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2016/02/10

TOHOKU CX Project 2015-2016 第5戦 宮城SUGOラウンド

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[上:ほぼ担ぎの難コースに苦戦しながらも先頭を走る小坂選手に、父・正則選手が迫る]
[下:過酷なコースでの争いを、経験と勝利への執着心で上回った小坂正則が制した]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

2月7日(日)に、TOHOKU CX Project 2015-2016の第5戦となる「宮城SUGOラウンド」が開催されました。

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このレースに、宇都宮ブリッツェンシクロクロスチームの小坂光選手がエントリー。



TOHOKU CX Project 2015-2016の最終戦となる第5戦宮城SUGOラウンドが、宮城県村田町のスポーツランドSUGOの西サーキットに設定された1周2.4kmのコースで開催され、日本シクロクロス界のレジェンドとして知られるスワコレーシングチームの小坂正則選手が優勝を飾りました。

宇都宮ブリッツェンシクロクロスチームの小坂光選手は雪の影響でほぼ担ぎ大会となったレースの中、他の選手が担いでしかクリアできない区間でも抜群のバイクコントロールテクニックで乗車してクリアするなど日本トップシクロクロスレーサーとしての走りを見せましたが勝利には届かず、3位でレースを終えました。

この結果、全5戦で争われたシリーズ総合成績で小坂選手はシリーズチャンピオンを獲得。見事にシリーズ3連覇を達成しました。

ベルギーでの世界選手権が終わり、今シーズンも間もなく終了という雰囲気が漂い始めたシクロクロス界。各選手とも残された数戦をしっかりと戦い、いいイメージでオフシーズンに入りたいところです。

日本代表に選出され、2年ぶりに世界選手権への出場を果たした宇都宮ブリッツェンシクロクロスチームの小坂光選手は、その世界選手権で目標とする完走には届かずトップからマイナス2周でレースを終える悔しい結果になりましたが、1周目と2周目には肉体強化をはじめ今季の進化を示す走りを見せ、さらなる進化の足がかりと手応えをつかんで帰国を果たしました。

そんな小坂選手にとって、今回の東北クロスは世界選手権後初となる国内レース。世界選手権でつかんだ手応えをより確かなものにするためにも勝たなければならないレースであることに加え、過去2シーズンに渡って優勝を飾っているシリーズ総合成績での3連覇を達成するためにも重要なレースとなります。

しかし、会場となったスポーツランドSUGOに設定された1周2.4kmのコースは舗装路区間以外はほとんどが雪に覆われた状態。小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)が出場するC1の前に行われた他のカテゴリーではほとんどの選手が乗車することができず、2年前の信州クロス飯山でのレース以来となる「担ぎ大会」に。C1も同様に「担ぎ大会」になることが予想される状況でスタートを迎えることとなりました。

そんな中、必勝を期してレースに臨んだ小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)はスタートダッシュを決めて集団先頭でレースに入っていく立ち上がりを見せます。

しかし、そんな小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)の動きに追随してすぐさま先頭を奪ったのは、今季の国内シクロクロス界を小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)とともに盛り上げた前田選手(弱虫ペダルCX)。

先頭に立った前田選手(弱虫ペダルCX)は担ぎで抜群の走りを見せ、小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)との差を広げて独走態勢に入って2周回目へと入っていきます。

リードを奪われた小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)でしたが、前田選手(弱虫ペダルCX)がハイペースのために徐々にペースダウンしてくると判断。自身はしっかりとペースを維持しながら着実に差を縮めていく走りを見せます。

すると、小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)の予想通り、3周回目に入って前田選手(弱虫ペダルCX)が少しずつペースダウン。着実に差を縮めていた小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)がついに前田選手(弱虫ペダルCX)を交わして先頭に立ちます。

4周回目に入ると、ペースダウンした前田選手(弱虫ペダルCX)を3番手を走っていた小坂正則選手(スワコレーシング)がキャッチ。すぐさま2番手に躍り出て先頭を走る小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)に猛烈な勢いで迫る展開となります。

5周回目に入ると、猛追を仕掛けていた小坂正則選手(スワコレーシング)が小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)に合流、久しぶりとなる親子マッチレースとなります。

しばらくは親子マッチレースの展開が続きますが、6周回目に入ると圧倒的な担ぎランの強さを見せ続ける小坂正則選手(スワコレーシング)が息子の小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)を少しずつ引き離し始め、独走態勢に入ります。

一方、父である小坂正則選手(スワコレーシング)に引き離された小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)は後方から追い上げてきた山田選手(PAX PROJECT)にも交わされ3番手まで後退。

それでも、小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)は担ぎによって脚に大きな負担がかかり翌週のシクロクロス東京に影響が出ることを避けると同時に、他の選手がほぼ全員担ぎでしかクリアできない区間を敢えて乗車でクリアしていくことで、国内トップシクロクロスレーサーとしての意地とプライドを見せる走りを見せ続けます。

その頃、先頭を独走する小坂正則選手(スワコレーシング)は力強い担ぎランで盤石のリードを構築。最後の最後までその優位を崩さずに独走で優勝を飾りました。

一方の小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)はシクロクロス選手らしい走りで会場を沸かせたものの奪われたリードを取り戻すことはできずに3位でフィニッシュ。しかし、この日の獲得ポイントを加算したシリーズ総合成績では見事にトップを守り、3年連続となるシリーズ総合優勝を達成してレースを終えました。

小坂選手コメント

「今日のレースは、体調は万全というわけではなかったものの、ワールドカップと世界選手権というレベルの高いレースを走ってきていましたし、昨年も勝っているレースでもあったので、必ず勝つという気持ちでレースに臨みました。しかし、いざコースを走ってみると、半分以上乗車ができない状況だったので、ほぼランニングで勝負が決するようなレースでした。そんな中でも出来る限りの走りはしましたが、レース後半にランニングで前の2人にジワジワ離されてしまい3位という結果に終わってしまいました。とにかく、今日のレースはかなり特殊な状況下でのレースであると自分の中でもきっちりを割り切って切り替え、今シーズン残されている2レースできっちり結果と来シーズンにつながる走りをしたいと思います。今日も応援ありがとうございました!引き続き応援、よろしくお願いします!」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY


◆[リザルト

[TOHOKU CX Project 2015-2016 - 第5戦 宮城SUGOラウンド - C1 60m - ]

1位 小坂正則 (スワコレーシングチーム) 1h04m11s 13.09km/h

2位 山田大介 (PAX PROJECT) +51s

3位 小坂光 (宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム) +1m41s

4位 佐藤利英 (Team CHAINRING) +2m47s

5位 久保田冬吾 (Team CHAINRING) -1Lap

6位 岩崎恭二 (佐多塾) -1Lap

7位 橋田淳一郎 (TEAMユキリン) -1Lap

8位 三浦孝司 (VLAAMS) -1Lap

9位 長尾宏樹 (PAX PROJECT) -2Lap

DNF 前田公平 (弱虫ペダルシクロクロスチーム)

出走=10人/完走=4人


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[舗装路以外はほぼ雪に覆われ、厳しいレースが予想される スポーツランドSUGO]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[廣瀬メカの万全のサポートを受け、アップを開始する小坂選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[冷たい風が吹く低気温のレースに向け、しっかりと身体を温めていく]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[招集時間に合わせて集中力を高めながら準備を進める]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[ゼッケン1番で最初にコールアップされ、スタートラインへと向かう小坂選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[持ち味のスピードを生かし、先頭で第1コーナーへと入る]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[担ぎ区間で前田選手に先行されるも、落ち着いてキャンバーをクリアしていく]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[想定以上に担ぎが多いことに苦戦するが、前田選手との差を着実に縮めていく]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[土・雪・舗装と刻一刻と変わる路面状況にも慌てることなく対応していく]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[ほとんどの選手が担いでしかクリアできない区間を抜群のテクニックで乗車クリアする小坂選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[一人だけ乗車クリアすることで、先行する前田選手とのタイム差が一気に縮まる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[先行していた前田選手をパスし、さらにリードを広げに入る]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[担ぎ区間の多さに、徐々に脚へのダメージを感じ始める]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[先頭をキープする走りが続くが、後方からは父・正則選手がタイムを縮めて迫る]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[父・正則選手、山田選手に交わされ、3番手でレースを展開する小坂選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[3番手ながらシリーズ総合優勝を確定させた小坂選手が声援に応えながらフィニッシュ]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[久しぶりに父・正則選手に敗れる結果となったが、この日は正則選手の強さが際立った]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[見事にシリーズ総合3連覇を飾った小坂選手が、リーダージャージに袖を通した]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

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