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2016/03/07

ツール・ド・台湾 第2ステージ

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[上:山岳区間に向けて集団先頭に立ってペースアップを図る宇都宮ブリッツェンの選手たち]
[下:およそ90kmを単独で逃げ続けたASTAFYEVがステージ優勝とイエロージャージを獲得した]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

3月6日(日)〜10日(木)の5日間に渡り、UCI-2.1のステージレース「ツール・ド・台湾」が開催されています。

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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の5名がエントリー。

増田成幸
鈴木譲
阿部嵩之
大久保陣
堀孝明
※出場チーム=20チーム



UCIアジアツアーのステージレース「ツール・ド・台湾」(UCI-2.1)の第2ステージが台湾北部の新北市を舞台に開催され、25km地点付近から単独で飛び出したVINO 4-Ever SKOのASTAFYEV Stepanがおよそ90kmを一人で逃げ切りステージ優勝を飾りました。

宇都宮ブリッツェンは、レース後半に控える2級山岳で分断された前方集団に増田選手と鈴木譲選手が入り勝負どころに備える展開となりましたが、集団は単独で逃げ続けたアスタフィエフを捕えることはできず。増田選手と鈴木譲選手は2番手争いの集団ゴールスプリントを冷静に対応し、個人総合時間を争う選手たちとタイム差がつかない形でフィニッシュ。残る阿部選手、大久保選手、堀選手もきっちりゴールし、明日以降のステージにしっかりとつながる走りでレースを終えています。

台湾の北部、開発著しい新北市を舞台に開催された「ツール・ド・台湾」第2ステージ。コースはスタート後20km地点の小高い丘を除けば緩やかなアップダウンの海岸線をひたすら北上し、3級と2級の山岳をクリアした後は、再び海岸線をフィニッシュまで戻るレイアウト。山岳区間で有力チームや選手が動けば、レースの展開が大きく変わるステージと言えます。

宇都宮ブリッツェンは、個人総合時間で上位を狙う増田選手と、その増田選手をサポートする鈴木譲選手はイラン勢チームやスカイダイヴドバイなど個人総合系のチームや選手が入る逃げには遅れをとらずに積極的に乗っていく。逆に、ステージ優勝狙いの逃げには鈴木譲選手、阿部選手、大久保選手、堀選手らが反応することを念頭にレースを展開。

レースが集団のまま山岳区間に入る場合は全員が前方のポジションを取り、その後の下りとアップダウン区間に備えるというプランでレースに臨みました。

パレード走行が終了してリアルスタートが切られると、早速各チームによるアタック合戦が繰り広げられる展開となります。

この動きに宇都宮ブリッツェンは堀選手が積極的に対応。格上のチーム勢から遅れをとらないようしっかりと間を埋める働きを見せます。

その後、レースはアタックはかかるものの決定的な逃げが決まらない展開が続き、20km過ぎの小高い丘へと入っていきます。

すると、この丘の区間でASTAFYEV選手(VINO 4-Ever)が単独で飛び出し、集団からリードを奪う展開となります。

ASTAFYEV(VINO 4-Ever)

↓ 23秒

メイン手段

小高い丘を抜け再び海岸線に戻る頃になると、単独で逃げるASTFYEV選手(VINO 4-Ever)とメイン集団とのタイム差は1分近くにまで広がります。

ここで、メイン集団からはBI選手(GIANT-ChampionSystem)が飛び出し、単独で追走を開始。一方のメイン集団はコントロールをするチームも現れず、完全にサイクリングペースとなってストップしてしまう展開になります。

ASTAFIEV(VINO 4-Ever)

↓ 30秒

BI(GIANT-ChampionSystem)

↓ 2分

メイン集団

その後、レースはこのままの展開でほぼ折り返しとなる60kmを通過。単独で逃げ続けるASTAFYEV選手(VINO 4-Ever)とメイン集団とのタイム差は6分程度にまで広がってしまいます。

ここで、この後に山岳区間に入ることを見越すと同時に、これ以上タイム差が開くのは良くないと判断した宇都宮ブリッツェン勢がメイン集団の先頭に立ってペースメイクを開始。阿部選手(宇都宮ブリッツェン)と大久保選手(宇都宮ブリッツェン)が積極的に先頭を引く働きを見せて、メイン集団は山岳区間へと入っていきます。

すると、3級、2級と山岳を越えていくうちにメイン集団は崩壊。幾つかの集団に分断されることとなります。

宇都宮ブリッツェンは、残る3選手の働きを受ける形となった増田選手(宇都宮ブリッツェン)と鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)が40名前後の前方集団に残り、ただ一人先行するASTAFYEV選手(VINO 4-Ever)の追走に入ります。

しかし、海岸線に戻ってからも、ASTAFYEV選手(VINO 4-Ever)の勢いは衰えず、逆にメイン集団のペースがなかなか上がらないまま、レースの残り距離だけが少なくなっていく状況となります。

結局、20km過ぎに単独で飛び出して逃げ続けたASTAFYEV選手(VINO 4-Ever)は、残る90km近くを一人で逃げ切りステージ優勝を飾るとともに、個人総合時間のイエロージャージの獲得にも成功しました。

宇都宮ブリッツェンは、ASTAFYEV選手(VINO 4-EVER)に届かず集団スプリントとなったメイン集団内で増田選手(宇都宮ブリッツェン)と鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)がタイム差なしでフィニッシュ。序盤から中盤にかけてしっかりと仕事をこなした阿部・大久保・堀の3選手(宇都宮ブリッツェン)もきっちりフィニッシュし、明日のステージへ。

個人総合時間ではトップと2分42秒差で鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)が52位、増田選手(宇都宮ブリッツェン)が56位につけ、明日以降のさらに厳しい上りが待ち構えるステージを迎えることになります。

清水監督コメント

「残りの3ステージがコース的にも厳しいということもあって、今日のステージはどのチームも静かだったなという印象のレースでした。そんな中で、宇都宮ブリッツェンとしてはこのステージで自分たちが出来ることとして、個人総合時間上位に向けて山岳区間で遅れをとらずにをしっかりと上るために、厳しい局面の前にチームとしてしっかりと動くということがあって、それはしっかりチームとして動けたと思います。ステージ上位という目標は果たせませんでしたが、第一目標である個人総合時間上位を狙う増田選手と鈴木譲選手が、チームとして動けたことでしっかりと脚を休めた状態かついい位置でレースを終えることができたと感じています。チームとしての動きを見せるということは、この後の厳しいステージでも他チームからチームを認識してもらえることにつながりますし、そういった部分で昨日、今日とチームとしての動きを見せられたのは大きいと思っています。レースは明日からが本番という感じですので、昨日・今日の動きを無駄にしないように、しっかりと集中して戦っていきたいと思います」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY


◆[リザルト

[2016 Tour de Taiwan - 2nd stage - 新北市站/New Taipei City - 114.67km - ]

1位 ASTAFYEV Stepan (VINO 4-Ever SKO) 2h47m59s 41.5km/h

2位 CANOLA Marco (UnitedHealthcare Pro Cycling Team) +2m26s

3位 LOWNDES Jason (Drapac Professional Cycling) +2m26s

4位 PRADES Benjamin (Team UKYO) +2m26s

5位 KARLSSON Marcus (Team Tre Berg-Boanchi) +2m26s

6位 VERRAES Benjamin (Cibel-Cebon) +2m26s

7位 GIACOPPO Anthony (Avanti IsoWhey Sports) +2m26s

8位 DOWNING Russell (JLT Condor) +2m26s

9位 AVILA Edwin (Team Illuminate) +2m26s

10位 GIDICH Yevgenity (VINO 4-Ever SKO) +2m26s

53位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) +2m26s

64位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +2m26s

79位 大久保陣 (宇都宮ブリッツェン) +6m21s

86位 堀孝明 (宇都宮ブリッツェン) +9m02s

91位 阿部嵩之 (宇都宮ブリッツェン) +14m38s

出走=99名/完走=95名

個人総合時間 第2ステージ終了時

1位 ASTAFYEV Stepan (VINO 4-Ever SKO) 4h29m15s 44.4km/h

2位 ALZATE Carlos (UnitedHealthcare Pro Cycling Team) +1m32s

3位 CLARKE William (Drapac Professional Cycling) +1m34s

4位 RAY Alexander (Team Illuminate) +1m40s

5位 WETTERHALL Alexander (Team Tre Berg-Bianchi) +1m43s

6位 O’CONNOR Ben (Avanti IsoWhey Sports) +1m45s

7位 HRINKOW Dominik (Hrinkow Advarica) +1m47s

8位 DE LUNA Flavio (Team Illuminate) +1m47s

9位 DUNNE Connor (JLT Condor) +1m47s

10位 DE JONGHE Kevin (Cibel-Cebon) +1m47s

52位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +2m42s

56位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) +2m42s

79位 大久保陣 (宇都宮ブリッツェン) +6m37s

87位 堀孝明 (宇都宮ブリッツェン) +10m27s

91位 阿部嵩之 (宇都宮ブリッツェン) +15m10s

個人総合ポイント 第2ステージ終了時

1位 ASTAFYEV Stepan (VINO 4-Ever SKO) 25P

2位 ALZATE Carlos (UnitedHealthcare Pro Cycling Team) 25P

3位 CANOLA Marco (Unitedhealthcere Pro Cycling Team) 23P

4位 WETTERHALL Alexander (Team Tre Berg-BIanchi) 18P

5位 LOWNDES Jason (Drapac Professhional Cycling) 16P

6位 CLARKE William (Drapac Professhional Cycling) 15P

個人総合山岳 第2ステージ終了時

1位 ASTAFYEV Stepan (VINO 4-Ever SKO) 16P

2位 BI Wenhui (Giant-ChampionSystem Pro Cycling) 11P

3位 HAMILTON Chris (Avanto IsoWhey Sports) 6P

4位 ZANOTTI Marco (Parkhotel Valkenburg Continental Team) 3P

5位 PRADES Benjamin (Team UKYO) 2P

6位 MOAZAMI GODARZI Arvin (Pishgaman Giant Team) 2P

チーム総合時間 第2ステージ終了時

1位 VINO 4-Ever SKO 13h33m25s

2位 Team Illuminate +33s

3位 UnitedHealthcare Pro Cycling Team +1m28s

4位 Drapac Professional Cycling +1m28s

5位 Cibel-Cebon +1m31s

6位 JLT Condor +1m31s
17位 宇都宮ブリッツェン +6m21s



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[選手たちの宿泊ホテルの目の前が第2ステージのスタート。暑くなる予報だが、スタート前は霧が立ち込める]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[針谷メカによって準備されたMERIDAが選手たちを待ち受ける]
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[チームカーの序列の番号の貼り替えなど、スタートに向けて着々と準備を進める清水監督]
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[選手たちのバイクのステムには今日のステージのプロフィールが貼られる]
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[勝手の違う異国のレースでも、グリコCCDが変わらず選手たちをサポートする
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[大柄な欧州の選手たちと並んでも見劣りしない阿部選手と大久保選手がチームカーへと向かう]
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[海外レースの経験も豊富な清水監督が、円滑にレースが進むようコミッセールとコミュニケーションをとる]
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[レース前にグリコBCAAを補給し、スタートの瞬間に備える鈴木譲選手]
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[気温が上がる予報を受け、しっかりとWAKO'Sの日焼け止めを塗って事前のケアをする阿部選手]
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[初の海外レースながら、早くもペースをつかんできた堀選手がバナナでスタート前の補給を行う]
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[スタート直前に地元の子供たちの踊りが披露される頃には、薄っすらと日の光が差し込むコンディションに]
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[リアルスタート直後のアタック合戦に、堀選手が積極的に対応していく]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[20km地点で抜け出したASTAFYEV選手が単独で逃げ続ける展開が続く]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[一方のメイン集団はペースが上がらず。宇都宮ブリッツェン勢が先頭に立ってペースを上げ始める]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[宇都宮ブリッツェン勢が先頭に立ったメイン集団。少しずつだがペースが上がり始める]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[増田選手と鈴木譲選手をいい位置で山岳区間に送り込むため、残る3選手がしっかりとした働きを見せる]
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[逃げ切りを許してしまった集団は2番手争いのスプリント勝負に。増田選手と鈴木譲選手はしっかりタイム差なしでフィニッシュした]
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[しっかりと自分の役割を果たした大久保選手が集団から遅れてフィニッシュ]
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[アジアツアーの海外レースに着実に順応する走りを見せる堀選手もフィニッシュ]
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[中堅選手2名を引っ張りながら仕事をこなした阿部選手も無事にフィニッシュ]
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[ゴール後すぐに、清水監督と鈴木譲選手がレースを振り返って意見を交わす]
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[チームメートの働きでいい位置でゴールした増田選手と譲選手が、明日以降の本当の意味での勝負に挑む]
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