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2016/03/08

ツール・ド・台湾 第3ステージ

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[上:明日以降のステージでさらなる順位アップを目指す増田選手がメイン集団内でフィニッシュ]
[下:最後は単独になりながらも逃げ続けたSCHULTINGが逃げ切り勝利でステージを制した]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

3月6日(日)〜10日(木)の5日間に渡り、UCI-2.1のステージレース「ツール・ド・台湾」が開催されています。

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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の5名がエントリー。

増田成幸
鈴木譲
阿部嵩之
大久保陣
堀孝明
※出場チーム=20チーム



UCIアジアツアーのステージレース「ツール・ド・台湾」(UCI-2.1)の第3ステージが桃園市を舞台にした、後半に2級ふたつと1級ひとつの山岳が待ち構える118.88kmのロードレースで開催され、 50km過ぎにアタックを仕掛けて飛び出したParkhotel Valkenburg Conyinental TeamのSCHULTING Peterが逃げ切り勝利を飾りました。

宇都宮ブリッツェンは個人総合時間での上位を狙うエースの増田選手とセカンドエースの鈴木譲選手の今ステージでの総合順位のジャンプアップを目標にレースを展開。中盤から終盤の山岳に向けた区間で阿部選手と大久保選手のアシストを受けた増田選手と鈴木譲選手、堀選手の3名が逃げ集団を追うメイン集団内でゴールを目指します。最終的に逃げ切り勝利を許してしまったものの、最後までメイン集団に残った鈴木譲選手が集団内のゴールスプリントに挑み18位。増田選手も同じく集団内でフィニッシュし、個人総合時間の順位をともに32位と36位にジャンプアップさせて、残り2ステージでさらなる上位が狙える位置につけてレースを終えています。

桃園市を舞台に開催された「ツール・ド・台湾」第3ステージ。昨年の第2ステージとほぼ同じレイアウトながら、フィニッシュへ入る方向や2級山岳がひとつ追加されるなど、今年は若干変更が加えられての開催となりました。

それでも、コースは海岸線~スプリントポイント付近の平坦区間と、1級ひとつ、2級がふたつ待ち構えるアップダウン区間に大きく分けることができ、後半のアップダウン区間では個人総合時間での優勝を狙うチーム勢の動きがいよいよ活発化することが予想されます。

宇都宮ブリッツェンも、第一目標とする個人総合時間での上位進出に向け、エース増田選手とセカンドエース鈴木譲選手が着実に個人総合の順位をジャンプアップさせることを大前提に、5名以下の有力選手を含まない逃げを先行させて他チームと集団コントロールしながら勝負どころとなる後半の山岳を迎える。

逆に10名以上の逃げやスカイダイヴドバイやユナイテッドヘルスケアなどの有力チームの選手を含む逃げが形成された場合は増田選手と鈴木譲選手らが自ら逃げに乗っていくことを確認。

勝負どころとなる山岳の上り口では阿部選手と大久保選手が増田選手と鈴木譲選手を先頭で上らせて、上位を目指すというプランで今ステージに臨みました。

桃園市政府(市役所)をスタートし、和やかな雰囲気も流れる中でパレードをランをした選手たちは、リアルスタートが切られると一転、激しいアタック合戦を繰り広げハイペースで進んでいく展開となります。

ハイペースのままのアタック合戦はその後もしばらく続き、海岸線に出ても引き続きハイペースのアタック合戦が続きます。

そうこうするうちにレースは20kmを消化。その頃になると3チーム出場しているプロコンチネンタルチーム勢の一角、ドラパック勢が集団の先頭に立って集団をまとめようとする動きを見せ始めます。

ドラパック勢がまとめる姿勢を見せ始めた集団は、先ほどまでのハイペースのアタック合戦はどこへやらという感じで一気にペースダウン。散発でアタックがかかりその瞬間はペースが上がるものの、概ね落ち着いた雰囲気のまま平坦区間を消化して山岳区間へと向かっていくこととなります。

すると、レースもほぼ折り返しとなる56km辺りで、2名の選手がアタックを仕掛けて飛び出し、集団から15秒程度のリードを奪う展開となります。

SCHULTING (Parkhotel)

DUNNE (JLT)

メイン集団

さらに、逃げる2選手にVAN DER PLOEG(Avanti)が合流。メイン集団とのタイム差を2分以上に広げて逃げ続けます。

一方のメイン集団は、リーダーチームのVINO 4-EVER SKOやスカイダイヴドバイに宇都宮ブリッツェン勢も加わりコントロールを開始。その後、追走に2名の選手が飛び出していき、レースは逃げ3名、追走2名、メイン集団という形で展開していくことになります。

SCHULTING(Parkhotel)

DUNNE (JLT)

VAN DER PLOEG(AVANTI)

↓ 1分5秒

追走2名

↓ 2分30秒

メイン集団

リーダーチームを筆頭に3チームがコントロールするメイン集団は、山岳までの残り距離を計算しながら徐々にペースを上げていき、程なくして追走の2名を吸収。

そして、間もなく山岳区間に入ろうという90km地点が迫ると、当初のプラン通り阿部選手と大久保選手の宇都宮ブリッツェン勢がペースを上げ、増田選手(宇都宮ブリッツェン)と鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)、堀選手(宇都宮ブリッツェン)を牽引。3名を絶好のポジションに引き上げ、勝負どころとなる山岳を迎えることとなります。

山岳に入ると、2級山岳をひとつずつクリアしていくたびに集団の人数が絞られ、メイン集団は30名ほどに。宇都宮ブリッツェンは3選手がしっかりとメイン集団に残って最後の1級山岳に挑むことになります。

しかし、この1級山岳は距離こそ長いものの斜度自体はそれほど厳しくなく、大きなアップダウンを繰り返しながらダラダラと上っていく感じということもあり、メイン集団の人数はなかなか絞られていかない状況が続きます。

人数が絞られず30名程度と大所帯のまま進むメイン集団は、大所帯であることが災いしてペースが上がらず、捕らえるのは時間の問題と思われていた逃げ3名とのタイム差がなかなか縮まっていきません。

この状況を打破して抜け出そうと増田選手(宇都宮ブリッツェン)が何度か攻撃を仕掛けて抜け出そうとしますが、集団を崩壊させるまでの動きにはならず、変わらず集団のまま先行する3名を追走する展開が続きます。

結局、なかなかペースが上がらなかったメイン集団は先行する3選手のうち、1名しか捕らえることができず。50kmを逃げ続けたSCHULTING(Parkhotel)が見事に逃げ切りでステージ優勝を達成しました。

宇都宮ブリッツェンは、最後までメイン集団に残った鈴木譲選手が3位争いのゴールスプリントに挑み18位でフィニッシュ。同じくメイン集団に残った増田選手も集団内でスプリントを終え26位。第3ステージ終了時点での個人総合時間の順位を32位と36位にジャンプアップさせ、明日・明後日の2ステージでさらなる順位アップを狙える位置につけることに成功してレースを終えました。

清水監督コメント

「今日のステージは前半から我々が想定していた通りの展開で進んでいき、その中で各選手がそれぞれに与えられた勝つための仕事をきっちりと果たしてくれたと思います。序盤になかなか逃げが決まらない状況でも上手くメンバーを選別して、自分たちにとって丁度いい人数の逃げを行かせることができていましたし、その後も阿部選手と大久保選手がしっかりと集団をコントロールして増田選手、鈴木譲選手、堀選手の3名にきっちり勝負を託してくれました。上りに入ってからは増田選手、鈴木譲選手ともに積極的に攻撃を仕掛けてくれたのですが、今年は天候も良くて荒天だった昨年のように集団がバラけるところまではいかず、30名ほどの大集団でそのままゴールという形になりました。チームとしてはできることはきっちりやれていますし、格上のプロコンチネンタルチームがいる中でそのチームを差し置いてレースをコントロールして攻撃を仕掛けてということができています。ここまでステージ優勝や表彰台など目に見える形での結果は出せていませんが、最大の目標となる個人総合時間で上位という目標を残り2ステージが終わった時点でしっかり達成できているよう、気を抜くことなく戦っていきたいと思います」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY


◆[リザルト

[2016 Tour de Taiwan (UCI-2.1) - 3rd Stage - 桃園市站/Taoyuan City - 118.88km - ]

1位 SCHULTING Peter (Parkhotel Valkenburg Continental Team) 2h44m43s 43.3km/h

2位 GIACOPPO Anthony (Avanti IsoWhey Sports) +25s

3位 VAN DER PLOEG Neil (Avanti IsoWhey Sports) +33s

4位 CANOLA Marco (Unitedheakthcare Pro Cycling Team) +33

5位 AVILA Edwin (Team Illuminate) +33s

6位 ZANOTTI Marco (Parkhotel Valkenburg Continental Team) +33s

7位 DE JONGHE Kevin (Cibel-Cebon) +33s

8位 GUARDIOLA Salvador (Team UKYO) +33s

9位 MANCEBO Paco (Skydive Dubai Pro Cycling Team) +33s

10位 BIZHIGITOV Zhandos (VINO 4-Ever SKO) +33s

18位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +33s

26位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) +33s

51位 堀孝明 (宇都宮ブリッツェン) +2m35s

86位 大久保陣 (宇都宮ブリッツェン) +9m36s

91位 阿部嵩之 (宇都宮ブリッツェン) +9m36s

出走=95名/完走=95名

個人総合時間 第3ステージ終了時

1位 O’CONNOR Ben (Avanti IsoWhey Sports) 7h16m16s 43.8km/h

2位 DE JONGHE Kevin (Cibel-Cebon) +02s

3位 DE LUNA Flavio (Team Illuminate) +02s

4位 小石佑馬 (NIPPO-Vini Fantini) +02s

5位 DUNNE Connor (JLT Condor) +02s

6位 SCHULTING Peter (Parkhotel Valkennburg Continental Team) +14s

7位 RAY Alexander (Team Illuminate) +35s

8位 GIACOPPO Anthony (Avanti IsoWhey Sports) +43s

9位 CANOLA Marco (Unitedhealthcare Pro Cycling Team) +46s

10位 CLARKE William (Drapac Professional Cycling) +46s

32位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +57s

36位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) +57s

71位 堀孝明 (宇都宮ブリッツェン) +10m44s

79位 大久保陣 (宇都宮ブリッツェン) +13m55s

91位 阿部嵩之 (宇都宮ブリッツェン) +22m28s

個人総合ポイント 第3ステージ終了時
1位 ALZATE Carlos (Unitedhealthcare Pro Cycling Team) 30P

2位 CANOLA Marco (Unitedhealthcare Pro Cycling Team) 26P

3位 ASTAFYEV Stepan (VINO 4-Ever SKO) 25P

4位 WETTERHALL Alexander (Team Tre Berg-Bianchi) 19P

5位 LOWNDES Jason (Drapac Professional Cycling) 16P

6位 CLARKE William (Drapac Professhional Cycling) 15P

個人総合山岳 第3ステージ終了時

1位 SCHULTING Peter (Parkhotel Valkenburg Continental Team) 35P

2位 VAN DEL PLOEG Neil (Avanti IsoWhey Sports) 20P

3位 BI Wenhui (Giant-ChampionSystem) 17P

4位 ASTAFYEV Stepan (VINO 4-Ever SKO) 16P

5位 DUNNE Connor (JLT Condor) 14P

6位 GIACOPPO Anthony (Avanti IsoWhey Sports) 12P

チーム総合時間 第3ステージ終了時

1位 Team Illuminate 21h50m26s

2位 Avanti IsoWhy Sports +10s

3位 Cibel-Cebon +18s

4位 JLT Condor +18s

5位 Pakhotel Valkenburg Continental Team +40s

6位 Team Tre Berg-Bianchi +58s

 

13位 宇都宮ブリッツェン +7m10s

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[スタート地点となる桃園市政府は、朝からたくさんの観客が訪れ盛り上がりを見せる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[スタート地点にチームカーと選手を乗せたバスが到着。早速、準備が進められる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[今日のステージでレースのコントロールを求められる阿部選手が準備を進める]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[個人総合ジャンプアップが期待される鈴木譲選手が、厳しいレースを予想してドリンクをカスタマイズする]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[朝早くからレースの準備に奔走する清水監督と細谷マッサーが選手たちのオーダーに迅速に対応できるよう待機する]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[自分向きではないステージだが、エースを引き上げる重要な仕事を任される大久保選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[チームの期待を背負う増田選手が笑顔で出走サインを行う]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[山岳に入ってからのサポートと自分自身のリザルトの両方を求めたい堀選手がバナナを補給してスタートに備える]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[この日も、スタート地点には宇都宮市をPRする柿沼社長と阪本カメラマンの姿があった]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[スタート前に、チアリーダーたちが元気いっぱいのダンスで会場を盛り上げる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
2
[思いのほか大集団のまま山岳に入ったメイン集団でポジションをキープしながら走る増田選手]
1
[増田選手と同じく、メイン集団内をキープした鈴木譲選手はチーム最高位のステージ18位でフィニッシュ]
3
[山岳手前の仕事で出し切った阿部選手と大久保選手が気持ちを切らさずにゴールを目指す]
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[フィニッシュ後すぐにクールダウンをする増田選手がカメラに気付き笑顔を見せる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[山岳アシストとしての役割を果たしつつステージ51位でフィニッシュした堀選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[阿部選手の絶妙なアシストに対し、増田選手が感謝の言葉とともに握手を求める]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[きっちりと仕事をこなした大久保選手。疲労が蓄積する中でも明日以降の仕事に思いを馳せる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[今出せる全力でスプリントに挑みステージ18位。一定の達成感と悔しさが同居する表情を見せる鈴木譲選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

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