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2016/08/03

JPT第11戦 JBCF 湾岸クリテリウム2016

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[上:ゴールスプリントに向けてTeam UKYOと激しい位置取り争いを繰り広げる選手たち]
[下:コース上のわずかなギャップを突いて先頭に立ったアベラストゥリが圧巻のスプリントでJプロツアー3勝目を飾った]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

7月31日(日)に、2016年のJプロツアー第11戦「JBCF湾岸クリテリウム2016」が開催されました。

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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の7名がエントリー。

増田成幸
鈴木譲
阿部嵩之
大久保陣
飯野智行
堀孝明
雨澤毅明


2016年のJプロツアー第11戦となる「JBCF湾岸クリテリウム2016」が東京都江東区のシンボルプロムナード公園セントラル広場で開催され、予選をメンバー全員が通過したTeam UKYOが決勝でも序盤から終始レースをコントロール。最後はゴールスプリントを絶対的エーススプリンターのジョン・アベラストゥリ・イザガが制して優勝。アベラストゥリは今季Jプロツアー3勝目となりました。

宇都宮ブリッツェン勢は決勝に進んだのが5名と数的不利の状況にありながらもTeam UKYOのコントロールを崩そうと攻撃を仕掛け続ける積極的な走りを披露。最終周回の位置取りでも一歩も引かない動き見せましたが、ゴールスプリント勝負では圧倒的な強さを見せるアベラストゥリには及ばず阿部選手が2位、鈴木譲選手が3位。惜しくも勝利には届かなかったものの、2選手が表彰台に上がる活躍を見せてレースを終えました。

全23戦で争われる2016年のJプロツアーの前半戦終盤の第11戦。今年も多くの人が訪れ、行き交うお台場で開催される「湾岸サイクルフェスティバル」の中で「JBCF湾岸クリテリウム2016」が行われ、メインレースとしてJプロツアーが行われることとなりました。

今年のコースは昨年まで使用された1周1.45kmの特設周回コースではなく、2012年まで使用された1周0.8kmの特設周回コースでの開催。このコースは距離も短く、昨年までのコースよりも難易度は高くないこともあり、強い選手だけが残れるふるいにかけられるようなレース展開にならないことも予想されます。

レースはまず、正午過ぎから3組に分かれて行われる予選からスタート。各組ともに半分以下の13名のみが決勝に進める狭き門です。

鈴木真理キャプテンを療養、小野寺選手を日本代表の海外遠征で欠く宇都宮ブリッツェンは残る7名が予選に臨みましたが、先に述べた狭き門を飯野選手と雨澤選手がクリアできずに予選落ち。決勝は5名で戦うことを余儀なくされます。

一方、現在チームランキング首位のTeam UKYOは出場選手8名が予選通過。他にライバルとなるマトリックスパワータグ、キナンサイクリングチーム、那須ブラーゼン、シマノレーシングはどこも4名以下の決勝進出となったことで、決勝レースはTeam UKYOを中心に展開していくことになりそうです。

ローリングスタートの後にリアルスタートが切られた決勝レースは、スタート直後こそ激しいアタックの応酬が繰り広げられる展開が続きますが、次第にTeam UKYO勢と宇都宮ブリッツェン勢が主導権争いをする展開に。

阿部選手(宇都宮ブリッツェン)や増田選手(宇都宮ブリッツェン)が積極的な動きを見せますが、徐々に人数に優るTeam UKYOが主導権を握りコントロールを開始。絶対的エーススプリンターであるアベラストゥリ選手(Teram UKYO)でのゴールスプリント勝負での勝利に向けて集団先頭を引く展開となります。

この状況に合わせて、宇都宮ブリッツェン勢も終盤の勝負どころまでレースコントロールに加わることを選択。増田選手(宇都宮ブリッツェン)がTeam UKYOの隊列に入って積極的に集団の牽引に加わっていきます。

その後も、Team UKYO勢の集団コントロールに増田選手(宇都宮ブリッツェン)がメインとなって宇都宮ブリッツェン勢が加わる状態のまま進んでいき、気付けばレースは折り返しとなる20周回を過ぎて中盤戦へと入っていくこととなります。

レースも残り15周回となる25周回目を迎える頃になると、Team UKYO勢と宇都宮ブリッツェン勢の集団コントロールにマトリックスパワータグ勢も加わり、勝負に向けた主導権争いが本格化し始めます。

しかし、一時は多少乱れた集団コントロールも最終的には落ち着き、集団はTeam UKYO勢がコントロールする状態でひとつのままレースは残り5周回を切り、終盤戦へと入っていきます。

このまま集団はひとつで進み、大集団でのゴールスプリント勝負になるかという雰囲気が濃厚となった37周回目。

Team UKYO勢のコントロールに対して宇都宮ブリッツェン勢が攻撃を仕掛け2チームが横並びになるような形でクリアした最終コーナーで、集団後方の複数の選手が絡む落車が発生。集団前方の選手たちはそのまま残り3周回へと入りますが、落車で負傷し動けない選手を搬送するために救急車輌が入ることになったためレースは一時中断を余儀なくされます。

結局、レースは負傷した選手を搬送した後に残り5周回に周回数を減らして再開することに決定されます。

レースが再開されると、再びTeam UKYO勢と宇都宮ブリッツェン勢が集団先頭を争う形となり、そこにマトリックスパワータグ勢も加わったことでさらに位置取り争いが激化しています。

しかし、レースも残り2周回となると、集団先頭を争うチーム力を残しているのはTeam UKYOと宇都宮ブリッツェンのみ。この2チームが競い合うように位置取り争いを繰り返したまま、レースは最終周回へと突入します。

最終周回に入ると、Team UKYOと宇都宮ブリッツェンの2チームは、互いにベストなラインを死守するかのように争いながらセントラル広場へ。

すると最終コーナー手前で、アベラストゥリ選手(Team UKYO)がコース上にあるわずかな凹みの部分を上手く使ってイン側から先頭に上がり最終コーナーをクリアしてスプリントを開始。

宇都宮ブリッツェンも阿部選手(宇都宮ブリッツェン)がすぐさまアベラストゥリ選手(Team UKYO)の番手についてスプリントを開始。さらに別のラインから鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)がスプリントを開始して先行するアベラストゥリ選手(Team UKYO)を捲ろうと試みますが、UCIアジアツアー1クラスのレースでも抜群のスプリントで勝利を量産するアベラストゥリ選手(Team UKYO)にはおよばず、阿部選手(宇都宮ブリッツェン)が2位、鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)が3位でフィニッシュ。

圧倒的なスプリントで勝利をもぎ取ったアベラストゥリ選手(Team UKYO)は2連勝した第5戦・第6戦に続き、今季Jプロツアー3勝目を挙げました。

清水監督コメント

「今日のレースは、まず予選で2名の選手が決勝に進出できないことになってしまい、当初に思い描いていたことができない状況で決勝を戦わなければいけない状況になってしまいました。ただ、圧倒的人数をそろえるTeam UKYO有利という状況の中で、最終局面で攻撃を仕掛けるというところは決勝に出場した選手全員が上手くやってくれたと思います。ですが、その終盤に大落車があってレースが一時中断することになってしまい、再開後もしっかりと切り替えて流れを引き戻してくれたとは思うのですが、2位と3位という結果で優勝には手が届きませんでした。2位3位に入ったことでチーム力の高さというものは証明することができたとは思いますが、危険度が高いコースということを差し引いても最後の詰めが足りなかったかなと感じています。本当に勝ちたかったのですが…、悔しいですね。まぁ、こういうコースでは今日のようなレースになることは多々あることなので、しっかりと切り替えてまた次戦に臨みたいと思います。今日もたくさんのファン・サポーターの皆さんに会場に足を運んでいただき、たくさんの声援を送っていただけて力になりました。応援、ありがとうございました!」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY


◆[リザルト

[JBCF 湾岸クリテリウム2016 - JPT第11戦 - 33.6km - ]

1位 ジョン・アベラストゥリ・イザガ (Team UKYO)

2位 阿部嵩之 (宇都宮ブリッツェン)

3位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン)

4位 サルバドール・グアルディオラ (Team UKYO)

5位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン)

6位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ)

7位 大久保陣 (宇都宮ブリッツェン)

8位 アイラン・フェルナンデス (マトリックスパワータグ)

9位 畑中勇介 (Team UKYO)

10位 ヴァラド・ジェゾン (NEIKPRYDE-NANSHIN SUBARU CYCLING TEAM)

12位 堀孝明 (宇都宮ブリッツェン)

出走=39名/完走=35名

◆2016Jプロツアー 個人ランキング

1位 ホセビセンテ・トリビオ (Team UKYO) 7,916P

2位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) 6,486P

3位 ジョン・アベラストゥリ・イザガ (Team UKYO) 6,016P

4位 ベンジャミン・プラデス (Team UKYO) 5,998P

5位 中根英登 (愛三工業レーシングチーム) 4,866P

6位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) 4,016P

◆2016Jプロツアー チームランキング

1位 Team UKYO 19,778P

2位 宇都宮ブリッツェン 19,228P

3位 マトリックスパワータグ 16,918P

4位 愛三工業レーシングチーム 11,578P

5位 シマノレーシング 9,968P

6位 NEILPRYDE-NANSHIN SUBARU CYCLING TEAM 7,293P

ルビーレッドジャージ ホセビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)

ピュアホワイトジャージ 小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)

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[予選1組に出場する大久保選手が暑さ対策のアイスベストを着用して準備を進める]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[得意とするクリテリウムということもあり、スタート前には余裕の笑顔を見せる大久保選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[毎年酷暑の中でのレースになることから、チームピットにはクールダウン用のプールと大量の氷が用意される]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[全開ではないものの、大久保選手は好ポジションをしっかりとキープしてレースを展開]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[Jプロツアーでの自身今季初勝利のために、まずは予選突破を目指す]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[集団スプリントの頭を取り、難なく予選通過を決める大久保選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[得意とは言えないクリテリウムレースを前に引き締まった表情を見せる予選2組出走の雨澤選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[予選スタートを待つ阿部選手に真夏の日差しが容赦なく照りつける]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[日本人トップ選手と誰もが認める増田選手が、どんなコースにでも対応する適応力の高さを見せる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[スプリントを嫌い逃げ切りを狙った雨澤選手だったが、ともに逃げたメンバーに恵まれず予選落ちとなった]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[集団をラップする勢いで単独逃げを決めた阿部選手は余裕のゴールで観客からのハイタッチに応える]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[今季に入りスプリントに磨きがかかる増田選手も危なげなく予選を通過]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[一時期の体調不良から復活を果たした堀選手が予選3組での戦いに挑む]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[様子見の集団内でポジションを確保する飯野選手と鈴木譲選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[増田選手とともに安定感抜群の走りを見せ続ける鈴木譲選手が集団内で存在感を放つ]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[飯野、堀のクライマーコンビが不得手な平坦レースでの予選通過を目指す]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[トリビオのアタックに反応して2名で抜け出した堀選手は逃げ切りで予選通過を決めた]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[集団スプリントで鈴木譲選手が難なく予選通過を決めた一方、飯野選手はわずかに届かず予選落ちとなった]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[決勝レースを前に選手たちが出走サインとステージパフォーマンスで観客の声援に応える]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[夕方になってもまとわりつくような暑さが残る状態の中、黙々とアップを続ける選手たち]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[予選を通過した39名の選手たちがスタートラインに整列する]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[レースをコントロールするTeam UKYOの隊列に入って攻撃の糸口を探す増田選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[最大人数をそろえるTeam UKYOのコントロールが続く中、レッドゾーンからも選手たちへの檄が飛ぶ]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[この日はアシストの動きに徹する増田選手が集団先頭に出てTeam UKYOに揺さぶりをかけ続ける]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[Team UKYOのすぐ後方を陣取り終盤に向けての青写真を描く宇都宮ブリッツェンの選手たち]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[レース終盤に入り、マトリックスパワータグやキナンサイクリングも攻撃を開始]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[最終局面で好連携を見せたい阿部選手と大久保選手がポジションをキープし始める]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[大規模落車で中断していたレースが残り5周回で再開される]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[レース再開後もTeam UKYOと宇都宮ブリッツェンの主導権を握る争いが続く]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[お台場の空にかかった二重の虹が宇都宮ブリッツェンにとっての吉兆となるか!?]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[最終周回に入り、集団先頭の位置取り争いがより一層激化]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[アベラストゥリの強力スプリントに屈したものの、阿部、鈴木譲の2選手が表彰台に上がった]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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