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2015/12/09

第21回全日本シクロクロス選手権大会

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[上:悲願の全日本チャンピオン獲得に向け、序盤から独走態勢を築く小坂選手]
[下:5連覇を意味する片手を広げ、貫禄のフィニッシュで声援に応える竹之内選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

12月6日(日)に、今年のシクロクロス日本チャンピオンを決定する「第21回全日本シクロクロス選手権大会」が開催されました。

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このレースに、宇都宮ブリッツェンシクロクロスチームの小坂光選手がエントリー。




シクロクロスの全日本チャンピオンを決める年に一度のビッグレース「第21回全日本シクロクロス選手権大会」が、長野県飯山市の長峰スポーツ公園に設定された1周2.9kmのバランスの良い特設コースで開催され、昨年まで同レース4連覇を飾っているVeranclassic-Ekoiの竹之内悠が終盤に貫禄の独走を見せて優勝。見事に5連覇を飾りました。

宇都宮ブリッツェンシクロクロスチームの小坂光選手は序盤から中盤過ぎまで先頭を独走する攻撃的な走りで悲願の全日本チャンピオンに向けて激走を見せましたが、2番手パックに吸収された後、残り2周回に入った直後の舗装区間で前輪を滑らせてまさかの転倒。その後、その遅れを取り戻すことができずに3位でフィニッシュして、シーズン最大の目標としていた全日本選手権を終えています。

遂に訪れた、シクロクロスの日本王者を決めるビッグレース「全日本シクロクロス選手権大会」。

すべての国内シクロクロス選手がシーズン最大の目標にしていると言っても過言ではない同レースは、宇都宮ブリッツェンシクロクロスチームの小坂選手にとっても悲願とも言えるレース。

オフシーズンからここまで、肉体強化の成果を見せる快進撃を見せてきた小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)は、今年こそ悲願の初優勝を達成すべく、最強のチャレンジャーとしてスタートから攻撃的な走りをしていくことをイメージしてレースに臨みました。

そのイメージ通り、スタートが切られると小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)は得意のスタートダッシュを決めて先頭で舗装路を抜け、前日夜に降った雨の影響でマッドコンディションとなったキャンバー区間へと突入していく形で60分のレースの幕が開けます。

ポールショット決めたままの勢いで先頭をキープする小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)は、1周回目を終えて2周回目に入っても先頭を快調に走行する展開。小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)の後方には、チャンピオン争いのライバルとなる山本選手(Trek Factory Racing)と竹之内選手(Veranclassic-Ekoi)が続く形となります。

その後も小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)が順調な走りを見せる一方で、山本選手(Trek Factory Racing)と竹之内選手(Veranclassic-Ekoi)の2番手パックでは竹之内選手(Veranclassic-Ekoi)が離れたり合流したりと不安定な走りを見せる展開が続きます。

レースも折り返しとなる4周回目に入ると、小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)と2番手の山本選手(Trek Factory Racing)のタイム差は15秒に開き、小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)の独走状態が加速。夢に見続けた全日本チャンピオンに向けてペダルを踏み続ける展開が続きます。

しかし、順調に先頭を走る小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)は、セーフティな走りを意識する気持ちが強くなり過ぎてしまったのか、5周回目に入ると若干ペースダウン。

その一方で再びパックとなった山本選手(Trek Factory Racing)と竹之内選手(Veranclassic-Ekoi)は2名となったことでペースアップ。残り3周回となる6周回目に入る頃になると、先頭は遂に3名のパックとなります。

3名となった先頭パックの中では、追いついてきた竹之内選手(Veranclassic-Ekoi)と山本選手(Trek Factory Racing)が積極的にアタックを仕掛ける展開が続きますが、小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)も冷静に状況を見た上で反応し、本当の勝負が繰り広げられる終盤戦を迎えることとなります。

しかし、残り2周回となる7周回目。

マッドコンディションのキャンバー区間とテクニカル区間を抜けて舗装路に入った小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)は、前輪を滑らせてしまい痛恨の転倒。そのショックで前輪がズレてブレーキが当たってしまう状況となり、前を行く2名から少し遅れてしまう展開となります。

舗装路を抜け、ピットでバイクを交換した小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)は前方を走る2名を懸命に追走しますが、タイム差がなかなか縮まらないままレースは最終周回を迎えます。

最終周回に入ると、先頭を走る竹之内選手(Verannclassic-Ekoi)が全日本選手権4連覇中の貫禄を見せて、狙いすましたようにペースアップ。山本選手(Trek Factory Racing)を置き去りにして独走態勢に入ります。

結局、序盤の不安定な走りから終盤に見事に持ち直した竹之内選手(Veranclassic-Ekoi)が、最後は2位以下に圧倒的な力の差を見せつけて優勝。見事に全日本選手権5連覇を達成しました。

劣勢から決死の巻き返しを期した小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)でしたが、転倒からバイクチェンジまでの間で失ったタイム差を取り戻すことはできず。この日のレースで見せた走りとは釣り合わないと多くの人が思ったであろう3位でレースを終え、悲願の全日本チャンピオン獲得は来年へと持ち越される結果となりました。

小坂選手コメント

「前週のスーパークロス野辺山を終えた後に体調を崩してしまい、木曜日まで自転車に乗れない状況の中で迎えた全日本選手権。ですが、逆にしっかり休んだお陰で回復もでき、万全の体調でレース当日を迎えることができましたし、ここ数年で一番いい準備ができていたので、例年のように竹之内選手のペースに持って行かれないように、自分から積極的にレースを引っ張っていくことを心がけてレースをスタートしました。スタートから上手く先頭でレースを展開することができ、後続と少し差が開いたところでペースを上げたことで、単独になって落ち着いてレースを進めることができました。後半に入って竹之内選手がペースアップしてきているのも見えていて、追いつかれた後の対応も考えながら走れていたので、追いつかれてからも冷静に竹之内選手と山本選手の動きに対応できていました。その後“いよいよここから勝負がかかるな”というところでミスをしてしまい、それがすべてだったかなと思います。最終的にはそのミスで差が開きすぎてしまって追いつくことはできませんでしたが、レース全体を通して、自分としてもここ数年で一番勝利の可能性を感じていただけに、今日の結果は非常に悔しく思っています。ただ、次につながる走りはできたと思っていますし、しっかりと気持ちを切り替えなければとも思っています。来年に開催される世界選手権代表に選ばれたら、そこでまた自分の力を試したいです。今日のレースも宇都宮をはじめ各地から本当にたくさんのファン・サポーターの皆さんが駆けつけてくださり、会場で一番の応援をしてくださって本当に力になりました。ありがとうございました!」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY


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◆リザルト

[第21回全日本シクロクロス選手権大会 - 男子エリート 60m - ]

1位 竹之内悠 (Veranclassic-Ekoi) 1h04m17s 21.84km/h

2位 山本幸平 (Trek Factory Racing) +26s

3位 小坂光 (宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム) +1m07s

4位 丸山厚 (BOMA RACING) +3m07s

5位 武井享介 (FORZA・YONEX) +3m54s

6位 濱由嵩 (SPEEDVAGEN CYCLOCROSS TEAM) +3m58s

7位 門田基志 (TEAM GIANT) +4m12s

8位 兼子博昭 (スワコレーシング) +5m13s

9位 斎藤朋寛 (RIDELIFE GIANT) +5m28s

10位 中原義貴 (弱虫ペダルシクロクロスチーム) +5m50s

出走=97名/完走=15名


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[廣瀬メカにオイルを塗ってもらい、ウォーミングアップの準備を進める小坂選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[スタートから全開でレースに臨めるよう、念入りなアップが続く]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[引き締まった表情は浮かべるも、気負いはまったく感じさせない]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[アップを終えた小坂選手は、少しずつ気持ちを高めながらスタートの準備を進めていく]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[完璧な準備をしてくれたメカニック陣と握手を交わし、召集エリアへと向かう]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[2番目にコールアップされ、最前列の真ん中にポジションをとる小坂選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[97名もの選手が出場した男子エリートは、激戦必至のレースとなることが予想される]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[1年間の進化を自信に、スタートに向けて集中を高めていく]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[多くのサポーターが見守る中、レースはスタート]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[得意のスタートダッシュを決め、小坂選手は先頭でテクニカル区間へと入っていく]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[レースはいきなり、有力選手勢が先頭パックを形成する展開となる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[1周回目から先頭に立った小坂選手が軽快にシケインをクリアしていく]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[長い階段区間でも気持ちのこもった走りで後続を引き離していく]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[スリッピーな路面コンディションの中、冷静さを失わずに先頭を維持し続ける]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[先頭の小坂選手と2番手山本選手との差が最大で15秒ほどにまで開く]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[パワーが必要とされる担ぎ区間でも、この日の小坂選手の安定感は変わらない]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[マッドコンディションとなった区間を抜群のバイクコントロールでクリアしていく]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[独走状態を維持する小坂選手の姿に、多くの観客が逃げ切り勝利の期待を膨らませ始める]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[セーフティペースを意識しながらも、後続を寄せ付けない走りを見せる時間が続く]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[ほとんどの選手が担ぎでクリアしていく泥区間を、ただ一人乗車してクリアしていく小坂選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[レースを降ろされた選手たちに目もくれず、先に見える勝利だけを見据える走りが続く]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[小坂選手の独走を、会場に駆けつけた多くのブリッツェンサポーターが後押しする]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[レース終盤に山本選手と竹之内選手が追いつき、本当の勝負が繰り広げられる展開となる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[痛恨のミスで転倒し、メカトラブルを抱えた状態で舗装路をピットに向かう]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[ミスで失ったタイムを挽回すべく、必死の追走を見せる小坂選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[挽回が苦しいタイム差となっても、諦めることなくペダルを踏み続ける]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[前を行く竹之内選手と山本選手、その先にある勝利だけを信じて走り続ける]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[転倒者が続出したキャンバー区間も、安定した動きでクリアしフィニッシュに向かう]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[たったひとつのミスが響いた小坂選手は、3位でフィニッシュ]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[掴みかけた勝利を自らのミスで失ってしまうレース展開に、しばらく放心気味の状態が続いた]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[気持ちを切り替えて臨んだ表彰式で、来年に向けての決意を語る小坂選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[来年こそは表彰台の真ん中に。小坂選手の挑戦の1年がまた始まる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

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