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2015/11/04

JPT第24戦 JBCF おおいたいこいの道クリテリウム

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[上:完璧なレース運びの仕上げを務めた青柳選手がガッツポーズでフィニッシュ!]
[下:Jプロツアー初優勝を果たした青柳選手とそれをサポートした大久保選手の同級生コンビが表彰台で満面の笑みを見せる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

11月1日(日)に、2015年のJプロツアー第24戦で最終戦となる「JBCFおおいたいこいの道クリテリウム」が開催されました。

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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の7名がエントリー。

鈴木真理
増田成幸
鈴木譲
大久保陣
青柳憲輝
堀孝明
城田大和




2015年のJプロツアー第24戦で最終戦となる「JBCFおおいたいこいの道クリテリウム」が、大分県大分市のJR大分駅前の公道を封鎖して設定された1周1.1kmのサーキットコースで開催され、序盤から終始レースをコントロールし続けた宇都宮ブリッツェンの青柳憲輝選手がゴールスプリント勝負を制して自身Jプロツアー初優勝を飾りました!

また、優勝した青柳選手を最終コーナーまで引き上げた大久保選手が2位に入り、チームが目標とする「魅せて勝つ」走りで法政大同級生コンビがワンツーフィニッシュを飾って最終戦を終えてました。

この結果、年間ランキングはチームが3位。個人ランキングは増田選手の5位が最高位で2015年のJプロツアーを終えました。

前日の「JBCFおおいたサイクルロードレース」に続いての開催となった今レース。

前日のレースでは最後の最後で惜しくも勝利は逃したものの、序盤から積極的に攻撃を仕掛けて集団の人数を削っていく戦い方に手応えを感じていた宇都宮ブリッツェンは、今レースでも序盤から積極的に攻撃を仕掛けて逃げに選手を送り込んで集団を破壊し、逃げ切りもしくは小集団でのゴールスプリントで勝利を狙うというプランを前日のミーティングで話し合い、午前中の予選に臨みました。

しかし、昨年は強い風が吹いていたために厳しい展開に持ち込む方が有利と思えたコースも、今年はほぼ無風の状態。

予選を走り終えた選手たちは、決勝までの間に再度レースプランを練り直すミーティングを行い、最終的に、他チームからはエーススプリンターとしてマークされるであろう大久保選手を敢えて最終の発射台に据え、後半戦に入って好調を維持する青柳選手のスプリントで勝負。それまでは残る選手がきっちりレースをコントロールして勝利を狙うプランで決勝レースに臨みました。

レースはスタートから、プラン通り宇都宮ブリッツェン勢が集団先頭に立ってレースをコントロールする展開で幕を開けます。

しばらくは宇都宮ブリッツェン勢が集団をコントロールする展開が続きますが、6周回目を迎えようかという頃になるとマトリックスパワータグ勢も集団コントロールに加わろうとブリッツェントレインの中に割って入ろうとする動きを見せるようになります。

しかし、宇都宮ブリッツェン勢もきっちり隊列を維持して割って入らせず、安定してコントロールを続ける展開が続きます。

それでも、レースも折り返し地点となる15周回目を過ぎた辺りから、近谷選手(マトリックスパワータグ)や住吉選手(Team UKYO)が宇都宮ブリッツェンが陣取る集団先頭に割って入り、集団コントロールに加わるようになります。

レースは残り10周回を切る頃になっても、宇都宮ブリッツェン勢がきっちり集団をコントロールする展開が続きますが、この頃になると有力なスプリンターを抱えるTeam UKYOやマトリックスパワータグなども少しずつ体制を整え始め、宇都宮ブリッツェンがコントロールする集団先頭に割って入ってくるようになります。

ライバルチームからの割り込みは受けながらも、宇都宮ブリッツェン勢は集団先頭でしっかりとコントロールを維持。逆に、集団後方では宇都宮ブリッツェンのコントロールするペースについていけなくなった選手たちが少しずつ遅れていく展開となります。

結局、レースは宇都宮ブリッツェンのコントロールが効いたままの状態で進み、残り3周回を迎えることとなります。

するとここで、当初のプラン通り宇都宮ブリッツェン勢がさらにペースを上げて自分たちのポジションの死守と集団の人数を削りに入ります。

堀選手、城田選手と決死の引きでペースを上げた選手たちが役割を終えていくと、続いて増田選手と鈴木譲選手がさらにペースを上げ続け、最終周回に入る頃には集団が崩壊する状態となります。

最終周回に入ると、連続する左コーナーからヘアピンコーナーを抜ける区間で、土井選手(Team UKYO)がエースの窪木選手(Team UKYO)を引き連れてブリッツェントレインを交わして集団先頭に躍り出る状況を作ります。

Team UKYO勢が一気に有利な状況を手に入れたかと思われましたが、最後の180度コーナーで鈴木真理選手(宇都宮ブリッツェン)が鋭くインを突いて土井選手(Team UKYO)と窪木選手(Team UKYO)の動きを封じる見事な走りを見せ、大久保選手(宇都宮ブリッツェン)が青柳選手(宇都宮ブリッツェン)を引き連れて先頭でストレートに入ることに成功します。

ストレートに入ってからは、最終コーナーで奪ったアドバンテージを活かしながら大久保選手(宇都宮ブリッツェン)が青柳選手(宇都宮ブリッツェン)を発射。チームメート全員の想いを受けた青柳選手(宇都宮ブリッツェン)は力強さに満ちたスプリントを見せて見事に先頭でフィニッシュ。嬉しいJプロツアー初優勝を飾りました!

また、宇都宮ブリッツェン勢は、最後に青柳選手を引き上げて発射した大久保選手もその後のスプリントで全日本チャンピオンの窪木選手(Team UKYO)を抑えて2位でフィニッシュ。最初から最後まですべてがプラン通りの走りを見せた宇都宮ブリッツェンが、法政大出身の同級生コンビのワンツーフィニッシュでJプロツアー最終戦で有終の美を飾りました。

清水監督コメント

「今日のレースはスタートからゴールまで、選手皆んなが完璧に仕上げてくれました。もともとは、厳しいレースにもなり得るコースということも考慮して、前日のミーティングから攻撃を仕掛けていって厳しい展開にしていき、逃げ切りや小集団でのゴールスプリントに持っていこうという話をしていました。ただ、昨年は風が強く吹いていたために厳しいレースになったというだけで、今日のような無風の状態だと厳しいレース展開に持ち込むのは難しいのではないかということが予選を走った段階の印象だったので、決勝スタート1時間前に急遽、プランの修正をすることになりました。コース特性上、最終コーナーをスピードがある選手から入っていけば勝てるという感触があったので、敢えてエーススプリンターの大久保選手をその部分に当てて、後半戦に入って好調の青柳選手でのスプリントという同級生コンビでの勝負というプランに切り替えました。昨年のこのレースやその他のレースでも、コントロールをしてゴールスプリントに持っていくという形は失敗と成功を繰り返しているような状態ではありましたが、今回はすべてがうまくハマって、選手が誰1人欠けることなくそれぞれの役割を果たしてくれました。青柳選手の勝利はもちろん素晴らしいことですが、その他の選手の走りというのも青柳選手に匹敵するぐらい素晴らしい走りだったと思います。今年のJプロツアーはいきなりの怪我から始まって、圧倒的な外国人選手勢の走りにかなり苦しめられた1年となりました。そんな中、皆んなで時には言い合いにもなりながら自分たちの勝利スタイルを模索し、築きながら戦ってきました。ただ、ロードレースは100通り、いや、1,000通り以上の展開が考えられる一筋縄ではいかないもので、なかなか上手くいかないことも多かったように思います。もちろん、実力がついてこその展開ということだと思うので、今年のJプロツアーのメンバーの中では発揮できず厳しいシーズンとなってしまったと感じています。ただ、今日の最終戦で選手たちが見せてくれた走りというのは、実力とチームワークはもちろんのこと、それ以上に気持ちがこもったものだったと思います。今年は外国人選手勢の力に圧倒されて気後れしてしまったというか、気持ちがダウンしてしまっていた部分もあったと思います。ですが、今日のレースで選手全員の気持ちと走りがそろったレースを見せて勝つことができたので、来シーズンに向けてはこの気持ちの部分を大切に戦っていけば実力通りの結果を出せるんじゃないかと皆んなが感じたと思います。今シーズンは皆さんに喜んでいただけるような走りと結果をなかなか手にすることができませんでしたが、最終戦でその走りをお見せできて良い結果をご報告できたと思います。今シーズンも熱い応援、本当にありがとうございました。来シーズンも頑張りますので、引き続き応援よろしくお願いします!」

青柳選手コメント

「今日のレースはミーティングで話し合った通りに、前半から宇都宮ブリッツェンがコントロールして他の選手たちを逃げさせないような走りをして、最終局面までしっかりコントロールできたレースでした。最終局面では少し危ない場面もありましたが、陣が最終コーナーを先頭で入ってくれて後は全力で前だけを見て勝つことができました。本来であれば陣であったり、真理さんや譲さんが勝つというのが理想的な形だとは思いますが、チャンスをいただけたので“このチャンスを生かさなければもったいない”と思って、自分がやるしかないと思ってスプリントに挑みました。Jプロツアーでの優勝は初めてで、本当に勝ったのかなという感じでまだ実感がないです(笑)。でも、今年初めに自分自身で“優勝する”と公言して、なかなかここまで、後半戦に入って上位に入ることはできていましたが勝つことはできなくて。もちろん、アシストという役割をしっかり果たした上で勝利を狙うのは難しいことですが、最後の最後でチャンスをもらえて、チームメートの支えやファンの皆さんの熱い声援もあって勝つことができて、今シーズンを最高の形で締めくくることができたと思います。皆さん本当に、応援ありがとうございました!」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY


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◆リザルト

[JBCFおおいたいこいの道クリテリウム - JPT第24戦 - 33.0km - ]

1位 青柳憲輝 (宇都宮ブリッツェン) 40m07s 49.35km/h

2位 大久保陣 (宇都宮ブリッツェン) st

3位 窪木一茂 (Team UKYO) st

4位 吉田隼人 (マトリックスパワータグ) st

5位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) st

6位 ベンジャミン・プラデス (マトリックスパワータグ) +01s

7位 畑中勇介 (Team UKYO) +01s

8位 ロイック・デリアック (KINAN Cycling Team) +01s

9位 中村龍太郎 (イナーメ信濃山形) +02s

10位 アイラン・フェルナンデス (マトリックスパワータグ) +02s

18位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) +09s

19位 鈴木真理 (宇都宮ブリッツェン) +09s

38位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +35s

45位 城田大和 (宇都宮ブリッツェン) +1m04s

DNF 堀孝明 (宇都宮ブリッツェン)

出走=70名/完走=46名

◆2015Jプロツアー 個人ランキング

1位 畑中勇介 (Team UKYO) 16,017P

2位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) 12,757P

3位 ベンジャミン・プラデス (マトリックスパワータグ) 11,574P

4位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) 11,007P

5位 オスカル・プジョル (Team UKYO) 10,711P

6位 窪木一茂 (Team UKYO) 10,269P

◆2015Jプロツアー チームランキング

1位 Team UKYO 52,968P

2位 マトリックスパワータグ 38,230P

3位 宇都宮ブリッツェン 35,607P

4位 KINAN Cycling Team 22,874P

5位 那須ブラーゼン 19,600P

6位 シマノレーシングチーム 14,701P

ルビーレッドジャージ 畑中勇介 (Team UKYO)
ピュアホワイトジャージ 新城雄大 (那須ブラーゼン)


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[レース前夜、ミーティングであらゆるレース展開を想定した話し合いを進める清水監督]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[レーサーリストをチェックしながら自分たちができる最大限の走りを想定する鈴木真理キャプテン]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[増田選手も積極的に意見を発し、ミーティングをリードする]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[午前に行われた予選第1組目には鈴木真理・増田・大久保・堀の4選手が出走]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[得意のクリテリウムで余裕の予選突破を決める大久保選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[鈴木真理選手、増田選手もベテランの走りで予選突破を決めた]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[得意とは言えないクリテリウムで予選突破を決め、進化した姿を見せた堀選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[前日のロードでも抜群の走りを見せた城田選手が落ち着いた表情で予選のスタートラインに並ぶ]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[予選2組目に出走の鈴木譲選手と青柳選手も余裕の表情でレースを進める]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[タイミング良く飛び出した城田選手が逃げ集団を形成して難なく予選突破]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[前日のレースでは思うような走りができなかった青柳選手も余裕の予選突破を決めた]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[鈴木譲選手も安定感抜群の走りで予選突破を決める]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[急遽の作戦変更を経て、宇都宮ブリッツェンの“勝たなければならない”レースが始まった]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[1周回目から早速、宇都宮ブリッツェン勢が集団コントロールを開始]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[エース増田選手もこの日は積極的に集団先頭を引き続ける]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[S字コーナーをきれいな隊列でクリアしていくブリッツェンボーイズ]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[他チームを付け入らせない圧巻のコントロールでレースを進めていく]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[勝負を託される青柳選手とそれを支える大久保選手がトレイン後方で脚を溜める]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[ライバルチームの反撃も増田選手と鈴木真理選手のベテランコンビがしっかりシャットアウト]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[エースを務める青柳選手をゴールスプリントまで大切に運ぶミッションが続く]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[当初は勝負を託されていた鈴木譲選手も、青柳選手のために積極的に集団コントロールに加わる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[宇都宮ブリッツェンの強力なコントロールが集団を支配する展開が続く]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[これまで数々の栄冠を勝ち獲ってきた鈴木真理・譲の両選手が青柳選手の勝利のために先頭を引く]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[強い気持ちで一つになったブリッツェントレインがレースを支配し続ける]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[持てる力の限りの全開で集団を引き倒す堀選手がS字コーナーをクリアしていく]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[ベテラン選手勢が勝利に向けたトレインをさらに加速させる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[ブリッツェンの快走の先にある勝利を信じ、サポーターも熱い声援を送り続ける]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[TTでも力を発揮する平地巡航能力の高さを最終盤でも見せる増田選手が集団を牽引]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[チームメート全員の想いを背負った青柳選手が、その想いを結実させる勝利を飾った!]
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[狙い通りの勝利を成し遂げた青柳選手を涙を浮かべ心から讃える清水監督]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[会心の勝利の仕上げをした青柳選手固い握手を交わす鈴木真理キャプテン]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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