

宇都宮ブリッツェン勢がハイペースで集団を引っ張る展開が続いたことで集団は大きくタテに伸び、後方に位置してしまった選手が少しずつ千切れて取り残されていく展開となります。

また、レース前から降り続く雨の影響もあり、集団中ほどでは何度か落車も発生。その度に集団はさらにタテに伸び、まだまだ序盤の6周回目に入った段階で集団は大きくふたつに割れる展開となります。

宇都宮ブリッツェンは、25名ほどに絞られた先頭集団に全選手が入ってレースを有利に展開しますが、8周回目に飯野選手(宇都宮ブリッツェン)が180度コーナーで落車。ニュートラルを適用してレースに復帰しますが先頭集団からは遅れてしまいます。

レースも3分の1の10周回を過ぎる頃になると、25名ほどいた先頭集団はさらにスリム化し14名に。宇都宮ブリッツェンはその中に最大の5名の選手を送り込み、俄然有利な展開を手にすることに成功します。

人数が絞られた先頭集団内では、数的有利に立つ宇都宮ブリッツェン勢がペースを緩めることなく先頭を牽引。その動きに畑中選手(Team UKYO)やトリビオ選手(マトリックスパワータグ)ら有力選手が同調したことで、後方の集団から遅れた選手たちが次々と足切りになっていく展開となります。

その後も先頭集団はペースを落とすことなく周回を重ねる展開が続き、ついに後方集団もタイムアウトとなる展開に。レースも残り11周回となる19周回目に入る頃には、コース上にはわずか12名の選手が残されるのみというサバイバルな状況となります。

増田、鈴木譲、阿部、大久保、堀(宇都宮ブリッツェン)

畑中、住吉(Team UKYO)

トリビオ、金子(マトリックスパワータグ)

川田(ホンダ栃木)

VC福岡の選手

下島(那須ブラーゼン)

残り10周回となる20周回目に入ると、金子選手(マトリックスパワータグ)と川田選手(ホンダ栃木)がドロップし先頭は8名に。5名の選手がきっちり残る宇都宮ブリッツェンが圧倒的有利の展開となります。

先頭のメンバーを見ると、トリビオ選手(マトリックスパワータグ)はルビーレッドジャージを死守するためにランキング2位の増田選手(宇都宮ブリッツェン)に順位を上回られないよう、増田選手(宇都宮ブリッツェン)の動きを常に見ている状態ということもあり、怖いのは畑中選手(Team UKYO)のみという状況。

こうなると、宇都宮ブリッツェンとしては畑中選手(Team UKYO)の脚を削るために鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)や堀選手(宇都宮ブリッツェン)がアタックを仕掛けて攻撃を開始。

この攻撃に対し、畑中選手(Team UKYO)のために対応していた住吉選手(Team UKYO)が耐え切れずにドロップ。宇都宮ブリッツェンの波状攻撃が功を奏し、畑中選手(Team UKYO)自らが対応せざるを得ない状況にまで追い込んで最終局面を迎えることとなります。

するとこの頃から、天候がさらに悪化。遠くから雷鳴がコースに近付いていくる状況となります。

レースも残り7周回となると、コース上でも稲光が確認できるほどに。残り6周回に入った段階でオーガナイザーの素早い判断によりレースの2周減が決定され、レースは残り3周回となります。

残り3周回になっても波状攻撃を仕掛ける宇都宮ブリッツェンの勢いは衰えず、畑中選手(Team UKYO)にダメージを与えながら、勝負は最終周回へと入っていきます。

最終周回に入ると、ここまでずっと増田選手(宇都宮ブリッツェン)の動きをマークしていたトリビオ選手(マトリックスパワータグ)がいきなり先頭に立ちますが、その動きは増田選手(宇都宮ブリッツェン)がすかさず抑えます。

増田選手(宇都宮ブリッツェン)が先頭、次いでトリビオ選手(マトリックスパワータグ)、その後方に鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)と大久保選手(宇都宮ブリッツェン)、そして畑中選手(Team UKYO)が熾烈な位置取り争いを繰り広げながら最終コーナーを立ち上がった選手たちは、ホームストレートへ。

ホームストレートに入ると、増田選手(宇都宮ブリッツェン)の番手からトリビオ選手(マトリックスパワータグ)がスプリントを開始したのに対し、外から鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)がスプリントを開始。

このままトリビオ選手(マトリックスパワータグ)と鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)の争いになるかと思われた大外から、抜群のスプリントを見せた大久保選手(宇都宮ブリッツェン)が2選手を差し切り、見事に優勝を飾りました!

また、2位に鈴木譲選手が入り、宇都宮ブリッツェンは第7戦「奈良クリテリウム」に続いてワンツーフィニッシュを達成してレースを終えました。

清水監督コメント

「今日は大雨の厳しい天候だったにもかかわらず多くの観客の方が訪れてくれ、その中で完璧なレース運びで完璧な勝利を挙げることができました。スタートからゴールまでプラン通りに選手全員がしっかりとそれぞれの役割を果たしてくれたと思います。最後を締めてくれた大久保選手もチームのエーススプリンターとしての重責をしっかりと果たしてくれましたが、その状況を作って送り出したのは他のレースでは勝利を狙える選手たちですので、今日は本当に完璧なレースだったと思います。この2連戦で落車してしまった阿部、飯野、堀の3選手も辛い状況でしたが、しっかりと走ってくれたので、この後のレースでもしっかりと走り切ってくれると思います。遠方かつ厳しい天候にもかかわらず、現地まで足を運んで声援を送ってくださったファン・サポーターの皆さんには本当に励まされましたし、遠く宇都宮・栃木でライブ中継を観ながら念を送ってくださったファン・サポーターの皆さんに勝利を届けることができて本当に良かったと思います。ありがとうございました!」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY



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◆[リザルト

[第1回JBCF維新やまぐちクリテリウム - JPT第15戦 - 36.4km - ]

1位 大久保陣 (宇都宮ブリッツェン) 54m06s 40.35km/h

2位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) st

3位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) st

4位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) st

5位 畑中勇介 (Team UKYO) st

6位 住吉宏太 (Team UKYO) +01s

7位 堀孝明 (宇都宮ブリッツェン) +05s

8位 阿部嵩幸 (宇都宮ブリッツェン) +13s

9位 川田優作 (Honda栃木) +56s

10位 石井祥平 (Honda栃木) +1m03s

DNF 飯野智行 (宇都宮ブリッツェン)

出走=74名/完走=11名

◆2016Jプロツアー 個人ランキング

1位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) 9,956P

2位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) 9,918P

3位 ジョン・アベラストゥリ・イザガ (Team UKYO) 7,034P

4位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) 6,176P

5位 ベンジャミン・プラデス (Team UKYO) 6,106P

6位 大久保陣 (宇都宮ブリッツェン) 5,226P

◆2016Jプロツアー チームランキング

1位 宇都宮ブリッツェン 28,132P

2位 Team UKYO 25,994P

3位 マトリックスパワータグ 21,766P

4位 シマノレーシングチーム 12,824P

5位 愛三工業レーシングチーム 11,578P

6位 NEILPRYDE-NANSHIN SUBARU CYCLING TEAM 10,195P

ルビーレッドジャージ ホセビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)

ピュアホワイトジャージ 小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)


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[前日の落車の治療跡が痛々しい阿部選手が念入りにストレッチをしてウォーミングアップを始める]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[ステージで行われているイベントに興味を示しつつも、鈴木譲選手はスタートまでのルーティンを崩さない]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[スタート前から降り始めた雨による路面への影響を確かめながらセーフティに予選をこなす鈴木譲選手と阿部選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[予選中に急遽決定した今中大介賞は終盤に単独で飛び出したヴィクトワール広島の選手が獲得]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[しっかりとコース状況を確認した鈴木譲選手は集団先頭でフィニッシュ]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[落車の影響を確認しつつの予選となった阿部選手は、午後の決勝に備えて集団後方でゴール]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[宇都宮ブリッツェンから4選手が出走する予選2組目がスタート]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[スリッピーな180度コーナーを的確にクリアしていく宇都宮ブリッツェンの選手たち]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[鈴木真理キャプテン不在の中、増田選手がリーダーとしてチームをまとめる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[レース前から栗村修賞がかかったことで、1組目に比べて2組目はアグレッシブなレースとなる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[市役所駐車場のスリッピーな路面で落車した堀選手は、ニュートラルのマヴィックバイクでレースに復帰]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[予選2組トップでゴールし栗村修賞を獲得した飯野選手は、優勝したかのようなガッツポーズでフィニッシュ]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[予選と決勝のわずかな時間の中で、落車し破損した堀選手のバイクを田村メカが手際良く修理する]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[午後になり、予報通りの大雨がレース会場に降り始める]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[決勝レースに向けて集中した表情でアップを続ける阿部選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[勝利のみをイメージしながらスタートの瞬間を待つ]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[雨が強くなったり弱くなったりと不安定な天候の中、決勝レースがスタート]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[序盤から宇都宮ブリッツェン勢が集団先頭に立ってペースを上げる展開が続く]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[少しずつトップカテゴリーのレースでも存在感を示し始めた飯野選手もペースアップに加わる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[阿部選手を筆頭に宇都宮ブリッツェン勢の強烈な引きによって集団がタテに長く伸びる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[予選では落車してしまった堀選手も集団先頭で積極的に攻撃を仕掛け続ける]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[宇都宮ブリッツェンのペースアップに集団は分断され、先頭は早くも25名程度にまで絞られる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[チームの司令塔として各選手の動きを確認しながらレースを進める増田選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[上り基調のホームストレートに入り、さらにペースを上げる宇都宮ブリッツェンの選手たち]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[宇都宮ブリッツェンの攻撃によって、レース中盤に差し掛かる頃には先頭は10名強にまで人数が削られる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[警戒が必要なTeam UKYO畑中選手に楽をさせないよう、宇都宮ブリッツェンの選手たちが代わる代わる攻撃を仕掛ける]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[豪雨に加えて雷が鳴り始めたため、レースは2周減周され残り3周回での争いに]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[宇都宮ブリッツェンの波状攻撃に畑中選手のアシストである住吉選手が堪らず遅れ始める]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[前がはっきり見えないほどの豪雨の中、ゴールスプリント勝負が始まる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[大外から差し切った大久保選手が見事に優勝!2位にも鈴木譲選手が入った!]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[完璧なレースと結果を手にし、鈴木譲選手と大久保選手が互いの走りを讃え合う]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[不運が重なりDNFとなった飯野選手だったが、栗村修賞をもらってこの表情]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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