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2016/01/20

宇都宮シクロクロスシリーズ第3戦(JCXシリーズ第9戦)

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[上:先頭パック内で積極的な走りを見せる小坂選手]
[下:老獪なレース運びで見事に勝利を手にした武井選手がガッツポーズでフィニッシュ]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

1月17日(日)に、JCXシリーズ第9戦も兼ねる宇都宮シクロクロスシリーズ第3戦「道の駅うつのみや ろまんちっく村ステージ」が開催されました。

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このレースに、宇都宮ブリッツェンシクロクロスチームの小坂光選手がエントリー。


ジャパンシクロクロス(JCX)シリーズの第9戦も兼ねる宇都宮シクロクロスシーリーズの第3戦「道の駅うつのみや ろまんちっく村ステージ」が栃木県宇都宮市のろまんちっく村に設定された1周2.8kmのハイスピードコースで開催され、終盤に単独で抜け出したFORZA・YONEXの武井亨介が優勝を飾りました。

宇都宮ブリッツェンシクロクロスチームの小坂光選手は、レース序盤に落車で先頭パックから少し遅れる場面はあったものの、終始先頭パックでレースを展開しましたが、終盤にタイミング良く抜け出した武井選手にわずかに及ばず2位。

ですがこの結果、全3戦で争われる宇都宮シクロクロスシリーズのランキングでトップとなり、初代のシリーズチャンピオンを獲得しています。

今年から始まり、瞬く間に人気レースの仲間入りをした感がある「宇都宮シクロクロスシリーズ」。最終戦となる第3戦も、各カテゴリーともに多数の選手が出場して大盛況となりました。

ここまでの2戦でともに勝利をおさめ、シリーズランキングでトップに立つ宇都宮ブリッツェンシクロクロス(CX)チームの小坂選手にとって、この最終戦は完全制覇でシリーズチャンピオンが決定する、また、1月31日にベルギーで開催されるシクロクロス世界選手権前の国内最終レースになる、さらに、JCXシリーズ終盤戦の貴重な1レースとなる、加えて、今年12月に開催される全日本選手権と同コースのレースであるなど、あらゆる要素を考慮しても絶対に勝利を挙げなければいけないレースと言えます。

レースは1周回目から6名の先頭パックが形成される展開となります。

小坂(宇都宮ブリッツェンCX)

武井(FORZA・YONEX)

前田(弱虫ペダルCX)

丸山(BOMA RACING)

中原(弱虫ペダルCX)

重田(CUORE)

その中で、小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)や武井選手(FORZA・YONEX)が先頭パックの人数を減らそうと積極的な動きを見せますが、パックは崩れずに2周回目へと入っていきます。

すると、2周回目のキャンバーセクションで、小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)がコースの杭に引っかかりまさかの落車。先頭パックから少し遅れてレースに復帰する事態となります。

小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)の落車によって若干乱れた先頭パックから抜け出したのは、武井選手(FORZA・YONEX)と前田選手(弱虫ペダルCX)の2名。少し遅れて残る4名が追走する展開となります。

落車によって遅れてしまった小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)は、レース序盤でまだ追いつくには十分な時間があるとはいえ、離れ過ぎて挽回不可能な状況になるのは避けたいと判断。追走パックを強烈に牽引して先行する2名の先頭パックを追走します。

3周回目になると、小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)が牽引する追走パックが先行していた先頭パックをキャッチ。この間に追走パックからは中原選手(弱虫ペダルCX)がドロップし、先頭は5名のパックとなります。

4周回目に入ると、5名の先頭パックから丸山選手(BOMA RACING)が遅れ、先頭は4名に。さらに6周回目に入ると前田選手(弱虫ペダルCX)も遅れ、先頭は3名のパックとなって終盤戦へと入っていく展開となります。

その後、先頭パックでは小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)と武井選手(FORZA・YONEX)が積極的な走りを見せる一方で、重田選手(CUORE)は少し遅れたり合流したりと苦しい状況。勝負は、積極的に動き続ける2名の選手に絞られると予想できる展開となります。

しかし、残り2周回となる8周回目に入ると、不安定な走りを見せていた重田選手(CUORE)が起死回生のアタックを仕掛けてパックの先頭に立ちますが、すぐさま武井選手(FORZA・YONEX)がキャッチしそのままカウンターで若干先行する形となります。

すると、ここでアタックを吸収された重田選手(CUORE)が一瞬踏み止めてしまい、武井選手との差がわずかに開いてしまう展開となります。

勝負どころとなりそうな場面でしっかりキャッチしたかった小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)でしたが、タイミング悪く先頭パックの3番手に位置していたことが災いし、武井選手(FORZA・YONEX)をキャッチできず。武井選手(FORZA・YONEX)が10秒程度を先行する形で最終周回を迎えることとなります。

結局、最終周回でタイム差を縮めたものの、小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)は一瞬のタイミングのズレで開いてしまったタイム差をゼロにすることはできず。2位でシリーズ最終戦を終えることとなりました。

逆にそのズレを見事にものにした武井選手(FORZA・YONEX)は、ホームストレートへと続く芝生区間に入ると勝利を確信。大観衆の声援に応えるサービス精神を発揮しながら、大きなガッツポーズでフィニッシュラインを駆け抜け、見事に優勝を飾りました。

最終戦こそ勝利を飾れなかったものの第1戦と第2戦で勝利を飾り、第3戦で2位となった小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)は、ぶっちぎりの獲得ポイントで記念すべき宇都宮シクロクロスシリーズ初代チャンピオンを獲得しました。

小坂選手コメント

「自分としては、今日のレースに勝って完全制覇でシリーズチャンピオンを決めなければいけないと思っていたので、シリーズチャンピオンを獲得したという喜び以上に、今日のレースを勝てなかったことの方が悔しいです。同時に、今日のレースでしっかりと勝って、いいイメージで世界選手権に向かいたいという気持ちもあったので、その意味でも悔しさが残るレースだったと思います。レースは序盤から先頭パックが形成される展開になって、コース的にかなりハイスピードでしたし、テクニカル区間も大きく差がつく感じではなかったので、しばらくはパックのままの展開が続くだろうと思っていました。ですが、2周目に自分が落車をしてしまって。それは、自分が試走で試していたラインが今日の最終レースということもあって泥濘んでスリッピーになっていたので、違うラインを選択したのですが無理があって杭に引っかかってしまったのが原因でした。それによってビハインドを背負うことなってしまいましたし、完全に要らない落車でした。今年から始まった宇都宮シリーズの初代チャンピオンに自分がならなければいけないと思っていて、実際になれたことはとても嬉しいですが、月末の世界選手権が今シーズンの集大成になりますので、もう一度気を引き締め直さなければいけないと思わされたレースでもあったと感じています。世界選手権に向けてコンディションをしっかり整えて、最高の走りを出して最低でもこれまで男子エリートでは一度もできていない完走はしたいと思っています。今日もたくさんの声援を送っていただき、また、壮行会も開いていただいて、本当にその一つひとつが自分の力になりました。世界選手権も頑張ってきますので、応援よろしくお願いします!ありがとうございました!」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY


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[宇都宮シクロクロスシリーズ第3戦 道の駅うつのみや ろまんちっく村ステージ - JCX第9戦 - C1 60m -  ]

1位 武井亨介 (FORZA・YONEX) 1h00m07s 25.15km/h

2位 小坂光 (宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム) +02s

3位 重田兼吾 (Team CUORE/順天堂大学) +03s

4位 前田公平 (弱虫ペダルシクロクロスチーム) +04s

5位 丸山厚 (BOMA RACING) +50s

6位 中原義貴 (弱虫ペダルシクロクロスチーム) +1m16s

7位 小坂正則 (スワコレーシングチーム) +1m21s

8位 兼子博昭 (スワコレーシングチーム) +1m23s

9位 斎藤朋寛 (RIDEL IFEGIANT) +2m01s

10位 合田正之 (Cycluclub3UP) +2m23s

 

出走=58名/完走=29名


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[レース前日には、小坂選手によるシクロクロススクールが開催された]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[当日のレース前には、世界選手権に出場する小坂選手のためにチャリティサイン会が行われた]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[サイン会で多くの人から力をもらった小坂選手が、気持ちを切り替えて試走に臨む]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[シリーズ完全勝利に向け、スタートラインに整列する小坂選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[小坂選手の代名詞とも言えるスタートダッシュを決め、好位置でレースをスタートさせる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[序盤から積極的な走りで先頭に立ち、レースを有利に進めようとする小坂選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[ハイスピードコースのため先頭パックが崩れない状況が続く]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[武井選手に続いてキャンバー区間へと向かう小坂選手だが、この後に落車してしまう]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[テクニカルセクションを中心にタイム差を縮め、先頭パックに復帰を果たす]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[先頭パックで前田選手、武井選手とともにペースを上げる展開が続く]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[ミスで脚を使ったことに加えてコンディション不良もあり、ペースを上げ切れない状況が続く]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[シケインやテクニカル区間でリードを奪うも、その後の平坦区間で追いつかれる展開が続く]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[レース終盤、武井選手とのマッチレースになりかけたが、重田選手がこの後に合流]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[攻めの走りを見せるがリズムが悪かった小坂選手。逆に武井選手は力強い走りが光った]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[集中力を欠いてしまった走りとミスが重なっての敗戦に、悔しさを爆発させる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[ファンの大声援に結果で応えられず、落胆を隠せない小坂選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[シリーズチャンピオンは決めたが、世界戦に向けてもう一度気を引き締め直す必要がある]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

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