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2015/11/11

ツール・ド・おきなわ

S13
S2
[上:勝負託されることになった堀選手が第2集団のゴールスプリントで13位フィニッシュ]
[下:残り1kmのアタックから独走したクリスティがうれしい優勝を飾った]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

11月8日(日)、UCI-1.2の「ツール・ド・おきなわ」が開催されました。

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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の5名がエントリー。

鈴木真理
増田成幸
鈴木譲
堀孝明
城田大和


国内ロードレースの2015シーズンの公式戦最終レースとなる「ツール・ド・おきなわ(UCI-1.2)」が沖縄県北部を周るバランスのとれた公道コース(ラインレース)で開催され、最終局面に形成された4名の先頭集団から残り1kmで飛び出したジェイソン・クリスティ(アヴァンティレーシングチーム)が優勝を飾りました。

宇都宮ブリッツェン勢は、130kmを過ぎる頃にできた9名の追走集団に入って先頭に合流した堀選手が、残るレースのほとんどを先頭集団内で展開する走りを見せましたが、残り4kmの段階で抜け出した4名の選手についていくことはできず。第2集団のゴールスプリントの末に13位でゴールして、今シーズンの全日程を終了しています。

今シーズン最後の公式戦となる「ツール・ド・おきなわ」。

前週にJプロツアー最終戦をいい形で勝利し、そのイメージを残したまま宇都宮ブリッツェンの選手たちは沖縄入り。昨年の「ツール・ド・おきなわ」チャンピオンの増田選手を擁するディフェンディングチャンピオンチームとして、連覇を目標にレースに臨みました。

スタートが切られたレースは早速、各チームによるアタック合戦が繰り広げられます。

すると、4kmを過ぎようかという地点でいきなり3名の逃げが決まり、メイン集団に1分程度のリードを奪う展開となります。

吉岡(那須ブラーゼン)

大村(レモネードネルマーレ)

レイナウ(チームローゼ)

↓ 1分9秒

メイン集団

レース序盤にできた逃げ、しかも3名と少数だったこともあって集団はこの逃げを容認。その途端にサイクリングペースになったメイン集団と、協調して快調に距離を稼ぐ逃げ3名とのタイム差はみるみる広がっていきます。

快調に逃げ続ける3名の逃げ集団とメイン集団とのタイム差は、本部半島を抜けて国道58号線へと入る40km地点に差しかかる頃には14分に広がり、大宜味村役場前から国頭村道の駅に向かう60km地点では20分にまで広がって、1度目の普久川ダムの上りへと入っていく展開となります。

普久川ダムの上りに入ると、ここまでサイクリングペースが続いていたメイン集団も少しずつペースアップ。山岳ポイントを過ぎる頃には16分程度にまでタイム差を縮めてきます。

さらに、その後に沖縄最北端に向けて北上するアップダウン区間に入ると、メイン集団はさらに活性化。その後の海岸線を南下する区間も含めて、逃げ3名とのタイム差を10分程度にまで縮めて2回目の普久川ダムの上りへと入っていきます。

一方の逃げ3名は、2度目の普久川ダムに入ると大村選手(レモネードベルマーレ)がドロップ。吉岡選手(那須ブラーゼン)とレイナウ選手(チームローゼ)の2名となって2回目の山岳ポイントへと向かっていきます。

1度目の山岳ポイントに続き2度目の山岳ポイントも先頭で通過した吉岡選手(那須ブラーゼン)が山岳賞を確定させて普久川ダムの上りを通過。続いて活性化したメイン集団はタイム差を4分40秒程度にまで縮めて、9名の選手が先行する形で普久川ダムの上りを通過していきます。

吉岡(那須ブラーゼン)

レイナウ(チームローゼ)

↓ 4分40秒

堀(宇都宮ブリッツェン)

鈴木(那須ブラーゼン)

初山(ブリヂストンアンカー)

湊(Team UKYO)

プラデス、フェルナンデス(マトリックスパワータグ)

伊藤(愛三レーシング)

クリスティ(アヴァンティレーシング)

クロフォード(キナンサイクリング)

メイン集団

メイン集団から抜け出して追走集団を形成した9名の選手たちは、およそ10kmほどを費やしてここまで逃げ続けた2名の選手を吸収。先頭は11名となります。

一方のメイン集団内では、さらに追走に出ようとする選手たちがアタックを仕掛け合う展開に。宇都宮ブリッツェン勢も抜け出しを狙って増田選手(宇都宮ブリッツェン)や鈴木真理選手(宇都宮ブリッツェン)、鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)らを軸にアタックを仕掛けていきますが、前年優勝選手を抱えるチームということで協調を得られなかったりマークにあって潰されたりと、なかなか攻撃が実らない展開が続きます。

そうこうするうちに、レースは170km地点を迎え、残す距離は30km強となります。

するとここで、メイン集団から追走に出た6名の選手が先頭集団に追いつき、先頭は15名に。宇都宮ブリッツェン勢では、先行していた堀選手(宇都宮ブリッツェン)が入るのみという状況になります。

あまり良い状況とは言えなくなった宇都宮ブリッツェンは、鈴木真理選手(宇都宮ブリッツェン)が9名の追走に入って先行する15名の集団を追いかけますが、1分程度のタイム差がなかなか縮まっていきません。

レースはそのまま残り10kmを迎え、勝負はこぼれていく選手を振り切って先頭を走る14名の選手に絞られることが濃厚な展開となります。

すると、残り4kmを過ぎる頃に、入部選手(シマノレーシング)のアタックをきっかけに4名の選手が先行する展開となります。

入部(シマノレーシング)

モニエ(ブリヂストンアンカー)

クリスティ(アヴァンティレーシング)

プラデス(マトリックスパワータグ)

↓ 10秒

堀(宇都宮ブリッツェン)含む10名

結局、勝負は先行した4名に絞られる展開に。

残り1kmを切るくらいのタイミングでクリスティ選手(アヴァンティレーシング)がアタックを仕掛けて抜け出すと、この動きに残る3名は反応しきれず。

最終局面で勇気を持って飛び出したクリスティ選手(アヴァンティレーシング)がホームストレートを独走して優勝を飾りました。

宇都宮ブリッツェンは、最終局面直前まで先頭集団で奮闘し、第2集団でのゴールスプリント勝負に挑んだ堀選手が13位のチーム最高位でフィニッシュ。昨年のチャンピオン増田選手は多くの選手からマークにあいながらも昨年同様に羽地ダムの上りでメイン集団から抜け出し22位でのフィニッシュして、今シーズンの全日程を終了しました。

清水監督コメント

「今日のレースは、ディフェンディングチャンピオンということが大きく響いたレースとなってしまいました。レース全体の流れとしては、チームとして想定していた展開になりました。2回目の普久川ダムの上りを終える頃には宇都宮ブリッツェンにとっていい形になって、そこからも積極的に攻撃を仕掛けてレースを厳しい展開にしつつ自分たちは前方にジャンプしていく形を狙ったのですが、シーズン終盤の増田選手の調子の良さであったり、ディフェンディングチャンピオンであったりという部分で、宇都宮ブリッツェンが動けばどこかしらのチームが必ずチェックに入って行かせないような動きをされ続けたという印象です。そのようなメイン集団が追いつきそうで追いつかない中で、先頭集団に単独で入った堀選手に勝負を託す形になりましたが、やはり優勝候補の選手たちと互角に渡り合うにはまだ力が足りなかったかな、と。ただ、堀選手が最終局面まで先頭集団にしっかり残ってくれたというのは良かった点だと思いますし、来シーズンに向けては最終局面に堀選手を加えた戦略というものも考えられるようになったというのも収穫だったと思います。ディフェンディングチャンピオンとして連覇を達成できなかったのは非常に悔しいですが、今シーズン最後のレースで全員が攻めて攻めて力を出し切った走りを、来シーズンにもつなげたいと思います。今年1年、応援ありがとうございました!」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY


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◆[リザルト

[Tour de Okinawa - 沖縄県名護市 - UCI-1.2 - 210km - ]

1位 ジェイソン・クリスティ (アヴァンティレーシングチーム) 5h37m06s

2位 入部正太朗 (シマノレーシングチーム) +13s

3位 ベンジャミン・プラデス (マトリックスパワータグ) +14s

4位 ダミアン・モニエ (ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) +16s

5位 井上和郎 (ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) +21s

6位 初山翔 (ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) +22s

7位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) +22s

8位 鈴木龍 (那須ブラーゼン) +22s

9位 伊藤雅和 (愛三工業レーシングチーム) +22s

10位 ジャイ・クロフォード (KINAN Cycling Team) +22s

13位 堀孝明 (宇都宮ブリッツェン) +22s

22位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) +3m39s

32位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +3m52s

45位 鈴木真理 (宇都宮ブリッツェン) +10m10s

64位 城田大和 (宇都宮ブリッツェン) +23m41s

 

出走=92名/完走=79名

Okinawa01
[そろそろ冬支度を始めようかという栃木から真夏を思わせる沖縄へ]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Okinawa02
[レース前日に行われた開会式では、地元住民による手厚い歓迎を受けた]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Okinawa03
[前年優勝者の増田選手が、代表して選手宣誓を行う]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Okinawa04
[レース当日の明け方、美しく広がった満天の星空が厳しい暑さを予感させる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Okinawa05
[6:45と朝早いスタートに向け、4時過ぎには起床する堀選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Okinawa06
[早朝4時過ぎとはいえ、210kmと長丁場のレースに向けて十分な栄養を補給する鈴木真理選手と譲選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Okinawa07
[選手たちが気持ち良くスタートできるよう、着実に準備を進める清水監督]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Okinawa08
[チームカー召集エリアにやってきた鈴木真理選手がスタートに向けて準備を進める]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Okinawa09
[地元でのレースに向けて集中した表情で準備を進める城田選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Okinawa10
[ディフェンディングチャンピオンを示すゼッケン1番が増田選手の背中で存在感を主張する]
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Okinawa11
[いつ、どんなレースでも落ち着いた雰囲気でスタートラインに並ぶ準備を進める鈴木譲選手]
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Okinawa12
[監督が運転するチームカーのハンドルには、選手名が記されたリストが貼られる]
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Okinawa13
[スタート前セレモニーの太鼓演奏が夜が明け始めた名護の空に響き渡る]
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Okinawa14
[前半戦を棒に振った悔しさを、今季最終レースにぶつけたい堀選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Okinawa15
[前年王者という重圧を背負いながらも、210km先にある“連覇”を見据える増田選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Okinawa16
[まだ薄暗さが残る中、選手たちがスタートラインに並び始める]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Okinawa17
[国内最長距離、210kmの長い戦いの火蓋が切って落とされた]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Okinawa18
[わずか4km地点で形成された3名の逃げ集団が快調に逃げ続ける]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Okinawa19
[逃げを容認しサイクリングペースになったメイン集団が国道58号線を北上する]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Okinawa20
[サイクリングペースのメイン集団は、あっという間に逃げ集団にタイム差を広げられる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Okinawa21
[メイン集団内でレースが動き始める瞬間に備えるブリッツェンの選手たち]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Okinawa22
[遠く沖縄の地まで応援に駆けつけてくれたブリッツェンサポーターの声援が選手たちの力になる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Okinawa23
[1回目の普久川ダムの上りに入って、メイン集団も少しずつペースが上がり始める]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Okinawa24
[ボトルを運ぶなどのアシストもこなしながら、故郷で自身のリザルトも狙いにいく城田選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Okinawa26
[第2集団でのゴールスプリントで最後の力を振り絞ってスプリントに挑む堀選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Okinawa27
[何とか最後にマークをかいくぐり、増田選手は集団から飛び出してフィニッシュ]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Okinawa28
[増田選手とともに勝負に絡む予定だった鈴木譲選手も不本意な形でのゴールとなった]
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Okinawa29
[何とかレースを動かそうと奮闘した鈴木真理選手だったが、実らずにフィニッシュ]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Okinawa30
[先頭集団内で奮闘した堀選手は、無作為抽出されるドーピングコントロールの対象となった]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Okinawa31
[チームのために動いた城田選手は、自分自身のリザルトを求めることはできず]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Okinawa32
[真夏を思わせる暑さの沖縄は、今年のブリッツェンには微笑まなかった]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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