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2016年5月

2016/05/31

ツアー・オブ・ジャパン 第3ステージ

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[上:ゴールスプリントに向け、チームで固まってポジションを上げていくブリッツェンの選手たち]
[下:大接戦のゴールスプリント勝負を制したジャコッポが今大会2勝目を挙げた]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

5月29日(日)〜6月5日(日)の8日間にわたり、UCI-2.1のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」が開催されています。

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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の6名がエントリー。

増田成幸
鈴木譲
阿部嵩之
大久保陣
堀孝明
小野寺玲


UCI-2.1のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の第3ステージが。ハイスピード系コースとして知られている岐阜県美濃市の1周21.3kmの公道サーキットコースで開催され、例年通りの大集団ゴールスプリントをアヴァンティ アイソウェイ スポーツのアンソニー・ジャコッポが制してステージ優勝。第1ステージの堺に続き今大会2勝目を飾りました。

宇都宮ブリッツェン勢は、大集団ゴールスプリントに大久保選手と小野寺選手で勝負を挑みましたが、しっかり列車を組んでスプリントに挑んできた格上チーム勢の動きの中に埋もれてしまい、小野寺選手が21位、大久保選手が28位。もう一つのスプリントステージである第8ステージ東京でのリベンジを誓う形でレースを終えました。

また、個人総合時間で上位につける増田選手は、ライバル勢とタイム差がつかないように大集団ゴールスプリントを立ち回り、チーム最上位となる14位でフィニッシュ。個人総合時間で5位と一桁順位をキープして次のいなべステージを迎えることとなりました。

昨年に引き続き、新設ステージの翌日に行われることとなった美濃ステージ。前日の京都ステージでの各チームの消耗度、そしてこの後に控える富士山前の2ステージのことを考えると、個人総合時間狙いのチーム勢には大きな動きはなく、ステージ優勝狙いのチーム勢の日になることが予想されます。

宇都宮ブリッツェンも、個人総合時間での上位を狙う増田選手と堀選手、より厳しいレースとなるコースでのステージ上位を狙う鈴木譲選手の3選手は基本的に無理をせずにこの後のステージのために脚を温存し、回復に重きを置くことに。

逆に、大久保選手と小野寺選手のスプリンター陣は、チームで動いていくるであろうランプレ・メリダやNIPPO・ヴィーニファンティーニなど格上チームに数の面でも劣りながらも、少ないチャンスを見つけてゴールスプリントに果敢にチャレンジするという目標を持って今ステージに臨みました。

うだつの上がる町並みをパレードスタートし、4kmのパレード走行を終えてリアルスタートが切られたレースは早速、逃げを狙うチーム勢による激しいアタック合戦が繰り広げられる展開となります。

そして、アタックがかかっては吸収される状態を繰り返しながら進む集団はこのコースで唯一の上り区間への入口へと差し掛かります。

すると、アタックの応酬を繰り返していた集団先頭から3名の選手が先行し、若干のリードを奪ったまま上り区間をクリア。下りを終える頃には1分程度のリードを集団から奪って逃げを決める展開となります。

サルツバーガー(キナンサイクリング)

クローム(アヴァンティ)

カルマ(チームガスト)

↓ 1分

メイン集団

オーストラリア人選手3名がそろった逃げ集団はすぐに協調。ローテーションを繰り返しながらメイン集団とのタイム差を広げていきます。

一方のメイン集団は、リーダーのデネグリ選手擁するNIPPO・ヴィーニファンティーニがコントロール。タイム差を2分~3分程度に保ちながら逃げる3名の選手を泳がせる状態となります。

その後、レースは山岳ポイント獲得を狙った2名の選手が逃げにブリッジをかけようとする動きを見せることはあったものの、このステージ定番の逃げと集団という形のままで進んでいきます。

そして、レースも終盤に入ろうかという100kmを過ぎた頃から、メイン集団もリーダーチームのNIPPO・ヴィーニファンティーニやランプレ・メリダ、ユナイテッドヘルスケアなどゴールスプリント勝負に持ち込みたい格上チーム勢が中心となって、逃げ吸収に向けてペースを上げ始めます。

そして、着実に逃げ集団とのタイム差を縮めるメイン集団は、レースも残り10kmを切ろうかという段階で遂に逃げ続けていた3名の選手を吸収。集団はひとつとなって最後の上り区間へと入っていくこととなります。

美濃ステージは、上り区間を通過した順番と最終リザルトがほぼ同じになるのが特徴。そのため、各チームともにできるだけ前方で自チームのエーススプリンターを上りに送り込もうと、上り区間手前では激しい位置取り争いが勃発。

宇都宮ブリッツェンも、大久保選手と小野寺選手をいい位置で上り区間に送り込むため、阿部選手から増田選手とつないで2名のスプリンターを上り区間へ。他チームと比べて数的不利は覚悟の上でゴールスプリントに挑む大久保選手と小野寺選手に勝負を託すこととなります。

ホームストレートに入り、位置取り争いがさらに激化する状況の中でいい形で列車を組むのはNIPPO・ヴィーニファンティーニ、ランプレ・メリダ、ユナイテッドヘルスケアなど地力に勝る格上チーム勢。

これらのチーム勢から勝利が生まれるかと思われたゴールスプリントでしたが、左側から猛烈な勢いで飛び出してきたのがアベラストゥリ選手(Team UKYO)でした。

圧倒的なスプリント力を誇るアベラストゥリ選手(Team UKYO)でステージ優勝は決まりかと思われた瞬間、さらに勢いよく最前列に躍り出たのがジャコッポ選手(アヴァンティ)。ハイレベルなゴールスプリント勝負を僅差で制し、第1ステージに続いて今大会2勝目を飾りました。

宇都宮ブリッツェンは、ゴールスプリントを託された大久保選手と小野寺選手が、チームとしてきっちり列車を作ってきた格上チーム相手に対して、今できる最大限の動きでチャンスを手繰り寄せようとしましたが埋もれてしまい、小野寺選手が21位、大久保選手が28位でフィニッシュ。中堅・若手の2名にはほろ苦い結果でレースを終えました。

また、大久保選手と小野寺選手を集団先頭へ引き上げるサポートの動きを見せた増田選手は、サポートを終えた後も自身の個人総合時間争いを考慮して集団前方の位置をキープしたままゴールスプリントに臨み、14位でフィニッシュ。個人総合時間でも5位と一桁順位をキープして、明日以降の勝負どころと言えるステージに臨むこととなりました。

清水監督コメント

「今日はステージ優勝狙いのチーム勢が主役になると予想して、宇都宮ブリッツェンとしてもステージ上位を狙う形でレースを展開ました。最後は皆んなで集団前方を陣取ってゴールスプリントへと入ったのですが、昨年同様に残念ながら埋もれてしまいました。今年はステージ優勝狙のスプリンターチームが格上チームに多かったということもありますが、もう一段階スピードという部分をつけていかなければこのカテゴリーのスプリントで勝つのは難しいなということを感じさせられました。ただ、今年はこうしてチャレンジできる位置に自分たちがしっかりといますし、まだスプリンターステージも残っていますので、皆んなで話し合って改善できる点は改善して、もう一度チャレンジしたいと思います。また、今日は総合系の増田選手と鈴木譲選手、堀選手が最後の上り手前で動くくらいで脚を休めることができたと思います。明日のいなべステージ次第では個人総合時間争いの流れが変わる可能性もありますので、しっかり切り替えるとともに、これまでと同じく攻めの姿勢を崩さずに臨みたいと思います」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

◆[リザルト

[19th TOUR OF JAPAN(UCI-2.1) - 3rd stage Mino - 139.4km - ]

1位 アンソニー・ジャコッポ (アヴァンティ アイソウェイ スポーツ) 3h24m00s 40.9km/h

2位 ジョン・アベラストゥリ イザガ (Team UKYO) st

3位 ピエールパオロ・デ ネグリ (NIPPO・ヴィーニファンティーニ) st

4位 カルロス エドゥアルド・アルサテ (ユナイテッドヘルスケアプロフェッショナルCT) st

5位 ロビー・ハッカー (アヴァンティ アイソウェイ スポーツ) st

6位 マルコ・クンプ (ランプレ・メリダ) st

7位 窪木一茂 (NIPPO・ヴィーニファンティーニ) st

8位 黒枝咲哉 (日本ナショナルチーム) st

9位 綾部勇成 (愛三工業レーシングチーム) st

10位 ベンジャミン・ヒル (アタック・チームガスト) st

14位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) st

21位 小野寺玲 (宇都宮ブリッツェン) st

28位 大久保陣 (宇都宮ブリッツェン) st

31位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) st

41位 堀孝明 (宇都宮ブリッツェン) st

91位 阿部嵩之 (宇都宮ブリッツェン) +6m09s

出走=91名/完走=91名

◆個人総合時間 第3ステージ終了時

1位 アンソニー・ジャコッポ (アヴァンティ アイソウェイ スポーツ) 6h16m17s 39.3km/h

2位 ピエールパオロ・デ ネグリ (NIPPO・ヴィーニファンティーニ) +05s

3位 ジョン・アベラストゥリ イザガ (Team UKYO) +07s

4位 窪木一茂 (NIPPO・ヴィーニファンティーニ) +10s

5位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) +12s

6位 ロビー・ハッカー (アヴァンティ アイソウェイ スポーツ) +14s

7位 クリス・ハミルトン (アヴァンティ アイソウェイ スポーツ) +14s

8位 オスカル・プジョル (Team UKYO) +14s

9位 ベンジャミン・ヒル (アタック・チームガスト) +15s

10位 ダニエル アレクサンデル・ハラミリョ (ユナイテッドヘルスケアプロフェッショナルCT) +15s

15位 小野寺玲 (宇都宮ブリッツェン) +16s

18位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +16s

41位 堀孝明 (宇都宮ブリッツェン) +24s

77位 大久保陣 (宇都宮ブリッツェン) +12m46s

90位 阿部嵩之 (宇都宮ブリッツェン) +21m50s

◆個人総合ポイント 第3ステージ終了時

1位 アンソニー・ジャコッポ (アヴァンティ アイソウェイ スポーツ) 47P

2位 ジョン・アベラストゥリ イザガ (Team UKYO) 40P

3位 ピエールパオロ・デ ネグリ (NIPPO・ヴィーニファンティーニ) 36P

4位 窪木一茂 (NIPPO・ヴィーニファンティーニ) 28P

5位 ロビー・ハッカー (アヴァンティ アイソウェイ スポーツ) 27P

6位 ダヴィデ・チモライ (ランプレ・メリダ) 25P

◆個人総合山岳 第3ステージ終了時

1位 ベナム・マレキ (タブリーズ シャハルダリ チーム) 10P

2位 サム・クローム (アヴァンティ アイソウェイ スポーツ) 8P

3位 ガイ・カルマ (アタック・チームガスト) 6P

4位 小石祐馬 (NIPPO・ヴィーニファンティーニ) 6P

5位 ウェズリー・サルツバーガー (キナンサイクリングチーム) 4P

6位 安原大貴 (マトリックスパワータグ) 2P

◆チーム総合時間 第3ステージ終了時

1位 アヴァンティ アイソウェイ スポーツ 18h49m29s

2位 Team UKYO +05s

3位 宇都宮ブリッツェン +05s

4位 NIPPO・ヴィーニファンティーニ +06s

5位 シマノレーシングチーム +16s

6位 ブリヂストンアンカーサイクリングチーム +18s


1
[パレードスタート地点となるうだつの上がる町並みには、今年も多くの観戦客が訪れた]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
2
[リアルスタートしてすぐに形成されたオージー3名の逃げ集団が快調に逃げ続ける]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
3
[プロコンチネンタルチームのすぐ後方をチームで陣取り、周回を重ねていく選手たち]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
4
[明日以降の重要なステージを考え、積極的に動かず脚を休めることに専念する増田選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
6
[ライバル選手の状態を探りながら、スプリントに向けて少しずつボルテージを上げる大久保選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
7
[堀選手と阿部選手がスプリンター2名のために献身的な動きを見せる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
8
[明日以降の厳しい展開が予想されるステージでの上位入賞が期待される鈴木譲選手も今日は脚を温存]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[自分のリザルトを犠牲にして献身的な働きを見せた阿部選手に、ベテラン2選手が労いの言葉をかける]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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2016/05/30

ツアー・オブ・ジャパン 第2ステージ

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K9
[上:パンクに見舞われながらもきっちりトップ10内のリザルトを残した増田選手]
[下:前評判通りの強さでゴールスプリントを制したチモライがステージ優勝を飾った]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

5月29日(日)〜6月5日(日)の8日間に渡って、UCI-2.1のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」が開催されています。

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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の6名がエントリー。

増田成幸
鈴木譲
阿部嵩之
大久保陣
堀孝明
小野寺玲

UCI-2.1のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の第2ステージが京都府京田辺市の普賢寺小学校前をスタートした後、けいはんなプラザ周辺に設定された1周16.8kmのアップダウンが厳しい周回コースで開催され、序盤から4名の逃げ集団とメイン集団という展開のままレースが進みましたが、最後は大集団でのゴールスプリント勝負となり、今大会唯一のワールドツアーチームであるランプレ・メリダのダヴィデ・チモライ選手が見事にステージ優勝を飾りました。

宇都宮ブリッツェン勢は、1周回目に形成された逃げ集団に大久保選手が入って終盤までエスケープ。終盤にその逃げが吸収された後は代わって堀選手が逃げに入るなど攻撃的な姿勢を崩さずにレースを展開しましたが、最後は格上のワールドツアーチームとプロコンチネンタルチームがコントロールする集団に吸収。ゴールスプリントでは増田選手が他の総合系の有力選手に遅れをとらないスプリントを見せて8位でフィニッシュし、明日の第3ステージへとつないでいます。

8日間8ステージとなったツアー・オブ・ジャパンの第2ステージとして初開催となった今回の京都ステージ。京田辺市に設定された1周16.8kmの周回コースはアップダウンも厳しく、また、下りもテクニカルなポイントが多いこともあり、展開次第では非常に厳しいレースになって個人総合時間争いにいきなりの動きが出ることも予想されます。

宇都宮ブリッツェンは、そんなさまざまな状況に対応できるよう各選手が集団前方をキープし、最終局面に複数人を先頭集団に送り込むことを念頭にしつつも、状況が整った場合は総合上位メンバーを絞ることを目標にこのステージに臨みました。

普賢寺ふれあいの駅から5.5kmのセレモニーランをスタートし、コースインしたのちに3kmほどのニュートラル区間をクリアした選手たちは、リアルスタートが切られると早速、アタック合戦を繰り広げる展開となります。

すると、フィニッシュ地点となるけいはんなプラザ前で大久保選手(宇都宮ブリッツェン)が単独アタックを仕掛けたのをきっかけに、4名の逃げ集団が形成される展開となります。

小石(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)

大久保(宇都宮ブリッツェン)

安原(マトリックスパワータグ)

マレキ(タブリーズ)

↓ 20秒

メイン集団

ほぼ時を同じくして、メイン集団では阿部選手(宇都宮ブリッツェン)が荒れた路面で前輪をパンクしてしまいますが、すぐにチームカーのサポートを受け、レースに復帰します。

そんな中、有力選手を含まない逃げ集団をメイン集団は容認。ワールドツアーチームのランプレ・メリダがコントロールに入ったことでタイム差は広がり、レースも約3分の1を消化する30kmを迎える頃には3分30秒程度にまでタイム差が広がる展開となります。

その後、レースはしばらくの間4名の逃げとメイン集団の展開のまま進んでいきますが、レースも折り返しとなる50kmを過ぎ始めた頃からメイン集団ではプロコンチネンタルチームのユナイテッドヘルスケア勢が集団先頭に立ってペースアップを開始。逃げる4名とのタイム差を少しずつ縮めていく形となります。

すると、ここまで粘り強く逃げ続けていた大久保選手(宇都宮ブリッツェン)が逃げ集団から遅れ始め、逃げは3名に。メイン集団が逃げを吸収するのはほぼ間違いないだろうと雰囲気が漂い始めます。

ちょうどその頃、メイン集団では増田選手(宇都宮ブリッツェン)と阿部選手(宇都宮ブリッツェン)が相次いでパンクに見舞われる事態に。2名ともにニュートラルサポートの使ってレースに復帰しますが、2回目のパンクに見舞われた阿部選手は1回目の際にも復帰に脚を使っていたことが響き、集団に復帰することができずに遅れてしまう事態となります。

トラブルの連発で阿部選手(宇都宮ブリッツェン)が遅れ、また、きっちり仕事を果たして逃げから降ってきた大久保選手(宇都宮ブリッツェン)も少しずつ遅れ始める中でレースは残り2周回。宇都宮ブリッツェンとしては、集団内に残った残る4名のメンバーで次の展開に備えることとなります。

ちょうどこの頃になると、ユナイテッドヘルスケアがコントロールするメイン集団が、ついに逃げ集団をキャッチ。レースは振り出しに戻る形で最終局面を迎えることとなります。

すると、集団ゴールスプリントに持ち込ませたくないと考える選手たちが積極的にアタックを仕掛けて抜け出しを図ろうとする状況が続き、最終的に6名の先頭集団が形成され、最終周回へと入っていきます。

堀(宇都宮ブリッツェン)

平塚(愛三工業レーシング)

西薗(ブリヂストンアンカー)

ジャコッポ(アヴァンティ アイソウェイ)

ミズバニ(タブリーズ)

コラドゥーズハグ(ピシュガマン)

後方集団

リーダージャージを着用するジャコッポ選手(アヴァンティ アイソウェイ)擁する先頭集団に対し、後方集団は激しい追走を開始。程なくして逃げ集団を吸収します。

すると、そのカウンターでプジョル選手(Team UKYO)が単独アタック。あっという間に集団から10秒程度のリードを奪って独走態勢に入り、逃げ切り勝利へ向けてペダルを踏み続けていきます。

しかし、一時は20秒程度にまでタイム差を広げることに成功したプジョル選手(Team UKYO)でしたが、勢いを増す集団の追走から逃げ切ることはかなわず、レースは大集団でのゴールスプリント勝負へと持ち込まれることとなります。

最終コーナーを曲がりホームストレートへと現れた集団はスプリントを開始。いい位置取りで最終コーナーをクリアしたデネグリ選手(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)と窪木選手(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)のNIPPO・ヴィーニファンティーニ勢が圧倒的有利なゴールスプリントかと思われましたが、その予想をあっさりと覆す圧倒的なスプリントを見せたチモライ選手(ランプレ・メリダ)がゴールスプリントを制し、見事にステージ優勝を飾りました。

宇都宮ブリッツェンは、集団内に残った4名から堀選手が飛び出して逃げ集団に入り、勝利のチャンスにかける積極的な走りを見せましたが惜しくも実らず。ゴールスプリントでは増田選手が個人総合時間を争うライバル勢とタイム差なしでフィニッシュするだけでなく、2ステージ連続でトップ10入りを果たす8位でゴール。個人総合時間も4位と好位置につけて明日の第3ステージを迎えます。

清水監督コメント

「1クラスのレースらしく内容も伴った、観に来てくださった方たちにとっては非常に見応えのあるレースだったと感じています。ただ、我々の立場からすると、各チームともに若干消極的というか、動きの少なかったレースでもあったのかなとも感じています。宇都宮ブリッツェンとしては、最初の逃げが形成されるきっかけとなるアタックを仕掛けたのが大久保選手で、その動きに他のチームたちもどんどん加わってくる激しく厳しい展開というものを期待していたのですが、思うような状況にはなりませんでした。そこですぐにステージ争いに切り替えて、逃げに乗った大久保選手には行けるところまで行ってもらって、後ろは後ろでしっかりと対応していくという感じになりました。本来であれば重要な局面に阿部選手に居て欲しいところだったのですが、コースの路面状況があまり良くないことに加えて朝まで続いた雨という状況が重なって、パンクが連続してしまう不運があって阿部選手は遅れてしまいました。ですが、残る選手はしっかり前のポジションを陣取ってレースを積極的に展開してくれ、最終局面では中堅の仲間入りをした堀選手がステージ優勝のチャンスがある逃げに乗ってくれましたし、若手の小野寺選手もしっかりとゴールまで残って可能性を感じさせる走りを見せてくれました。そういう部分まで考慮すると、チーム内では中堅・若手が伸びていることも実感できましたし、評価すべき部分が多々あったレースだったと感じています。また、今日のステージは翌日の美濃と同様に、上りを前のポジションでクリアしていないとその後の下り~平坦でポジションを上げるのが難しいレイアウトだったと思うのですが、増田選手がきっちりと前方で上りをクリアしてきっちり8位と一桁順位でゴールしてくれて総合順位でもいい位置をキープしてくれていることも手応えと収穫があったと感じています。チームとしてはいい手応えを感じていますし、選手たちの調子も変わらずに良いと思いますので、明日以降のステージでも積極的な走りで戦っていきたいと思います。」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

◆[リザルト

[19th TOUR OF JAPAN - UCI-2.1 - 2nd STAGE Kyoto - 105.0km - ]

1位 ダヴィデ・チモライ (ランプレ・メリダ) 2h49m08s 37.2km/h

2位 ピエールパオロ・デ ネグリ (NIPPO・ヴィーニファンティーニ) st

3位 窪木一茂 (NIPPO・ヴィーニファンティーニ) st

4位 ジョン・アベラストゥリ イザガ (Team UKYO) st

5位 アンソニー・ジャコッポ (アヴァンティ アイソウェイ スポーツ) st

6位 ロビー・ハッカー (アヴァンティ アイソウェイ スポーツ) st

7位 ジョナサン・クラーク (ユナイテッドヘルスケアプロフェッショナルCT) st

8位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) st

9位 ベンジャミン・プラデス (Team UKYO) st

10位 メヘディ・ソフラビ (タブリーズ シャハルダリ チーム) st

19位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) st

27位 小野寺玲 (宇都宮ブリッツェン) st

30位 堀孝明 (宇都宮ブリッツェン) st

83位 大久保陣 (宇都宮ブリッツェン) +12m24s

88位 阿部嵩之 (宇都宮ブリッツェン) +15m26s

出走=94名/完走=91名

◆個人総合時間 第2ステージ終了時

1位 ピエールパオロ・デ ネグリ (NIPPO・ヴィーニファンティーニ) 2h52m26s 37.4km/h

2位 アンソニー・ジャコッポ (アヴァンティ アイソウェイ スポーツ) +01s

3位 窪木一茂 (NIPPO・ヴィーニファンティーニ) +01s

4位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) +03s

5位 ジョン・アベラストゥリ イザガ (Team UKYO) +04s

6位 ロビー・ハッカー (アヴァンティ アイソウェイ スポーツ) +05s

7位 クリス・ハミルトン (アヴァンティ アイソウェイ スポーツ) +05s

8位 オスカル・プジョル (Team UKYO) +05s

9位 ベンジャミン・ヒル (アタック・チームガスト) +06s

10位 ダニエル アレクサンデル ハラミリョ (ユナイテッドヘルスケアプロフェッショナルCT) +06s

16位 小野寺玲 (宇都宮ブリッツェン) +07s

19位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +07s

44位 堀孝明 (宇都宮ブリッツェン) +15s

83位 大久保陣 (宇都宮ブリッツェン) +12m37s

85位 阿部嵩之 (宇都宮ブリッツェン) +15m32s

◆個人総合ポイント 第2ステージ終了時

1位 ダヴィデ・チモライ (ランプレ・メリダ) 25P

2位 アンソニー・ジャコッポ (アヴァンティ アイソウェイ スポーツ) 22P

3位 ピエールパオロ・デ ネグリ (NIPPO・ヴィーニファンティーニ) 20P

4位 ジョン・アベラストゥリ イザガ (Team UKYO) 20P

5位 窪木一茂 (NIPPO・ヴィーニファンティーニ) 19P

6位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) 16P

◆個人総合山岳 第2ステージ終了時

1位 ベナム・マレキ (タブリーズ シャハルダリ チーム) 10P

2位 小石祐馬 (NIPPO・ヴィーニファンティーニ) 6P

3位 安原大貴 (マトリックスパワータグ) 2P

◆チーム総合時間 第2ステージ終了時

1位 アヴァンティ アイソウェイ スポーツ 8h37m29s

2位 Team UKYO +05s

3位 宇都宮ブリッツェン +05s

4位 NIPPO・ヴィーニファンティーニ +06s

5位 シマノレーシングチーム +16s

6位 ブリヂストンアンカーサイクリングチーム +18s


K1
[各賞ジャージ着用者を先頭にセレモニーランのスタート地点である普賢寺ふれあいの駅に整列する選手たち]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
K2
[リアルスタートに向けて静かな集団内ポジション確保の争いが続く]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
K3
[自身のアタックがきっかけでできた逃げ集団内で他選手と協調して走る大久保選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
K4
[ともにパンクで遅れてしまった増田選手と阿部選手が集団復帰を目指す]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
K5
[序盤から積極的に逃げ続けた大久保選手の表情に疲れの色が見え始める]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
K7
[ユナイテッドヘルスケアがペースを上げるメイン集団が逃げる4名に迫る]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
K8
[最終局面の先頭集団に入った堀選手がステージ優勝のチャンスに向けて逃げる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
K10
[ひとつのステージを走り終えた選手たちは、すぐに次なる戦いの地へと向かう]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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2016/05/29

ツアー・オブ・ジャパン 第1ステージ

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T8
[上:日本人トップライダーであることを走りで証明した増田選手がフィニッシュする]
[下:日本人最上位選手として優勝したジャコッポと記者会見に臨む増田選手]

5月29日(日)〜6月5日(日)の8日間に渡り、UCI-2.1のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」が開催されています。

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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の6名がエントリー

増田成幸
鈴木譲
阿部嵩之
大久保陣
堀孝明
小野寺玲


UCI-2.1のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の第1ステージが大阪府堺市の大仙公園を周回する1周2.65kmの周回コースで開催され、これまでの国内開催UCIレースでも圧巻のスピードを見せてきているアヴァンティ アイソウェイ スポーツのアンソニー・ジャコッポが3分19秒フラットの好タイムを記録してステージ優勝を飾り、今レース最初のリーダージャージ着用者となりました。

宇都宮ブリッツェン勢は、エース増田選手が個人総合時間を争うライバル選手勢を上回るばかりか、海外・国内の並み居る強豪スプリンター勢をも上回る3分21秒87を記録して3位。総合、ステージを通してチームとして初めてツアー・オブ・ジャパンでトップ3に入るリザルトを残して、この後に続くステージに弾みをつける形でレースを終えました。

清水監督コメント

「第1ステージから素晴らしい結果だったと思います。今年に入り、チームとして全体的に戦力アップが果たせた中で迎えたTOJで、出場メンバー全員が上位に入ってきたのが、まずは良かったと思っています。そして、チームの最終出走者となった増田選手が、彼自身がこれまで強化してきた成果がしっかりと結果となって表れた素晴らしい走りを見せてくれました。日本人選手がタイムトライアルなどのプロローグで上位に入ることは難しいと言われてきた中で、1クラスのレースでこの結果が出たということは、まだまだ上を目指していかなければいけないということは理解していますが、快挙と言っていいのではないかと感じています。ただ、これから先のステージもレベルの高い戦いが続くので、一歩一歩しっかりと、積極的かつ冷静に攻めのレースを展開していきたいと思います」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY


◆[リザルト
[19th TOUR OF JAPAN(UCI-2.1) - 1st Stage Sakai - 2.65km - ]

1位 アンソニー・ジャコッポ (アヴァンティ アイソウェイ スポーツ) 3m19s00 47.9km/h

2位 カルロス エドゥアルド・アルサテ (ユナイテッドヘルスケアプロフェッショナルCT) +0s23

3位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) +2s87

4位 中根英登 (愛三工業レーシングチーム) +3s86

5位 ジョン・アベラストゥリ イザガ (Team UKYO) +3s95

6位 ロビー・ハッカー (アヴァンティ アイソウェイ スポーツ) +4s

7位 クリス・ハミルトン (アヴァンティ アイソウェイ スポーツ) +4s27

8位 窪木一茂 (NIPPO・ヴィーニファンティーニ) +4s41

9位 オスカル・プジョル (Team UKYO) +4s82

10位 エイドリアン・ヘギヴァリ (ユナイテッドヘルスケアプロフェッショナルCT) +4s85

17位 阿部嵩之 (宇都宮ブリッツェン) +5s87

23位 小野寺玲 (宇都宮ブリッツェン) +6s45

26位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +6s61

63位 大久保陣 (宇都宮ブリッツェン) +14s56

65位 堀孝明 (宇都宮ブリッツェン) +14s88

出走=94名/完走=94名

◆個人総合時間 第1ステージ終了時

1位 アンソニー・ジャコッポ (アヴァンティ アイソウェイ スポーツ) 3m19s 47.9km/h

2位 カルロス エドゥアルド・アルサテ (ユナイテッドヘルスケアプロフェッショナルCT) st

3位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) +2s

4位 中根英登 (愛三工業レーシングチーム) +3s

5位 ジョン・アベラストゥリ イザガ (Team UKYO) +3s

6位 ロビー・ハッカー (アヴァンティ アイソウェイ スポーツ) +4s

7位 クリス・ハミルトン (アヴァンティ アイソウェイ スポーツ) +4s

8位 窪木一茂 (NIPPO・ヴィーニファンティーニ) +4s

9位 オスカル・プジョル (Team UKYO) +4s

10位 エイドリアン・ヘギヴァリ (ユナイテッドヘルスケアプロフェッショナルCT) +4s

17位 阿部嵩之 (宇都宮ブリッツェン) +5s

23位 小野寺玲 (宇都宮ブリッツェン) +6s

26位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +6s

63位 大久保陣 (宇都宮ブリッツェン) +14s

65位 堀孝明 (宇都宮ブリッツェン) +14s

◆個人総合ポイント 第1ステージ終了時

1位 アンソニー・ジャコッポ (アヴァンティ アイソウェイ スポーツ) 10P

2位 カルロス エドゥアルド・アルサテ (ユナイテッドヘルスケアプロフェッショナルCT) 9P

3位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) 8P

4位 中根英登 (愛三工業レーシングチーム) 7P

5位 ジョン・アベラストゥリ イザガ (Team UKYO) 6P

6位 ロビー・ハッカー (アヴァンティ アイソウェイ スポーツ) 5P

◆チーム総合時間 第1ステージ終了時

1位 アヴァンティ アイソウェイ スポーツ 10m05s

2位 ユナイテッドヘルスケアプロフェッショナルCT +1s

3位 Team UKYO +5s

4位 宇都宮ブリッツェン +5s

5位 NIPPO・ヴィーニファンティーニ +6s

6位 アタック・チームガスト +8s


C1
[今年も大盛況の大仙公園にチームカーが到着する]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
C3
[TOJのプレレースとして開催される国際クリテリウムのスタートが切られる]
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C4
[タイミング良く抜け出した小野寺選手と合流した大久保選手が逃げ集団を形成する]
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C5
[午後のTT本番を考慮し、集団内でセーフティーな走りをする阿部選手と堀選手]
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C6
[増田選手もTTを考慮して集団後方で落ち着いてレースを進める]
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C7
[この後のステージで上位が期待される鈴木譲選手もセーフティーな走り]
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C8
[Jプロツアーでも強さを見せるTeam UKYOのアベラストゥリが優勝を飾った]
C2
[第1ステージの前にはステージでのチームプレゼンテーションが行われた]
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T1
[チーム第1出走者の堀選手が召集エリアでスタートの瞬間を待つ]
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T2
[若干もたついてしまったものの、堀選手は2年ぶりにTOJの舞台に帰ってきた]
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T3
[美濃や東京などのスプリントステージでの上位が期待される大久保選手は63位でフィニッシュ]
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T4
[今レースでも持ち味である安定した走りが期待される鈴木譲選手は26位フィニッシュ]
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T5
[初めてのTOJ出場となった小野寺選手は23位でフィニッシュ]
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T6
[シーズン当初から尻上がりにコンディションを上げる阿部選手は17位でフィニッシュ]
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T7
[総合系の選手たちに調子の良さを印象付ける走りを見せた増田選手]
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