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2016/06/03

ツアー・オブ・ジャパン 第6ステージ

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[上:自己ベストタイムを更新した増田選手だったが、惜しくも2年連続ステージ日本人最上位はならず]
[下:イラン勢の目論見を見事に打ち破る快走でステージ優勝を飾ったプジョルが、個人総合でもトップに立った]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

5月29日(日)〜6月5日(日)の8日間にわたり、UCI-2.1のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」が開催されています。

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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の6名がエントリー。

増田成幸
鈴木譲
阿部嵩之
大久保陣
堀孝明
小野寺玲


UCI-2.1のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の第6ステージが、激坂として知られる静岡県小山町のふじあざみラインで開催され、圧倒的に有利と思われていたイラン勢を凌駕する登坂力を見せたTeam UKYOのオスカル・プジョルがコースレコードには及ばなかったものの唯一38分台のタイムを記録してステージ優勝を飾りました。この結果、プジョルは個人総合時間でもトップに立ち、グリーンジャージに袖を通しています。

宇都宮ブリッツェン勢は、個人総合時間上位を狙う増田、鈴木譲、堀の3選手が己の限界とせめぎ合いながら順位アップを目指す走りを見せ、増田選手は自身の同コースベストタイムを記録したものの、外国人選手勢には及ばず18位。ゴール手前でブリヂストンアンカーの西薗良太にかわされ、2年連続同ステージ日本人最上位は逃しましたが、個人総合時間では日本人トップをキープする13位で残り2ステージに臨むことになりました。

ツアー・オブ・ジャパンの総合成績を決める上で、最も重要なクイーンステージと言える富士山ステージ。

後半にかけて“超”がつくほどの激坂が待ち構えることで有名な、11.2kmのヒルクライムコースです。

そして、宇都宮ブリッツェンがここまでのステージを組織的かつ攻撃的に戦ってきたのも、すべてはこのステージを増田選手にいい形で迎えてもらうために他なりません。

小山町生涯学習センターをスタートし、須走商店街を抜けてふじあざみライン入口へとパレードランを行った選手たちは、10時のリアルスタートとともにふじあずみラインの激坂へと飛び出していきます。

レース序盤は各チーム・選手ともに様子見なのか、予想よりもスローペースの立ち上がりとなります。

それでも2kmを過ぎた頃から集団は大きく二つに分断。前方集団にはこのステージで勝負をかけたい選手たちが揃うこととなります。

さらに3kmを過ぎる頃になると、前方集団はピシュガマン勢がペースを上げたことでさらに小さくなり、およそ40名ほどとなります。

その後レースはピシュガマン勢が先頭を固める状態のまま2kmほどを消化。レースはおよそ半分の残り6kmとなります。

するとここで、昨年の同ステージ優勝者であるエマミ選手(ピシュガマン)とコラドゥーズハグ選手(ピシュガマン)の2名がアタック。その動きに呼応するように集団は活性化し、少しずつ集団が崩壊していく状態となります。

宇都宮ブリッツェン勢は増田選手がさすがの走りで先頭集団をキープしますが、堀選手と鈴木譲選手の2名が少しずつ遅れていきます。

レースも残り5kmを切ると、集団から6名の選手がアタックを仕掛けて抜け出します。

エマミ、ホセイニ(ピシュガマン)

ポルセイェディゴラコール、ミズバニ(タブリーズ)

ハラミリョ(ユナイテッドヘルスケア)

プジョル(Team UKYO)

集団

その6名の先行集団からプジョル選手(Team UKYO)がさらにアタックを仕掛け、単独で先行する展開となります。

強力なイラン勢が最終的にはプジョル選手(Team UKYO)を吸収して驚異的なタイムでフィニッシュすると思われましたが、プジョル選手(Team UKYO)の勢いはまったく衰えず、後続とのタイム差をみるみる広げていきます。

結局、最後まで勢いの衰えなかったプジョル選手(Team UKYO)は、2位に56秒差、3位以降のイラン勢には1分以上のタイム差をつけ、ただ一人38分台のタイムで見事にステージ優勝を飾りました。

宇都宮ブリッツェン勢は、終盤まで先頭集団でレースを展開した増田選手が西薗選手(BSアンカー)と日本人最上位を争いながらフィニッシュに向かいますが、ゴール手前で若干先行されて2年連続での日本人選手最上位はならず。

しかし、これまでの同コースでの自己ベストタイムを上回る41分48秒のステージ18位、個人総合では13位と日本人選手トップに立って、残る2ステージを迎えることとなりました。

清水監督コメント

「今日のステージは前半が少しスローペースでどういう展開になるのかなと思っていましたが、最終的なタイムを見る想定の範囲内だったかな、と。イラン勢が驚異的なタイムを叩き出してタイム差を大きく離されるのではという不安もありましたが、増田選手も自己ベストタイムを更新する走りを見せてくれてタイム差を最小限に抑えてくれたので、そこだけを見れば良かったと思います。ただ、ステージと個人総合の順位という面では非常に悔しい結果になってしまったという感じです。宇都宮ブリッツェンとしてはレース全体を通しての成績、個人総合時間での一桁順位という目標を持ってツアー・オブ・ジャパンを戦っていますが、増田選手の強みが一番発揮されるこのステージで同じ日本人の西薗選手に順位を上回られたというのは、正直な気持ちを言えば本当に悔しいです。これには、序盤のステージからチームとして積極的に攻撃を仕掛けた疲労が蓄積していたという点も否定できないと思っています。ただ、結果的には非常に悔しくて残念な気持ちですが、これまでの戦い方や今日の増田選手のタイムなどを見ればポジティブな部分も多いと思っていますので、明日の伊豆ステージでもう一度チームとして目標とする個人総合一桁順位獲得にチャレンジしたいと思います」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY



◆[リザルト

[19th TOUR OF JAPAN - UCI-2.1 - 6th Stage Fujisan - 11.4km - ]

1位 オスカル・プジョル (Team UKYO) 38m48s 17.6km/h

2位 マルコス・ガルシア (キナンサイクリングチーム) +56s

3位 ミルサマ・ポルセイェディゴラコール (タブリーズ シャハルダリ チーム) +1m10s

4位 ダニエル・ホワイトハウス (トレンガヌ サイクリングチーム) +1m14s

5位 ラヒーム・エマミ (ピシュガマン サイクリング チーム) +1m18s

6位 ガーデル・ミズバニ・イラナグ (タブリーズ シャハルダリ チーム) +1m32s

7位 アントニオ・ニバリ (NIPPO・ヴィーニファンティーニ) +2m14s

8位 キャメロン・バイリー (アタック・チームガスト) +2m15s

9位 ベンジャミン・プラデス (Team UKYO) +2m19s

10位 アミール・コラドゥーズハグ (ピシュガマン サイクリング チーム) +2m19s

18位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) +3m00s

27位 堀孝明 (宇都宮ブリッツェン) +5m04s

38位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +6m57s

61位 小野寺玲 (宇都宮ブリッツェン) +11m55s

69位 大久保陣 (宇都宮ブリッツェン) +15m12s

84位 阿部嵩之 (宇都宮ブリッツェン) +16m55s

出走=84名/完走=84名

◆個人総合時間 第6ステージ終了時

1位 オスカル・プジョル (Team UKYO) 13h37m41s 37.6km/h

2位 マルコス・ガルシア (キナンサイクリングチーム) +1m05s

3位 ミルサマ・ポルセイェディゴラコール (タブリーズ シャハルダリ チーム) +1m14s

4位 ダニエル・ホワイトハウス (トレンガヌ サイクリングチーム) +1m23s

5位 ラヒーム・エマミ (ピシュガマン サイクリング チーム) +1m24s

6位 ガーデル・ミズバニ・イラナグ (タブリーズ シャハルダリ チーム) +1m43s

7位 キャメロン・バイリー (アタック・チームガスト) +2m16s

8位 アントニオ・ニバリ (NIPPO・ヴィーニファンティーニ) +2m23s

9位 アミール・コラドゥーズハグ (ピシュガマン サイクリング チーム) +2m27s

13位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) +2m58s

28位 堀孝明 (宇都宮ブリッツェン) +6m25s

32位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +6m59s

56位 小野寺玲 (宇都宮ブリッツェン) +27m21s

77位 大久保陣 (宇都宮ブリッツェン) +50m38s

83位 阿部嵩之 (宇都宮ブリッツェン) +1h15m51s

◆個人総合ポイント 第6ステージ終了時

1位 アンソニー・ジャコッポ (アヴァンティ アイソウェイ スポーツ) 67P

2位 ピエールパオロ・デ ネグリ (NIPPO・ヴィーニファンティーニ) 66P

3位 ダニエル アレクサンデル・ハラミリョ (ユナイテッドヘルスケアプロフェッショナルCT) 45P

4位 ロビー・ハッカー (アヴァンティ アイソウェイ スポーツ) 44P

5位 窪木一茂 (NIPPO・ヴィーニファンティーニ) 35P

6位 ダヴィデ・チモライ (ランプレ・メリダ) 34P

◆個人総合山岳 第6ステージ終了時

1位 ラヒーム・エマミ (ピシュガマン サイクリング チーム) 20P

2位 オスカル・プジョル (Team UKYO) 15P

3位 メヘディ・ソフラビ (タブリーズ シャハルダリ チーム) 13P

4位 ミルサマ・ポルセイェディゴラコール (タブリーズ シャハルダリ チーム) 13P

5位 マルコス・ガルシア (キナンサイクリングチーム) 12P

6位 ベナム・マレキ (タブリーズ シャハルダリ チーム) 10P

◆チーム総合時間 第6ステージ終了時

1位 タブリーズ シャハルダリ チーム 40h58m04s

2位 ピシュガマン サイクリング チーム +24s

3位 キナンサイクリングチーム +4m25s

4位 Team UKYO +4m39s

5位 ブリヂストンアンカーサイクリングチーム +5m10s

6位 アヴァンティ アイソウェイ スポーツ +5m15s

 

7位 宇都宮ブリッツェン +11m12s

1
[南信州での激闘を終えた選手たちは決戦の地、霊峰富士にたどり着いた]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
2
[得意とするヒルクライムで強豪海外勢を驚かせる走りを見せたい堀選手が朝食を摂る]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
3
[TOJ初帯同ながら確かな仕事で選手たちを支える田村メカがチームカーを磨きあげる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
4
[ステージ上での出走サインとインタビュー、写真撮影に応える選手たち]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
6
[自己ベストとなる41分48秒でフィニッシュした増田選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[得意のヒルクライムで28位に入った堀選手は個人総合順位を上げて伊豆ステージのサバイバルレースに挑む]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[38位でフィニッシュした鈴木譲選手は個人総合32位で明日の伊豆ステージを迎える]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[初出場となるTOJで時に戸惑いを感じながらもポテンシャルの高さを感じさせる走りを見せる小野寺選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
10
[自身にとっての難関ステージが続く大久保選手が見据える先には、東京ステージのゴールスプリントがある]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[ここ数ステージは体調不良を抱えながらも献身的な走りを見せていた阿部選手は、今日はセーフティーに超回復]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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