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2016/07/20

JPT第10戦 JBCF 石川サイクルロードレース

S1
Ishikawa15
[上:序盤から終盤までレースを完全に支配する宇都宮ブリッツェンの選手たち]
[下:ゴールスプリントを差し切ったベンジャミン・プラデスが今季Jプロツアー2勝目を挙げた]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS


7月17日(日)に、2016年のJプロツアー第10戦「JBCF石川サイクルロードレース」が開催されました。

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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の8名がエントリー。

増田成幸
鈴木譲
阿部嵩之
大久保陣
飯野智行
堀孝明
雨澤毅明
小野寺玲



2016年のJプロツアー第10戦となる「JBCF石川サイクルロードレース」が、福島県石川町と浅川町にまたがるアップダウンの厳しい公道特設周回コースで開催され、最終的に10名程度にまで絞られたゴールスプリント勝負を制したTeam UKYOのベンジャミン・プラデスが優勝。第2戦伊吹山ドライブウェイヒルクライムとなる今シーズンJプロツアー2勝目をマークしました。

宇都宮ブリッツェン勢は、レース序盤からリーダーチームとしてきっちり集団をコントロールし、終盤に入るにつれて徐々にペースアップ。最終周回には有力チームと有力選手が残るのみというところまで集団を絞って最終局面を迎え、ゴールスプリント勝負では堀選手が先行して最終コーナーをクリアしましたがその後が伸びず、2選手に差し切られて3位でフィニッシュ。増田選手が5位、小野寺選手が8位とトップ10に3選手を送り込んだものの、プラデス選手が優勝したTeam UKYOにチームランキングを逆転されてレースを終えました。

例年“灼熱地獄”と称されるほどの高い気温と照りつける太陽のもとで行われる石川ロード。今年は照りつけるような日差しは鳴りを潜めたものの高温多湿のまとわりつくような気候は相変わらずで、例年通りの厳しいレースとなることが予想されます。

前レースとなった第8戦と第9戦の西日本ロードクラシック2連戦でポイントを積み重ね、Team UKYOからチームランキング首位を奪い返した宇都宮ブリッツェンは、レースレイティングも高い石川ロードできっちり勝利を挙げてさらにポイント差を広げたいところでもあります。

そのため、選手全員が常に集団前方をキープして、チームランキングを争うTeam UKYOとマトリックスパワータグの選手が入る逃げには、必ず誰かが乗ってレースを展開することを意識してレースに臨みました。

学法石川高等学校をパレードスタートしたレースは、リアルスタートが切られると早速、各チームによるアタックの応酬が繰り広げられる展開となります。

すると、アタック合戦の中から秋丸選手(シマノレーシング)と遠藤選手(イナーメ信濃山形)の2名が集団から飛び出してリードを奪う展開となります。

しかし、先行していたこの2名は程なくして集団に吸収され、入れ替わるように数名の選手が飛び出して先行して最終的に4名の逃げ集団が形成されます。

プラデス(Team UKYO)

吉岡(那須ブラーゼン)

木村(シマノレーシング)

阿曽(キナンサイクリング)

メイン集団

ランキング上位のプラデス選手(Team UKYO)が入ったこの逃げを、メイン集団は少しばかり警戒。逃げに選手を送り込んでいない宇都宮ブリッツェンとマトリックスパワータグ勢が中心となってコントロールし、吸収可能な範囲内でとどめて追走する展開となります。

レースはしばらく4名の逃げ集団とメイン集団という形のまま進んでいきましたが、レースも折り返しとなる4周回目に入るとこの逃げでの逃げ切りの可能性は低いと考えたのか、プラデス選手(Team UKYO)が逃げ集団からドロップして集団に戻る動きを見せたことで逃げ集団は3名となります。

吉岡(那須ブラーゼン)

木村(シマノレーシング)

阿曽(キナンサイクリング)

↓ 1分20秒

メイン集団

5周回目に入ると、メイン集団は宇都宮ブリッツェンが中心となってコントロールを開始。UCIレースでも抜群のコントロールを見せた阿部選手(宇都宮ブリッツェン)と大久保選手(宇都宮ブリッツェン)のコンビがペースマネージメントを始めます。

阿部選手(宇都宮ブリッツェン)と大久保選手(宇都宮ブリッツェン)のコンビのペースアップによって着々と逃げ集団とのタイム差が縮まっていく中、6周回目に入るとメイン集団から3名の選手が飛び出して逃げ集団に追走をかけようとする動きが出ます。

吉岡(那須ブラーゼン)

木村(シマノレーシング)

阿曽(キナンサイクリング)

↓ 20秒

中島(愛三工業レーシング)

中村(イナーメ信濃山形)

才田(リオモベルマーレ)

↓ 20秒

メイン集団

しかし、この3名の追走は宇都宮ブリッツェンのコントロールによってペースアップしたメイン集団に程なくして吸収、続いてここまで逃げ続けた3名も吸収され、集団は人数を大幅に減らしながらもひとつになって最終周回へと入ります。

最終周回に入ると、人数が絞られたメイン集団内では勝利に向けた動きが活性化。宇都宮ブリッツェンも増田選手(宇都宮ブリッツェン)や鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)を中心に攻撃を仕掛けていく展開となります。

各チームによる攻撃の掛け合いとなった先頭集団は一時は9名にまで人数が絞られますが、後方から小野寺選手(宇都宮ブリッツェン)が先頭を引く7名の集団が合流して先頭は16名となります。

すると、後方集団にいた堀選手(宇都宮ブリッツェン)が先頭集団と合流したタイミングでアタックを仕掛けて飛び出し、集団から若干のリードを奪う形となります。

しかし、堀選手(宇都宮ブリッツェン)の動きに集団もすぐさま反応。堀選手がわずかにリードを保ったまま選手たちが最終コーナーをクリアしていきます。

レースはこのまま堀選手(宇都宮ブリッツェン)が先行してフィニッシュとなるかと思われましたが、堀選手(宇都宮ブリッツェン)はフィニッシュ手前で残念ながら失速。

後方からスプリントを開始したプラデス選手(Team UKYO)とトリビオ選手(マトリックスパワータグ)に差し切られ、3位でフィニッシュしてレースを終えました。

清水監督コメント

「今日のレースは戦前に想定していたやりたいレースとは違った展開にはなったのですが、その中でも選手たちが話し合って他チームの同調が得られないのであれば上り勝負に持ち込もうということで上手く切り替えてしっかり動いてくれたと思います。最初から最後までレースをコントロールして上手くレースを進めてくれましたね。ただ、シーズンも中盤に差し掛かって各選手のコンディションの差や波がある中で、コンディションの良い増田選手や鈴木譲選手などが積極的に動いてくれたのですが、調子が良いのが分かっているだけに他チームのマークも厳しく崩すには至りませんでした。それであれば彼らが攻撃を仕掛けた後の隙を突くということで堀選手と小野寺選手が上手く攻撃を仕掛けてくれたのですが、病み上がりでコンディションが落ちている堀選手には最後の勝負の場面はちょっと届かなかったなという印象です。全体を通しては本当にいいレースをしてくれたと思いますが、最後の場面は選手の組み合わせというのもありますし、展開と運を味方につけないと勝てないというのもあります。そういったことまで考慮しても、今日はちょっと届かなかったかな、と。本当にたくさんの方に応援に来ていただいていたので、今日の展開で最後に勝てば完璧だったと思うのですがギリギリ表彰台獲得という最低限の結果だったので申し訳なく思っています。ただ、シーズンはまだまだ続きますし、今日のレースの反省点もしっかりと活かしながらこの後のレースも戦っていきたいと思っていますので、引き続き応援よろしくお願いします!」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY




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◆[リザルト

[第15回JBCF石川サイクルロードレース - JPT第10戦 - 102.2km - ]

1位 ベンジャミン・プラデス (Team UKYO) 2h40m12s

2位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) st

3位 堀孝明 (宇都宮ブリッツェン) st

4位 ロイック・デリアック (ニールプライド南信スバルサイクリングチーム) st

5位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) st

6位 山下貴宏 (シエルヴォ奈良MIYATA-MERIDAレーシングチーム) +01s

7位 ハビエル・サラダ・ペレス (VICTOIRE広島) +01s

8位 小野寺玲 (宇都宮ブリッツェン) +01s

9位 サルバドール・グアルディオラ (Team UKYO) +02s

10位 野中竜馬 (KINAN Cycling Team) +03s

15位 雨澤毅明 (宇都宮ブリッツェン) +14s

19位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +25s

DNF 大久保陣 (宇都宮ブリッツェン)

DNF 阿部嵩之 (宇都宮ブリッツェン)

DNF 飯野智行 (宇都宮ブリッツェン)

出走=130名/完走=69名

◆2016Jプロツアー 個人ランキング

1位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) 7,466P

2位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) 5,986P

3位 ベンジャミン・プラデス (Team UKYO) 5,728P

4位 ジョン・アベラストゥリ (Team UKYO) 5,016P

5位 中根英登 (愛三工業レーシングチーム) 4,866P

6位 小野寺玲 (宇都宮ブリッツェン) 3,526P

◆2016Jプロツアー チームランキング

1位 Team UKYO 17,868P

2位 宇都宮ブリッツェン 17,478P

3位 マトリックスパワータグ 16,018P

4位 愛三工業レーシングチーム 11,578P

5位 シマノレーシングチーム 9,518P

6位 ニールプライド南信スバルサイクリングチーム 6,923P

ルビーレッドジャージ ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ)
ピュアホワイトジャージ 小野寺玲 (宇都宮ブリッツェン)



Ishikawa01
[レース前夜、想定できるレース展開を話し合いながらのミーティングが行われる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Ishikawa02
[レーススタートに向けて入念にウォーミングアップをする選手たち]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Ishikawa03
[バスツアーでやって来たサポーターとのやるぞ!やるぞ!やるぞ!で気合い注入]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Ishikawa04
[ランキング上位の増田選手と小野寺選手が最前列に整列]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Ishikawa05
[学法石川高等学校前をパレードスタートし、厳しい周回コースへと向かう]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Ishikawa06
[プラデス選手を含む4名の逃げ集団が形成される]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Ishikawa07
[メイン集団をコントロールする阿部・大久保のコンビに対するチームの信頼は厚い]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Ishikawa08
[残る選手はメイン集団前方でレース終盤に備える展開が続く]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Ishikawa09
[序盤に落車し遅れてしまった飯野選手が懸命にメイン集団への復帰を図る]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Ishikawa10
[メイン集団を宇都宮ブリッツェンが支配する展開のままレースは終盤へと入る]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Ishikawa11
[ピュアホワイトジャージを着る小野寺選手、かつてそのジャージを来た堀選手が終盤の勝負どころに備える]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Ishikawa12
[遅れてしまった選手たちをほぼ1人引きする形で先行するメイン集団を追い続ける飯野選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Ishikawa13
[UCIレースでも際立った引きを見せる大久保・阿部コンビが残る力を振り絞ってメイン集団のペースを上げる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Ishikawa14
[阿部・大久保の後を受けた小野寺・雨澤の2選手が集団のペースをさらに上げる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Ishikawa16
[好調ゆえに厳しいマークに合った鈴木譲選手は19位でのフィニッシュとなった]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Ishikawa17
[フィニッシュ直後、完全に支配しながら勝利を逃したレースを選手たちがすぐに振り返る]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Ishikawa18
[絶妙なタイミングで抜け出したものの、託された勝利を挙げられなかったことを悔やむ堀選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Ishikawa19
[隣県ということで現地に駆けつけてくれた沢山のファン・サポーターに感謝の気持ちを伝える]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Ishikawa20
[この日の結果でチームランキング首位は譲ったが、この後も3チームの争いが続くことが予想される]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Ishikawa21
[ピュアホワイトジャージをキープする小野寺選手はこのレース後、日本代表として欧州遠征に旅立った]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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