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2016/06/17

ツール・ド・熊野 第1ステージ

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[上:リーダージャージ着用者2名を含む宇都宮ブリッツェンが集団先頭でコントロールする]
[下:ゴールスプリントを制したケリソンがステージ優勝と同時にイエロージャージも手にした]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

6月16日(木)〜19日(日)の4日間にわたり、UCI-2.2のステージレース「ツール・ド・熊野」が開催されています。

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6月17日(金)に第1ステージが行われました。

このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の6名がエントリー。

阿部嵩之
大久保陣
飯野智行
堀孝明
雨澤毅明
小野寺玲
※出場チーム=20チーム



UCI-2.2のステージレース「ツール・ド・熊野」の第1ステージが、和歌山県新宮市赤木川沿いのスピード系公道サーキットコース(1周16.3km)で開催され、イラン勢2チームの欠場により急遽出場が決定したステイトオブマター/マープ(オーストラリア)のジェシー・ケリソンが大集団ゴールスプリント勝負を制して優勝を飾り、個人総合時間リーダーの証であるイエロージャージを手にしました。

宇都宮ブリッツェン勢はレース中盤に堀選手が有力選手がそろう4名の逃げ集団に入って最後は2名になりながらも逃げ切りを狙う走りを見せましたが、終盤にメイン集団が吸収。その後は大集団ゴールスプリントに向けて態勢を整えましたが最後の位置取り争いで失速。小野寺選手の10位が最高位でレースを終えました。

前日のプロローグでは、チーム創設史上初となるUCIレースでのワンツーフィニッシュを達成した宇都宮ブリッツェン。本格的なレーススタートとなる今日の第1ステージでも果敢な走りを見せ、個人総合時間リーダーの証であるイエロージャージを守りたいところです。

そのため宇都宮ブリッツェンは、リーダージャージを着る阿部選手以外の選手がタイミングを見計らって逃げに乗って逃げ切り勝利を狙うと同時に、集団に残った選手たちは脚を温存。逃げが吸収されて例年通りの大集団ゴールスプリントになった場合は、連携が少しずつ噛み合ってきた阿部・大久保・小野寺の3選手で最後のスプリントに挑むというプランでレースに臨みました。

新宮駅前をスタートし18kmのパレードランでリアルスタート地点へとやって来た集団は、UCIレースを主戦場とする海外勢から学生選抜の大学生まで、普段走っているレースもレベルも全く異なる選手たちが共存する状態。リアルスタートが切られるとすぐに複数人による落車が発生してニュートラルの状態になるなど、混沌とした状態のまま幕を開けます。

その後正式にスタートが切られたレースは、各チームによる激しいアタック合戦の展開となりますが、決定的な逃げが決まることは

なく進んでいきます。

するとこの時、小野寺選手(宇都宮ブリッツェン)のバイクにトラブルが発生。針谷メカが応急処置をしてレースに復帰させようとするも症状が重く、小野寺選手(宇都宮ブリッツェン)は大久保選手の代車に乗り換えてようやくレースに復帰。1周回を使って何とか集団に復帰します。

激しいアタックの応酬が続いたレースは3周回目に入って2名の逃げが決まったことで、ようやく集団は落ち着きを見せます。

ルバ(BSアンカー)

佐野(マトリックス)

↓ 50秒

メイン集団

レースも4周回目に入る段階になると、メイン集団からヴァンデルプローグ選手(ステイトオブマター)が逃げの追走に飛び出し、この動きに堀選手(宇都宮ブリッツェン)が反応して2名の追走集団が形成される展開となります。

ルバ(BSアンカー)

佐野(マトリックス)

↓ 30秒

ヴァンデルプローグ(ステイトオブマター)

堀(宇都宮ブリッツェン)

↓ 30秒

メイン集団

レースも折り返し過ぎる頃になると、追走の2名は逃げていた先頭の2名に合流。逃げ集団は4名となります。

堀(宇都宮ブリッツェン)

ルバ(BSアンカー)

佐野(マトリックス)

ヴァンデルプローグ(ステイトオブマター)

↓ 1分

メイン集団

4名となった逃げ集団には、2年連続で個人総合時間一桁に入っているルバ選手(BSアンカー)と元全日本チャンピオンの佐野選手(マトリックスパワータグ)がいることもあり、メイン集団では大集団ゴールスプリント勝負を狙うキナンサイクリングや愛三工業レーシングが集団コントロールを開始。プラン通り、宇都宮ブリッツェン勢は集団内で脚を温存できる状態となります。

逃げ集団の4名は協調体制をとり、その後も軽快に逃げ続ける展開。5周回目に入るとメイン集団とのタイム差は2分にまで開くこととなります。

その後レースは、少しずつタイム差が縮まりながらも4名の逃げとメイン集団という形のまま進んでいき、その差20秒という状態で最終周回へと入っていきます。

最終周回に入る直前にヴァンデルプローグ選手(ステイトオブマター)が遅れ始めて3名となった逃げ集団は、続いてルバ選手(BSアンカー)も下がって堀選手(宇都宮ブリッツェン)と佐野選手(マトリックスパワータグ)の2名に。

メイン集団に吸収されるのも時間の問題かと思われる中、堀選手(宇都宮ブリッツェン)と佐野選手(マトリックスパワータグ)は懸命に逃げ続けましたが、残り5kmでメイン集団が吸収。集団はひとつとなって最終局面を迎えることとなります。

最終局面に入ると、集団内ではゴールスプリント争いに向けた位置取り合戦が激化。そんな中、阿部選手(宇都宮ブリッツェン)が脚を痙攣してしまい遅れてしまった宇都宮ブリッツェンは大久保選手(宇都宮ブリッツェン)と、代車に乗り換えざるを得ないトラブルから何とか集団に復帰してきた小野寺選手(宇都宮ブリッツェン)の2名でスプリント勝負に挑む形に。

大久保選手(宇都宮ブリッツェン)と小野寺選手(宇都宮ブリッツェン)の2名は、吉田選手でのゴールスプリントを狙うマトリックスパワータグの隊列を上手く利用して集団前方に上がっていこうとしますが、先頭を固めていたチーム勢が強力に前方をシャットアウトしたために吉田選手(マトリックスパワータグ)があわや落車かという状態になってしまいペースダウン。

そのペースダウンに同調する形となってしまった大久保選手(宇都宮ブリッツェン)と小野寺選手(宇都宮ブリッツェン)は位置取り争いで前方に上がれずに埋もれてしまうこととなります。

その頃、集団先頭ではチームで抜群の隊列と位置取りを見せたケリソン選手(ステイトオブマター)が1位でフィニッシュ。個人総合時間リーダーの証であるイエロージャージも同時に獲得しました。

位置取り争いで集団内に埋もれてしまった宇都宮ブリッツェン勢は、小野寺選手(宇都宮ブリッツェン)が代車であるにもかかわらずもがき切り、何とかステージトップ10に食い込む10位でフィニッシュ。前日の歓喜から一転、悔しい結果でレースを終えました。

清水監督コメント

「レースにはいい日もあれば悪い日もあると考えると、今日はバッドデイでしたね。チームとしては第1目標を個人総合時間での成績においている中で、今日のレースは大集団スプリントで総合リーダーを守る走りというよりも、明日の第2ステージで個人総合時間を争うことになる堀選手と雨澤選手がアドバンテージを得ることができるように逃げることにトライする。逃げが決まればチームメートが逃げているため集団を引く必要がなくなるので、チーム内でリーダーは変わりつつもキープして、他の選手は脚を休めることができる。万が一、吸収されてもゴールスプリントにも対応できるという万全の狙いを持っていました。しっかりと逃げに入った堀選手は最後の最後までいい走りを見せてくれたと思いますし、逃げの人数があと数人多ければ逃げ切れたのではないかとも思います。最終的には吸収されて大集団ゴールスプリントとなりましたが、今日は我々の平地系の選手である小野寺選手がバイクトラブル、阿部選手が脚の痙攣で遅れてしまう肉体的トラブルとトラブルが続いてちょっと残念な結果となってしまいました。いくら若手中心のメンバーとはいえ、あってはいけない初歩的なミスもありましたので、その部分は自分としてもしつこく言って何度もトライして、経験値を上げたうえで修正していきたいと思います。明日の第2ステージが個人総合時間争いの山場となりますので、堀選手と雨澤選手を中心に少しでも個人総合優勝に近づけるように頑張りたいと思います」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY


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◆[リザルト

[Tour de Kumano - UCI-2.2 - 1st Stage 赤木川清流 - 114.1km - ]

1位 ジェシー・ケリソン (ステイトオブマター/マープ) 2h37m02s 43.6km/h

2位 ジョン・アベラストゥリ (Team UKYO) st

3位 鈴木龍 (ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) st

4位 福田真平 (愛三工業レーシングチーム) st

5位 ポール・ヴァンデルプローグ (ステイトオブマター/マープ) st

6位 雨乞竜己 (シエルヴォ奈良MIYATA-MERIDAレーシングチーム) st

7位 ソフィアン・ナビル・モハド・バクリ (NSC-マイクロン) +3s

8位 ジャイ・クロフォード (キナンサイクリングチーム) +3s

9位 サルバドール・グアルディオラ (Team UKYO) +3s

10位 小野寺玲 (宇都宮ブリッツェン) +3s

32位 飯野智行 (宇都宮ブリッツェン) +3s

45位 大久保陣 (宇都宮ブリッツェン) +3s

46位 雨澤毅明 (宇都宮ブリッツェン) +3s

53位 堀孝明 (宇都宮ブリッツェン) +3s

80位 阿部嵩之 (宇都宮ブリッツェン) +5m08s

出走=114名/完走=88名

◆個人総合時間 第1ステージ終了時

1位 ジェシー・ケリソン (ステイトオブマター/マープ) 2h37m42s 43.6km/h

2位 ジョン・アベラストゥリ (Team UKYO) +02s

3位 鈴木龍 (ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) +06s

4位 福田真平 (愛三工業レーシングチーム) +08s

5位 ポール・ヴァンデルプローグ (ステイトオブマター/マープ) +09s

6位 雨乞竜己 (シエルヴォ奈良MIYATA-MERIDAレーシングチーム) +11s

7位 大久保陣 (宇都宮ブリッツェン) +11s

8位 吉田隼人 (マトリックスパワータグ) +12s

9位 大塚航 (シエルヴォ奈良MIYATA-MERIDAレーシングチーム) +13s

10位 下島将輝 (那須ブラーゼン) +13s

28位 堀孝明 (宇都宮ブリッツェン) +14s

41位 小野寺玲 (宇都宮ブリッツェン) +15s

51位 雨澤毅明 (宇都宮ブリッツェン) +16s

61位 飯野智行 (宇都宮ブリッツェン) +18s

79位 阿部嵩之 (宇都宮ブリッツェン) +5m16s

◆個人総合ポイント 第1ステージ終了時

1位 ジョン・アベラストゥリ (Team UKYO) 28P

2位 ジェシー・ケリソン (ステイトオブマター/マープ) 25P

3位 福田真平 (愛三工業レーシングチーム) 21P

4位 ポール・ヴァンデルプローグ (ステイトオブマター/マープ) 18P

5位 鈴木龍 (ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) 16P

6位 阿部嵩之 (宇都宮ブリッツェン) 10P

◆個人総合山岳 第1ステージ終了時

1位 佐野淳哉 (マトリックスパワータグ) 2P

2位 ソフィアン・ナビル・モハド・バクリ (NSC-マイクロン) 2P

3位 ポール・ヴァンデルプローグ (ステイトオブマター/マープ) 1P

4位 堀孝明 (宇都宮ブリッツェン) 1P

◆チーム総合時間 第1ステージ終了時

1位 ステイトオブマター/マープ 7h53m39s

2位 Team UKYO +02s

3位 宇都宮ブリッツェン +03s

4位 愛三工業レーシングチーム +03s

5位 シエルヴォ奈良MIYATA-MERIDAレーシングチーム +04s
6位 ブリヂストンアンカーサイクリングチーム +05s

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[前日のプロローグのワンツーフィニッシュを受け、チームカー序列も1番手をゲット]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
2
[各賞リーダージャージを着る阿部選手と大久保選手を先頭にレースのスタートが切られる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
3
[清流の上に架かる赤木橋を選手たちが進んでいく]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[逃げを容認し落ち着いたメイン集団をリーダーチームとしてまとめる宇都宮ブリッツェンの選手たち]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[2年連続でポイント賞ジャージを着用してのレースとなった大久保選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[逃げる2名にタイミング良く追走を仕掛けた堀選手が先頭に合流する]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
4
[最終盤まで懸命に逃げ続けた堀選手含む逃げ集団に、ついに集団が襲いかかる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[雨澤選手に前を引いてもらい、大久保選手がゴールスプリントへ向けてポジションを上げていく]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[最後の詰めの部分で先頭に埋もれてしまったが、代車で懸命のスプリントを見せた小野寺選手が10位に入る]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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