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2016/01/27

2016年アジア自転車競技選手権大会 ロードU23

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[上:レース中盤、メイン集団の先頭を牽引する雨澤選手]
[下:ベトナムのフィンタインとのマッチスプリントを制したイランのラジャビがアジア王者に輝いた]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS


1月19日(火)〜30日(土)に渡り、2016年アジア自転車競技選手権大会が開催されています。

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1月23日(土)に行われたロード男子U23に、宇都宮ブリッツェンの雨澤毅明選手がエントリー。



2016年のアジア自転車競技選手権大会ロードレース男子U23が東京都大島町に設定された1周11.9kmの公道特設サーキットコースで開催され、個人・チームともに圧倒的な強さを見せたイラン・イスラム共和国のRAJABIKABOODCHESHMEH Mehdiが、最後はベトナムのHUYNH Thanh Tungとのスプリント勝負を制して優勝を飾りました。

日本チームは序盤にできた逃げに小橋選手が入り、徳田選手がブリッジをかけて逃げ集団に2名を入れるなどレース中盤までは予定通りの走りで後半戦へと入っていきますが、レースが振り出しに戻ろうかという8周目での4選手のアタックに反応できずに後手を踏んでしまう展開に。最後に勝負を託される形となった雨澤選手がメダルを目指して孤軍奮闘しますが、複数の選手を残した有力国の前に力及ばず。3位争いのスプリントの末に6位でフィニッシュしてレースを終えています。

1月19日(火)~21日(木)にかけて行われた(※19日の競技は20日に順延)個人タイムトライアルに続き、22日(金)~24日(日)にかけて行われるロードレース。23日(土)は男子U23と女子エリートが開催されます。

午前中に行われた男子U23には、日本代表として徳田優(日本/鹿屋体育大学)・小橋勇利(日本/シマノレーシング)・秋田拓磨(日本/シマノレーシング)・雨澤毅明(日本/宇都宮ブリッツェン)の4選手が出場します。

日本はアジアで絶対的な強さを誇るイランを筆頭に、ホンコン・チャイナ、ウズベキスタンなどの有力国の選手を含む逃げに対してはしっかりとチェックに入って前半戦を展開。勝負どころでは雨澤選手(日本/宇都宮ブリッツェン)と徳田選手(日本/鹿屋体育大学)が逃げ切り、小集団ゴールスプリントにもつれた場合は小橋選手(日本/シマノレーシング)で勝負というプランでメダル獲得を目指してレースに臨みました。

リアルスタートが切られたレースは1周回目から激しいアタック合戦が繰り広げられる展開となり、2周回目に入る段階になると早くも集団が割れて遅れ始める選手が出る状況となります。

そんな中、日本の4選手は前方集団にしっかりと残ってレースを展開。雨澤選手(日本/宇都宮ブリッツェン)も有力国の選手の動きにしっかり対応しながら周回を重ねていきます。

すると3周回目に入り、3名の選手が集団から先行してリードを奪って逃げる展開となります。

小橋(日本)

CHAICHIRAGHIMI(イラン)

JAMBALJAMTS(モンゴル)

↓ 約50秒

メイン集団

その後、4周回目に入るとメイン集団も活性化。2名の選手が飛び出して逃げる3名の追走に入ります。

逃げ集団3名

↓ 約36秒

RAJABIKABOODCHESHMEH(イラン)

MOHD(マレーシア)

メイン集団

メイン集団は、追走に出たイラン選手が逃げに合流し数的有利を作られることを嫌った日本が中心となってペースアップ。雨澤選手(日本/宇都宮ブリッツェン)も集団先頭に出て積極的に牽引する場面が見られるようになります。

5周回目に入ると、集団からは2名の選手が飛び出して追走の2名に合流。さらに、徳田選手(日本/鹿屋体育大学)もブリッジをかけ、5名の選手が逃げる3名に合流して6周回目を迎えます。

その後、7周回目に入ると、1分以上あった逃げ集団8名と集団とのタイム差はみるみる縮まり、8周回目に入る頃になると吸収するのは時間の問題という状況となります。

すると、吸収目前の逃げ集団の中から4名の選手がアタック!日本はその中に選手を送り込むことができず、後手を踏む展開となります。

集団に取り残される形となってしまった日本は、集団のペースを上げて逃げる4名の選手を吸収にかかりますが、それによって余計に脚を使ってしまうこととなり、役目を果たした徳田選手(日本/鹿屋体育大学)と秋田選手(日本/シマノレーシング)が少しずつ集団から遅れていきます。

9周回目に入ると、雨澤選手(日本/宇都宮ブリッツェン)と小橋選手(日本/シマノレーシング)を含む集団は逃げる4名を吸収。レースは振り出しに戻って最終盤を迎えることとなります。

11名となった先頭集団では、複数選手を残すイラン(3名)、ホンコン・チャイナ(3名)、日本(2名)が主導権を争う展開。するとその中から、RAJABIKABOODCHESHMEH選手(イラン)が単独アタック。その動きに少し遅れてHUYNH選手(ベトナム)、さらにCHOY選手(ホンコン・チャイナ)が単独で追走に入り、レースは最終周回へと入っていきます。

結局、最後は勝負どころで複数選手をそろえ、タイミングを見計らって勝負を仕掛けたRAJABIKABOODCHESHMEH選手(イラン)と、レース中盤から単独となりがらも細周局面に残ったHUYNH選手(ベトナム)の一騎打ちのゴールスプリント勝負となり、先行してスプリントを開始したRAJABIKABOODCHESHMEH選手(イラン)が見事に優勝。男子U23のアジアチャンピオンに輝きました。

日本は、最後の勝負を託されることになった雨澤選手(日本/宇都宮ブリッツェン)が最後の勝負どころに挑みましたが、力及ばず。3位争いのゴールスプリント勝負の末に6位でフィニッシュしてレースを終えています。

雨澤選手コメント

「今日のレースはなるべく前に人数を送り込んでレースを展開していくということで、小橋選手や徳田選手を中盤まではいい形で送り込めていたんですが、その後に逃げ集団内でのアタックで小橋選手と徳田選手が遅れてしまって4名全員が後方の集団に取り残されることになってしまいました。そこで日本チームが引くしかないという後手を踏む状況になってしまったことが、最終局面で人数を残せなかったことにつながってしまったと感じていますし、最後の勝負の場面は完全に自分の力不足だったので、自分に勝負を託してくれたチームメートに申し訳ない気持ちでいっぱいです。チームで追いかけて逃げを捕まえてからも、人数をそろえるイラン勢が中心になって積極的に攻撃を仕掛け合う展開が続き、それに対応していくうちに消耗していってしまった中、優勝した選手と2位の選手が上手く抜け出していったという展開で、上りの頂上では彼ら2人の姿が見えていたんですが捕まえることはできず、3位争いのゴールスプリントに挑むことになってしまいました。今日は本当に悔しいレースになってしまいましたが、この経験を絶対に忘れず、まだシーズンは始まったばかりなので次に彼らと戦う時には必ずリベンジしたいと思っています。宇都宮ブリッツェンに移籍してから初めてのレースが今回のアジア選手権となりましたが、遠く伊豆大島までファンの方が駆けつけて声援を送ってくださり、本当にここまで来てくれるんだという驚きとともに非常に嬉しくて、レース中も大きな力になりました。その声援に優勝という形で応えたかったのですが、残念ながら6位という結果に終わってしまったのは本当に残念です。まだまだレースは続くので、この先のレースでいい走りをし、結果を残してその声援に応えていきたいと思います。ありがとうございました!」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY


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◆[リザルト

[2016年アジア自転車競技選手権大会 - ロードレース男子U23 - 119.0km - ]

1位 RAJABIKABOODCHESHMEH Mehdi (イラン・イスラム共和国) 3h07m29s 37.89km/h

2位 HUYNH Thanh Tung (ベトナム) st

3位 GANJKHANLOU Mohammad (イラン・イスラム共和国) +1m12s

4位 CHOY Hiu Fung (ホンコン・チャイナ) +1m12s

5位 LU Shao Hsuan (チャイニーズ・タイペイ) +1m12s

6位 雨澤毅明 (日本) +1m17s

7位 CHIU Ho San (ホンコン・チャイナ) +1m18s

8位 FUNG Ka Hoo (ホンコン・チャイナ) +1m20s

9位 CHAICHIRAGHIMI Mohammadesmaeil (イラン・イスラム共和国) +2m38s

10位 MARAL-ERDENE Batmunkh (モンゴル) +2m41s

出走=34名/完走=19名


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[8:00のスタートに向け各国のスタッフが慌ただしく準備を進める]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[選手たちのスペアバイクを積んだ日本のチームカーもスタートに向けて整列する]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[会場に到着した雨澤選手は出走サインをし、スタートの瞬間に備える]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[日本のチームメートとともに最前列に整列した雨澤選手が集中した表情を見せる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[8:00ジャストにスタートの号砲が鳴り、119kmのレースの幕が開ける]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[有力国の動きに注意を払いながら集団前方でレースを進める雨澤選手含む日本の選手たち]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[スタート地点から3kmほど続く上り区間を進むプロトン内で、雨澤選手も積極的な動きを見せる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[この日のために身体を仕上げてきた雨澤選手が気持ちの入った表情で有力国に食らいつく]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[大島空港沿いの直線を海岸線に向けて進むメイン集団]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[伊豆大島の難コースに苦しめられる集団は、少しずつその人数を減らしていく]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[8名の逃げ集団を追走するメイン集団がサンセットパームラインを進む]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[レースが振り出しに戻る直前に飛び出した4選手が先行する、日本にとっては苦しい展開となる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[後手を踏む形となってしまった日本勢が先頭を引くメイン集団が先行する4選手に決死の追走を見せる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[複数を残す有力国に対して単騎での戦いとなった雨澤選手がメダルに向けた最終局面に臨む]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[3位争いのゴールスプリントの末、6位でフィニッシュした雨澤選手が悔しさを爆発させる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[望む結果に手は届かなかったが、この悔しさが雨澤選手をさらに成長させるのは間違いない]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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