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2016/03/06

ツール・ド・台湾 第1ステージ

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[上:初海外レースながら積極的にメイン集団のペースアップに加わる堀選手]
[下:10名の逃げ集団でのスプリント勝負を制したクラークが第1ステージを制した]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

3月6日(日)〜10日(木)の5日間に渡り、UCI-2.1のステージレース「ツール・ド・台湾」が開催されています。

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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の5名がエントリー。

増田成幸
鈴木譲
阿部嵩之
大久保陣
堀孝明
※出場チーム=20チーム


UCIアジアツアーのステージレース「ツール・ド・台湾」(UCI-2.1)の第1ステージが台北市の中心部に設定された1周10.4kmのフラットな公道サーキットコースで開催され、序盤にできた11名の逃げ集団がそのまま逃げ切りレースを展開。最後はゴールスプリントを制したドラパック・プロフェッショナル・サイクリングのウィリアム・クラークが優勝を飾りました。

宇都宮ブリッツェン勢は、エーススプリンター大久保選手での大集団ゴールスプリント勝負で表彰台獲得を目標にレースに臨みましたが、逃げ集団がプロコンチネンタルチーム3チームを含む有力チームの選手が入った大所帯だったことが災いし、狙いとしていた大集団ゴールスプリントの形にはならず。それでも、大久保選手は後方集団のゴールスプリント勝負に果敢に挑み、22位でフィニッシュしてレースを終えています。

宇都宮ブリッツェンにとっては昨年に引き続き、2度目の出場となる「ツール・ド・台湾(UCI-2.1)」。今年はプロコンチネンタルチーム3チームを含む17カ国20チームが出場し、最も名誉ある個人総合時間賞をはじめとする各賞の獲得を目指し、全チームが熾烈な争いを繰り広げることが予想されます。

宇都宮ブリッツェンは今年も、エース増田選手の個人総合総合時間での表彰台獲得を含めた上位進出を第1目標に、状況に応じて各ステージでの表彰台も狙って今レースに挑むこととなります。

第1ステージは昨年に引き続き、台北市が舞台。市の中心部に設定された1周10.4kmのコースを8周回で争われます。コースは片道5kmを折り返す単純なレイアウトながら、一部石畳の区間もあり、また、仕上がり具合もまちまちな多国籍のチームが走るレースということもあって、一歩間違えば第落車などの事故も起こり得る危険なコースでもあります。

増田選手での個人総合時間上位という明確な目標がある宇都宮ブリッツェンは、メンバーも上りに強い鈴木譲選手や堀選手など山岳ステージで力を発揮できる構成。その中で、チームとしてはしっかりと隊列を組んでというより、他チームの列車を利用しながら阿部選手が最後の牽引役となり大久保選手がゴールスプリント勝負に挑むというプランを選択して今ステージに挑みました。

パレード走行を経てリアルスタートが切られたレースは、アジアツアーとは思えない欧州勢が多いチーム構成ということも手伝って、ハイペースな中でアタックの応酬が繰り広げられながら進んでいきます。

すると、2周回目に設定されたスプリントポイントを狙って飛び出した選手たち6名が集団から若干リードを奪い逃げ集団を形成する展開となります。

しかし、この逃げ集団は1周回ほど逃げた段階で集団に吸収され、レースは振り出しに戻ります。

その後、4周回目に設定されたスプリントポイント狙う動きから、今度は11名の選手が飛び出して逃げ集団を形成します。

ALZATE(UnitedHealthcare)

CLARKE(Drapac)

RAY(Illuminate)

WETTERHALL(Tre Berg-Bianchi)

O’CONNOR(Avanti)

小石(NIPPO-Vini Fantini)

DE JONGHE(Cibel-Cebon)

DUNNE(JLT Condor)

HRINKOW(Hrinkow)

DE LUNA(Illuminate)

SANTAROMITA(Skaydive Dubai)

メイン集団

この逃げ集団には、ドラパック、ユナイテッドヘルスケア、NIPPOという格上のプロコンチネンタルチームすべてが選手を送り込んでおり、また、人数も11名と大所帯であったことから、展開によっては逃げ切りもあり得る危険な集団と考えられます。

その状況を受け、メイン集団もParkhotelが先頭に立ってペースアップを開始。また、逃げ集団に1名選手を送り込んでいるものの状況が良くないと判断したのか、JLT Condor勢もペースアップに加わり、逃げ集団を追走する展開となります。

協調体制をとって快調に逃げる逃げ集団と、追うメイン集団という展開でレースが進む中、大久保選手での大集団ゴールスプリント勝負というプランを組んでいた宇都宮ブリッツェンも、6周回目に入る頃になるとレースを振り出しに戻すためにそろそろメイン集団のペースアップに加わろうかとし始めます。

しかし、そのタイミングでそれまでメイン集団の先頭を引いていたParkhotel勢が踏み止め、メイン集団は一気にペースダウン。変わらず快調に逃げ続ける逃げ集団とのタイム差が3分ほどにまで開いてしまう展開となります。

その頃、快調に逃げ続ける逃げ集団では、SANTAROMITA選手(Skaydive Dubai)がパンクで逃げ集団からドロップしてメイン集団に。この状況を受け、逃げ集団に選手がいなくなったスカイダイブドバイ勢がメイン集団の先頭に立ってペースアップ。その後ろにプロコンチネンタルチーム勢が隊列を組む展開となります。

この動きに、宇都宮ブリッツェンも海外UCIレース初出場の堀選手を送り込んでローテーションに加わろうとしますが、強者ぞろいのプロコンチネンタルチーム勢の強固な隊列に割って入ることはできず、逆にユナイテッドヘルスケアの選手に弾き飛ばされた堀選手はベストラインを外れてしまったことで何かを踏んだことでタイヤが裂けてパンク。メイン集団から遅れてしまうこととなります。

結局、メイン集団の懸命の追走は最後まで実らず、逃げ続けた10名の逃げ切りが濃厚となってレースは最終周回へと入っていきます。

最終周回に入ってもレースの大勢は変わらず、勝負は逃げ集団内でのゴールスプリントへと持ち込まれます。最終コーナーを過ぎてCLARKE選手(Drapac)、 ALZATE選手(Unitedhealthcare)、RAY選手(Illuminate)の三つ巴の争いとなったスプリント勝負を制したのは、CLARKE選手(Drapac)。2014年のツアー・オブ・ジャパン第1ステージで優勝した経験を持つ同選手が今年の台湾オープニングレースを制しました。

メイン集団のローテーションに加わろうとした堀選手がパンクで遅れてしまった宇都宮ブリッツェンは、メイン集団のゴールスプリントに向けて鈴木譲選手、阿部選手が大久保選手を集団先頭に引き上げ、大久保選手は4番手でフィニッシュ手前の連続コーナーへと入り、他チームの隊列からゴールスプリントに挑みますが、やはり、強固な隊列を組む他チームに単騎で挑むのは荷が重く、22位でフィニッシュして第1ステージを終えています。

清水監督コメント

「今年の第1ステージは昨年と違い、本気で大久保選手でのステージ上位を狙いに行ったのですが、先頭の10名に逃げ切られてしまう結果となりました。結果を狙いに行ったステージで結果を残せず申し訳なく思いますし、残念です。戦前から、状況によっては逃げ切りの可能性もあるということはミーティングでも話してはいましたが、宇都宮ブリッツェンとして一番勝利の可能性が高いのは大久保選手での大集団スプリントなので、その可能性一本に絞ってレースをしました。実際は逃げができ、その逃げが逃げ切るという展開になってしまったので残念ですし、申し訳なくも思います。ですが、仮に逃げに乗って勝利の可能性があるかと考えると個人総合に重きを置いた今回のメンバー構成では難しい部分があったと思います。終盤は逃げを捕まえるために他チームと協調して集団のペースアップなどもできていましたし、この後のステージで個人総合時間を狙っていくという目線で見ると、全員のコンディションの把握もできたので悪くないと感じています。選手たちの表情もコンディション的には悪くない走りができているという感じなので、この後のステージで宇都宮ブリッツェンらしい何かができるんじゃないかと思います。明日以降はハードなレースが続くことになると思いますが、今回の我々が掲げている目標達成も目指して、しっかりとやっていきたいと思います。最後に、遅れてしまった堀選手は集団を引いているキツい時のパンクで集団復帰はできませんでしたが、初めての海外レースで初日からしっかり仕事をしてくれたと感じています」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

◆[リザルト

[2016 Tour de Taiwan (UCI-2.1) - 1st Stage - 臺北市站/Taipei City - 83.2km - ]

1位 CLARKE William (Drapac Professional Cycling) 1h40m34s 49.6km/h

2位 ALZATE Carlos (UnitedHealthcare Pro Cycling Team) st

3位 RAY Alexander (Team Illuminate) st

4位 WETTERHALL Alexander (Team Tre Berg-Bianchi) +3s

5位 小石佑馬 (NIPPO-Vini Fantini) +3s

6位 DE JONGHE Kevin (Cibel-Cebon) +3s

7位 DUNNE Connor (JLT Condor) +3s

8位 HRINKOW Dominik (Hrinkow Advarica Cycleangteam) +3s

9位 O’CONNOR Ben (Avanti AsoWhey Sports) +3s

10位 DE LUNA Flavio (Team Illuminate) +3s

22位 大久保陣 (宇都宮ブリッツェン) +58s

44位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +58s

66位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) +58s

95位 阿部嵩之 (宇都宮ブリッツェン) +1m14s

98位 堀孝明 (宇都宮ブリッツェン) +2m07s

出走=99名/完走=99名

個人総合時間 第1ステージ終了時

1位 ALZATE Carlos (UnitedHealthcare Pro Cycling Team) 1h40m22s 49.6km/h

2位 CLARKE William (Drapac Professional Cycling) +02s

3位 RAY Alexander (Team Illuminate) +08s

4位 WETTERHALL Alexander (Team Tre Berg-Bianchi) +11s

5位 O’CONNOR Ben (Avanti AsoWhey Sports) +13s

6位 小石佑馬 (NIPPO-Vini Fantini) +15s

7位 DE JONGHE Kevin (Cibel-Cebon) +15s

8位 DUNNE Connor (JLT Condor) +15s

9位 HRINKOW Dominik (Hrinkow Advarica Cycleangteam) +15s

10位 DE LUNA Flavio (Team Illuminate) +15s

24位 大久保陣 (宇都宮ブリッツェン) +1m10s

45位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +1m10s

66位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) +1m10s

95位 阿部嵩之 (宇都宮ブリッツェン) +1m26s

98位 堀孝明 (宇都宮ブリッツェン) +2m19s

個人総合ポイント 第1ステージ終了時

1位 ALZATE Carlos (UnitedHealthcare Pro Cycling Team) 24P

2位 WETTERHALL Alexander (Tre Berg-Bianchi) 18P

3位  CLARLE William (Drapac Professional Ctcling) 15P

4位 RAY Alexander (Team Illuminate) 13P

5位 O’CONNOR Kevin (Cibel-Cebon) 11P

6位 小石佑馬 (NIPPO-Vini Fantini) 11P

チーム総合時間 第1ステージ終了時

1位 Team Illuminate 5h02m43s

2位 UnitedHealthcare Pro Cycling Team +55s

3位 Drapac Professional Cycling +55s

4位 Cibel-Cebon +58s

5位 JLT Condor +58s

6位 Avanti IsoWhey Sports +58s

 

14位 宇都宮ブリッツェン +1m53s

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[前日の夜のミーティングは和やかな雰囲気の中で行われた]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[初の海外レースとなる堀選手が真剣な表情で大会プログラムに目を通す]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[オープニングレースの勝負を託されることになった大久保選手]
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[選手たちに国内レースと遜色ない環境を用意しつつ、レースプランを練る清水監督]
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[集合時間に一番に来て入念にストレッチをする堀選手]
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[選手たちのバイクを万全に仕上げた針谷メカが選手たちを待つ]
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[阿部選手と大久保選手がホテルをチェックアウトし集合場所へとやって来た]
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[台北101を望むスタート地点に選手とチームカーが到着する]
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[会場に華を添える出展ブースで懸命に宇都宮市のPRがされていた]
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[ステージ上でインタビューと大声援に応えるブリッツェンボーイズ]
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[今シーズンから1クラスのレースでも無線の使用が認められたため、阿部選手が無線を装着する]
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[今日のステージで勝負を任される大久保選手がリラックスした様子で準備を進める]
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[VIPの挨拶が終わり、パレードスタートの準備が進められる]
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[並んで5周のパレードランを消化していく阿部選手と大久保選手]
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[リアルスタートが切られたレースは一気にペースが上がり激しさを増す]
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[ハイペースな展開の中でも冷静に集団内でポジションを確保する阿部選手と鈴木譲選手]
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[有力チームの選手を含む11名の逃げ集団がメイン集団とのタイム差を広げていく]
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[終盤の展開に備えてメイン集団前方で周回を重ねる大久保選手]
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[強豪ぞろいのアジアツアーでしっかりと連携が取れた走りを見せるブリッツェンの選手たち]
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[晴天に恵まれた台北はみるみる気温が上昇し、暑さが選手たちを襲う展開となった]
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[大久保選手に声をかけながら、アシストに徹する増田選手もこの後の展開に備える]
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[8度目のツール・ド・台湾ということもあり、終始落ち着いてレースを進める鈴木譲選手]
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[逃げ集団の逃げ切りが濃厚となる中、メイン集団の頭を獲ることに集中する大久保選手]
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[隊列を組む他チームを相手に単独でスプリント勝負に挑んだ大久保選手が22位でフィニッシュ]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[レース直後、補給を取りながらもすぐにレースの反省をして次の宿泊地へと向かう]
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